幼馴染達がチート過ぎて、自分は影が薄い凡人(無自覚)です!?

祁季みのる

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【本編】

EPISODE 17:“幸せ”の形を創る

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「そんなに、悩むならさー」

「?」

「俺が、殺してあげようか?トネリコちゃん」

「!?」


 レーヴェはリーオの首へと黒い大鎌を放つが、リーオは不敵な笑みを浮かべては刀で軽々と防いでいた。


「あはっ、そんなに怒りを見せるなら自分で手をくだしなよ。他人に、しかも知り合ったばかりの人物に殺させるのが癪ならば自分ですべきだ。俺なら、そうする」

「っ……」

「それが、“愛”だと思うけど?それに、1つだけアンタに教えてあげる」

「何を………?」

「トネリコちゃんを犠牲にしないで救うための手段」

「!?、そんなのがあるのかっ!?」


 リーオは不敵な妖しい笑みを浮かべては、岩の上から飛び降りてからレーヴェへと近寄りレーヴェを見上げる。


「勿論、あるよ?ただし、これは一回きりのチャンスとなるから間違えたりすれば意味を成さなくなる。それでも、その一回きりのチャンスを使ってみる?俺的には、本当は反対だったんだけど……まぁ、別の理由が出来たから特別にって感じになる」

「……?」

「コレ、キミにあげるよ。フィロが、一生懸命に用意したモノだから下手な使い方をした場合……わかっているよな?」


 リーオがレーヴェに手渡したのは、1つの小瓶に入った2つの錠剤である。
 レーヴェは受け取り、その小瓶に入った2つの錠剤を軽く睨んでは首を傾げている。


「その錠剤を飲んだ者は、“前回の記憶を所持して次の時に記憶を持ったままと、其処まで手にした知識や技術など継承したままで居られる”ってヤツだよ。だから、キミと別のヤツに記憶所持と技術を持たせた状態でリセットされた世界へと戻る。そうすれば、“最初の邂逅”の時に“ソイツ”だけを殺せるって事だ。フィロの話によれば、接続されるのは彼女が何かを感じた時だから“最後のダンジョン”を先に向かえば“ソイツ”だけを殺せる」

「そんな事が……、出来るのか?本当にっ」

「まぁ、それはキミとキミが同じように物事を託したいヤツ次第って所だね」


 レーヴェは手渡された小瓶を見つめては、何が最適なのかを考えては目を閉じては深く考えていた。
 それは、直ぐに答えが出てレーヴェは目を開けて目の前にいるリーオに小瓶を差し出す。


「は?どういうつもり?」

「これが、1番の最適解だと思ったからだ。アンタは、オズワルドが推すほど強いってのは分かっている。それなら、アンタも記憶所持していた方がいいって思ったんだ」

「……俺的には、どうでもいいんだけど?それに、ソレが無くとも俺は“覚えている”から。それは、要らないよ。だから、オズワルドにでも託したら?アイツ“ファースト”なら、良い感じにやってくれるでしょ」


 リーオは両手を上げては受け取りを拒否しながらも、オズワルドの“ファーストアカウント”ならば何があっても対応は出来るのは確実だろう。
 だから、自分よりも弟子のオズワルドの事を推薦したのだ。


「そうか」

「そういう事だから、んじゃーね」


 リーオは扉を使って其処から立ち去り診療所付近に戻って、その周辺でフィロソフィーがソワソワとしているのを見つける。


「フィロ」

「あ、リーオ!」

「それで、渡してきたけど?フィロ、何かを言うつもりじゃなかったのー?」

「うっ、あ、その……」


 ソワソワとしていたフィロソフィーは、何処となく話すのが恥ずかしいのか顔を真っ赤にしては目を泳がせていた。

 さっきは、つい無意識に言ってしまったから意識をもって話そうとすると恥ずかしくなり言葉が出てこない。


「リーオっ!!」

「ん?」


 フィロソフィーは涙目になりながらも顔を赤く染めながらもリーオを見て、意を決したかのような表情をしていた。


「ぼ、ボクはっ、……リーオの事が、大好き、みたいなんやっ!!」

「……うん」

「り、リーオには……沢山、また、これから迷惑、かけてしまうかもしれないっ…それでも、好きでいて、くれますかっ?」

「うん、当たり前じゃんか」


 リーオは優しく笑みを浮かべながらも、フィロソフィーの手を優しく握って引き寄せては優し抱きしめていた。

 フィロソフィーは恥ずかしそうにしながらも、何処となく嬉しくて涙が溢れていくる。
 それに呼応するかのように、世界に優しい風が吹いていく。


「ねぇ、フィロ」

「な、なんやっ??」

「ずっと我慢してきたんだけど、もういいよね??」

「え、な、何が!?」

「そりゃあ、“ナニ”でしょ?両想いになったんだし、ね?」

「っ~!?!?」


 世界が何処となく変わったような気配がしてから、1年という月日が経とうとしている所でフィロソフィーは噴水広場で見覚えのある気配がして見てみればトネリコがベンチに座っていた。


「トネリコちゃん!?」

「!!、あ、フィロソフィーさん!」


 フィロソフィーはトネリコへと駆け寄っては、トネリコの“フラグメント”を見ては驚いた表情と共に嬉しそうに笑みを浮かべていた。


「良かった、色々と作用していたみたいやな!良かったぁっ~」

「やっぱり、コレってフィロソフィーさんが施していたんですね」

「ボクが施したかは、自分でも分からへん。でも、心の奥ではトネリコちゃんにとっての“幸せ”を願っていたんや」

「フィロソフィーさん……」







NeXT
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