幼馴染達がチート過ぎて、自分は影が薄い凡人(無自覚)です!?

祁季みのる

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【本編】

Episode LAST:新たな“道標”へ

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「よしっ、リーオ達に協力を願おう!今、ちょっと“問題”が起きたんや」

「問題、ですか?」

「つい最近、多分“表”では此処への“新たな大陸”が解放されたと思うんやけど……。その影響なのか、とある場所にノイズと共に亀裂が出来たんや」

「!?」

「だ・か・ら!!それを利用して、レーヴェさん達を此処へと連れてくる口実になると思うんや!」

「本当に、……此処へ?」

「待っててや、トネリコちゃん!!」


 フィロソフィーは診療所に戻ってから、トネリコと再会した事をリーオとジャックに伝えると側に居たアッシュが1つの“依頼書と地図”それに、トネリコについての情報を書いた書類も筒へと同封する。


「んじゃあ、行くよー?フィロ」

「うんっ!!!はよ、伝えなきゃアカンで!」

「はいはい」


 レーヴェは何となく新しく追加された土地へと足を踏み入れるため、近くの港で目の前に広がる海を眺めていたのをフィロソフィーは見つけるとリーオに小さく声をかけて近寄る。


「もう、1年か」

「へぇー、哀愁漂った背中をしているじゃんー?」

「!?、リーオ、それにフィロソフィー?」

「ちゃんと、薬の効果でボクらの事を覚えているみたいやな!それは、丁度良かったってもんやで!」

「は?」

「あんさんに、1つ頼みがあるんや!これは、レーヴェという人への最初で最後の“依頼”やで」

「“依頼”?お前らが??」


 フィロソフィーの言葉にレーヴェは2人を怪しそうに見れば、リーオは呆れた表情をしながらも1つの筒に入れられた依頼書をレーヴェへと投げ渡す。


「丁度、新しい大陸が解放されたんでしょー?その大陸、俺達が住んでいる大陸の1つでもあるんでね。アンタが欲しがりそうな、それこそ大金を出してもらっても良いぐらいの情報が其処に書いてある」

「!?、ま、まさか…っ!」


 レーヴェは慌てて筒の蓋を開けては中身の書類を見れば、その書類を掴んでいる手は震えていた。


「リコは、其処にいるのかっ!?」

「視えるボクからすれば、確実にトネリコちゃんの“生まれ変わり”だと思うで?ただ、あの大陸は今別の事で頭を悩まされておるんや」

「それが、“依頼”か?」

「うん!レーヴェさんには、大陸の調査隊のリーダーとして“憩の工房(IKOIworks(いこいわーくす))”と共に“原因調査”をして欲しいんよ」


 レーヴェにとって、この1年間ずっとトネリコの痕跡を探していた。

 そんな中で、新たな大陸の話とトネリコの生まれ変わりがいるという話。
 普通ならば、新たな大陸に行くには“依頼”が発生しなければ向かう事は出来なかった。

 だが、“依頼”という形で今目の前に“チャンス”が来ている。


「わかった。その“依頼”、俺が引き受けた」

「ふふっ、そう言うと思ったで!!ほれ、これがチケットや!!もう、“憩の工房(IKOIworks(いこいわーくす))”には託してあるで!!あとは、あんさんだけや!レーヴェさん!」

「おう!」

「ちゃんと、迎えに行ってちゃんと伝えて来るんやで?」

「当たり前だ」


 レーヴェはフィロソフィーとリーオに見送られながらも、大きな船に乗り出して新たな大陸へと出航した。


「これで、大丈夫やんな?」

「まぁ、それは当の本人たち次第でしょ」

「そうやなっ、ボクらも戻らないと!!」

「ほら、扉で帰るよ」

「うんっ!!」


 その数日後には、トネリコとレーヴェが結婚式を挙げた事にクロム達は驚いていたがクロム達の後ろからオズワルドは目を細めては2人を見守るような表情で見つめていた。


「お似合いやなー、あの2人」

「そうだねー。でも、こんなに早くに結婚式を挙げるとか凄いな」

「それは、人の事が言えない口やぞ!リーオ??」

「んー?ふふっ、そうだねー」

「色々とリーオは、早いんよ……」

「え?ナニが?」

「ナンデモナイデス」


 この数日の間に、実は先に色々と済ませていたというのは別の話である。

 この先ある物語は、彼らの“幸せ”が続くのか続かないのかは“枝葉”の分かれ道次第なのは“読者(アナタ)”だけが識っている事だろう。


 発生した亀裂は、何を齎すのか。
 それも“読者(アナタ)”だけが、識る物語となるのだろう。


「リーオ!」

「んー?」

「大好き、やでっ!!」

「たくっ、わかってるよ」

「えへへっ~」








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