11 / 27
■第1楽章:融合した世界
EPISODE 11:悲哀の少女と一つの約束
しおりを挟むフェイトにとって妹のような存在であるスノウの救出から1週間が経ち、トネリコは土地の調査隊としてクロムとオズワルドとヴェイグに頼むために地図を取り出して広げていた。
その地図は“旧北海道”の地図なのだが、大体の基本的な形は保っているため古い地図だが目星はつきやすいからだ。
「じゃあ、僕は東側を調査に向かうよ」
「では、俺は西側ですね」
「なら、オレは近辺の調査しておくわ」
「じゃあ、何かを見つけたりしたら連絡くれる?新しい地図を作製していくから」
「わかったよ」
「わかりました」
トネリコの指示にクロムは大陸の東側へと向かい、オズワルドは大陸の西側へと向かうために二人は屋敷を出ていくと、ヴェイグはのんびりとした歩き方で外へと出ていく。
トネリコは窓側へと歩いていき窓から外を見てみれば、フェイトとスノウが花壇にある花を見て楽しそうに話をしていた。
あの後、スノウの戸籍を確認して見れば“市民権”が剥奪というよりも“死亡”扱いで片付けられていて存在していなかった。
「はぁ……(人質にしていたから、そんな予感はしていたけども)」
前にも何件か同じような事があったというのは、情報屋からは仕入れてはいた。
例えば、何かの実験のバイトを受けた人々が戻らず“死亡”扱いで雑に片付けられていたというのもある。
「多分、実験に関しては“第六機関議長”なんだろうけどね……(ゲームの時も、色々と違反ギリギリな事をしていたのは覚えているし)」
トネリコが考え事をしているとフェイトが慌てた声が聴こえてトネリコは外を見ると、スノウが苦しそうに胸を押さえて座り込んでいてフェイトが支えていた。
「フェイトくん、どうしたの?」
「トネリコさん、なんかスノウが苦しそうにしていてっ!」
「っ…」
「とりあえず、部屋に」
「う、うんっ!」
「フェイト、おにー、さんっ」
「スノウ?」
スノウは胸を押さえながらもフェイトの右腕を掴み、フェイトとトネリコを交互に見てからフェイトを弱々しくだが何処となく強い眼差しで見つめていた。
「フェイト、お兄ちゃん……ごめんなさいっ」
「スノウ、大丈夫だからな?元々、スノウが身体が弱いのは知ってるから」
「…………ううん、違う」
「スノウ?」
トネリコはスノウの様子を見ていると、スノウの周りの花や草だけが何故か枯れていっているのを見つける。
(これは、一体?)
「あぁああっ……!」
「スノウ、っ!?」
「!?」
スノウが先程よりも苦しそうにしたと思えば、スノウに手を掴まれていたフェイトも何処となく少し辛そうにしていた。
「フェイトくん、手を離れさせて!」
「え!?あ、はい!」
フェイトがスノウの手を離れさせると少しだけフェイトは辛さから抜けたと同時に、軽い地震のような振動が起きたと思えばフェイトとトネリコは急に力が抜けて地面に倒れてしまう。
「な、なんやっ……!?」
「っ、多分、スノウちゃん、この周辺“ソウルドレイン”していると、思うっ……」
「え………、スノウがっ?」
「ごめんなさい、ごめんなさいっ」
「スノウ?どうしたんっ?」
どうにかフェイトは立ち上がるがスノウへと近寄ろうとした時、スノウの周りの“マナ”が歪みはじめてスノウの周りには血のような赤色の水晶が無数に出来ていく。
「くそっ、スノウっ!!しっかり、してっ!!落ち着くんだ!!」
「生きていて、ごめんなさい……迷惑かけて、ごめんなさい……」
「そんな事、オレは全然思ってなんかいないよ!!スノウと居ると、色々と楽しくて話していても飽きないんだぞ!?」
「っ……ぅ」
スノウは両手で自身の目を覆って俯くとスノウは浮き始めて、スノウの背中から血のような赤色の水晶で出来た大きな四対の翼が現れるとスノウは手を退けると、スノウの瞳からハイライトが消え去り血の涙が一筋流れていく。
「フェイトくん」
「なんで、…………なんで、なんでなんだよっ!!スノウが、何をしたって言うんやねんっ!!スノウは、何もしてないやろ!?なのに、なんで……なんでっ………なんでなんっ?」
「フェイトくん、彼女を止めないといけない……。それが、例え彼女の命を奪うことになっても」
「っ……、俺、出来ない、よっ……」
フェイトは現実を受け止めたくなくて、その場で崩れて座って俯いて首を左右に振っていた。
あんなに、楽しそうに話をしていたのに。
あんなに、嬉しそうに話をしていたのに。
あんなに、笑ってくれていたのに。
あんまりの残酷な現実にフェイトは、心から絶望をし何が彼女を此処までにしたのかさえ分からずに、ただスノウの事を見つめる事しかなく動けなかった。
「フェイトくんっ」
トネリコはスノウの動きを見てすぐにフェイトの前に立って杖を構えるのだが、何故か結界を展開させる事が出来ないままスノウが放った炎の渦のレーザーがトネリコ達を襲う。
「っ!?」
トネリコとフェイトに直撃して爆発が起きて、トネリコとフェイトは少し離れた場所へと吹き飛ばされて地面に倒れていた。
「っ……ぅ(もしかして、“マジックアンチフィールド”!?だから、“マナ”も枯渇してレーヴェも呼べないっ)」
「……」
スノウはトネリコへと手を向けると無数の血のような赤色の水晶の剣精製し、その無数の血のような赤色の水晶の剣をトネリコへと全てを放っていく。
「やばっ…!」
【“ダイヤのジャック”】
「!?」
トネリコの目の前にダイヤ型の大盾が現れて、全ての剣を弾き砕けさせていく。
屋敷の門の所でトランプの束をシャフルさせているヴェイグが居て、側には工房から慌てて出てきたロイドも立っては大きめのツルハシを構えていた。
「大丈夫っすか!姐さん!」
「ヴェイグさん、ロイドさん」
「何か嫌な予感がして、戻ってきてみれば……どういう状況なんだ?」
「もしかしたら、スノウちゃんは誰かに何かを施されていたみたい。周りの“生命”を吸い上げて“マナ”までも吸収したら、あんな姿になってしまったって感じかな……」
「で、フェイトくんは?」
「戦意喪失、ってところ……かな」
「……」
「そりゃあー、そうなるわな……」
ロイドがフェイトの所へと走りポーションを飲ませて回復させていて、ヴェイグはトネリコの前に立ってスノウを見上げて目を細めて見つめていた。
半年前からフェイトとスノウの様子を見てきたヴェイグは、スノウに何かを施した人物に対して怒りを感じていた。
あの2人が幸せそうにしていたというのに、ソレを邪魔している存在がいる事に怒りが湧いて来ていた。
「リコちゃんに、ケガをさせたってのも許せねぇ」
「ヴェイグさん、この周辺に“マジックアンチフィールド”が展開されていて……“マナ”が減っていくだけの状態です。そのせいで、レーヴェも出てこれなくて」
トネリコの腰に身についている大きめのフラスコの中にいる“黒い何か”は、トネリコの危機だと言うのに外へと出れずに何処となくイラついているのかフラスコの中で蠢いて暴れていた。
「………なら、オレがやる」
「ヴェイグさんっ」
「“マジックアンチフィールド”が、展開中なんだろ?だったら、オレがやるべきだろ?」
「でも、危険過ぎるって……!相手は、大量の“ソウル”を吸い上げていて再生も早い可能性がっ!」
「だけど、よ。誰かがやらないと、全滅する可能性があるだろ?“マジックアンチフィールド”って事は、転送でオズちゃんやクロムさんとか戻って来れないだろ?だったら、動けるオレがやるしかない」
ヴェイグはトネリコの頭を優しく撫でていて、トネリコは不安そうにフラスコに手を添えてヴェイグを見上げていた。
「もしも、何かあったら……約束、頼むぜ?リコちゃん」
「ヴェイグさんっ!」
ヴェイグは覚悟を決めてトランプカードの束から、“クローバーのジャック”を取り出すと無数の黒い剣がヴェイグの周りに現れるとヴェイグは走り出す。
それと同時にスノウは無数の血のような赤色の水晶の剣精製しヴェイグへと放つと、ヴェイグも無数の黒い剣を放ちスノウの剣を弾き砕きさせていく。
「チッ……(的確に、此方を狙っていやがるのかっ!)」
ヴェイグは砕けなかった剣をスレスレで避けながら、トランプカードの束から“スペードのジャック”と“スペードのクイーン”を取り出す。
黒色の無数の三叉の槍が現れてスノウへと放ち、無数の黒い鎖がスノウの翼を貫き動きを鈍らせていく。
スノウは身動き出来ず両手を上に向けると、血のような赤色の水晶で出来た巨大な槍が少しずつ精製されていく。
「やべぇーな、流石にっ!“ハートのクイーン”っ」
「ヴェイグさんっ!!」
「クソッ、っ!」
「ヴェイ、さん……っ?」
フェイトが顔を上げると同時にスノウは巨大な槍をヴェイグへと放ち、ヴェイグも“ハートのクイーン”の能力でスノウの翼をバラバラし腕さえも切り落としていく。
だが、スノウが放った血のような赤色の水晶で出来た巨大な槍はヴェイグを貫きヴェイグは大量に吐血していた。
「ヴェイさん!!?」
「ヴェイグ、さんっ!!」
トネリコは慌ててヴェイグへと走り寄り、倒れそうになるヴェイグを支えるが支えきれず地面に倒れてしまう。
「ポーション、飲んでっ、ヴェイグさんっ……!!」
「っ……」
ヴェイグは自分の“生命”の消費状態に気付くと、トネリコの手を握っては首を左右に振ってポーションを受け取ることを拒否る。
「でもっ…!」
「っ…ぅ」
ヴェイグは少ない力でスノウへと指を向ければ、スノウの状態は完治していてスノウは頭を抱えては両目から血の涙を流していた。
あの攻撃を受けても“ソウルドレイン”で大量の“生命”を奪い糧にしたスノウは、簡単に完治させてしまっていた。
「そんな……っ」
「リコ、ちゃん……、確か、ホムンクルス化で、スキル強化、されるんだろっ?」
「っ……うん……」
「なら、…………やって、くれ……」
「ヴェイグ、さん……本当に、いいの?人には、もう戻れないし……死ぬことも老いることも、出来なくなるんだよっ?」
「構わねぇー、よ……大事な、娘、護れるなら、……とんでも、ない、化け物に、なろうが……よ」
ヴェイグは優しく笑みを浮かべながらも、泣きそうな悲痛な表情をしているトネリコの頬に手を添えて優しく撫でる。
「っ…………、わかった」
「……おう、……頼む、ぜ……」
「アタシの現在のKILL数と、ヴェイグさんのKILL数を含めた“賢者の紅水晶”を精製っ……」
トネリコとヴェイグの真下には、禍々しく光を放つ黒い錬成術式が多重に展開されていくと黒い何かが溢れ出しヴェイグを持ち上げては包んでいき繭のようにしていく。
「っ………、“生体錬成”せよ」
黒い大きな繭は鼓動のような音がしたと思えば、黒い大きな繭に大きくヒビが入ると同時に黒い液体のようなモノが溢れていく。
【“ハートのクイーン”、来いよ】
スノウが声に反応して黒い大きな繭へと無数の剣を放とうとしたが、無数の剣もスノウの翼も腕も脚もバラバラにしては燃やして再生を阻止していく。
スノウの真後ろで浮いて立っていたのは、金色の髪色で毛先が赤色をした腰ぐらいの長さのフワっとした髪型で頭には小さな王冠と大きな薔薇が二輪あり、ハートの瞳孔があるツリ目をした暗めの紫色の瞳をした背の高い女性がいた。
そして王冠を身に着けた女性が、黒色の髪色で一部の毛先が暗めの紫色のメッシュセミロングを軽く束ねていて前髪が長めにしており、黒色のサングラスを身に着けていて獣のような瞳孔をした暗めの紫色の瞳色をした少しタレ目のツリ目をしているヴェイグを姫抱きにしていた。
「チェックメイト、だぜ?スノウのお嬢ちゃん?やっと、オヤスミ出来るだろ?」
王冠を身に着けた女性が深く笑みを浮かべると同時に、スノウの首が切り落とされていた。
NeXT
1
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
