彼女のために最強を目指す

しらす

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1話 彼女と再会するために

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1話 彼女と再会するために


俺の意識が暗転したと同時に目の前には神殿のような建物が建っていた。
「ここは…」
俺は歩こうとするが体が動かない。どうなってんだ?
「はじめまして、上条カズトさん。」
なにやら頭の中に声が直接語りかけているような感覚が俺を襲った。
「あなたは?」
頭に語りかけてくる謎の声に俺は問いかける。
「私はあなたたちの世界で神、仏などと呼ばれているものです。」
神。全知全能の神ゼウスみたいなものか?確か神は輪廻転生の輪を作ってその世界で命果てたものは転生し、新たな生命として生まれるとかいった。
「…あなたが今考えてることは私には話すように聞こえます。あなたの言ったとおり輪廻転生を作っています。そしてあなたは命が尽きた。この意味が分かりますか?」
「はい、俺は死んだって事はまた新たな生命として生まれ変わるんですよね?」
当然のことを言う。でもできれば夏奈の意識を持っている人、いや生命と一緒がいいな…
「しかしあなたは今死んで後悔している。それも自分が死んだことよりも、あなたの愛する人が死んだことに。」
夏奈のことか、確かにな。俺は夏奈がいない世界などに生きる意味なんてない。
「ここまで自分のことよりも愛する人を思った人間は初めてなのです。」
「そうなのか?俺はてっきり夫婦などはそんなことを思って死んだのが多いと思ったんだけど。」
「いいえ、そのような人間は誰一人としていませんでした。なので私から特別なものを差し上げます。」
そう聞こえると目の前にひとつの光が現れた。
「それはあなたが愛した魂です。この魂と一緒に私の輪廻転生から外れて違う輪廻転生の輪に入っていただきます。」
「俺と夏奈が…?」
「そうです。後は何かあなたに力を分け与えましょう。あなたが願ったことは強くなりたい。でしたね。ならばその輪廻転生の輪で頂点に立つのです。それがこの力を与える代償です。」
そういって俺の意識は段々と薄れてきた。







最後に聞こえたのは









「愛しなさい。彼女を。私からひとつ手紙をお渡しします。生まれ変わったときに頭に入ってくるので確認してみてくださいね。」















目を覚ましたのは暖かい場所だった。
ここはどこなのかはまったく検討もつかない。
そう考えてると目の前がまぶしくなった。





「奥様!お生まれになりましたよ!!」
「はあ、はあ、この子が…私の子供なのね…」
目が開けられない。でも分かることはひとつ。





俺は今誕生したのだ。









「この子の名前は決めてるの?」
一人の女性の声が聞こえる。どうやら他の人と話しているようだ。
「ああ、神からお告げがあったよ。この子あの名はカズト。カズト・シュトライドだ。いい名前だろう?」
「ええ、すごくいい名前よ。カズト、元気に、そして強く生きるのよ。」
ぬくもりが体中を覆う。暖かい。そう感じて俺は眠りについた。














俺が生まれて2年がたった。
この世界についてなんとなく分かったことが
この世界は魔法というものがあるらしい。どうやら俺の親は魔法の修行をさせるために15歳になったらこの世界の学校に入れるつもりらしい。
そして神からのメッセージには俺がこの世界に生まれて1ヶ月後に夏奈の魂が転生してこの世界に生まれるらしい。どうやら俺の名前がカズトだったように夏奈も同じ名前で生まれてくることを教えてくれた。


そして今。俺の親には驚きのものを握っていた。
この家に来る人たちが話していたのだが、俺の父と母はこの世界に平和をもたらした英雄らしい。なんとまあすごいことを。
この世界はファンタジーだ。ゲームの中と一緒だ。
なら俺は今からでも強くなれるんじゃないか?と思ったのだがまだ父と母は外に出ることを許してくれない。
「カズト様!また外に出ようとして!だめですよ!」
俺がこっそりと出ようとするとこの家のメイドが捕まえてくる。
「うーだぁーでーるー」
俺はまだうまく言葉がしゃべれないため赤ん坊のようにしか話せない。それを聞いてメイドは俺を見ながらデレデレしている。
「またかカズト。」
ため息をしながら俺の父アランがやってくる。
「おーやーじぃー」
なんかアランにだけはパパといいたくない。だってそんなの前世は18だったのにいまさらそんな恥ずかしいことはできない。
「まったく。いいかカズト。親父だっていうのはな、自分が15歳の成人を迎えてからいえるものだぞ?誰が教えたんだか。」
アランは頭をかいて言う。
しかしアレだな。アランはまさに王族の美形男性だ。たぶんファンやら何やらができていたんじゃないだろうか?
「私じゃないわよあなた。」
そういってやってくるのは母のリア。
リアも大人の雰囲気をかもし出すセクシーな女性だ。美男美女から生まれたんだから将来俺の顔も期待してもいいよね?
「かかぁー」
そういって俺はメイドの腕から降りる。
「どうしたのカズト?」
「おえ、まほうつかいたい。だれかにおしえておしい」
滑舌が悪いからうまく伝わっているかわからんな。
「まほうはまだおしえられないの。でも自分でやるならぜんぜんいいわよ。あぶなくないならね!」
笑顔で俺にそういう。
「ありがとー」
俺はアランの書斎に行き魔術書らしき本を取り出す。
昨日は初心者用の魔法ができるようになったからな。今度は中級魔法を覚えよう!




そうやって俺は6年間勉強をした。



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