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第一章 転生、そして冒険者に
#16 宿への道すがら
しおりを挟む出口近くの会計カウンター内で、何やらゴソゴソやってるウェナがいた。
会計するのにわざわざ声出して呼び出さなくて済んだな。
「ウェナ、アタイらもう行くな、ごっそーさん」
「会計4人分、まとめてお願いな」
おっと、連れられて来たけどここは俺が出すべきだろうなぁ…せめて俺の分は俺が払うって、女性に出してもらうのはちょっと気が引けるからな…。
「あ、はいはーいお会計ですねー、えっとシーちゃん達のテーブルは…合計で150セタルになりまーす」
「ちょっと大きいけど…これでお願いします」
シータが出す前に、無限収納から大銀貨1枚をカウンター上にコトンと出した、細かいの持ってなかったしな…ここでつりもらって細かくしとこう、うん。
「はーい…っと、おつり850セタルになりますねー」
ウェナから銀貨8枚と青銅貨5枚を受け取った、これで細かい硬貨が少し出来たな、よし、と。
「あ、ナオトはん、ここはウチらが…付き合わせたんはウチらやし」
「いや、それでも女性に出してもらうのはちょっと…ね。それにお金崩したかったんだよ、だから丁度良かった」
「せやけど、ウチらの分まで出してもらうんは…」
「いいって、分ける方が面倒だろうし、ウェナさんがね。それに、ほら、俺も…パーティーメンバーになる予定なんだし」
パーティー組んだらこれからこういうのもまとめてやるんだろうし、今から慣れておこうかなってのもあったり。
でも、やっぱ女性に出してもらうってのが一番抵抗あるからなぁ、別にカッコつけてるとかそういうんじゃなくて、俺の中のこだわりって話だけど。
「えっ!?なに、こちらのお兄さんってシーちゃん達のパーティーに入るのっ!?」
「おぅ!そうだぜっ!これでアタイらもまだ冒険者やっていけるぜっ!」
「でもぉまだぁ~正式にぃ組んだぁわけじゃぁないんだけどぉねぇ~」
「さっき話してな、ウチらと組んでくれるって…言ってくれたんよ」
「ちょ、ちょっとお兄さんお借りしますねーっ!」
「えっ、ちょっ、なに…」
問答無用でウェナに手を掴まれて、強引に会計カウンター脇から中に引き込まれてしゃがまされた…。
狭い所だからめっちゃ密着してるんですけど、ちょっとやめてまたドキドキし始めるからっ。
何やら焦って小声で問い詰めてきた…顔寄せて…近いよ、近い……!
「お兄さん、ホントにあの子達とパーティー組むんですかっ!?」
「え、あ、うん、そういうことになったけど…」
「何でそういうことになったのか分からないですけどっ、ホントにいいんですかっ!?あの『三獣姫』ですよっ!?」
ん?何か問題でもあるのか…?獣人だと何かある…とか?種族差別…はラナさんとか見た感じ普通に仕事してたし、あの人気だし、そういうの無いと思ったんだけど…違うのか?
「あー、そういや『三獣姫』ってこの辺じゃ割と名が知れてるんでしたっけ?」
「そうですよっ!ここら辺じゃ知らない人の方が少ないんですからっ!悪いことは言いません、考え直した方がいいですよっ!」
いや、考え直せって時点で悪いこと言ってるよな、それ…まぁ、多分予想だけど、アーネの癖辺りでしょーもない噂とか立ってるんだろーなーとは思ったけど、さ。
さっきアーネと話してた感じだと、そこまで気にする程でもなかったかな、俺的には。
確かに気性は激しいし口調も荒いから誤解されやすいんだろうけど、そんなことよりモフモフがだな…ってまたかっ!何ですぐそっちの方向に…!
「まぁ、何となく言いたい事は分かりますけど…大丈夫だと思いますよ、そんなに心配しなくても」
「お兄さんはあの子達のこと知らないからそんなこと言えるんですよっ!特にマールのことっ…」
え、アーネじゃなくてマールなの?そこ…いや、それウェナだけじゃないのか…?さっきの怯え方見ると。
「ウェナちゃん~?ナオちゃん連れ込んでぇ~何ぃしてるのかなぁぁ~?」
うぉ、マールが上からこっち覗き込んできた…って、顔笑ってるんだけど何か目が怖い怖いっ、赤目が濃くなって光ってる…!
「ひぃっ!ち、違っ、こ、これは、そのっ、そう、あれっ!マーちゃん達の事、よ、よろしくねって!」
いや、もう、ウェナ…どんだけマールのこと怖がってるんだよ…何があったかすげぇ気になるけど、知ったら俺もウェナと同じように怯える羽目になりそうな気がする…。
「ふぅ~ん…そうなんだぁ~。でもぉ~そういうことならぁ~どうしてぇ~コソコソぉぉ言うのかなぁぁぁ~?」
うん、まぁ、ご最も。
ウェナのもやっぱ自爆癖だな、これ。
「え、あ、いや……ひぃぃごめんなさいごめんなさいっ!」
「じゃぁぁ~早くぅぅ~ナオちゃん返してねぇぇぇぇ~」
「う、うん!分かった、分かったからっその目はやめてぇぇ!!ひぃぃぃ!!!」
最早トラウマレベルだった…うん、これはあれだな、見るな聞くなで行こう。
ウェナと同じになりたくはない…絶対。
とりあえず、マールの威しでウェナからは開放されて、カウンターから出られた。
カウンターといえば、中に入ったの今日2回目だな…いや、別になんてことはないけど、あんまり無い経験を日に2回もやったなぁ、と思っただけ。
「なにやってんだウェナ、バカだろお前、マールキレさすとか」
「…アーちゃんにバカって言われた……もうわたし生きてる価値ないんだ………」
「大丈夫だよぉ~ウェナちゃんはぁ~いい娘だからねぇ~。そうだよねぇぇ~?」
「え…あっ!はいっ!ウェナはいい娘ですっ!」
何だかなぁ…ここまでくるとウェナが憐れになってきた……でも、ウェナのお陰でマールに気を付けた方がいいことが分かったからな、心の中でお礼を言っておこう。
ありがとう、ウェナ、君の身を呈した犠牲は忘れないよ……。
「ほな、ウチら行くな、ウェナ。また寄らせてもらうわ」
「じゃあな、ウェナ。ちゃんと仕事しとけよー」
「ウェナちゃん~、またねぇ~」
「ごちそうさまでした、また来ます」
「あ、はい、ありがとうございましたー!またどうぞー」
全員でウェナに挨拶して店を出た、あんなカウンター前でわーわーやってて他の客に迷惑じゃなかったんだろうか…とかちょっと思ったけど。
メルさんの宿屋に向かいながら歩き始めた3人と俺、今度は4人横一列に並んで歩いてる。
この中央広場の道幅はかなり広いから、4人で並んで歩いても全く邪魔になったりしない。
余裕があるってのはいいな、向こうの世界みたいに歩くのに周りを気にしたりすることも無いし、のんびり歩けるのが何よりいい感じ。
なんだけど…俺達の並びの位置と距離感がおかしい、おかしいぞ。
何で俺の両サイドが固められてるんだ?俺は端でいいだろう、普通。
シータとマールが俺の左右、腕が触れそうなくらいの近距離にいる意味が分からないんだが…。
「えっと、あのさ、二人とも何で俺の隣に…?」
「ん?そら、歩きながら話しやすいようにやん。他に何か理由あるん?」
「普通にぃ近い方がぁ~話しぃやすいでしょぉ~」
「あー、そうだよね…うん、それは分かったけど…もうちょっと離れてても、いいんじゃないかな…?道幅はこんなに広いんだし…」
「なんだよ、ナオト…アタイらが近いとイヤだってのか?」
違う君らが嫌なんじゃなくて俺自身緊張しちまうのが嫌なんだっての。
でも、これくらい慣れていかないと克服出来ないのかもな…一々俺が反応し過ぎなのは分かってるんだけれども、気になってしまうものは気になってしまうんだよ…!
「嫌とかじゃなくて、もっとゆったり幅取ってもいいんじゃないかなーって…ほら、こんな広い道をギュウギュウ固まって歩かなくても、って思っただけだよ…」
「言うほど固まってへんと思うけど…ナオトはんがどうしてもって言いはるなら、離れるけど…?」
「うん~ナオちゃんがぁ言うならぁ~そうするよぉ~?」
やっぱ気にしてるの俺だけだった…二人ともこれくらいは普通って思ってるっぽいから、これは俺が慣れるしかないな…うん、頑張るか。
「あ、うん、いや、大丈夫…俺がちょっと気にしすぎてただけみたいだし…」
「そか、ほんならこのままで。でな、ナオトはん、さっき話してなかったんやけど、ウチらのパーティーな、この辺じゃ割と名前知られててな…」
「この辺じゃアタイらを知らねーヤツの方が少ねーんじゃねぇか?」
あー、さっきウェナとも話してた事か、本人達からも何か教えてくれるのか?
「そうみたいだね、俺は来たばっかりだから知らなかったんだけど。名が知られてるのはいいことなんじゃないの?皆にとっては」
「いや、まぁ、本来ならそうなんやけどな…実は悪い意味でちょっとした有名人なんや…せやからナオトはんもウチらでええんかなって心配になって……後から言うんは卑怯やと思ったんやけど、その、騙したみたいになるんも嫌や思うてな……」
「そうなんだ。確かに知らなかったけど、でもギアンテさんのとこで会ってから話してて、実は大体予想付いてたんだけどね」
「え?そうなん…?」
「うん、多分アーネの癖で喧嘩っ早い連中が返り討ちにあったのを、周りが見て大げさに噂でも流したってところじゃないかな?違う?」
「…概ね間違ってへん、その通りや…」
「私ぃ~耳が良い方だからぁ~聴こえちゃったんだよねぇ~…私たちぃ『三獣姫』じゃなくてぇ~『三獣鬼』のぉ~間違いじゃないかってぇ~」
予想通りアーネの暴走のせいだった…しかし姫が鬼とか、どんだけ暴れてるんだよって話だな。
ま、それも悪口って訳じゃなくて、ふざけて例えたくらいだと思うんだけどな…ラナさんの人気見ちゃってるから、意外とこの3人にもファンみたいなのが付いてるような気がするんだよねぇ…アーネがいるから大っぴらじゃなくて隠れファンって感じの奴らが。
でもこれ、シータとマールはアーネの被害受けてるだけか?だとしたら災難だな…けど、それでも一緒にパーティー続けてきたってことは、それなりの理由があるってことなんだろうな…。
「なっ!?誰だっ、んなこと言ってるヤツはっ!ブッ飛ばしてくるっ!!」
「まぁ待ちなって、アーネがそんなんだからそういう風に言われてるんだって、少しは自覚しようよ。それに…」
「あ!?何がだよっ!そんなの端っから分かってんだよっ!アタイだけに言えばいいだろーがっ!なんでパーティーごと貶してんだよっ、ふざけんなっ!!」
「アーちゃん~落ち着いてぇ~私たちならぁ大丈夫だからぁ~」
「アーネ、ウチらは気にしてへんから、ちょっとは落ち着きや」
あぁ…これはあれだな、今まで来たメンバーが上手くいかなかったのも肯けるかな…アーネの気性に合わせるのがやっぱ一番大変なんだろうなぁ。
でも、自覚はあったんだ、何も考えて無いのかと思ってたわ…ただそこまで怒るほどの事じゃ無いだろうけどね、本人達は完全に悪口だと思って決めつけてるみたいだけど。
ま、自分はともかく仲間のことで怒れるっていう…そーゆーの、俺、キライじゃないんだよね。
「うん、いいね、このパーティーなら俺も上手くやっていけそうな気がするよ」
「「「えっ?」」」
「ん?なんかおかしいこと言った?俺」
「え、いや、だって、周りからそんなん言われてるパーティーなんやけど…」
「うん…私たちぃ~ギルドの中でもぉ~結構浮いちゃってるんだけどぉ~……」
「アタイを見る度、みんな目ぇ反らすぐらいなんだぜ…?」
「それはアーネが手に負えないからだろうけど、でも、まぁ俺は気にしてないから大丈夫だよ。周りがどう思っててどう言ってようが、俺は俺が見て聞いて感じたことを一番にしてるから」
アーネの癖も、まぁ厄介っちゃ厄介なのかもしれないけど、あれはあれで個性なんだろうし、なんか異世界の冒険者ってやつには意外と合ってるんじゃないかって思ったりもしてる。
それに、アーネのせいで近寄り難いだけで、ホントはお近付きになりたい奴らがそれなりにいるんじゃないかなぁって…そう思うと、俺がやっかみ受けそうな気がしないでもないな…。
「なんだよ、それ…変なヤツだな…漂流者だからか?」
「アーネに言われたくないなぁ。自覚してるクセに止めないとか、シータとマールのこと、ちゃんと考えてる?」
「う…それは……まぁ、二人にはいつもワリぃとは思ってるよ………」
「え?アーネ、そないに思ってたん…?」
「うわぁ…アーちゃん~それはぁ驚愕の事実だよぉ…」
「なんだよ、シータもマールもアタイの事くらい分かってんだろ?こんだけ一緒にパーティー組んでるんだし」
「いや、流石にそれは分からへんかったわ…」
「うん~私もぉ~分からなかったぁよぉ~」
「ちょっ、マジか…いや、ホントワリぃっていつも思ってるんだぜ…終わった後に」
終わった後かよ、それ意味無いよなっ。
そりゃ、シータもマールも分かるわけないっつーの。
やっぱアーネって何も考えてないのな…。
「事を起こす前にそれ思えばいいんじゃないか…?」
「そりゃ無理だ、相手見たらすぐ反応しちまうからな…ナオトもやられたんだから分かるだろ?」
パブロフの犬ってやつか…ネコ科の獣人のくせに変なとこ犬なんだな。
気性の荒さって獣の種族とか関係なく、その人の性格的な部分だったってことがよく理解出来たわ。
「いや、ちょっと分かんない。そもそもあんな所で喧嘩売られるとか誰も思わないだろうし」
「「うんうん」」
「だってしょーがねーだろ!入り口開けて丁度良さそうなヤツがいたら、そりゃ売るだろ普通」
「…シータ、マール、何でアーネと一緒にいるの?」
「…何でやろ?」
「何でだっけぇ~?」
「うぉーい!二人ともそこは忘れんなよっ!」
「まぁ、それは冗談として、今からはもう止めてな。パーティーメンバーは見つかったんやし、ウチらと違ってナオトはんに迷惑掛けたらすぐ抜けてまうしな、きっと」
「そうなったらぁ~私とぉシーちゃんはぁ~、アーちゃんじゃなくてぇ~ナオちゃん選ぶかもぉねぇ~」
「うぇっ!待った、それはどっちもマズいっ…!わ、分かった…今からやらないようにする…」
お、これは…ちょっと期待出来るか?いや、でもなぁ…癖だしそう簡単に治るんだったらここまで酷くなってないよな…まぁ、ほんのちょっとだけでもマシになれば御の字だろうな。
「頼むで、ほんま…っと、着いたわ。ナオトはん、ここがメルはんの『精霊の歌声亭』や」
お、着いたのか…喋りながら皆と歩いてたから、あんまり道覚えてなかったり。
確か円形広場の西側抜けてった先だったと思うけど…まぁ、後でファルシェナさんの地図見直せば分かるか。
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