61 / 214
第三章 来訪、襲来、ガルムドゲルン
#08 いつもと違うギルド
しおりを挟む―・―・―・―・―・―・―・―
ガルムドゲルンの外壁門前まで転移で戻って来た俺達は、そのままギルドに向かおうと門の入り口までやってきた。
今日も門番はエドさんとバドルだった…けど、何かちょっと様子が変わってる感じがする…なんだろ?何かあったのかな?
「エドさん、ただいま」
「おっ!戻って来たか、ナオトっ!ここはすぐ通すから急いでギルドに向かってくれ!」
「…?何かあったんですか?」
「詳しい事はギルドで聞いてくれっ。とりあえず、皇都から『烈華絢蘭』の奴等が来たっ」
烈華絢蘭…って確か……この国のお抱え漂流者パーティーだっけ?そいつ等が来たってだけでそんなに大事になるのか…?
「はぁ…よく分かりませんけど、とりあえずギルドに行けばいいんですね?」
「あぁ、すまんがよろしく頼むっ」
「分かりました。急ぎみたいなんですぐ向かいますね」
証明も何も無いはずのリオがいるのに素通りさせられてしまった俺達は、急ぎっぽいから寄り道も何もせずギルドに直行した。
で、ギルドに着いたら…もうてんやわんやだった。
待合席は冒険者達でごった返しててなんやかんや騒いでるわ、奥のカウンターでは受付嬢があちこち行ったり来たり走り回ってるわ…。
なんだこりゃ?と、みんなで顔を見合わせて不思議がってたら、一際大きい声…聞いたことのある声が耳に届いてきた。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「ハッ!お前等たった4人来たところで何が変わるってんだよっ!もっと人寄越せやっ!何考えてんだっ、この国のお偉いさん方はよぉ!」
「だから僕達が来たんだよ。僕達が来たからにはもう何の心配も無いってことさ」
「そうそうっ!私たちが来たんだからもう解決したも同然よねっ」
「…ですからこんな騒ぎにすることもないんですよ。まったく無駄な事を…」
「…まぁ、この国…いえ、この世界の人達のレベルからすると大事なのでしょうけれど…それにしたってこの騒ぎ様はどうかと思うわ」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
声の主はヒロシで、誰かと言い合ってるみたいだった…うん、とりあえず無視で。
先にラナへ報告しにいこう、そうしよう。
「何か騒がしいけど、とりあえずラナのとこ行こうか」
「せやな、ラナに聞けばこの騒ぎの原因も教えてくれるやろ」
「だな。とっととラナんとこ行こーぜっ」
「騒がしくてぇごめんねぇ…リーちゃん、大丈夫ぅ…?」
「…………うん……大、丈夫………」
ってことで、人混みを掻き分け受付カウンターまで進んだら…ラナも他の受付嬢同様、カウンター内で駆け回っていた。
というか、ほとんどの受付嬢が右往左往してて、受付カウンター自体ほぼ機能してなかった。
「何か凄い事になってるな…。これ、ラナ呼んでも大丈夫かな?」
「んなもん気にすることねぇっての。おーいっ!ラナーっ!」
アーネが問答無用でラナを呼んだ…なんていうか、相手の都合とかまったく考えてないなぁ。
自分を呼んだアーネの声に気が付いたんだろう、ラナがこっちに振り返った途端、すぐ俺達のところに来てくれた。
「みんなっ!お帰りなさいっ!」
「よっ、今帰ったぜっ!」
「ただいまや、ラナ」
「ラーちゃん~ただいまだよぉ~」
「ちゃんとみんな無事に帰ってきたよ。お土産付きだけどな」
「…お土産って……え、もしかして…その娘……です………か…………?」
「うん、そう。名前はリーオルエレミネア、リオって呼んでる。で、リオ、こっちがラーナミラルティア、みんなラナって呼んでるよ。このギルドの受付嬢だ」
「…………ラナ………よ、ろしく…………」
ぶるんっ
「……………………」
…ん?なんかラナ固まってるんだけど…どうしたんだ?なんか変なところでもあったか…?
「ちょっとラナっ!こんなところで何突っ立って……んなっ!?」
「おう、リズ、ただいま」
「……………………」
なんかリズまでやって来てラナと同じように固まったんだけど…なんでだ?……って、あー、うん、何か分かった気がする…。
「………軽く…ワタシを、凌駕してる……だと………」
俺と同じ事言ってやがる…やっぱそれか。
まぁ俺も初見で目を奪われましたけどね…同性でもそうなるのか…。
「…………(コテっ……?…?……」
二人に見つめられてるけど、意味が分かってないんだろう、リオが真顔で小首を傾げてる…あ、ちょっと可愛いかも。
「あー、リオ、こっちのちっちゃいのがリーズロルトミニィ、リズだよ」
「………よろ、しく…………リズ………」
「あ、うん、よろしく…じゃなくて!ちょっとナオト!アナタまたハーレムメンバー増やしたのっ!?」
「はぁっ!?何言ってんだよっ!だからハーレムじゃないっての!」
リズだって本当のハーレムじゃないって知ってるだろうがっ、何だよ増やしたって!いや、確かに増えたけどさっ、パーティーメンバーとしてだってのっ。
「………はっ!?あ、す、すみません!ちょっと意識が…えと、ラーナミラルティア、ラナでいいです、よろしくお願いしますっ」
あ、意識飛ばしてたんだラナ…引き戻したっぽいけど。
ドラゴンだって驚かせてやろうと思ってたのに別のことで驚かせちまったみたいだ…まぁとりあえず今その話題は置いといてほしいんだけど、先に片付けたいこともあるし。
「何か結構な騒ぎになってるっぽいんだけどよぉ、クエスト完了報告出来んのか?」
そうそうそれね、騒ぎも気になるけどまずは一つずつ順番に片付けときたいな、と。
「ウェラーメ村の村長、モラットはんからもちゃんとサイン貰てきたで」
「ちゃんとぉ、調査してぇ~解決までぇしてきたんだぁよぉ~」
まぁ、解決した結果、リオをお持ち帰りしてきたわけですが。
リオからも話を聞きたいんだけど、こう騒ぎになってると落ち着いた時間が取れるかも微妙だよなぁ…。
「えっと…どうしよう……リズぅ………」
「はぁぁ~。ラナ…アナタホントこーゆー突発的な対応に弱いよねぇ……ワタシがいなかったらどうするのさ」
「ご、ごめん……」
「まぁいいけどね、それがラナだし。チーフにはワタシから言っておくからこっちを先に済ませていいよ」
「う、うんっ、ありがとうリズっ!」
「はいはい。んじゃナオト達、多分後でまたマスターに呼ばれると思うけどよろしくねー」
そう言い残してクリス女史の方へ向かっていったリズ。
げ、また呼ばれるのか…なに、この騒ぎのせいで?いや、でも俺達は直接関係ないよな…?
「…なんか俺、呼ばれてばっかりなんだけど……」
「別に悪い事して呼ばれてるわけやないし、話するくらいええやんか」
「いや、だってギルドマスターってここで一番上の人でしょ?そんな人にしょっちゅう呼ばれるとか目立ってしょうがないというか…」
「あ?んなもんここじゃ誰も気にしてねぇって。第一あのフィルだぜ?クリスにいっつも怒鳴られてるヤツが一番上とか誰も思ってねーんじゃねぇの?」
フィルさん…不憫な……。
かくいう俺もここの一番上はクリス女史だと思ってたりしてますけど…ごめんなさい。
「それよかはよ完了報告してまうで。ラナ、ほれ、よろしくな。ついでにこれも頼むわ」
呼び出しは置いといてって感じで、シータがサイン済の依頼書と洞窟内で倒した魔物の魔石をラナに渡すためカウンター上に置いた。
仲間が一人増えるっていう予想外のイベントはあったけど、なんて言うか、サイン済の依頼書を見ると達成感があっていいな、クエストクリアしたぜっ!って感じがハッキリ分かって。
「あ、うん、じゃあ完了手続きしちゃうね。ギルドカードも一緒にお願い。ナオトさんもポイントは入りませんけど履歴更新があるので提出してもらえますか」
「そっか、了解。んじゃよろしく…あ、そうだ。次いでで悪いんだけど、リオの登録もお願いしたいんだけど…」
「えっと、それは構いませんけど…でもみんなとパーティー組めませんよ?ランク差で…」
あー、そっか、2ランク差までなんだっけ…これ、あれだな、フィルさんに事情説明して俺らのパーティーにブチ込んでもらえるよう交渉してみるか…ちょっと、いや、かなりズルいっていうか反則っぽいけど。
でも実力的には問題無いはずだし。
なんてったって多分元伝説の勇者パーティーのメンバーなんだろうし…半分魔物だと思うけどそこは何とか誤魔化す方向で。
そう考えると結局フィルさんとは話しないとダメだったから呼ばれるのは好都合だったのか。
「あー、そうだった。んじゃリオの登録は後回しでいいや。クエスト完了だけで」
みんなが出したギルドカードと一緒に俺もギルドカードを出して、それを確認したラナが、
「分かりました、じゃあ完了手続きだけしてきますね」
と、すぐ手続きしに奥へ引っ込んでった。
「しっかしあれだな、こうも騒がしいとやっぱ気になんな…ちょっとボード見てくるわ」
黙ってられないアーネが一人クエストボードを確かめに離れてく…いや、いいんだけど完了報告終わった後ゆっくりラナに話聞けばいいんじゃないのか?せっかちさんだな、アーネは。
「……………人、が………いっぱ、い……………」
「そうだねぇ~。いつもはぁこんなにぃ~いっぱいじゃぁないんだけどぉねぇ……」
「リオは…苦手か?人いっぱいなの」
「……………(フルフルっ……。……懐かし、かった…だけ…………」
…そっか、ずっとあの洞窟にいたんだからな…あそこは多分漂流者しか入れなかったはずだし、それまでずっと一人だったんだよな…。
どうしてあんな所で一人最後を迎えようとしてたのかかなり気になるから、早く話聞いてみたいんだけど…。
「リオは…あないなところで、その、一人で……寂しく…なかったん?」
「………わた、し…は………そんな、事……思う、資格…………無い、か…ら……………」
「「「……………」」」
やっぱりワケアリだよな…あーもー余計気になるっ!早く宿帰ってゆっくりお話しようよっ!
って早く帰りたくなってきたところに、クエストボードを見に行ってたアーネが戻ってきた…何気に真剣な目をして。
「おいっ、この騒ぎの原因分かったぜっ。緊急依頼が出てやがる、しかもガルムドゲルンの全冒険者強制だとよっ」
「緊急依頼って…内容は?」
「詳しくは書いてねぇけど、突然現れた魔物の集団がガルムドゲルンに向かってきてるらしいってよ…要するにガルムドゲルンの防衛ってことじゃねぇか?」
「集団…規模はどれくらいなん?」
「分かんねぇ…けど、全冒険者強制なら相当な数じゃねぇか?」
「けど、何でガルムドゲルンに…現れた場所にもよるだろうけど、ここ以外にも街はあるんだし、近い街の方がどう考えてもヤバいだろう」
「いや、それが隣街のゲリッツバルムからの情報みてぇだ。自分達の街には見向きもしないでこっち方面に進んでいったからってよ」
なんだそりゃ?魔物って無差別に襲うもんじゃなかったんだっけ…?そんな軍隊みたいな動き出来るのか?
「………………魔、王……の………軍…勢……………」
「……え?リオ、今なんて………」
「…………この、大陸……の…………魔王、の…従魔……達…………か、も…………」
「「「まっ、魔王(ぅ~)っ!?」」」
「魔王って……え、やっぱり魔王っているのっ!?」
「……………(コクっ……。…多、分………………」
うわ、マジか…やっぱりいるんだ。
でもリオと一緒に戦った勇者達が倒したんなら、もう居ないんじゃないのか…?
「………魔統、皇……は………ケンゴ…とコウ、キ………が…倒し、て……くれた………けど……………」
「……ダメだ、これリオの話聞く方が先のような気がしてきた………」
「でもぉ…リーちゃんにはぁ、辛いぃ話かもぉしれないんだよぉねぇ……」
あー…よくよく考えたらそうだよ、な……。
一人で逝かなきゃならなかったワケがあるくらいだ、辛い話に決まってる…。
いろいろ聞きたいことはあるんだけど、辛い思いさせてまで話をさせるなんて確かに酷だし、何より…折角俺達に付いてきてくれたリオが傷付くようなことをさせたくはない…よな。
「…うん、今のは無しで。とりあえず今分かってる情報だけでも集めて……ん?どうした?リオ…」
俺の袖をクイッと引っ張ってきたリオ、どうしたんだろ?あぁ、無理に話してもらうようなことはしないから大丈夫だって。
「………マール、と………ナオ、ト…が……いて…くれる、なら………話、出来る……か、ら……………」
「…リーちゃん………」
「リオ……それは嬉しいけど…リオに辛い思いはさせたくないし……」
「……(フルフルっ……。………みん、なが……いて…くれ、る……なら………大、丈夫…………」
「リオ……無理、してねぇ…か……?」
「………(コクっ……。…わた、しを……見つ…けて……くれ、た………みんな…だか、ら………」
「そうや、リオはもう、ウチらの仲間…や。せやからこれからは、何があってもウチらが付いとるから、な」
「………そう、言って……くれ、る……みんな……だ、から………大丈、夫………………」
「……リーちゃん…………んっ」
リオを抱きしめてよしよしって頭を撫でるマール…そんなマールへ甘えるように身体を預けているリオ……どう考えてもリオの方が歳上だし、身長的にもリオの方が高いんだけど、こうしてるとマールの方がお姉ちゃんっぽく見えるな。
元々優しい性格の娘なんだろう…半分魔物になってたとしても、その辺は変わってないみたいだ。
その辺…魔人種ってのになったのも何か理由があるんだろうけど、どんな理由であれリオはもう俺達の仲間になったんだから、今更竜人だろうが魔人だろうが関係ない。
あの場所に一人でいた寂しさを、辛さを、みんなと一緒に埋めていってあげよう…出逢えてよかったと思えるように。
4
あなたにおすすめの小説
絡みあうのは蜘蛛の糸 ~繋ぎ留められないのは平穏かな?~
志位斗 茂家波
ファンタジー
想いというのは中々厄介なものであろう。
それは人の手には余るものであり、人ならざる者にとってはさらに融通の利かないもの。
それでも、突き進むだけの感情は誰にも止めようがなく…
これは、そんな重い想いにいつのまにかつながれていたものの物語である。
―――
感想・指摘など可能な限り受け付けます。
小説家になろう様でも掲載しております。
興味があれば、ぜひどうぞ!!
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる