60 / 214
第三章 来訪、襲来、ガルムドゲルン
#07 お持ち帰りで調査完了
しおりを挟む[対象者:リーオルエレミネアのステータスを表示]
【ステータス】
《識別》
名前:リーオルエレミネア
種族:魔人種(※竜人種)(紅竜族)(10)
属性:火(10)
聖(8)
邪(9)
性別:♀
年齢:426
職種:勇者騎竜(9)
選択:竜巫女(5)
竜魔導師(4)
状態:正常(満腹)
《能力値》
位階:32
体力:3165/3165
魔力:3072/3072
筋力:919
耐久:1048
器用:825
敏捷:991
知力:1117
精神:1226
運 :10
《技能》
固有:人竜変化(―)
魔竜転生(―)
物理:飛竜闘術(2)
魔法:神聖魔法(8)
・ヒーリング(7)
・キュアー(7)
・ブレッシング(6)
・ホーリーガード(6)
・セイントオーラ(5)
・ピュリフィケーション(4)
・リヴァイヴ(4)
・セイクリッドシャイン(3)
邪霊魔法(9)
・イビルアイ(8)
・サモンアンデット(8)
・マリオネットヴォイス(7)
・カースドシャウト(7)
・サモンゴースト(6)
・イビルガード(6)
・デモニックオーラ(5)
・アシッドマインド(4)
・デッドリーブラスト(4)
火竜魔法(10)
・イグニスフレア(9)
・ヴォルカニックバースト(8)
・リーオルエクスプロード(10)
補助:騎乗保護(―)
霊体察知(7)
聖気察知(8)
無詠唱(―)
竜祈祷(4)
火耐性(10)
邪耐性(8)
聖耐性(9)
竜体強化(10)
火属性強化(9)
聖属性強化(7)
邪属性強化(8)
一般:―
《称号》
元・竜の巫女
竜魔法の使い手
魔を取り込みし者
魔力喰い
勇者の騎乗竜
魔王大戦の生き残り
暁の桜華竜
……………何これ、え、俺この娘の全責任持てる自信なんてないよっ!?
魔人種て…元竜人種っぽいから、もしかして…魔石とか取り込んじゃったとか?そんなこと出来るの…?
職種が勇者騎竜とか、関わってた漂流者は勇者だったってことかよ…なんか称号のところに魔王大戦の生き残りって書いてあるんだけど…え、やっぱり魔王とかいるの?この世界…。
で、その魔王から召喚勇者がこの世界を救った時、一緒に戦ってた…みたいな?
…あれ?なんかそれどっかで聞いたな……あ!そういやアーネがそれっぽいこと言ってた気がする!世界の危機を救った伝説の勇者が漂流者だったとかなんとか……もしかして、それと関係あったりする…のか?
「…………見、た……?…………」
「あー…うん……見た、よ……。いろいろと聞きたい事はあるけど…とりあえずこの場では置いておくよ。先にみんなを紹介しておきたいし」
「…………(コクっ………」
介護を任せていたシータ達の方を見たら、マールも気が付いたらしく目を開けてた…良かった、無事で。
「マール、大丈夫か?」
「うぅ~ん……っ!?ド、ドラゴンはっ!?あっ……」
急にガバッと起き上がったけど、まだちゃんと回復してないせいか、クラっとした感じで抱えていたアーネの方にまた倒れ込んだ…だから無茶しないの。
「ちゃんと説明するって。そのままでいいから落ち着きなよ」
「…でもっ……!」
「あー、いいから落ち着けっての。逝ってないから心配すんな」
「え…そ、そうなの……よかったぁ………」
安心したみたいで少しは落ち着いたっぽいな…その内スイッチも切り替わるだろ。
「んじゃ、まずは…この娘がさっきのドラゴン。名前は…リーオルエレミネア。んで、こっちが…」
「………マー、ル…………」
「…あっ!うんっ、私が、マール…マールオリザロレッタ…だよぉ……」
アーネに抱えられて倒れ込んだまま、マールが名乗って、そして…涙を零した。
「……よかったぁ………生きて、て…くれてぇ……ありがとぉ………ふぇぇ…………」
「………マール、の……魔力………温か、かった………」
「…良かったなぁ、マール。昔っからほんま変わらんなぁ…なんでもかんでも救おうとするとこ……」
「ホントだよ、ったく…。お前相手はドラゴンだったんだぜ?」
「……だってぇ……本当にぃ、綺麗ぃだったからぁ……逝ってぇほしくないってぇ……思ったんだぁもん……」
どうやらスイッチも切り替わったみたいだ…いつもの調子に戻ってきた。
でも、これあれだな…これからも気を付けとかないと、また同じことやらかしそうだ……。
「………あり、がとう………マール…………」
「えっ、ううん、お礼ぃなんてぇ…いらないからぁ……」
「えっと、リーオル……いや、リオでいいか。それで、こっちの二人が…」
「シータフィオラシス、シータでええよ。その、よろしく…で、ええんよね?」
「あー、うん…そうなる、かな…。全責任持つってことになってるし……」
「せやな…ん!ほなリオも今からウチらの仲間…ウチら冒険者やから一緒にパーティー組むでっ!よろしくなっ」
…まぁ、そうなるよなぁ……リオのステータス見てもかなりの強さだったし…なんか人外ハーレム街道まっしぐらって感じになってないか?俺……これ街に戻ったらまた絶対なんか言われるわ…ガズのおっさん辺りに。
「………よろ、しく…………シータ…………」
「んで、アタイがアーネルミルヴァ、アーネでいいぜっ。よろしくなっ!」
「……アー、ネ…………よろしく…………」
「さて、と。じゃあ話の続きは戻ってからってことにして、村に報告しにいこうか。リオも…いいよな?」
「…………(コクっ………」
ここに縛られてるってわけでもなさそうだし、連れて帰っても大丈夫っぽいな。
んじゃ、サクッと戻りますかね…何気に創ったはいいけど初めて使うこのスキルで。
「えっと、みんな…悪いんだけど、俺の身体…どこでもいいから掴んでもらえる?」
「…?何するん…?」
「いや、俺のスキルで村まで帰ろうかと……」
「………転、移…………」
「そうそうそれ…って、リオ知ってるんだ……」
「…………(コクっ……。…ケン、ゴ……と、コウキ……が……使って、た………」
おっと…それが勇者の名前か…?まぁ、後でゆっくりその辺の話は伺おうかな。
「ってことだから…どこでもいいんで俺の身体に触れててもらえる…?」
マールもアーネに手伝ってもらって立ち上がってきた…まだちょっとふらふらしてる感じだけど、自分の足で立てるみたいだ。
「そういうことなら…これでええ?」
……んー……んん?いや、うん、シータがそれでいいなら、いいんだけど…ね。
「じゃぁ~…私もぉ~、これでぇいいぃ~…?」
……あー……マールも、それでいいのね…。
「んじゃ、アタイはこうだな……」
……えっと、これ、つい最近もあったなぁ……え、あれはあの時だけの話じゃなかったの?みんな……。
「…………ん…………」
ふぉっ!?えっ!それは……ちょっとマズいかもリオっ!?
ヤバいこれはあれこれ考えてる場合じゃないっ!
はい行こうすぐ行こうっ!
「転移!!」
シュンっ!
──一瞬で景色が変わって…洞窟に向かう時にモラットさんや村のみんなに見送られた場所に転移した。
「はいっ到着!みんな離れていいよっ!」
「…あ、ホンマや……もう着いてもうた…。便利やなぁこのスキル」
「本当だぁ…もうぅ~着いちゃったぁ~…」
「めっちゃ便利じゃねーか、このスキル……」
「………懐か、し……かった…………」
「感想は分かったからみんなもう離れてっ!お願いしますっ!」
左腕にしがみついてるシータ、同じように右腕にしがみついてるマール、で、正面から抱きついてるアーネと、そして…背中から抱きついてるリオ……。
確かに触れてはいるんだけど、こんなガッチガチじゃなくていいんですが……っていうか、ホントもう離れて!いろいろと柔らかすぎる感触に俺がダメになりそうなのっ!
「……おや?これは皆さん…今洞窟からお戻りで?」
あ、丁度よくモラットさんが現れたからみんなスルッと離れてくれた…と、思ったらリオだけまだ離れてない…ごめんリオ、君が一番離れてほしいんだわっ!背中が幸せすぎるんだよ…っ!
「ほらぁ~、リーちゃんもぉ~離れようねぇ~」
「…………ん………」
あ、ありがとうマール…こんな所じゃなかったら、確実にダメになってる自信がある……それくらいの破壊力がリオには備わってるってことか……この先俺、何事も無くやっていけるんだろうか…ちょっと揺らぎそうで恐い…。
「えーっと…すみません。はい、たった今戻ってきました」
「…そうですか、それはお疲れ様でした。では早速お話を伺っても?」
「あー、そうですね。ではこのままモラットさんの所に伺うことにします。いいよね?みんな」
「うん、構へんよ。モラットはんも早う知りたいやろうし」
「ありがとうございます。ではご一緒に参りましょうか」
「はい、行きましょう」
モラットさんと一緒に真っ直ぐ村長宅に向かい、報告するため家に上げてもらった。
モラットさんがちょっとだけ不思議そうにしてたけど。
まぁ、そりゃ行って帰ってきたら一人増えてるんだもん、不思議に思うのは当然ですよね。
「…それで、呻き声の原因はお分かりになりましたか?」
「あ、はい。呻き声ではなく…腹の虫でしたが」
「腹の虫…ですか……?」
「ええ、この娘の。今はこの姿ですが洞窟で見つけた時はドラゴンの姿でした。なので…ドラゴンのお腹の音が呻き声の正体です」
「ド、ドラゴンが…あの洞窟に……」
リオの方を見て元はドラゴンだったって説明したら、モラットさんも少し驚いたみたいだ。
「ですがこの通り、俺達がお腹を満たして連れ帰って来たので、もう呻き声…お腹の音が聞こえてくる事はありません」
「………ごめ、ん………なさ、い…………」
「あ、いえいえ、原因が分かって取り除かれたのであれば、何も問題はありませんよ」
「そう言ってもらえると。良かったな、リオ」
「………あり……がと、う…………」
「そもそもここに村を作った時にはあの洞窟は既にあったので…つまりこの地にいたのはあなたの方が先ということですから、こちらの都合を押し付けてしまったのではないかと…」
確かにそうかもしれないけど、でもその洞窟にドラゴンがいたなんて誰も分からなかっただろうし、それに…
「違うんですぅ…この村がぁ在ってくれたぁおかげでぇ…この娘を~救う事がぁ出来たのでぇ……」
「そうだぜ…村長が今回の依頼を出したから、リオを見つける事が出来たんだよ…」
「そうなんよ…。もし、ウチらがこの依頼を受けてなかったら……」
「…この娘は…リオは、今ここにいなかったと思います……」
「………………」
…あの音の間隔が短くなってた理由は…もう、限界が近かったってことだろうから……。
「そうでしたか…。そうするとあれですな、その腹の音とやらが合図だったということですな。ともあれ万事丸く収まったようで何よりです、はっはっはっ」
今思うと本当にそうだったのかも…結界まで張ってあったのに、音だけ通してたってことは…誰かに気付かせたかったってことなのかも……つまり、あの文章の通り責任持てる人に助けてもらおうって意図があったんじゃないかな…憶測だけど。
「モラットさんと村のみんなには感謝しないといけませんね…」
「いえいえ、こちらこそあなた方に依頼を受けてもらって助かりましたので、お互い様ですよ。村のみんなには私の方から説明しておきます、不安は取り除かれました、とね」
「すみません、ありがとうございます。ではクエスト完了ということでいいですか?」
「勿論ですとも。依頼書をお貸しください、サインいたしますので」
シータが持っていた依頼書を魔法袋から取り出し、モラットさんに渡した。
それにサインしてもらい、これで無事クエスト完了、と。
何か冒険した!って感じのクエストだったな…まぁ、お土産付きだけど。
ギルドに戻ったらラナとか驚かせてみようかな?「お土産はドラゴンでした!」とか言って。
「ん、おおきに。ほな、ウチらはギルドに戻って報告やなっ」
「だなっ!戻ったらまた祝杯上げようぜっ!リオの歓迎祝いでよっ!」
「すぐお戻りですか?今からですとすぐ日も落ちると思いますが…」
「あ、いえ、帰りは大丈夫です。すぐ戻れますので」
「そうですか。では、お気を付けて。皆さんありがとうございました」
こうして俺達はウェラーメ村での調査依頼を完遂して、みんなでガルムドゲルンへ戻った…また転移を使ったらガッチガチに固められましたが…。
なんで?え、これ転移使う度こうなるってこと…?俺の理性、大丈夫かなぁ……。
4
あなたにおすすめの小説
絡みあうのは蜘蛛の糸 ~繋ぎ留められないのは平穏かな?~
志位斗 茂家波
ファンタジー
想いというのは中々厄介なものであろう。
それは人の手には余るものであり、人ならざる者にとってはさらに融通の利かないもの。
それでも、突き進むだけの感情は誰にも止めようがなく…
これは、そんな重い想いにいつのまにかつながれていたものの物語である。
―――
感想・指摘など可能な限り受け付けます。
小説家になろう様でも掲載しております。
興味があれば、ぜひどうぞ!!
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる