異世界漂流者ハーレム奇譚 ─望んでるわけでもなく目指してるわけでもないのに増えていくのは仕様です─

虹音 雪娜

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第三章 来訪、襲来、ガルムドゲルン

#06 開けた先には

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「…じゃあ、開けるぞ……」

「「「……(ゴクッ」」」



「『開けたからには全責任を持ちます』」



 ピシッ…ピシピシッ……パリーッン
 ゴコゴゴゴゴゴ………



 …最初に何かにヒビが入って割れる音がした。
 あれかな、結界とかそういう防壁張ってあったのかな?そうだとしたら…力技で開けようとしなくて良かった…確実に洞窟ごと埋められてたんじゃないか?これ…。

 その割れた音が無くなった…多分結界が全部解除されたってことなんだろう、それの後に続いて空洞がある方の壁が5メートルくらいの高さから左右に分かれて開いていった…意外としっかりした大掛かりな仕掛けだと思ったり…あの文章的にもっと手抜きっぽい感じかと思ってたのに。

 あと、この結界?のせいでマップ表示も正確に出来てなかったっぽい…全部解除された時点で見たこと無い形のマーカー、菱形の緑色のマーカーが表示された……何だよ菱形って、中途半端…あ、ホントに中途半端、つまり人であり魔物でありってこと?え、そんなのいるの…?

 左右に分かれていった壁が止まって俺達4人が横一列に並んで余裕で通れるくらいの隙間が出来た…その菱形のマーカーを持つ奴が呻き声の原因であり、俺が全責任を持たなきゃいけなくなったものってことで、気は進まないけどそいつのとこに行くしかないんだよなぁ…。


「開いたな…。んじゃ中入って拝むとするか、呻き声の原因ってやつに」

「待った、俺が先に行くからっ。みんなは俺の少し後ろから付いてきて…」

「う、うん…分かった。よろしく頼むわ…」

「よろしくねぇ…ナオちゃん……」


 アーネはあんまり動揺してる風には見えなくて、先に突入しようとしてる…危ないから止めたけど。
 シータとマールは若干怯え気味だけど俺の言った通りに従ってくれるみたいだ。

 開いた隙間から空洞の中にゆっくり入っていって、奥の方まで進んで行くと…ソイツが居た。

 全長は20メートル弱くらいだろうか、身体の端から端まででそれくらいだから、起きるともっとデカく見えそうだ。

 首長の頭と尻尾を丸めて、翼を畳んで寝そべっている…薄紅色の鱗に全身覆われた、ドラゴンだった…。


「……ド、ドラゴン………ウチ、初めて見たわ………」

「…ア、アタイだって、初めてだっつーの………」

「わ、私もぉ……初めてぇ…だけどぉ………この子はぁ…凄くぅ……綺麗ぃ……だねぇ…………」


 3人とも目の前のドラゴンを見て驚愕してるっぽい…かくいう俺も驚いてる……けど、それより感動の方が勝ってる…だって、ドラゴンだよっ!?元の世界で空想上最強と謳われるあのドラゴンが、目の前にいる……やべぇメッチャ燃える!あー、いや、そんなこと言ってる場合じゃないか……え、このドラゴンの全責任を持つの?俺が?どうやって?

 なんて考えてたら…目の前のドラゴンが、見るからに分厚そうな瞼を開いて首をゆっくり少し持ち上げ、俺達の方に顔を向けた。


「…こっち、見てる…よな?あれ……」


『…誰……?』


「「「「っ!?」」」」


 うぉ!喋ったっ!?全員でビクッ!ってなって一瞬で緊張が走った……ドラゴンって喋れるのか…って、いや、違うな、コイツだから喋れるんだ、多分……人で魔物だから、だろうな……。


「お、おはよう…ございます……?」


『……おは、よう…………?………』


 …会話出来るらしい。
 これなら何とかなりそう…か?とりあえず呻き声を止めるようにお願いしとけばいい…のかな?


「ええと…初めまして、冒険者のナオトと言います……」


『……ナオ、ト………?……』


「はい…ナオト、です」


『……異世、界…から……来た、人………?……』


 え?何で分かった…って、そっか、これ漂流者絡みなんだっけ…。


「えっと…はい、そうです……」


『……どう、して………ここに……?………』


「あーっと、その、ですね…あなたの、呻き声をですね、止めにきました……」


『……呻き、声………違う…………』


 あれ?違うの?じゃあ何の声なんだ…?


「えっと、じゃあ、何の声…ですかね……?」


『……お腹、の…音………』


 腹の虫かよっ!?流石ドラゴン、腹の鳴る音ですらあの大きさっ!あ、でも腹の虫なら結構簡単に止められるんじゃね?いや、そんなこと無いか…この身体でどんだけ食べたら治まるんだ…?


「あー、お腹の音でしたか……。じゃあ、お腹を満たせば、治まります…か?」


『……多、分………』


「そうですか…。では、あなたの、お腹を満たすには、どうすればいいですか…?」


 普通に考えたら俺達と同じような食べ物でいいとは思うんだけど、このドラゴンはちょっと特殊っぽいからなぁ…何を用意すればいいのか確かめようと思って聞いてみた。
 姫達は俺とドラゴンのやり取りを黙って見ててくれてる…。


『………魔力…………』


「…魔力、ですか…?えーっと…あなたに、魔力を注げばいいんですか…?」


『…………うん……でも…………いら、ない…………』


 え?いらないって…何で?お腹空いてるんだよね…?っていうか、その空腹をどうにかしないと解決しないんですけど……。


「どうして、いらないんですか…?」


『………この、まま………ここ、で……………朽ち、て……逝く……から………』


 それって…ここで、逝っちまうつもりだってこと、か…?どうして…?



「ダっ、ダメぇぇぇっ!!」



 いきなりマールが叫んだ…俺とアーネ、シータがギョっとしてマールの方へ向いたら…泣きそうな顔をして必死に何かを訴えようとしてた。


「どうして…どうしてそんな事言うのっ!こんなに…こんなにも綺麗なのにっ……そんな事っ…私がっ!させないっ!!」


 突然、ドラゴンに向かって駆け出していったマール…一瞬、呆然としてしまって初動が遅れたけど、俺も慌ててマールに付いていく。


「ちょっ、マールっ!」


 感情が昂ってスイッチが入ったんだろう、完全に緊急モードのマールだった…あっという間にドラゴンまで辿り着き、その薄紅色の鱗に両手で触れて魔力を注ぎ始めた。


「私の…魔力なんて…大した、量じゃ…ない、けど……でもっ!私のっ、目の前で、あなたを逝かせるなんて、出来…ないっ!」


 触れた鱗の部分が淡く光ってる…恐らく全力で魔力を注ぎ込んでるんだろう。


『………何、故……?……あなた、たち…には……関係、な「そんなことはっ!どうでもいいのっ!!」………』


「こんなにっ、綺麗な、あなたをっ!私がっ…逝かせ、たく…ない……だ…け…………」


 光が急速に収まってマールがその場で倒れそうになったところを、抱きかかえて防いだ…魔力切れマナエンプティってやつだろう、マールを見ると気を失ってるみたいだった。


「まったく…無茶するなよ、マール……」


『………あたた、かい…………』


 マールに注がれた魔力がそう感じられたのか、ドラゴンが少し瞳を細めてそう溢した…。


「だってさ。良かったな、マール…。ってことで、あなたを逝かせるわけにはいかなくなりました。残りは俺から持ってってもらいますよ」


 マールを抱きかかえたまま、空いてる方の手でマールと同じ様に薄紅色の鱗に触れて、俺も魔力を注ぎ始めた。
 触れた部分が発光し始めたけど、マールと比べて光の輝きは俺の方が眩しかった。


『………あ……こ、れ…は…………』


 俺が魔力を注ぎ始めてすぐ、ドラゴンが瞳を大きく開いて、そして…文字通り滝のような涙を流し始めた…。
 ドラゴンでも、泣くことがあるんだ…あぁ、いや、コイツは人でもあるんだった…だったら当然泣くことだってあるよな…。


「………」


 暫くの間、そうやって魔力を込めていたら、多分もう満たされたんだろう、注いだ魔力が溢れて…靄のようなものが出て来たからそこでストップした。
 俺はというと…ほとんど何も変わらなかった、全く以て身体に異常も無く、魔力が減っているのかすら分からなかった…いや、うん、ステータスのかなり多いじゃ全然分かりませんがね。


『……わたし、は………まだ……生きて………いい、の………?……』


「…うん、ごめん。それが…マールの望みだから……」


『………マール……それ、が………その人、の……名前……?……』


「あぁ、そうだよ。マールオリザロレッタ、それが…君を逝かせたくないと望んだ人の、名前だよ……」


『…………そう…………わ、かった………』


 そう言った瞬間、洞窟内が光に包まれて…目の前に居たはずのドラゴンが消えた。
 そしてそこに……一人の女性が代わりのように立っていた。

 元のドラゴンを引き継いだ薄紅色の長い髪と、同じように少しだけ色付いた角、そしてこっちも同じ薄紅色の翼と尻尾を生やした姿…ギルド酒場にいた姉御店員のルーエラと似た感じだから、多分竜人ってやつなんだろう、つまり…人化した姿ってことなんじゃないかと。
 どういう方法とか原理なのかは分からないけど、衣服はちゃんと着てる状態だった…すごくシンプルな白いワンピースっぽいやつだけど。

 そして、やっぱり俺ってやつは根っから男なんだろう、一番目を引いたのは、その身体に付いている、2つの……メロンだった。


 ………軽く…リズを、凌駕してる……だと………。


 その2つのメロンを揺らしながら、俺とマールにゆっくりと近付いてきた…近くまで来たから分かったけど、背丈はマールより高い、俺と大して変わらない…ほんの少し低いくらいだった。
 少し悲壮感が漂ってる感じのする表情は、こう言っては何だけど今の姿…竜人の姿にとても似合っていて、美しかった。


「……魔力………ありが、とう………」
 
「あ、いや…あんな感じでよかった?」

「………(コクっ」

「そっか…じゃあ、もうお腹は大丈夫…かな?」

「………うん……大丈、夫…………」

 竜人になってもドラゴンの時と話し方は変わらないからこれがデフォなんだろう、あと表情が一切変わらない…感情が無いってわけでは無さそうなんだけどな…さっきドラゴンの姿で話してた時の感じだと。
 とりあえずお腹はいっぱいになったらしい…うん、これでクエストとしては解決出来た、けど…この娘どうしたらいいの?え、責任持ってお持ち帰りしないといけないわけですか…?あ、いや、その前に…

「シータ、アーネ、ちょっと来てくれっ」

 後ろの方で黙って見守っていた二人をこの場に呼んだ…まずはマールをどうにかしないと、と思って。
 二人は急いで駆け寄ってきてくれた…気にはなっていたんだろう、当然っちゃ当然か。

「ナオトはん、マールは…」

魔力切れマナエンプティだと思うから、マナポーション飲ませてあげてくれる?」

「了解や。アーネ、手伝ってな」

「あぁ、分かった」

 二人にマールの介護を頼んだから、マールが回復するまでの間に少し話を聞いておこうかな、メロンちゃ…じゃない、そっか、まずは……

「…えっと、君の名前を教えてくれないかな?」

「……名前………ステー、タス……見て………」

「え?俺が…ステータス見れるって、分かるの?」

「………異、世界……から…来た……人…だか、ら………」

 入り口の仕掛けで分かってたけど、この娘もやっぱり漂流者と関わりがあるんだな…どんな関わりかは分からないけど、まぁ、見せてくれるって言うなら見ちゃってもいいか…どうせ責任持たなきゃいけないし…な。

「…うん、分かった…。じゃあ、ステータス、見せてもらう…ね」

「…………(コクっ」


 ってことだから、アコ、この娘のステータス見せてくれ。


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