異世界漂流者ハーレム奇譚 ─望んでるわけでもなく目指してるわけでもないのに増えていくのは仕様です─

虹音 雪娜

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第三章 来訪、襲来、ガルムドゲルン

#31 最上級の結果と称号効果

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 いい気分な上、旨い酒に気を取られてて、忘れちゃいけなかったことを弘史にツッコまれた。

「そういや、あんたの目標どうだったんだよ?」

 あ、マズい、何はなくとも真っ先にそれ確認しなきゃダメだったのに…アコに確認しないと、ってアコを呼び出そうとしたら、受付カウンター奥の適当な机に乗っかって、サブマスのショーが大声を張り上げた…何か報告でもあるのか?

「この場にいる冒険者諸君!今日は本当にありがとうっ!たった今ある程度報告が纏まったから一先ずこの場で伝えたい!」

 どうやらこの場だけでもまず伝えておきたいことがあるらしい。
 ショーの横にはクリス女史もいる、ラナとリズから引き継いだ仕事が終わったってところかな。
 あと、ショーを机の上に上げたのはクリス女史だと思う、間違い無く。

「今回の防衛戦での被害報告だけど、負傷者は約600人程だった。しかし回復支援部隊や遊撃ヒーラーのおかげでほぼ全員完治している!」

 内容は今まさに俺がアコに確認しようとしてたことだった。

 ショーの言葉を聞いて、おおーっ!っていう感嘆の声が至る所から上がった。
 あの規模の戦闘で負傷者がこれだけで済んで、しかももう怪我の心配はないみたいだから一安心ってことだろう。

「そして…この戦闘で命を落とした者は……0!全員生還していることを確認したっ!!」


『『『『『お…おおおぉぉぉおお!!!』』』』』


 今度は割れんばかりの歓声が、そして指笛や拍手がギルド内を包んだ…恐らく外まで聞こえてるんじゃないかと思う。
 パーティーメンバー同士ハイタッチしたり、抱き合ったり、喜び方も様々だったけど、誰一人欠けてないからこそ、みんな心の底からお互いを祝福出来たみたいだった。

 
「弘史っ、知美ちゃんっ!」

「マジかよ…っ!やったなっ!尚斗っ!!」

「よよ、良かったです…ほ、本当に……っ!!」

「二人ともっ、良くやってくれたよっ、ありがとうっ!」

「いや、俺達もそれなりに頑張ったつもりだけどよっ、やっぱ戦ってた奴ら全員スゲぇってことだろっ!」

「あぁ…本当にそうだな……皆よく頑張った結果だよなっ」


 防衛隊側は重装備でよく持ち堪えてくれた。
 あの防御力なら崩れない限り命の危機を迎える事は無いだろうと思ってたけど、アコのおかげで崩れそうになってた所へ駆けつけて助けることが出来た。

 冒険者の方は三人一組の基本を忠実に守って戦ってたんだろう、お互いに背中を預け死角を作らないように…日頃冒険者としてクエストを熟していた経験は伊達じゃないってことだと思う。

 冒険者側の前線ではアンデッド無限湧きや上位種強襲もあったけど、リオや知美ちゃんがよく凌いで、フォローしてくれた。

 空の魔物の増援には流石に焦ったけど、弘史や知美ちゃん、烈華絢蘭の皆が上手く対処してくれたおかげで俺も動きやすかった。
 中央を叩きつつ分断してくれたのは結果的に良かったんじゃないかと…最後は皇都からの援軍も間に合って助けられたし。


「あの戦いで全員無事とか…奇跡かよ…っ!」

「空中の魔物から標的にされた時には、流石に私も覚悟を決めたんだがな…」

「ウチもや…あれでウチらの部隊にもそれなりの被害が出たんやけどな…。それでもみんな無事だったんや…ホンマに良かったわ……」

「私もぉ…アンデッドがぁ襲ってきた時はぁ、もうダメかもってぇ思っちゃったよぉ……」

「…みんな大変だったんだね…。でも、全員生還なんて一番嬉しい結果だよっ!」

「ラナの言う通り、もう最上級の結果だねっ!みんなホントに頑張ったよっ!」

「………(コクコクっ……。……頑、張った…………」


 弘史も言ってたけど、相手が魔物ってだけで、規模的には戦争だった。
 元の世界での戦争は悲惨な結果がほとんどのはずだったから、俺達漂流者からすれば高確率で犠牲者が出るだろうと思ってた。
 だから俺はこの戦いが始まる前に、誰一人欠かすことなくこの戦いを終わらせることをあえて目標にした。
 戦ってる皆も、俺からしたら守るべき対象、ガルムドゲルンの人達なんだから。
 …誰かが悲しむ顔を見るのは辛いんだよ、やっぱり。

 俺なりに頑張ったつもりだし、こうして結果も出せた…勿論俺だけの力じゃないってのは当然理解してる。
 皆が皆それぞれ力を出し切って頑張った結果なのは間違いない。

 皆本当に凄いな…この世界の人達は常日頃から魔物という脅威に晒されているからこそ、いざという時の行動力、団結力が出せるんだと思えた。
 守るべきもの、守りたいものの為に。


「うっし、尚斗っ、もいっちょ乾杯しようぜっ!目標達成祝ってよっ!」

「おいヒロシ、何だよその目標ってのは」

「あー、尚斗がさ、この戦いが始まる前に言ったんだよ。犠牲者を一人も出さねぇようにするってさ」

「ナオトはん…そないなこと思うて戦こうとったん…?」

「うん、まぁ…ね。誰にも悲しい想いさせたくなかったから…。でも、あれだよ?そう思って俺なりに頑張ったってだけで、この結果は戦った皆がそれぞれ全力を出し切ったってことだよ?俺一人でこの結果を出したなんて当然思ってないから」

「そうだったんだぁ…だからぁ、私たちにもぉ…細かい指示ぃ出してたんだぁねぇ……」

「………マスター、は……やっぱ、り………温、かい……ね…………」

 誰だって悲しい想いや辛い想いはしたくないよね?だから俺なりにやってやろうって思ってただけなんだよ…。

「…ん?ねぇちょっとリオちゃん…その、マスターって…なに?」

「………(コテっ……?………。……マス、ター…は………マスター…だ、よ……?………」

「あー、リズ、そこはまぁ、気にしないでやってくれ。リオが呼びたくて呼んでるだけだからよ」

「呼びたくてって…何か理由があるからマスターなんでしょ?」

 あ、これ何か変な流れになってきた。
 ちょっと誰か流れ変えてっ。

「そんなん、ハーレムの主ってことじゃねぇの?」

 ちょっ、おい!弘史っ!余計な事言うなよっ!
 そんな事言ったら絶対リズが喰い付くだろうがっ!

「…んん?ちょっとナオト……どういう事かなぁ??」

「う…あ、いや……これは、だな………」

「あははっ、ナオトはん、もう観念しいや。リズには隠し切れんと思うで?」

「いや、それは…」

「へぇぇ…ワタシに隠し事、ねぇ…。ほら、シータちゃんの言う通り観念して話しなさいよっ」

 いや、これ、こんな所で話すことじゃないんだって…あーもぉ一番厄介な相手に絡まれちゃったじゃんかっ。

 と、わたわたしてどう切り抜けようか焦ってたら周りの冒険者達から、おぉぉって湧く声が聞こえてきた。
 何だと思ってそっちの会話に耳を傾けてみたら…どうやら位階…レベルの話らしかった。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


「今回の戦いで位階1上がったぜ!」

「僕は3も上がりました!」

「あ、私もです…」

「おー、流石はルーキー、上がりいいなっ、おめでとう!」


「「あ、ありがとうございますっ!」」


「俺も1上がって…これで念願の2桁位階だ」


「「「「おおぉぉっ」」」」


「そいつは…めでたいなっ!」

「やったな!おめっとさん!」

「あぁ、ありがとなっ」


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


 今回の戦いで軒並み皆レベルが上がったようで、それに対して喜んでたみたいだった。
 レベルアップはステータス見なくても本人達には分かるっぽい?某RPGみたいにファンファーレでも鳴るんだろうか…。
 俺はそもそもレベルが無いらしいのでレベルアップが分かりません、それ以前にレベルが無いってこと自体意味が分かりません。

 今の冒険者達の会話はここにいる皆にも聞こえてたみたい…なんだけど、何故かシータ、アーネ、マールの3人は不思議な表情…驚いてるんだか戸惑ってるんだかよく分からない顔をしてた。
 リオも表情こそあまり変わらないものの、ちょっと不思議そうな雰囲気を出してるっぽい…何だろ?

「何か皆レベルアップして喜んでるみたいだな」

「あー、俺も上がったぜ、3くらいかな。知美も上がったんだろ?」

「あ、はい。わ、私も3ああ、上がりました」

「おめでとう、これでまた強くなったな」

「そーゆー尚斗はどーなんだよ」

「あ、俺?実は…俺、レベル無いんだよ…何故か」

「あ?レベル無いって…なんだそりゃ」

「いや、俺もよく分からないんだよなぁ…」

「まぁ、元から変な奴だとは思ってたけどよ」

「それはちょっと酷くないか弘史君よ」

 まぁ、自分でもデタラメだとは思ってますけどね…ステータス値くらい数記表示にしてくれと。

「…なぁ、ナオト……」

「ん?どうした?アーネ」

「あのよ…ちょっとアタイらの位階だけでいいから見てくんねーかな…」

「…?別にいいけど…」

 何か気になる事でもあるのか?まぁ、見てくれって言ってるんだから見ていいんだろうな。
 んじゃアコ、姫達とリオの位階…って何となく俺的に馴染みが無いからレベル表示にして見せてくれ。


[対象者:アーネルミルヴァ・シータフィオラシス・マールオリザロレッタ・リーオルエレミネアのレベルを表示]


【ステータス】
《識別》
 名前:アーネルミルヴァ
《能力値》
 LV:19(↑12)

《識別》
 名前:シータフィオラシス
《能力値》
 LV:19(↑12)

《識別》
 名前:マールオリザロレッタ
《能力値》
 LV:19(↑12)

《識別》
 名前:リーオルエレミネア
《能力値》
 LV:36(↑4)



 ……………………ん?はい?え、何この上がり幅。
 どうなってんのこれ、他の冒険者達と比べ物にならないんだけど……。

「ど、どうやった…?」

「あ、うん…上がってる、ね……」

「いや、それは分かってんだけどよ、その、どんくらい上がってたかって話だよ……」

「えっと……今回の戦いで、だと…多分12、リオは4上がってる、ね……」

「…はぁ?12って…どんだけ上がってんだよっ姫ちゃん達はっ!」

「やっぱりぃ…みんなぁ、同じぃだったんだぁねぇ……」

「……どういうこと?」

「多分やけどな…その、称号が関係してるんやないかな、って……」

「称号って……まさかこのなりかけっ!?」

「何かよ、魔物倒してないのに勝手に位階上がってく時があってな…。あれ?って思ってたんだよ……」

 ふぅ…ちょっと落ち着こうか。
 アコ、この称号って…もしかして何か効果付いてたりするのか?


[称号・ハーレムマスター(なりかけ):ハーレムマスターが取得した経験値をハーレムメンバーへ自動譲渡。なりかけの譲渡率は50%となる。その他、ハーレムマスターからの恩恵多数。親密度および好感度により恩恵値等上昇]


 これ、か…………。
 つまり?俺が倒した魔物の経験値半分は姫達とリオに入ったと、勝手に。
 そりゃ上がるわな……。
 なりかけで半分ってことは…なりかけ取れたら全部入るのかっ!?
 あ、もしかして…これのために元々レベル無いとかそういう話かっ?俺に経験値は必要ありませーん、ってフザケンナっ!!

「何かぁ分かったぁ…?」

「……あっ、うん、お察しの通りでした…。間違い無くこれのせいですね…」

「やっぱりそうやったんや…。まさかこれにこないな効果があるとは思ってもみなかったわ…」

「ねぇ、一体何の話をしてるのかなぁ?当然教えてくれるんでしょうねぇー?」

 ……ますます喰い付いてきたリズ…これもう誤魔化すとか無理だな…。
 でも俺から話すのはちょっと抵抗が…。

「えっと…ごめん、誰か説明を……」

「別にナオトはんからでもええのに、まぁええけど…。あんな、リズ、ウチらみんなハーレムメンバーって言うてたやん」

「うん、言ってたね。でも本当は、ってのも知ってるよ」

「あー、うん、そうなんやけどな…ナオトはんのステータス教えてもろたんやけど、称号にハーレムマスターっちゅうのが付いてたんや…なりかけやけどな」

「へ、へぇー…そ、そうなんだ…。でも、なりかけってことはまだちゃんとしたハーレムじゃないんでしょ?」

「まぁ、そーなんだけどよ…位階の上がり方はどうもその称号のせいみたいでよ…」

「そのぉ…要するにぃ……ハーレムのぉ恩恵を~受けちゃってるぅみたいぃなんだよぉねぇ……」

「ということは、つまり……ナオトのハーレムに入ると漏れなく強くなれる、ってわけ?」

「「…だな……」「…うん~……」「……そうみたいや………」」


「「「「「………」」」」」


 うん、おかしいよね、どう考えても。
 ったく、なんて物付けてるんだよ創造神はっ!
 どうすんだよこれ、付いた称号って外せないのかアコっ!


[不可能です]


 ですよねっ!ああ分かってましたともっ!

「んだよそれ…えっと、なんつーんだっけ?こういうの…」
 
「チ、チートでで、ですね…」

「そうそれ!ったくなんつークッソ羨ましいチート持ってんだよっ!ハーレム要員増やし放題じゃねーかっ!!」

 待て待てっ!何でそーなるんだよっ!ってそりゃそうか、俺のハーレムに入ったら勝手に強くなってくんだもんな…簡単お手軽に強くなりたいんだったら喜んで入りますって?冗談じゃないっ!いやマジこれどうにかしないと……っ!

「ど、どうにかならんのか、これ……まだなりかけなのがせめてもの救いか…?」

「称号は一度取得したらもう一生外れないはずだが…」

「…それはさっき知ったよ……」

「………シータ、アーネ、マール…あとリオも…。ちょーっとこっち来なさい?ねっ?」


「「…あ」「…げ」「あぅ…」「……(コテっ…?……」」


 今まで黙って聞いてたっぽいラナが遂に口を開いた。
 …えっと……ラナさん?とても素敵な笑顔は変わらないんですけど…眼光を全く発していないんですが。
 リオは特に動じてないけど、姫達は若干怯えてるような気が…。

 俺のハーレムメンバー(仮)を引き連れてちょっと離れていったラナ。
 で、何故かリズまで付いて行った…これ、間違い無くハーレムについてだよなぁ…何でこうなった…。


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