84 / 214
第三章 来訪、襲来、ガルムドゲルン
#31 最上級の結果と称号効果
しおりを挟むいい気分な上、旨い酒に気を取られてて、忘れちゃいけなかったことを弘史にツッコまれた。
「そういや、あんたの目標どうだったんだよ?」
あ、マズい、何はなくとも真っ先にそれ確認しなきゃダメだったのに…アコに確認しないと、ってアコを呼び出そうとしたら、受付カウンター奥の適当な机に乗っかって、サブマスのショーが大声を張り上げた…何か報告でもあるのか?
「この場にいる冒険者諸君!今日は本当にありがとうっ!たった今ある程度報告が纏まったから一先ずこの場で伝えたい!」
どうやらこの場だけでもまず伝えておきたいことがあるらしい。
ショーの横にはクリス女史もいる、ラナとリズから引き継いだ仕事が終わったってところかな。
あと、ショーを机の上に上げたのはクリス女史だと思う、間違い無く。
「今回の防衛戦での被害報告だけど、負傷者は約600人程だった。しかし回復支援部隊や遊撃ヒーラーのおかげでほぼ全員完治している!」
内容は今まさに俺がアコに確認しようとしてたことだった。
ショーの言葉を聞いて、おおーっ!っていう感嘆の声が至る所から上がった。
あの規模の戦闘で負傷者がこれだけで済んで、しかももう怪我の心配はないみたいだから一安心ってことだろう。
「そして…この戦闘で命を落とした者は……0!全員生還していることを確認したっ!!」
『『『『『お…おおおぉぉぉおお!!!』』』』』
今度は割れんばかりの歓声が、そして指笛や拍手がギルド内を包んだ…恐らく外まで聞こえてるんじゃないかと思う。
パーティーメンバー同士ハイタッチしたり、抱き合ったり、喜び方も様々だったけど、誰一人欠けてないからこそ、みんな心の底からお互いを祝福出来たみたいだった。
「弘史っ、知美ちゃんっ!」
「マジかよ…っ!やったなっ!尚斗っ!!」
「よよ、良かったです…ほ、本当に……っ!!」
「二人ともっ、良くやってくれたよっ、ありがとうっ!」
「いや、俺達もそれなりに頑張ったつもりだけどよっ、やっぱ戦ってた奴ら全員スゲぇってことだろっ!」
「あぁ…本当にそうだな……皆よく頑張った結果だよなっ」
防衛隊側は重装備でよく持ち堪えてくれた。
あの防御力なら崩れない限り命の危機を迎える事は無いだろうと思ってたけど、アコのおかげで崩れそうになってた所へ駆けつけて助けることが出来た。
冒険者の方は三人一組の基本を忠実に守って戦ってたんだろう、お互いに背中を預け死角を作らないように…日頃冒険者としてクエストを熟していた経験は伊達じゃないってことだと思う。
冒険者側の前線ではアンデッド無限湧きや上位種強襲もあったけど、リオや知美ちゃんがよく凌いで、フォローしてくれた。
空の魔物の増援には流石に焦ったけど、弘史や知美ちゃん、烈華絢蘭の皆が上手く対処してくれたおかげで俺も動きやすかった。
中央を叩きつつ分断してくれたのは結果的に良かったんじゃないかと…最後は皇都からの援軍も間に合って助けられたし。
「あの戦いで全員無事とか…奇跡かよ…っ!」
「空中の魔物から標的にされた時には、流石に私も覚悟を決めたんだがな…」
「ウチもや…あれでウチらの部隊にもそれなりの被害が出たんやけどな…。それでもみんな無事だったんや…ホンマに良かったわ……」
「私もぉ…アンデッドがぁ襲ってきた時はぁ、もうダメかもってぇ思っちゃったよぉ……」
「…みんな大変だったんだね…。でも、全員生還なんて一番嬉しい結果だよっ!」
「ラナの言う通り、もう最上級の結果だねっ!みんなホントに頑張ったよっ!」
「………(コクコクっ……。……頑、張った…………」
弘史も言ってたけど、相手が魔物ってだけで、規模的には戦争だった。
元の世界での戦争は悲惨な結果がほとんどのはずだったから、俺達漂流者からすれば高確率で犠牲者が出るだろうと思ってた。
だから俺はこの戦いが始まる前に、誰一人欠かすことなくこの戦いを終わらせることをあえて目標にした。
戦ってる皆も、俺からしたら守るべき対象、ガルムドゲルンの人達なんだから。
…誰かが悲しむ顔を見るのは辛いんだよ、やっぱり。
俺なりに頑張ったつもりだし、こうして結果も出せた…勿論俺だけの力じゃないってのは当然理解してる。
皆が皆それぞれ力を出し切って頑張った結果なのは間違いない。
皆本当に凄いな…この世界の人達は常日頃から魔物という脅威に晒されているからこそ、いざという時の行動力、団結力が出せるんだと思えた。
守るべきもの、守りたいものの為に。
「うっし、尚斗っ、もいっちょ乾杯しようぜっ!目標達成祝ってよっ!」
「おいヒロシ、何だよその目標ってのは」
「あー、尚斗がさ、この戦いが始まる前に言ったんだよ。犠牲者を一人も出さねぇようにするってさ」
「ナオトはん…そないなこと思うて戦こうとったん…?」
「うん、まぁ…ね。誰にも悲しい想いさせたくなかったから…。でも、あれだよ?そう思って俺なりに頑張ったってだけで、この結果は戦った皆がそれぞれ全力を出し切ったってことだよ?俺一人でこの結果を出したなんて当然思ってないから」
「そうだったんだぁ…だからぁ、私たちにもぉ…細かい指示ぃ出してたんだぁねぇ……」
「………マスター、は……やっぱ、り………温、かい……ね…………」
誰だって悲しい想いや辛い想いはしたくないよね?だから俺なりにやってやろうって思ってただけなんだよ…。
「…ん?ねぇちょっとリオちゃん…その、マスターって…なに?」
「………(コテっ……?………。……マス、ター…は………マスター…だ、よ……?………」
「あー、リズ、そこはまぁ、気にしないでやってくれ。リオが呼びたくて呼んでるだけだからよ」
「呼びたくてって…何か理由があるからマスターなんでしょ?」
あ、これ何か変な流れになってきた。
ちょっと誰か流れ変えてっ。
「そんなん、ハーレムの主ってことじゃねぇの?」
ちょっ、おい!弘史っ!余計な事言うなよっ!
そんな事言ったら絶対リズが喰い付くだろうがっ!
「…んん?ちょっとナオト……どういう事かなぁ??」
「う…あ、いや……これは、だな………」
「あははっ、ナオトはん、もう観念しいや。リズには隠し切れんと思うで?」
「いや、それは…」
「へぇぇ…ワタシに隠し事、ねぇ…。ほら、シータちゃんの言う通り観念して話しなさいよっ」
いや、これ、こんな所で話すことじゃないんだって…あーもぉ一番厄介な相手に絡まれちゃったじゃんかっ。
と、わたわたしてどう切り抜けようか焦ってたら周りの冒険者達から、おぉぉって湧く声が聞こえてきた。
何だと思ってそっちの会話に耳を傾けてみたら…どうやら位階…レベルの話らしかった。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「今回の戦いで位階1上がったぜ!」
「僕は3も上がりました!」
「あ、私もです…」
「おー、流石はルーキー、上がりいいなっ、おめでとう!」
「「あ、ありがとうございますっ!」」
「俺も1上がって…これで念願の2桁位階だ」
「「「「おおぉぉっ」」」」
「そいつは…めでたいなっ!」
「やったな!おめっとさん!」
「あぁ、ありがとなっ」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
今回の戦いで軒並み皆レベルが上がったようで、それに対して喜んでたみたいだった。
レベルアップはステータス見なくても本人達には分かるっぽい?某RPGみたいにファンファーレでも鳴るんだろうか…。
俺はそもそもレベルが無いらしいのでレベルアップが分かりません、それ以前にレベルが無いってこと自体意味が分かりません。
今の冒険者達の会話はここにいる皆にも聞こえてたみたい…なんだけど、何故かシータ、アーネ、マールの3人は不思議な表情…驚いてるんだか戸惑ってるんだかよく分からない顔をしてた。
リオも表情こそあまり変わらないものの、ちょっと不思議そうな雰囲気を出してるっぽい…何だろ?
「何か皆レベルアップして喜んでるみたいだな」
「あー、俺も上がったぜ、3くらいかな。知美も上がったんだろ?」
「あ、はい。わ、私も3ああ、上がりました」
「おめでとう、これでまた強くなったな」
「そーゆー尚斗はどーなんだよ」
「あ、俺?実は…俺、レベル無いんだよ…何故か」
「あ?レベル無いって…なんだそりゃ」
「いや、俺もよく分からないんだよなぁ…」
「まぁ、元から変な奴だとは思ってたけどよ」
「それはちょっと酷くないか弘史君よ」
まぁ、自分でもデタラメだとは思ってますけどね…ステータス値くらい数記表示にしてくれと。
「…なぁ、ナオト……」
「ん?どうした?アーネ」
「あのよ…ちょっとアタイらの位階だけでいいから見てくんねーかな…」
「…?別にいいけど…」
何か気になる事でもあるのか?まぁ、見てくれって言ってるんだから見ていいんだろうな。
んじゃアコ、姫達とリオの位階…って何となく俺的に馴染みが無いからレベル表示にして見せてくれ。
[対象者:アーネルミルヴァ・シータフィオラシス・マールオリザロレッタ・リーオルエレミネアのレベルを表示]
【ステータス】
《識別》
名前:アーネルミルヴァ
《能力値》
LV:19(↑12)
《識別》
名前:シータフィオラシス
《能力値》
LV:19(↑12)
《識別》
名前:マールオリザロレッタ
《能力値》
LV:19(↑12)
《識別》
名前:リーオルエレミネア
《能力値》
LV:36(↑4)
……………………ん?はい?え、何この上がり幅。
どうなってんのこれ、他の冒険者達と比べ物にならないんだけど……。
「ど、どうやった…?」
「あ、うん…上がってる、ね……」
「いや、それは分かってんだけどよ、その、どんくらい上がってたかって話だよ……」
「えっと……今回の戦いで、だと…多分12、リオは4上がってる、ね……」
「…はぁ?12って…どんだけ上がってんだよっ姫ちゃん達はっ!」
「やっぱりぃ…みんなぁ、同じぃだったんだぁねぇ……」
「……どういうこと?」
「多分やけどな…その、称号が関係してるんやないかな、って……」
「称号って……まさかこのなりかけっ!?」
「何かよ、魔物倒してないのに勝手に位階上がってく時があってな…。あれ?って思ってたんだよ……」
ふぅ…ちょっと落ち着こうか。
アコ、この称号って…もしかして何か効果付いてたりするのか?
[称号・ハーレムマスター(なりかけ):ハーレムマスターが取得した経験値をハーレムメンバーへ自動譲渡。なりかけの譲渡率は50%となる。その他、ハーレムマスターからの恩恵多数。親密度および好感度により恩恵値等上昇]
これ、か…………。
つまり?俺が倒した魔物の経験値半分は姫達とリオに入ったと、勝手に。
そりゃ上がるわな……。
なりかけで半分ってことは…なりかけ取れたら全部入るのかっ!?
あ、もしかして…これのために元々レベル無いとかそういう話かっ?俺に経験値は必要ありませーん、ってフザケンナっ!!
「何かぁ分かったぁ…?」
「……あっ、うん、お察しの通りでした…。間違い無くこれのせいですね…」
「やっぱりそうやったんや…。まさかこれにこないな効果があるとは思ってもみなかったわ…」
「ねぇ、一体何の話をしてるのかなぁ?当然教えてくれるんでしょうねぇー?」
……ますます喰い付いてきたリズ…これもう誤魔化すとか無理だな…。
でも俺から話すのはちょっと抵抗が…。
「えっと…ごめん、誰か説明を……」
「別にナオトはんからでもええのに、まぁええけど…。あんな、リズ、ウチらみんなハーレムメンバーって言うてたやん」
「うん、言ってたね。でも本当は、ってのも知ってるよ」
「あー、うん、そうなんやけどな…ナオトはんのステータス教えてもろたんやけど、称号にハーレムマスターっちゅうのが付いてたんや…なりかけやけどな」
「へ、へぇー…そ、そうなんだ…。でも、なりかけってことはまだちゃんとしたハーレムじゃないんでしょ?」
「まぁ、そーなんだけどよ…位階の上がり方はどうもその称号のせいみたいでよ…」
「そのぉ…要するにぃ……ハーレムのぉ恩恵を~受けちゃってるぅみたいぃなんだよぉねぇ……」
「ということは、つまり……ナオトのハーレムに入ると漏れなく強くなれる、ってわけ?」
「「…だな……」「…うん~……」「……そうみたいや………」」
「「「「「………」」」」」
うん、おかしいよね、どう考えても。
ったく、なんて物付けてるんだよ創造神はっ!
どうすんだよこれ、付いた称号って外せないのかアコっ!
[不可能です]
ですよねっ!ああ分かってましたともっ!
「んだよそれ…えっと、なんつーんだっけ?こういうの…」
「チ、チートでで、ですね…」
「そうそれ!ったくなんつークッソ羨ましいチート持ってんだよっ!ハーレム要員増やし放題じゃねーかっ!!」
待て待てっ!何でそーなるんだよっ!ってそりゃそうか、俺のハーレムに入ったら勝手に強くなってくんだもんな…簡単お手軽に強くなりたいんだったら喜んで入りますって?冗談じゃないっ!いやマジこれどうにかしないと……っ!
「ど、どうにかならんのか、これ……まだなりかけなのがせめてもの救いか…?」
「称号は一度取得したらもう一生外れないはずだが…」
「…それはさっき知ったよ……」
「………シータ、アーネ、マール…あとリオも…。ちょーっとこっち来なさい?ねっ?」
「「…あ」「…げ」「あぅ…」「……(コテっ…?……」」
今まで黙って聞いてたっぽいラナが遂に口を開いた。
…えっと……ラナさん?とても素敵な笑顔は変わらないんですけど…眼光を全く発していないんですが。
リオは特に動じてないけど、姫達は若干怯えてるような気が…。
俺のハーレムメンバー(仮)を引き連れてちょっと離れていったラナ。
で、何故かリズまで付いて行った…これ、間違い無くハーレムについてだよなぁ…何でこうなった…。
4
あなたにおすすめの小説
絡みあうのは蜘蛛の糸 ~繋ぎ留められないのは平穏かな?~
志位斗 茂家波
ファンタジー
想いというのは中々厄介なものであろう。
それは人の手には余るものであり、人ならざる者にとってはさらに融通の利かないもの。
それでも、突き進むだけの感情は誰にも止めようがなく…
これは、そんな重い想いにいつのまにかつながれていたものの物語である。
―――
感想・指摘など可能な限り受け付けます。
小説家になろう様でも掲載しております。
興味があれば、ぜひどうぞ!!
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる