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第五章 姫達の郷帰りと今代の勇者達
#09 仕事終わりときたら、これしか
しおりを挟む「何やら目立つ集団がいると思ったら…やっぱりナオト絡みだったか」
「げっ!ガズのおっさんっ!!何でここにいんだよっ!?」
「あっ、ガズおじさん!」
肩を叩かれた時点で分かりきってたけど、振り返るとガズのおっさんが居た、そして…
「「「「「ふぉぉぉおおおっ!!」」」」」
「「「「「天使」「女神」がいるぅぅぅううっ!!」」」」」
「ちょっとみんなやめてよっ!わたしもう受付嬢じゃないんだからぁっ!」
…いつもガズのおっさんにしごかれてるラナのファン5人組が居た。
ラナの衣装姿を見てめちゃくちゃ歓喜してる、それこそ膝を付いて祈りだしそうな勢いで。
ファンというか最早信者に近い気がする…。
「…ガズさん、どうしてここに?」
「ん?あぁ、コイツ等と商隊の護衛依頼でな。丁度今完了報告済ませたところだ」
「そうだったんですね。まさか皇都で会うとは…」
「それはこっちの台詞だ。皇都への護衛依頼とやらはとっくに終わったんだろう?」
「あ、はい。その時に丁度ここにいるカッツから指名依頼受けて…。それもさっき終わったので完了報告に来たんですよ」
隣にいるカッツを紹介しながら説明したら、カッツがガズのおっさんに向かって軽く会釈してくれた。
更に隣にいる正典は、ガズのおっさんを見て目を輝かせてる…これぞ冒険者って感じだからな、ガズのおっさんは。
「なるほどな。で、また増やしたってわけか…くくっ」
マニファニの皆を見てニヤニヤしだすガズのおっさん。
何でそう、すぐそっちに結びつけたがるんだ、このおっさんは…。
「…言うと思いましたよ。彼女達は護衛対象だっただけです」
「まぁ、そういうことにしといてやるか。で?完了報告にも行かずこんな所でどうしたんだ?」
「いや、アーネがあの格好で酒場に行くって…」
「あー、そりゃまた大変だな。分かった、俺達も仕事上がりで丁度一杯やろうとしてたところだ、一緒に待っててやるぞ?」
「いいんですか?それなら助かりますけど…。アーネが暴れないよう見張っててもらえればなぁって」
「了解した。じゃあとっとと終わらせて戻って来い」
ガズのおっさんも丁度一杯引っ掛けていくところだったみたいで、アーネ達の面倒を買って出てくれた。
ありがたいんだけど、何となく素直に喜べないのは何故だろうか…。
多分またからかわれるって分かりきってるからだろうなぁ。
「それじゃ、お願いします。ラナ、ガズさんが一緒にいてくれるって」
「えっ…いいんですか?ガズおじさん」
「あぁ、構わねぇよ。コイツ等もいるがそこは勘弁してくれ」
「「「「「イヤッホーっ!!」」」」」
「またラナちゃんと飲める日が来るとはっ!」
「しかもこんな姿で…」
「あぁ…やっぱりラナちゃんは俺達の天使だ……」
「ラナちゃんがいなくなってからの日々ときたらもう、ツラいのなんのって……」
「けどよ…頑張って冒険者続けててよかったっ!今日のこの姿、これだけでもう全てが報われたっ!!」
「あはっ、あはははーっ!冒険者って面白いねーっ!」
「ラナ、天使だってよ…私じゃあるまいし……プッ、プププっ……」
「ちょっとファミ!笑わないでよっ!みんなももうヤメてってばぁ!」
「おらっ、ここじゃ邪魔になるだろうがオマエ等っ。とっとと酒場に移動するぞっ」
「「「「「喜んでぇっ!!」」」」」
ガズのおっさんが率先して皆を酒場まで連れていってくれた…5人組のはしゃぎようときたらもう、飲む前から踊りだすんじゃないかってくらいだ、スキップしてるし。
受付嬢辞めてもラナの人気は変わってなかった…この5人組に対しては。
俺とカッツ、正典は受付窓口までいって完了報告と冒険者登録をした。
依頼主と一緒だったから完了報告もスムーズに終わり、正典は俺が譲った剣士として冒険者登録したらしい。
カッパーからだけど、頑張ってランク上げますって意気込んでたよ。
スキルレベル的に一人じゃ心配だから、出来ればパーティー組んだ方がいいって勧めといた。
まずは一人で頑張ってみます!って俺と同じようなこと言ってたけど。
まぁ、俺はすぐ姫達とパーティー組んじゃったんだけどな。
何となくだけど、正典もすぐパーティー組めるような気がしてる…それこそハーレムになってそうだ。
さっきの見ちゃったからだろうな…。
受付から酒場に直行したら…もう俺達の座る場所が無いくらい人だかりが出来てた。
しかも皆の姿が見えないし…。
「これは…また凄い事になってますね……」
「冒険者ってのはこういうのが好きだからなぁ」
「いいですね、こういうのっ!いつかは僕もパーティーメンバーと一緒に盛り上がりたいですっ」
「正典なら出来るだろうな、きっと。それこそ女の娘達に囲まれるのも夢じゃないと思うぞ?」
「そ、そうですかね…。そうなれたらいいなぁ……」
「まぁ、無理しないように頑張れよ。それじゃ、俺達も飲むか。依頼達成と冒険者登録祝いってことで。あそこには入れないかもだけどな…」
あの人壁を崩すのは一苦労だなぁ、なんて思ってたら、いきなり大声が聞こえてきて人壁が左右に割れ出した。
「テメェらいい加減にしやがれっ!一緒に飲むのは構わねぇけど人待ってるっつっただろーがっ!そこの席空けろっ!」
っていうアーネの叫びで皆の姿が見えるようになった…あ、俺達の為か。
でも、あれだな…その格好で凄まれてもなぁ。
いつもより迫力半減してるぞ、アーネ。
まぁ、それでも人壁を抉じ開けるくらいは何とか出来たらしい。
「あっ!尚斗君達来たよーっ!」
「ホンマやっ、ナオっ!早うこっち来ぃや!」
向こうからも俺達が見えたらしく、魅音とシータが声を掛けてきた。
割れた人壁を通って空けてもらった席に着いた途端、人壁が修復された…囲まないと気が済まないのか、冒険者達は。
周りの冒険者を見てみたら、初めてここの冒険者ギルドに来た時絡んできた中堅のおっさん達と、イケメンナルシストもちゃっかり居た。
まぁ、絡んできたくらいだからそりゃ来たくもなるか、しかも今日は冒険者以外の女の娘達もいるしな。
もう皆当然飲み始めてて、追加で後から来た俺達の分の酒が揃ったところで乾杯の音頭をまたアーネがとる。
「よぉーっし!んじゃ今日は…依頼達成と、次いでにマサノリ、お前の冒険者登録も祝ってやる!感謝しろよっ!おらっ、乾杯だぁーっ!」
『『『『『『乾っ杯(ぃ~)!』』』』』』
「あ、あのっ!」
乾杯した直後、正典が何かを言おうとしてか、その場で勢い良く立ち上がった。
なんだ、祝ってもらうのに何か問題でもあるのか?
「魅音さん、皆さん…今回のこと、本当にごめんなさいっ!僕は…」
「あー、うんっ、もう全然気にしてないから大丈夫だよー、正典君っ。ほらっ、この通り傷一つ無いんだし、ねっ」
「わたしもピック返ってきたから、もういいよー」
「うん、そうだね。こうして原因が分かったんだし、これでもう安心したよね、ニナ」
「うんっ、もうビクビクすることも無くなったからぁ」
「んー、まぁ、お前らがそー言うなら私もいーよ…もうこんな事出来ねーんだろーし」
「皆さん……」
そうか、正典は謝罪したかったのか。
正典も罪の意識は当然あったわけか…あのスキルの誘惑に勝てなかったってだけで。
響也のスキルの組み合わせがなけりゃ、こんな事にはならなかった気がする。
魅音達は魅音達で許してくれたみたいだ。
心が広いというか、心根が優しいというか…こういうことも許せるような娘達で良かった…。
こっちの世界の娘達ならまだしも、漂流者の魅音は普通あんなことされたら、そう簡単に許すなんて出来ないんじゃないかと思ったりもしたけど。
元の世界でも良い娘だったんだろうな、きっと。
「良かったな、正典。もうこんな事するなよ?それともまだスキル返してほしいか?」
「(フルフルっ。いいえ、もうあのスキルは要りません…尚斗さんに貰ったスキルで冒険者としてこれから頑張っていきますっ」
「そっか、うん」
「なんだ、坊主は冒険者成り立てなのか。こうして会えたのも何かの縁だ、最初は俺が面倒見てやってもいいぞ?」
「えっ!?いいんですかっ!?」
ガズのおっさん、何でそんな面倒見がいいんだ。
さっきもそうだったし、ただのからかい好きなおっさんじゃなかったのか…。
正典は正典でなんか喜んでるっぽいし。
「おっ、なんだ、新入りか?」
「おいおい大丈夫か?ガズさんのシゴキに耐えられんのか?」
「バカ野郎、シゴくのはオマエ等だけで十分だ。坊主は筋が良さそうだからな、オマエ等なんぞすぐ抜いてくだろうさ」
「えっ!?マジっすか、ガズさん!」
「ああ、マジだ。坊主、俺はガズヴァルド、ハイゴールドランクの冒険者だ。拠点はガルムドゲルンなんだが…どうだ?付いてくるか?」
「ハイゴールド…は、はいっ!是非!僕は正典って言いますっ、よろしくお願いしますっ!」
「おう、マサノリな。それじゃ一から鍛えてやる、よろしくな」
「正典君、良かったねーっ!頑張ってねっ」
「は、はいっ!ありがとうございますっ、頑張りますっ!」
どうやら正典はガズのおっさんに喜んで付いていくようだ。
それなら大丈夫か、一人で無茶とかは無くなるだろうし。
ベテランのガズのおっさんなら安心して任せられるな。
正典がガズのおっさんと5人組とワイワイ話し出して、何か上手くまとまったなぁ、なんて思ってたら、マニファニの皆が何やら顔を寄せてコソコソしだした。
周りがガヤガヤしてるから話の内容は当然聞こえない。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
(コソコソっ
「みんなっ、あのね、私皇都離れようと思ってるんだけど…」
「はぁ!?何でだよっ!まさかマニファニ抜けたいとか言い出すんじゃねーだろーなっ!」
「えっ!?ウソっ、やだよぉーミオンちゃんー!」
「あっ、違う違うっ!その、活動拠点を移したいなぁーって……」
「それってもしかして…」
「あー、分かったー。ガルムドゲルンに行きたいんでしょー?」
「えへへ……うん、そうなんだよーっ」
「あー、そういうことか…。ナオトの近くで活動したいってか」
「うんっ。あとね、マリシアラのみんなもいるからってのもあるんだよーっ」
「…?彼女達が何か関係あるの?」
「ふっふーん、それはね…マリシアラのみんなにも本当にバンド組んでもらってー、対バンしてみたいなーって!」
「おぉ!?おいっミオン…お前なんつーナイスなアイデア出すんだよっ!」
「それいいー!わたしもやってみたーい!」
「でしょでしょっ?それには近くにいた方がいいじゃない?私はみんなと音楽出来るならどこでもいいと思ってるしっ。みんなさえ良ければどうかなーって!」
「うんっ、それぇ、とっても楽しそうぅっ!わたしはミオンちゃんに賛成するよぉーっ」
「いいねっ、楽しそうっ!私も賛成するよっ」
「わたしもー!」
「こりゃ決まりだなっ!ヤベぇ、ワクワクしてきた…」
「ありがとっみんなっ!それじゃぁそういうことで、カッツに相談してみようっ!」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
コソコソしてたマニファニの皆が今度は全員ニコニコニヤニヤしてる。
その顔…悪巧みしてるようにしか見えないんだけど。
どんな話をしてたのやら…。
4
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