異世界漂流者ハーレム奇譚 ─望んでるわけでもなく目指してるわけでもないのに増えていくのは仕様です─

虹音 雪娜

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第六章 激震、マーリレンス大陸

#12 回想録⑫ 素敵な笑顔に囲まれ、そして…

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『挫け~そ~う~な時こそ~♪』

『思い~出し~て~ごらん~♪』

『大切な~想い~と~共に~♪』

『あなたを~待って~い~る~♪』

『あの~笑顔を~♪』


 ワァァァァアアア~!!
 ウォォォォオオオ~!!
 ピュゥ~ピュゥゥ~!!


「みんなーっありがとーっ!今日はここまでーっ!だけど明日も演るんだからねーっ!私の歌を聴きたいなら、ちゃんと帰ってくるんだよーっ!」


『『『『『うおぉぉぉおおおっ!!』』』』』


「当ったり前だぜぇーっ!ぜってー帰ってきて、またミオンちゃんの歌を聴くんだぜぇーっ!」
「これはもう生きて帰るしかあるまいっ!」
「お前らぁっ!分かってんだろうなぁっ!ミオンちゃん達悲しませるようなマネすんじゃねーぞぉぉっ!!」


『『『『『おおぉぉーっ!!』』』』』


 大きな歓声と響く指笛、叫ぶ冒険者達…今日のステージはどうやら終わったらしい…ってか、あいつ等の気合いときたらもう、熱狂的なファンそのものじゃねぇか。
 まぁそれでちゃんと帰って来れるんならいいんだけどさ…こうやって魅音達が応援してくれてるんだ、それを無碍にするような真似は俺が許さんからなっ!肝に銘じてクエストに出向きやがれっ!
 あとアレな、魅音達に手出したらどうなるかもしっかり魂に刻んでおけよっ、そんな奴はここにはいないと思うけど一応なっ!

 と、心の中で叫んでいると、ステージが終わってもうこれでもかっていうくらい演りきったーって顔をした五人が、話しながら俺達のいる待合所までやって来た。

「やぁーっ!すっごく、すっごく楽しかったぁーっ!!」

「熱かったー、こんなに燃えたのいつ以来だろー」

「いやぁー、相手が冒険者だけっつーのはすげー熱気だったな!」

「私ちょっと走り過ぎちゃったかも…ごめんねみんな」

「そんなこと言ったらぁ、わたしもそうだったよぉマミちゃんー」

「大丈夫っ!みんな走り過ぎてて丁度よかったんだよーっ!」

「いやダメだろそれっ!って、まぁ今日はしょーがねーよなぁ」

「楽しかったから全部問題無しでー」

「みんなお疲れ様、いい演奏ありがとな」


「「「「っ!?」」」」

「「尚斗君っ!?」「ナオトっ!」」
「「ナオトさんっ!?」」
「あ、ナオトー。なんでいるのー?」


 リズと同じで皆がいるのは気付いてたんだろうけど、俺が居るとは思ってなかったらしい…演奏中でも気付かないくらい集中してたってことかな。
 ニアだけは全く動じてないけど…流石マイペース。

「ひぃに呼ばれてね、俺だけ戻って来たってわけ。俺もびっくりしたよ、こんなとこで演奏してるなんて」

「そうだったんだ!えっへへー、マスターがねっ、演ってみないかって。もう、すぐ飛び付いちゃったよーっ!」

「最初は演れんのか?って思ったけどさ、演ってみたら全然イケたわ」

「わたしが言った通りだったよー」

「そうだねぇ、ニアちゃんの言った通りちゃんと演れたねぇー」

「あんまり動き回ったりは出来なかったけど、その分演奏に集中できたって感じかな。ミスもほとんど無かったよね」

「「うんうんっ!」「だなっ」」

「みんないい顔してるよ、本当」

 あれだけの演奏をした後だから相当疲れてるはずなのに、それを一切見せないで皆笑顔で語ってる。
 嬉しくて楽しくてもうどうしようもないって感じがもう溢れてこっちに伝わってくる、本当に素敵な笑顔と共に。

「ミオンちゃん、おっつかれーっ!やったねーっ!」

「ウェナーっ、いぇーいっ!」

 パンッ

「お姉ちゃんたち、かっこよかったーっ!」

「そ、そうかっ…?」

「ええ、とってもすてきでしたっ」
「わたくしも同感ですわっ」

「ふふっ、ありがとっ」

「お疲れ様でした皆様、大変見事な演奏でした」

「「シビレました」」

「姉様たち、カッコよかったのですー!」

「ありがとぉ、嬉しいなぁ…うふふっ」


「この娘達もなのよね…?」

「今朝ちょっとだけお会いしましたけど…」

「……中々やるな……」

「あれー、見たことない娘がいるー」

「メイのことなのさー?」

「あっ、ホントだーっ!やぁーっ可愛いーっ!」

「ありがとなのさー!みんなもとってもカワイイのさーっ!」

「皆様本当に楽しそうで…私も自然と共有出来てしまいます。夢の中ではないのですけど、ね…ふふっ」


「ミっオっンっちゃーんっ!」

「うきゃっ!?リズりんっ!?」

「もうっ最っ高ーだったぁーっ!!うぅーっ幸せぇぇーっ!!」

「あっははーっ!そんなに喜んでもらえるとこっちも嬉しいよぉーっ!」


 魅音達の演奏を聴いて楽しんでた皆も混ざってきて言葉を交わしてるけど、この人数になるとやっぱりプチカオスになるな…ウェナと魅音がハイタッチしてたのははっきり分かった。
 あと仕事が終わったのかリズが突撃してきたのも分かった…めっちゃ魅音に抱き付いてるし。
 しかしまぁ、皆一緒になって喜んでるのを見てると、こっちまでこう、心がぴょんぴょんしてきますな…可愛い娘達がわきゃわきゃしてるのって、見ててとってもハッピーになるというか…しかもこれが全員俺の嫁とか、もうね…なんと言っていいかもう自分でもよく分かりません。

「…ねーちゃんたちすげーなー……」

「これが、らいぶ、っていうやつなのか…」

「すごかったね、ぉねぇちゃんたち」
「そうね、でもかっこよかったかも」

「いいなぁー、カティもーやってみたいかもー」

「オレっちにはムリかなー、あんなの」

「俺もだな…剣振ってる方がマシだぜ……。なんだよあの指の動き……あれでなんであんな音出せるんだよっ」

 冒険者ギルドに初めて来たうえに、あんな凄いライブ見せられて、まさに魅せられた感じになってる子供達…まぁ、向こうの世界じゃこの歳で見ることもあまり無いだろうな、と。
 ちょっと刺激が強過ぎたかな…?もしかして見せちゃ駄目だったかも?
 けど俺だって知らなかったし、もう不可抗力ってことで許してもらおう、うん。


「ナ、ナオトっ!」

「…?どうした?ファミ」

「あ、いや、その…わ、私らどうだったよ…?」

「どうって…リズの言う通り最高だったぞ?」

「そっか…。な、ならさっ、ほら、アレだよっ。こう、それなりの態度をだな……」

 ぶっ!こ、こんな所でそんな頬染めてデレるなよ、ファミ…我慢出来なくなるだろっ!あーもーっ!

「ふぁっ!?」

 可愛すぎてダメでした、もう引き寄せて俺の腕の中へおさめて輪っか付きの頭を撫でまくって…ファミの輪っかはどういう原理か知らないけど浮いてて、頭と輪っかの間に手を入れて撫でると、その輪っかが高速回転し始めるんだよな…これが多分嬉しい時の感情表現なんだと思う…姫達が尻尾をめっちゃフリフリするのと同じ感じかと。


「「「「あーっ!」」」」


「ズルいっ!ファミーっ!」
「「いいなぁ…」」
「わたしもーっ」

「ちょっ、ニアぁっ!やめれぇーっ!」

 ファミが居るのを無視してニアも俺に抱き付いてくる…転移の時の魅音と同じで押し潰す感じに。
 それでもう我慢出来なくなったのか、魅音とニナ、マミもお構い無しでくっついてきて揉みくちゃに…いや、もうホントこんな幸せでいいんだろうか、俺…未だに怖いわ、しっぺ返しが。


「おう、ご苦労だったな。こいつは俺の奢りだ」

「みんなお疲れ様っ!本当に最高のステージだったよ!もしかしたら今までで一番だったかもしれないっ!」

 酒場のマスター、ヴォルドガルドさんが自ら魅音達に飲み物を持ってきてくれて、一緒に付いて来たカッツがかつて無い興奮具合で大賛辞を送ってる。
 五人もそれに気付いて俺から離れた…ここじゃなかったらもっとしてたと思うから、いいタイミングだったな、と。

「マスターっ、ありがとうございましたぁっ!」

「…こっちこそだ。明日からも頼むぞ」

「「「はい(ぃ)っ!」」」
「「おうっ」「まっかせてー」」

「カッツもありがとね」

「僕だってこちらこそさっ。あんな凄いステージ見せてくれて!」

「いやぁー、カッツも分かってるねぇーっ!」

「もうアレですよっ、本当はリズさんと二人で最前列にいたかったです!」

「ホントそれよねーっ!」

「その時の二人の顔がぁ想像できちゃうなぁ、うふふっ」

「気になってマトモに演れねーわっ」


『『『アハハハッ!』』』


 いやもうここが冒険者ギルドだって全員忘れてますよね…俺もだけど。
 この一角だけ雰囲気が全く違う…周りの冒険者達もそんな微笑ましく伺わなくても。
 まぁでもこんな様子を見せておけば変なコト考えるようなヤツも居なくなるだろうな、ここの冒険者達なら皆分かってくれてるだろうし。

 けど、あれだな、これ見て一つだけ確実に言えるのは、月並みだけどコレですね…「守りたい、この笑顔」これしかないです、うん。
 こんな世界だから全力でやりますよ、と。
 それが出来る力をくれたって点だけは、エクリィに最上級の感謝を…力の内容はともかくな。




 
―・―・―・―・―・―・―・―





 皆興奮さめやらぬって感じのままあの場を解散して明けた翌日、家に居る皆とゆっくりしながらもやっておこうと思ってた事をする為に、再び冒険者ギルドへ。

 昨日の帰りは我が家へ帰る以外の子達をちゃんと送っていきましたよ。
 燈花と氷見華は優里香さんの業務が終わった後一緒に、ディルとロッサ、スペは纏めてグリュムセリナ侯爵家へ、ロッサとスペはディルの所に泊まったらしい。
 ウォルはメルさんの宿屋へ、ミルもまだこっちじゃなくて宿屋へ戻った…メルさんやフォルさんと話しなきゃだろうし、荷物も纏めたいってことで。
 ジィナも同じ理由で実家の花屋へ送って行った。
 カティはリズが受付カウンター開けてくれて、裏口から帰って行った…近いから一人でいいって言ってたけど、一応この街でも心配だから送って行こうとしたら、レミの家が同じ方向ってことで俺の代わりにカティに付いていってくれた。
 シャリーはもう我が家でいいと、残りの皆と一緒だった…着替えとかはウェナからブン取…借りてたみたい。
 
 で、再び冒険者ギルドに来たのは、クリスさんとショーと約束してた、ショーの実家へ送る為。
 ショーのご両親への報告ってことで二人を転移で送ったんだけど、待ってる間俺一人になっちゃうから誰か一緒に、って言ったらコロネが付いて来てくれた。
 他の皆は学園だー仕事だーっていろいろあったから、残念そうにしてたけど仕方無く諦めてた…コロネも家の仕事があるんだけど、エマが許可を出してくれて連れて来ることが出来たと言うわけ。
 キャムとチェルがブーブー言ってたのをエマが一蹴してたのはちょっと怖かった。
 そうそう、セヴァルからメイドを増やしたいのと、セヴァルの補佐として執事をもう一人増やしたいって話を聞いた…メイドの方はエマ達と上手くやれるなら何も問題は無いから任せるけど、執事の方は一応気を付けてほしいって伝えといた…セヴァルに近い感じの人じゃないと無理かなーって。
 うちの嫁達と一緒に居て大丈夫そうな人ならいいってことで…セヴァルが連れて来る人ならまぁその辺も心配無いとは思うけど、一応念の為、ね。

 ショー達を待ってる間、コロネとその近辺でピクニックした…この予定を皆に話したら、ウェナがわざわざお弁当を作ってくれて、コロネと二人でウェナ特製サンドイッチを食べたりして…コロネは俺と二人っきりだったからかちょっと緊張気味で、そんなコロネを解すように、綺麗な場所…初めてのクエストをやった囁きの森に連れて行ってあげたら、その緊張も解けてくれて、二人で天然の布団とも言うべき芝生の上で寝転んでのんびりした。
 勿論腕枕は欠かさなかったですよ、俺がしたかったので。
 おずおずと遠慮しがちに抱き付いてくるコロネがもう可愛いのなんのって。

 その後ショー達をまたギルドに送って家に一旦戻り、もう一つの用事、収納墓地に溜まりまくってた解体をお願いする為にディモルさんの所へ…こっちは俺一人で。
 ディモルさんが監督してた亀の解体作業はつい最近やっと終わったそうで、素材やら何やらはまだディモルさんの腕輪の中に収納されているらしい。
 ゲシュト様やブリュナ様と話した結果、近々これを皇都まで届ける事になったそうで、もしかしたら俺に頼むかもと言っていた。
 その時にはゲシュト様からの指名依頼になるだろうな、と。
 誰に届けるのかってところがちょっと気になるけど、その時には多分ブリュナ様も付いて来てくれるだろうってことで、今は深く考えるのをやめた。

 皇都への護衛の際に討伐した魔物の解体を全てお願いして(それも腕輪に収納してもらった)、次いでにその時の魔石も冒険者ギルドで買い取ってもらったら、そこそこの額になってた…あちこち行ってて全然処理してなかったからなぁ…。

 お金は手許にちょっとだけ残して、残りはセヴァルに渡した。
 いや、本当にセヴァルが優秀過ぎてもう手放すとか考えられない…維持費だの生活費だの、全部管理してもらって、もしセヴァルが居なかったらどうなってたのかと…俺に出来たかと言われれば、やってやれない事は無いと思うけど、多分今みたいに自由に動けないのだけははっきり分かる。
 任せっぱにしてすまないって伝えたら、それはもう素敵なイケメンスマイルで「今後も安心して私にお任せください」とか言うんだもんな…。
 セヴァルに、俺の元の世界に行ったら超モテるよ、って言ったら「光栄ですがナオト様や奥様方が居ないのであれば何の意味もありませんね」だって…。
 俺がもしTSFしてたら間違い無く惚れてると思う。

 あー、それと…ファルの食事も忘れずにしましたよ、と。
 詳細は…割愛させていただきます。
 一言でいうなら「極楽浄土はここにあった」ですかね…もうファルの食事とか完全に忘れて俺が癒されまくったっていう。
 あとはまぁ、順番に美味しくいただきましたとしか…あ、勿論その時はティシャとひぃにはご遠慮してもらいましたよ、そこはたとえ夢の中だとしても譲る気はありませんから。
 でも残りのミニマム組メンバーは…お察しください。
 お、俺のせいじゃないからっ、皆可愛いのがいけないんだからなぁぁああっ!!




 
―・―・―・―・―・―・―・―





 ───と、こんな感じで少しゆっくりした後、また勇者達の修行に戻り、今に至ると。

 この一月程で皆かなり腕を上げて、最近では空崩の森の魔物複数相手でも俺達や弘史達の手を貸すことなく、勇者パーティー単独で討伐出来る程になった。

 これなら十分やっていけるだろうな、と思っていた矢先に───それは、やって来た。




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