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第六章 激震、マーリレンス大陸
#31 報告と連絡
しおりを挟むエクリィと会ってチビっ子使用人見習いが来たその日は、家に居る全員、つまり嫁だけじゃなくてセヴァルやチビっ子達、あと昨日の疲れのせいか、朝御飯を食べた後もう一眠りするって言って割り振った部屋に籠もった二人…ブリッズとヴォルドも一緒に魅音達のステージを見に行って、そこで夕飯も済ませて終わった。
次の日は皆それぞれやるべき事、ひぃ達は学園に、ウェナやリズ達も仕事に行って、俺も予定を熟す事に。
「ちょっとゲシュト様の所へ行ってくるけど、みんなはどうする?」
「領主様の所へですか?あっ、報告にですね」
「うん、そう。陛下にもよろしく伝えといてくれって言われたし」
「ゲシュトのおっさんとこかぁ…んー、どうすっかなぁ……」
「アーネちゃん、ラナちゃん、あとリオちゃんも、出来たらメイに付き合ってほしいのさーっ」
「………な、に…?…………」
「防具の整備をしたいのさーっ」
「あー、前言ってたもんな。んじゃアタイはメイに付き合うわ。ラナとリオはどーする?」
「そうね…それじゃ、私もメイにお願いしようかな。リオも一緒ならランちゃんとイアちゃんも一緒にいてくれないかな?」
「「………(コクっ……」」
「ありがとっ。リオもいい?」
「……うん………いい、よ…………」
「ありがとうなのさーっ、三人ともっ!」
「ほなウチとマールは付いてくか?他のみんなはどないする?」
「ここの領主かぁ…って、顔見せた方がいいのかな?護璃」
「そうね、ここにお世話になるなら挨拶しておかないと」
「にゃー達もいた方がいいにゃ?」
「まぁパーティー全員じゃなくても勇者二人の顔見せれば十分じゃねぇ?」
「あまり大人数でぞろぞろ行くのもどうかと思うっちゅ」
「…………二人に任せる」
「オッケー、んじゃボクたち二人だけで行ってくるねー」
「もちろん私も行くわよ。これでもそれなりの地位にはいたし、挨拶しないわけにはいかないもの」
「了解。まぁ大人数で押し掛けても平気な気はするけどね…。とりあえず五人ね、じゃあちょっと行ってくるよ、みんな」
「おう、いってらー。あ、おっさんにオヤジとオフクロはムダに元気だったって言っといてくれよ」
「あぁ…分かった、伝えとく」
撃魔王戦の顛末とかを一通り話しておくのと、皇王陛下からよろしく伝えておいてくれって言われてたから顔を出しに行こうとしたら、メイが防具を装備している三人に付き合ってほしいらしく、俺のパーティーで付いて来るのはシータとマールだけ、あと勇者パーティーからは勇者二人だけ、それと精霊王国宰相の娘ってことで、この五人と一緒にゲシュト様の所へ…と、そうだ忘れてた。
「あ、行く前に隣寄ってくから」
「隣って…弘兄さんの家でしたっけ」
「うん。あいつも連れて行かないとな」
弘史も俺と同じガルムドゲルンの専属だからな、ちゃんとゲシュト様に挨拶くらいさせとかないと…そういうの面倒くさいとかいってやらなさそうだし。
というわけで行く前に隣へ寄ったわけだが…弘史達は留守だった。
リドニーさん…弘史達の所のにいる執事なんだけど、彼からの話だとどうも朝からギルドへ向かったらしい…まさかもうクエストとか受けに行ったのか?魔王戦であれだけ魔物を倒した後なんだから、大したクエストは無いような気もするんだけど…あ、さてはあいつ…。
「…どうやら逃げられたらしい」
「弘兄さん…相変わらずですね……」
「こーゆーことからはすーぐ逃げるんだからー」
「まぁヒロシらしいっちゃヒロシらしいやんな」
「みんなもぉ止められぇなかったぁんだぁねぇ~」
「しょうがないな、俺達だけで行くか」
「いないもんはどうしようもないしな。ほな…」
と、まだ弘史の家の前で、しかもリドニーさんがそこに居るのにシータが俺の左腕に、そしてマールが右腕に掴まってきた…まぁリドニーさんも弘史達がこうやって転移するのを知っているからだろうか、普通にニコニコしてるし。
「ああ、転移で行くのね。それじゃ私も失礼して…」
「そっか、ボクたちもくっつかないとダメなんだよね…」
「そ、そうよね…。えっと、それじゃ……」
シルファは俺の前から抱き付いて、攻瑠美と護璃は二人で背中にぴとって貼り付いた…俺もどうやら大分慣れてきたらしい、最初の頃みたいにあからさまな動揺はしていない、けど余裕が出来たせいか身体のあちこちから伝わる柔らかい感触で顔が緩みそうになる…。
「それじゃリドニーさん、弘史に顔出せよって伝えといてください」
畏まりました、行ってらっしゃいませ、とリドニーさんに見送られて俺達はガルムドゲルン城まで転移した。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「…そうか。別大陸の魔王が……」
「はい。でもここにいる二人のおかげでその脅威も去りました」
ガルムドゲルン城に転移した後、すんなり中へ入れてもらい応接室に案内された俺達は、ゲシュト様とブリュナ様、それと側に控えているゲインダルさんと自己紹介と挨拶を交わし撃魔王戦の事を話した。
ゲシュト様は皇王陛下から俺と弘史に連絡を取ってくれとしか言われておらず、そこからギルドに居るリズとファルへゲインダルさんが伝えに走ってくれたそうな。
多分その時はまだケージが来てるとか詳しい事は分かってなかったんだろうから、こうやって話をしないと魔王の事なんか何も知らないままだっただろうな、と。
「しかし勇者がこの大陸にいてくれた事は…まさに僥倖でしたね」
「でもボクのせいで他の大陸の魔王をここに呼んじゃったみたいなものだし……」
「なに、切っ掛けはどうあれ、結果が良ければ全て問題は無い。私からも礼を言おう、この大陸を護ってくれてありがとう」
「皆さん、本当にありがとうございました」
そう言って二人も向かいのソファーに座りながら俺達に頭を下げる…この国の階級制度って本当に飾りなんだなぁ、と、つくづく思う。
まぁこの国のトップからしてアレだもんな、権威ってものがさっぱり感じられないし。
「いや、もう礼は十分貰ってますので…。マールなんか陛下や皇后様達にまで頭を下げられたんですから」
「本当ぅ~ですよぉ~…あれはぁもぅ~びっくりぃしちゃいましたぁよぉ~……」
「フッ、陛下らしい。相手が誰であれ、感謝を伝えるべき時はそうするのが陛下だからな。その下にいる我等も同じということだ」
「そういうことです、気にせず素直に受け取ってください。ところで今回の件は概ね分かりましたが、これからどうするつもりですか?ナオトは」
「えっと、それなんですが…俺もこの二人と一緒に魔統王討伐へ行くことになりまして……」
「ほう?それはつまり…その二人、いや、シルファ殿も含めこのガルムドゲルンを拠点とするということか?」
「…まぁ、はい、その通りです……」
「なるほどな、それは大いに結構なことだ。では勇者達も含めこれから支援していくこととしよう。困った事や問題があれば遠慮無く何でも言ってくれ」
「あ、いや、そこまでしてもらうことも…。とりあえずみんな俺の所にいるので、それだけ知っておいてもらえれば」
「家は大丈夫ですか?そろそろ手狭になってきたのでは?」
「いやいや、まだそこまではいってないですから…」
「まだ、な。よし分かった、今後の為にもう一回り大き目の屋敷を用意しておこう」
「あっ、いや、そういう意味じゃないですからっ」
これから勇者二人と共に行動するって言ったら、それだけで分かってくれた…そして俺も口を滑らせた、まだってなんだよ、まだって。
俺ももう増えるのは前提だと思ってるってことじゃないかそれ…けど本当にこれ自分の意思じゃどうにも出来ないからなぁ、別大陸に行ってもこうじゃないことを祈りたい…。
伝える事も伝えてそろそろお暇しようとしたら、執事が部屋に入って来てゲシュト様に耳打ちしだした…何か急な連絡でも入ったんだろうか?
「…うむ、分かった。何とも狙った様な連絡だな。ナオト、今陛下から連絡があってな、三日後皇都へ来てくれとのことだ。当然ヒロシもだがな」
「陛下からでしたか」
「あれでしょうか、報奨とか言ってましたしその件では?」
「そう言えばそんなこと言ってたわね」
「三日後な…少し余裕ある感じやな」
「俺としては早目にケージがいた大陸に行きたいとは思ってたんだけど…」
「ボクも気にはなるけど、行く前にもう少し話とか聞いて情報集めてからでもよくない?」
「…それもありか。オーガとも行く前に少し話しときたかったし」
「いいんじゃない?魔王がいなくなった大陸なんだから今はそんなに酷い事にはなっていないはずよ」
「…シルファがそう言うならそうなんだろうな。うん、分かった、それならこっちでちゃんと準備してから行くことにしようか」
「準備ってぇ~他にぃ何かぁあるのぉ~?」
「まぁ、準備ってほどではないんだけど、リオの故郷に行っておきたいかなって…」
「ああ、そういや行ってなかったやんな。あとはあれか、クルミ達の騎竜もいたらええやんってところか」
「うん、でもそれはもういいかなって…俺達も行くってことはリオがいるわけだし……」
「まぁ、もし付いてきてくれるような仲間がいるなら、それに越したことはないでしょ。仲間は多い方がいいわ」
「そこは行ってみてかな。それじゃこの後の予定はそんな感じでいこう」
「話は纏まったようだな。では三日後、よろしく頼む。ああ、その時にはブリュナも一緒にな」
皇王陛下からの連絡というか俺と弘史の呼び出しだったみたいで、三日後に皇都へ行く事になった…まぁ陛下直々に改めて後で呼び出すとか言ってたしな。
三日後だと少し余裕があるけど、ゆっくりしててもいいんだろうか…別大陸の事が、と、気にしていたら攻瑠美が情報収集してからでもって言ってきた…確かにケージがこっちにいるんだからどんな大陸なのか話を聞いてから行った方がいいだろう、それにオーガにも少し聞きたい事があったし丁度いいかもしれないな…あ、あとフィオにも会えるし、これ重要。
それからリオの故郷にも行っておきたいなって…勇者の時みたいにまた後回しになっちゃって悪いことしたなぁ、と。
竜人種はかなりの長寿だから両親も健在なんだろうか…まぁ行ってみたら分かるか。
リオみたいに勇者と一緒に付いていきたいって人が居れば前大戦の時と同じパーティー構成になるんだけど、もう俺が付いていくの確定しちゃってるからな…リオが居れば事足りるっていう。
それでもシルファの言う通りパーティーメンバーは多い方がいいだろうし、そこも行ってみてどうなるか、流れに任せるとしよう。
と、ゲシュト様とブリュナ様をちょっと放置気味にしてこっちの予定を話し込んでしまった…。
キリの良いところでゲシュト様が三日後よろしくって言ってきたんだけど、ブリュナ様も連れて行けって…あ、あれか。
「ブリュナ様も…って、ああ、あの件ですか」
「そういうことです。お願いできますか?」
「了解です。では三日後迎えに来ますね」
「分かりました。直前に責任者のディモルの所に寄らせてください」
「それも了解です。それじゃこの辺で」
話す事も話して丁度連絡も来て予定が出来たし、後は帰って皆にも伝えておこう。
ちょっと間が空いたからどうしようか…そこも含めて皆と話そう、うん。
そうそう、ちゃんと陛下がよろしくって言ってたことと、ダイさんとイーナさんは頗る元気でしたよってのは伝えておきました。
ダイさん達の話をしたら今度獣連邦まで連れて行ってくれって頼まれた…まぁもう転移ですぐ行ける…のはラナとシータとマールの所だからピンポイントでアーネの所には直接行けないっていう…。
確かシータの所の隣って行ってたから、その時はそこまでで勘弁してもらおうかな、と。
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