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File4 水たまり事件
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「あぁ、暑い、暑い、蒸し暑い…。なぁ、鹿野この部室には扇風機とかクーラーとかないのか」
「なにせ、うちは同好会ですから。部費がないんですよ」
「なんだそれ」
「それに、まだ6月ですよ。冷房を付けるにはいささか早すぎかと」
「それにしてもよく降るな、雨」
「なんて言ったって梅雨ですもん。降って当然です」
梅雨、6月ごろに日本が陥る、深刻な異常気象月間だ。それ故に6月は水無月と評される。
「なぁ、なんで6月は水無月なんだ。こんなに一杯水があるじゃないか」
「そうですね…、天から水が無くなるという意味で水無月という説もありますけど…」
「よく分からん」
コンコン「失礼するよ」
「依頼主でしょうか!」
「いや、この声は」
「やぁ、博人、遊びに来たよ」
「やっぱりか」
「確かこの間戸田さんと一緒にいた」
「熊毛 駿之介だよ、よろしく」
「あっ、これはご丁寧に。私は鹿野 琴です。どうぞお見知りおきを」
「えっ!鹿野ってあの大地主の鹿野家?」
「そんな風にも呼ばれますね」
「なんだ大地主の鹿野家って」
「なんだ、博人知らないのか。山の方に鹿野町いう町があるだろ。その辺りの土地を所有しているのが鹿野家なんだ。この辺じゃ、萩町の萩家、長門町の長門家と並んで3代名家と呼ばれているくらいだ」
「ほう、なんかすごいな」
「そりゃすごいさ」
「私は大してすごくないですよ」
「確かに」
「戸田さん、ひどいです!」
「ところで、駿之介は何用だ」
「いや、今日はこの天気だろ。だから部活がないから友達が少ない博人と帰ってあげようと思って迎えに来たんだ」
「そうか、そりゃどうも」
「今日は依頼もないですし、ここでお開きにしましょうか」
部活をしっかりとこなし、俺は駿之介と下駄箱へと向かう。
「なぁ、駿之介。さっきからニヤニヤして気持ち悪いんだが」
「いや、あの博人が女の子と楽しそうに話してたから面白くって」
「なんだそれ。ん?サッカーの試合があるのか。うちの高校サッカー強かったんだな」
「先輩たちが強いだけさ。どうにか土曜日晴れそうなんだけど、グラウンドがな…」
「うちのグラウンド異常なほど水はけが悪いもんな」
「あれは尋常じゃないな」
「だな」
――――――――
翌日、今週もあと一日という事で、少し俺の足取りも軽い。
「博人、おはよ」
「駿之介か、今日は珍しく晴れたな」
「これなら、明日も晴れてくれそうだ」
「だな。って、なんだこれ、すごい水たまりだな」
俺が驚いてしまったのは、校門を入ってすぐ見えた大きな水たまりだ。グラウンドの中央に大きく水たまりが君臨している。
「あちゃ。これは明日になってもはけてないかもね」
「この大きさなら月曜日になってもはけてない可能性だってあるぞ」
「それは大げさすぎじゃないか。でも、明日の天皇杯は中止かもな」
「残念だな」
『参ったな、明日の試合…。明日お偉いさんも来るってのに』
サッカー部の顧問がグラウンドを見てひとりごとをつぶやいていた。可哀そうにな。
「先生もあのざまだ。しょうがないな」
「そうだな」
――――――――
「戸田さん戸田さん!」
「なんだ鹿野、今日はどんな厄介ごとを持ってきた」
「それよりグラウンドを見てください。これは本当に事件ですよ!」
放課後、帰り支度をしていると、鹿野が教室に飛び込んできた。それほどまでして何を見せたかったのだろうか。引っ張られるがままグラウンドに行くと
「水たまりがない…」
「そうなんです!水はけが悪すぎることで有名なこの学校のグラウンドにあった水たまりが1日を待たずしてきれいになくなってしまったんです」
「やぁ、博人、鹿野さん」
「あっ、熊毛さんこんにちは」
「どうだ博人、水たまりが無くなっちまったよ」
「そうだな、僕も驚きだよ」
「戸田さん、これは小郡さんも交えて調べる必要がありますね」
「その会議、僕も参加していいかな」
「ぜひぜひ!」
「何が目的だ、博人」
「いや特に」
―――――――
「早速捜査を始めましょう!まず、皆さんで知っている情報を共有しませんか」
「それいいね!じゃあまず僕から。今朝昨日まで降り続いた雨でできた水たまりがあったけれど、放課後になると消えていた。しかも、この学校のグラウンドは水はけが悪いことで有名なのにだよ」
「確かに、雨の後グラウンド通るときとか靴が汚れちゃうんだよね。琴ちゃんもそういう事ない?」
「とってもわかります!」
「次は俺でいいか。関係あるが知らんが、明日グラウンドでサッカーの県決勝戦があるそうだ。これは駿之介に聞けばわかる」
「そうなんですか、熊毛さん」
「本当だよ。明日、この学校で天皇杯の県決勝が行われる予定なんだ」
「駿ちゃんは中学校の頃から強かったんだよね、サッカー」
「そうでもないよ」
「お二人は同じ中学校だったんですか?」
「私と駿ちゃんは小学校の頃からの幼馴染だよ。でも、クラスは違うけど」
「確かにね…」
「続けていいか」
「あっ、はい。それでは戸田さん、続きをどうぞ」
「関係あるが知らんが、今朝教師がその決勝にお偉いさんが来るのにとかボヤいてた。教師にとってはメンツが守れて一安心だろうな」
「なるほど。他に何かある方は」
「関係あるか知らないけど、陸上部の友達がグラウンドがトラックのタイヤ痕だらけでせっかく乾いたのにって嘆いてたよ」
「タイヤ痕?なんでそんなのがグラウンドにあるんだ」
「用務員さんの軽トラックではないでしょうか。よく校内を周ってますよ」
「戸田さんってよく周りを観察してるね」
「いえいえ、それほどでも」
「ないな」
「戸田さん、ひどいです」
「そうよ!戸田君ちょっと琴ちゃんにひどいんじゃない?」
「真由美さん…。大好きです」
「琴ちゃん、私も大好き」
「なんだこれ」
―――――――
「いったい犯人は誰なんだろうな」
「なんだ、博人、犯人が分からないのかい?」
「お前は分かったのかよ」
「いや全然」
「なんだそれ」
「あの水をどこかに持って行ったんじゃない?」
「どういう事だい真由美」
「トラックのタイヤ痕よ。きっと水たまりまで近づけて、ホースか何かで水をくみ上げて持って行ったんだわ」
「真由美さん、お見事です!」
「あってるかな、あってるよね琴ちゃん!」
「違うな」
「なによ戸田、どこが違うって言うんだよ」
「とうとう戸田呼ばわりか。まぁいい、だってグラウンドは完全に乾いてたんだよな」
「はい、さっき戸田さんを呼びに行く前に確認した時、完全に水気はなかったですよ」
「鹿野さん見に行ったの」
「はい、見に行きました!」
「もし小郡の言う通りホースで水をくみ上げたとして、どうしても取り残しが出てくるだろ。完全に水気を取り去ることはできない」
「むぅ、確かに…」
「戸田さんは何か気が付いてるんじゃないですか」
「そうなのかい、博人」
「まぁ、粗方だけどな」
「ぜひ聞かせてください!」
「まず、小郡のトラックでどうこうするってのは正しいと思う」
「どうしてそう思うんですか?」
「なぁ、博人、今朝そんなトラックのタイヤ痕あったか?」
「いや、朝はなかったね」
「ということは、トラックのタイヤ痕も、水たまりが消えた朝から放課後までの間についたことになる」
「私の案が違うとしたら、トラックで何をしたのよ」
「小郡の案の逆のことしたんだよ」
「水を抜いたんじゃなくて、水を埋めたって事かい?」
「その通りだ、駿之介。つまり、トラックで砂を運んできて、水たまりを埋めたんだ」
「確かに、それなら全ての辻褄が合いますね」
「悔しいけど、戸田のであってると思う…」
―――――――――
翌日、珍しく休日に学校に来た俺のお目当ては言うまでも無くサッカーの決勝戦だ。
「あっ、戸田さんも来てたんですね」
「げっ、なんで戸田がいるのよ」
「ずいぶん嫌われたな、俺も。お前たちも応援か」
「そうよ、もちろん駿ちゃんのね」
「そうか」
結果、我が長田浜高校は僅差で若山高校を下し全国大会への切符を手に入れたのだった。
「お疲れ」
「なんだ、博人。来てたのか」
「俺だけじゃない」
「やっほー駿ちゃん」
「こんにちは熊毛さん」
「でも流石駿ちゃんだよね。1年生ながらにレギュラーなんて」
「いや、そんなことないよ」
「でも無事に決勝戦ができてよかったですね」
「本当だよ。すっきりした気持ちで試合に臨めたのも、博人のおかげだな」
「やめろ、気持ち悪い」
「やっぱり、謎って誰かに見つけてもらうためにあるんですかね」
「琴ちゃん、どういう事?」
「だって、この水たまり事件も普通の人からしたらただの事。でも、誰か一人でもその謎に気が付いて、見つけてくれる人を待っている。そんな気がしませんか?」
「面白い考えだね、鹿野さん」
やっぱり鹿野 琴という少女は不思議な黒髪探偵帽だ、俺は改めてそう思ったのだった
「なにせ、うちは同好会ですから。部費がないんですよ」
「なんだそれ」
「それに、まだ6月ですよ。冷房を付けるにはいささか早すぎかと」
「それにしてもよく降るな、雨」
「なんて言ったって梅雨ですもん。降って当然です」
梅雨、6月ごろに日本が陥る、深刻な異常気象月間だ。それ故に6月は水無月と評される。
「なぁ、なんで6月は水無月なんだ。こんなに一杯水があるじゃないか」
「そうですね…、天から水が無くなるという意味で水無月という説もありますけど…」
「よく分からん」
コンコン「失礼するよ」
「依頼主でしょうか!」
「いや、この声は」
「やぁ、博人、遊びに来たよ」
「やっぱりか」
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「熊毛 駿之介だよ、よろしく」
「あっ、これはご丁寧に。私は鹿野 琴です。どうぞお見知りおきを」
「えっ!鹿野ってあの大地主の鹿野家?」
「そんな風にも呼ばれますね」
「なんだ大地主の鹿野家って」
「なんだ、博人知らないのか。山の方に鹿野町いう町があるだろ。その辺りの土地を所有しているのが鹿野家なんだ。この辺じゃ、萩町の萩家、長門町の長門家と並んで3代名家と呼ばれているくらいだ」
「ほう、なんかすごいな」
「そりゃすごいさ」
「私は大してすごくないですよ」
「確かに」
「戸田さん、ひどいです!」
「ところで、駿之介は何用だ」
「いや、今日はこの天気だろ。だから部活がないから友達が少ない博人と帰ってあげようと思って迎えに来たんだ」
「そうか、そりゃどうも」
「今日は依頼もないですし、ここでお開きにしましょうか」
部活をしっかりとこなし、俺は駿之介と下駄箱へと向かう。
「なぁ、駿之介。さっきからニヤニヤして気持ち悪いんだが」
「いや、あの博人が女の子と楽しそうに話してたから面白くって」
「なんだそれ。ん?サッカーの試合があるのか。うちの高校サッカー強かったんだな」
「先輩たちが強いだけさ。どうにか土曜日晴れそうなんだけど、グラウンドがな…」
「うちのグラウンド異常なほど水はけが悪いもんな」
「あれは尋常じゃないな」
「だな」
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翌日、今週もあと一日という事で、少し俺の足取りも軽い。
「博人、おはよ」
「駿之介か、今日は珍しく晴れたな」
「これなら、明日も晴れてくれそうだ」
「だな。って、なんだこれ、すごい水たまりだな」
俺が驚いてしまったのは、校門を入ってすぐ見えた大きな水たまりだ。グラウンドの中央に大きく水たまりが君臨している。
「あちゃ。これは明日になってもはけてないかもね」
「この大きさなら月曜日になってもはけてない可能性だってあるぞ」
「それは大げさすぎじゃないか。でも、明日の天皇杯は中止かもな」
「残念だな」
『参ったな、明日の試合…。明日お偉いさんも来るってのに』
サッカー部の顧問がグラウンドを見てひとりごとをつぶやいていた。可哀そうにな。
「先生もあのざまだ。しょうがないな」
「そうだな」
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「戸田さん戸田さん!」
「なんだ鹿野、今日はどんな厄介ごとを持ってきた」
「それよりグラウンドを見てください。これは本当に事件ですよ!」
放課後、帰り支度をしていると、鹿野が教室に飛び込んできた。それほどまでして何を見せたかったのだろうか。引っ張られるがままグラウンドに行くと
「水たまりがない…」
「そうなんです!水はけが悪すぎることで有名なこの学校のグラウンドにあった水たまりが1日を待たずしてきれいになくなってしまったんです」
「やぁ、博人、鹿野さん」
「あっ、熊毛さんこんにちは」
「どうだ博人、水たまりが無くなっちまったよ」
「そうだな、僕も驚きだよ」
「戸田さん、これは小郡さんも交えて調べる必要がありますね」
「その会議、僕も参加していいかな」
「ぜひぜひ!」
「何が目的だ、博人」
「いや特に」
―――――――
「早速捜査を始めましょう!まず、皆さんで知っている情報を共有しませんか」
「それいいね!じゃあまず僕から。今朝昨日まで降り続いた雨でできた水たまりがあったけれど、放課後になると消えていた。しかも、この学校のグラウンドは水はけが悪いことで有名なのにだよ」
「確かに、雨の後グラウンド通るときとか靴が汚れちゃうんだよね。琴ちゃんもそういう事ない?」
「とってもわかります!」
「次は俺でいいか。関係あるが知らんが、明日グラウンドでサッカーの県決勝戦があるそうだ。これは駿之介に聞けばわかる」
「そうなんですか、熊毛さん」
「本当だよ。明日、この学校で天皇杯の県決勝が行われる予定なんだ」
「駿ちゃんは中学校の頃から強かったんだよね、サッカー」
「そうでもないよ」
「お二人は同じ中学校だったんですか?」
「私と駿ちゃんは小学校の頃からの幼馴染だよ。でも、クラスは違うけど」
「確かにね…」
「続けていいか」
「あっ、はい。それでは戸田さん、続きをどうぞ」
「関係あるが知らんが、今朝教師がその決勝にお偉いさんが来るのにとかボヤいてた。教師にとってはメンツが守れて一安心だろうな」
「なるほど。他に何かある方は」
「関係あるか知らないけど、陸上部の友達がグラウンドがトラックのタイヤ痕だらけでせっかく乾いたのにって嘆いてたよ」
「タイヤ痕?なんでそんなのがグラウンドにあるんだ」
「用務員さんの軽トラックではないでしょうか。よく校内を周ってますよ」
「戸田さんってよく周りを観察してるね」
「いえいえ、それほどでも」
「ないな」
「戸田さん、ひどいです」
「そうよ!戸田君ちょっと琴ちゃんにひどいんじゃない?」
「真由美さん…。大好きです」
「琴ちゃん、私も大好き」
「なんだこれ」
―――――――
「いったい犯人は誰なんだろうな」
「なんだ、博人、犯人が分からないのかい?」
「お前は分かったのかよ」
「いや全然」
「なんだそれ」
「あの水をどこかに持って行ったんじゃない?」
「どういう事だい真由美」
「トラックのタイヤ痕よ。きっと水たまりまで近づけて、ホースか何かで水をくみ上げて持って行ったんだわ」
「真由美さん、お見事です!」
「あってるかな、あってるよね琴ちゃん!」
「違うな」
「なによ戸田、どこが違うって言うんだよ」
「とうとう戸田呼ばわりか。まぁいい、だってグラウンドは完全に乾いてたんだよな」
「はい、さっき戸田さんを呼びに行く前に確認した時、完全に水気はなかったですよ」
「鹿野さん見に行ったの」
「はい、見に行きました!」
「もし小郡の言う通りホースで水をくみ上げたとして、どうしても取り残しが出てくるだろ。完全に水気を取り去ることはできない」
「むぅ、確かに…」
「戸田さんは何か気が付いてるんじゃないですか」
「そうなのかい、博人」
「まぁ、粗方だけどな」
「ぜひ聞かせてください!」
「まず、小郡のトラックでどうこうするってのは正しいと思う」
「どうしてそう思うんですか?」
「なぁ、博人、今朝そんなトラックのタイヤ痕あったか?」
「いや、朝はなかったね」
「ということは、トラックのタイヤ痕も、水たまりが消えた朝から放課後までの間についたことになる」
「私の案が違うとしたら、トラックで何をしたのよ」
「小郡の案の逆のことしたんだよ」
「水を抜いたんじゃなくて、水を埋めたって事かい?」
「その通りだ、駿之介。つまり、トラックで砂を運んできて、水たまりを埋めたんだ」
「確かに、それなら全ての辻褄が合いますね」
「悔しいけど、戸田のであってると思う…」
―――――――――
翌日、珍しく休日に学校に来た俺のお目当ては言うまでも無くサッカーの決勝戦だ。
「あっ、戸田さんも来てたんですね」
「げっ、なんで戸田がいるのよ」
「ずいぶん嫌われたな、俺も。お前たちも応援か」
「そうよ、もちろん駿ちゃんのね」
「そうか」
結果、我が長田浜高校は僅差で若山高校を下し全国大会への切符を手に入れたのだった。
「お疲れ」
「なんだ、博人。来てたのか」
「俺だけじゃない」
「やっほー駿ちゃん」
「こんにちは熊毛さん」
「でも流石駿ちゃんだよね。1年生ながらにレギュラーなんて」
「いや、そんなことないよ」
「でも無事に決勝戦ができてよかったですね」
「本当だよ。すっきりした気持ちで試合に臨めたのも、博人のおかげだな」
「やめろ、気持ち悪い」
「やっぱり、謎って誰かに見つけてもらうためにあるんですかね」
「琴ちゃん、どういう事?」
「だって、この水たまり事件も普通の人からしたらただの事。でも、誰か一人でもその謎に気が付いて、見つけてくれる人を待っている。そんな気がしませんか?」
「面白い考えだね、鹿野さん」
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