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続 6章 災禍の中の希望
16-25. お菓子品評会
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必要な話し合いは僕が起きる前にほぼ終わっていたこともあり、半分世間話のようなあふれの最中の情報交換などをしていると、階下からいっそうにぎやかな声が聞こえてきた。何があったのかと会議室の入り口を見ていると、ドアの外で見張りをしている兵士が入ってきた。
「神獣様がおいでになりました」
「なんと、それはご挨拶に行かねば」
すぐさま立ち上がった王子様の身なりを、側近の人が丁寧に整えている。神獣に会うのは一大事なのだと、その行動で思い出すけれど、僕にはなぜリネがまっすぐここに来ないのかのほうが気になる。何か騒動を起こしていないといいけど。
ぞろぞろと会議室から一階の受付に向かうと、シリウスとアルムーザが、受付前の人だかりを遠巻きに見ていた。人が多すぎて、受付で何が起きているか、僕からは見えない。
「コーチェロくん、リネは何してるの?」
「お菓子をもらってるよ」
詳しく聞くと、冒険者が感謝を込めてお菓子を差し出しているうちに品評会になり、お菓子を順番に食べて、「美味しい」「嫌い」「まあまあ」とリネが感想を述べているそうだ。ギルド職員も加わり、みんな自分の出したお菓子が気に入られるか、リネが食べるのを見守り、ガッツポーズしたり、うなだれたりしている。僕からは人の背中しか見えないけど。
「リネ、戻ってきたのか」
『いまいち。次も、いまいち』
リネは、お菓子を食べて忖度しない感想を述べているだけで、アルの呼びかけは無視している。その代わりに、受付前の人だかりが、アルに気づいて左右に割れた。カウンターの上には一列にお菓子が並べられていて、リネは順番にかじっている。気に入ったものだけ全部食べているようで、長いお菓子の列には、ところどころ隙間がある。
「リネ」
『これもダメ』
「神獣様、この街に迫ったモンスターを討伐いただきまして、まことにありがとうございます」
アルがすぐそばで呼びかけ、王子様と側近たちが膝をつきお礼を述べたけど、リネは気にもとめていない。
『お、これ美味しい』
「テオ、聞いてないから、そのくらいで」
続けてダンジョン内での討伐についてもお礼を言おうとしていた王子様を、アルが止めた。全部食べ終わるまで、声を掛けても聞こえないと思う。
一心不乱にカウンターの上のお菓子を食べる鳥の前で、膝をつく王族。シュールな光景だ。とってもいたたまれないので、リネの気を引こう。
「アル、これリネが気に入ったゼリー。あげて」
「そうだな」
アルはカウンターに近寄ると、リネの目の前にゼリーを置いた。
『これ、美味しかったやつ!』
「そうだな。リネ、ダンジョンは満足したのか?」
『あ、アルだ。気づいたらいなくなってるから探したよ』
それだけ言うと、ゼリーの容器に頭を突っ込んで、食べ始めた。
ダンジョン前にいると思っていたアルがいなくなったので、探しに来たと言うが、アルのもとにたどり着く前に、お菓子につられている。もしあふれの最中にアルが大怪我でもしていたら、助けてもらえたのか不安になる言葉だ。いまもアルより料理長さんのゼリーに関心を持っている。
全部食べ終えると、リネはやっとアルを見た。
『モンスターも減っちゃったから、つまんない。ダンジョン、もう行ける?』
「まだだ。あふれたダンジョンに一度潜る」
『ん? ダンジョンに行くんだよね?』
「そうだが、隅々まですべてのモンスターを倒して回る。リネには退屈だろうから、もうしばらく遊んでいてくれ」
すべての階層でもれなくモンスターを倒して回る必要がある。もしも階層に見合わない強いモンスターが残っていたら、今後潜る冒険者が危ない。リネが付き合っても退屈するだろう。アルが掃討戦の説明をすると、リネはしばらく考えてから、飛び上がった。
『じゃあ、全部オレが倒してくるよ。だから、準備してて』
「待て、リネ!」
アルが止めるよりも早く、リネはギルドを出ていった。
残されたのは、リネを止めようとあげた右手が空をつかんでいるアル。膝をついたまま固まっている、発言の機会をうかがっていた王子様。自由なリネにあ然としている王子様の護衛の兵士。見えなくなったリネに手を振っている冒険者とギルド職員。そして、カウンターの上に一列に並んだお菓子。温度差がひどい。
それにしても、自由に自分だけでダンジョンに行くほうが好きなのかと思っていたけれど、一緒に潜るのを楽しみにしているらしい。それだけ、アルと獣道がリネに気を使っているのもあるだろうけど、特に今回はブランも一緒だからカークトゥルスのように単独行動しながら、ときどき食事をもらえるのが理由かもしれない。
「剣士と獣道は、ブロキオンに向かってくれ。確認はアルムーザを中心に行う」
「ギルドマスター、必要なら国軍も派遣しよう」
アルが参加しないなら、国軍が参加してもトラブルは起きないだろうと、王子様が前言を撤回している。復興のためにも、ダンジョンの封鎖解除は早いほうがいい。ダンジョンのドロップ品の買い取り価格の一部は、この領の収入となる。
「そういうことなら、魔剣を返す。テイマー、助かったよ」
「いえ、まだ持っていてください。リネが見逃したモンスターがいるかもしれませんから」
魔剣部隊の到着を待ってから出発するそうだが、ダンジョンは二つあるのだ。使いこなせているなら、魔剣は複数あったほうが安全だ。それに、どうせこのあと増えるのだから、しばらくここのギルドへの貸し出しにしておこう。王子様がいるのだから、貴族の口出しは押さえられるはずだ。
その王子様が、アルムーザのリーダーが差し出す魔剣に目を留めたことで、ギルド内に緊張が走る。まさか取り上げるのではないだろうな、という冒険者たちの眼差しを受けた王子様は、アルに向き直ると、思わぬことを口にする。
「アレックス、あれは私に使わないかと聞いた魔剣か?」
「そうだ」
「殿下、まさか魔剣の献上を断ったのですか?」
側近ですら知らなかったようで、周りの兵士と一緒に驚いている。僕も知らなかったので、二人だけのときに話に出たのだろうけれど、なんで断ったのだろう? 周りの疑問に気づいたのか、王子様が理由を説明する。
「前線に行かない私が持っていたところで、仕方がないだろう。使ってこその魔剣だ。アルムーザ、頼んだぞ」
「はい」
その発言で、ギルドの空気が一変した。王族という余所者であり厄介者を見るよそよそしさがなくなり、同じ戦闘職の仲間と、冒険者たちが認めたのだ。
あとからギルドマスターが教えてくれたが、王子様が現場で使うようにと受け取らなかったものを、貴族が欲しがれば不敬となるから、貴族に向けたパフォーマンスだったそうだ。けれど、それだけでなく冒険者も味方につけたのだから、一石二鳥。さすが王族、人心掌握が上手い。
「神獣様がおいでになりました」
「なんと、それはご挨拶に行かねば」
すぐさま立ち上がった王子様の身なりを、側近の人が丁寧に整えている。神獣に会うのは一大事なのだと、その行動で思い出すけれど、僕にはなぜリネがまっすぐここに来ないのかのほうが気になる。何か騒動を起こしていないといいけど。
ぞろぞろと会議室から一階の受付に向かうと、シリウスとアルムーザが、受付前の人だかりを遠巻きに見ていた。人が多すぎて、受付で何が起きているか、僕からは見えない。
「コーチェロくん、リネは何してるの?」
「お菓子をもらってるよ」
詳しく聞くと、冒険者が感謝を込めてお菓子を差し出しているうちに品評会になり、お菓子を順番に食べて、「美味しい」「嫌い」「まあまあ」とリネが感想を述べているそうだ。ギルド職員も加わり、みんな自分の出したお菓子が気に入られるか、リネが食べるのを見守り、ガッツポーズしたり、うなだれたりしている。僕からは人の背中しか見えないけど。
「リネ、戻ってきたのか」
『いまいち。次も、いまいち』
リネは、お菓子を食べて忖度しない感想を述べているだけで、アルの呼びかけは無視している。その代わりに、受付前の人だかりが、アルに気づいて左右に割れた。カウンターの上には一列にお菓子が並べられていて、リネは順番にかじっている。気に入ったものだけ全部食べているようで、長いお菓子の列には、ところどころ隙間がある。
「リネ」
『これもダメ』
「神獣様、この街に迫ったモンスターを討伐いただきまして、まことにありがとうございます」
アルがすぐそばで呼びかけ、王子様と側近たちが膝をつきお礼を述べたけど、リネは気にもとめていない。
『お、これ美味しい』
「テオ、聞いてないから、そのくらいで」
続けてダンジョン内での討伐についてもお礼を言おうとしていた王子様を、アルが止めた。全部食べ終わるまで、声を掛けても聞こえないと思う。
一心不乱にカウンターの上のお菓子を食べる鳥の前で、膝をつく王族。シュールな光景だ。とってもいたたまれないので、リネの気を引こう。
「アル、これリネが気に入ったゼリー。あげて」
「そうだな」
アルはカウンターに近寄ると、リネの目の前にゼリーを置いた。
『これ、美味しかったやつ!』
「そうだな。リネ、ダンジョンは満足したのか?」
『あ、アルだ。気づいたらいなくなってるから探したよ』
それだけ言うと、ゼリーの容器に頭を突っ込んで、食べ始めた。
ダンジョン前にいると思っていたアルがいなくなったので、探しに来たと言うが、アルのもとにたどり着く前に、お菓子につられている。もしあふれの最中にアルが大怪我でもしていたら、助けてもらえたのか不安になる言葉だ。いまもアルより料理長さんのゼリーに関心を持っている。
全部食べ終えると、リネはやっとアルを見た。
『モンスターも減っちゃったから、つまんない。ダンジョン、もう行ける?』
「まだだ。あふれたダンジョンに一度潜る」
『ん? ダンジョンに行くんだよね?』
「そうだが、隅々まですべてのモンスターを倒して回る。リネには退屈だろうから、もうしばらく遊んでいてくれ」
すべての階層でもれなくモンスターを倒して回る必要がある。もしも階層に見合わない強いモンスターが残っていたら、今後潜る冒険者が危ない。リネが付き合っても退屈するだろう。アルが掃討戦の説明をすると、リネはしばらく考えてから、飛び上がった。
『じゃあ、全部オレが倒してくるよ。だから、準備してて』
「待て、リネ!」
アルが止めるよりも早く、リネはギルドを出ていった。
残されたのは、リネを止めようとあげた右手が空をつかんでいるアル。膝をついたまま固まっている、発言の機会をうかがっていた王子様。自由なリネにあ然としている王子様の護衛の兵士。見えなくなったリネに手を振っている冒険者とギルド職員。そして、カウンターの上に一列に並んだお菓子。温度差がひどい。
それにしても、自由に自分だけでダンジョンに行くほうが好きなのかと思っていたけれど、一緒に潜るのを楽しみにしているらしい。それだけ、アルと獣道がリネに気を使っているのもあるだろうけど、特に今回はブランも一緒だからカークトゥルスのように単独行動しながら、ときどき食事をもらえるのが理由かもしれない。
「剣士と獣道は、ブロキオンに向かってくれ。確認はアルムーザを中心に行う」
「ギルドマスター、必要なら国軍も派遣しよう」
アルが参加しないなら、国軍が参加してもトラブルは起きないだろうと、王子様が前言を撤回している。復興のためにも、ダンジョンの封鎖解除は早いほうがいい。ダンジョンのドロップ品の買い取り価格の一部は、この領の収入となる。
「そういうことなら、魔剣を返す。テイマー、助かったよ」
「いえ、まだ持っていてください。リネが見逃したモンスターがいるかもしれませんから」
魔剣部隊の到着を待ってから出発するそうだが、ダンジョンは二つあるのだ。使いこなせているなら、魔剣は複数あったほうが安全だ。それに、どうせこのあと増えるのだから、しばらくここのギルドへの貸し出しにしておこう。王子様がいるのだから、貴族の口出しは押さえられるはずだ。
その王子様が、アルムーザのリーダーが差し出す魔剣に目を留めたことで、ギルド内に緊張が走る。まさか取り上げるのではないだろうな、という冒険者たちの眼差しを受けた王子様は、アルに向き直ると、思わぬことを口にする。
「アレックス、あれは私に使わないかと聞いた魔剣か?」
「そうだ」
「殿下、まさか魔剣の献上を断ったのですか?」
側近ですら知らなかったようで、周りの兵士と一緒に驚いている。僕も知らなかったので、二人だけのときに話に出たのだろうけれど、なんで断ったのだろう? 周りの疑問に気づいたのか、王子様が理由を説明する。
「前線に行かない私が持っていたところで、仕方がないだろう。使ってこその魔剣だ。アルムーザ、頼んだぞ」
「はい」
その発言で、ギルドの空気が一変した。王族という余所者であり厄介者を見るよそよそしさがなくなり、同じ戦闘職の仲間と、冒険者たちが認めたのだ。
あとからギルドマスターが教えてくれたが、王子様が現場で使うようにと受け取らなかったものを、貴族が欲しがれば不敬となるから、貴族に向けたパフォーマンスだったそうだ。けれど、それだけでなく冒険者も味方につけたのだから、一石二鳥。さすが王族、人心掌握が上手い。
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