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続 6章 災禍の中の希望
16-おまけ 慰労会 2
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相変わらず宿は混んでいるということで、俺たちはまた、会議室を借りて寝泊まりすることになった。
「チーズパーティーは、今夜にしますか? 明日の夜にしますか?」
『食べる!』
「ということなので、今夜はチーズフォンデュで決まりです」
リネの一声で夕食が決まった。いつもなら、ダンジョンから帰った日の夜は風呂に入りたいユウのために、宴会は翌日になるが、今回はそもそも風呂がない。冒険者との宴会が終わったら、すぐにでも王都に帰り、約束の温泉に行かないと、ユウの気持ちが持たないかもしれない。
なんとなく大人しいユウに遠慮したのか、その夜のチーズパーティーは、いつもより早く終わった。
翌朝、訓練場で最下層の剣を振る。今後に備えて、予備の剣はいくつか揃えておくべきだ。
シリウスのスリナザルはこういう状況に慣れたのか、諦めたのか、黙々と自分に合う剣を試しているが、ティガーは相変わらず遠慮している。
ティガーは、剣士のサルエンと、剣士でありテイマーでもあるトゥアリ、そして魔法使いのミルオスの三人のパーティーだ。ユウに戦闘奴隷として買われたソントで出会い、アイテムボックススキルが知られて国に捕らえられる前の脱出を手伝ってもらった。彼らの助けがなければ、何ごともなくモクリークにたどり着けたかどうかは分からない。ソント王国がユウに手を出すようなことがあればブランが暴れただろうから、ただの冒険者として活動することはできなかったはずだ。なにより、ティグリスはユウのお気に入りだ。
「俺たちそんなに活躍していないんだが」
「ティグリスが活躍しただろう」
「だからって」
「俺はそもそも剣士じゃないんだが」
「こいつらと今後も付き合っていくうえで、アドバイスだ。遠慮するな。もらえるものはもらえ。それで、自分のできることで最大限に返していけ」
「そうだよ。俺たちだって、もうお金で返すことは諦めたからね」
遠慮する三人を、獣道が説得してくれている。
獣道は、前回魔剣を手に入れるのにブロキオンに付き合った代わりに、カークトゥルス合宿で得るマジックバッグの権利を放棄した。けれど、リネとダンジョンに潜るときには気を遣ってもらっているので、もはや魔剣の分は労働で返してもらったように思う。最初は、揉めないようにと分配をちゃんと考えていたが、最近ではお互いどうでもよくなっているところがある。そこには、ユウの影響が大きい。
ユウはものにも金にも執着しない。どんなに高価なものでも、自分にとって利用価値がなければ、簡単に手放す。それはユウの恵まれた育ちに起因するものなのだろう。詳しく聞いたことはないが、欲しいものはなんでも手に入る状況で育ったのだと思う。価値あるドロップ品にも、それを売ったお金にも興味を持たない、ブランやリネに似たものを感じるのだ。
今回もユウは、売ればいくら手にすることになるのか見当もつかないドロップ品を、簡単に手放す提案をしてきた。苦手なブロキオンに五周も付き合ったのだから、その見返りとして買取金額をもらう、とならないところがユウだ。
「残った剣はギルドか教会に寄付して、タオガガの復興に当ててもらおうと思うんだが」
「魔剣もか?」
「魔剣はやめておく」
「そのほうがいいだろうな」
最下層の宝箱から出た剣はすべて寄付したい。どうせ俺たちが持っていても活用できない。
だが、魔剣が売り出されるとなったら、とんでもない騒動が起きるので、寄付には出せない。ならば、各地のギルドに貸し出してもいいのだが、管理が面倒だろう。テオに渡して、魔剣部隊をもう一つ作ってもらうのが一番無難だろうか。
「俺たちはいいが、ティガーはどうだ?」
「それは氷花が好きにしてくれればいい。そもそも首なし騎士を倒したのは、神獣様とウルフなんだから」
「ユウが付き合ったのは、ティグリスの功績だぞ」
「剣の代わりに、ティグ君のために、装備を作る? あ、リネとおそろいの宝石を作ったら、ティグ君よろこぶんじゃない?」
ティグリスのテイマーであるトゥアリが、何も言えずに黙ってしまった。
ユウはときどき発想がおかしい。従魔に宝石をつけてダンジョンに潜る気か? 壊しそうで怖いと言って自分では高価なものは身につけないくせに、ブランやティグリスを飾ろうとする。
だが、宝石はともかくとして、ティグリスには十分なほうびを渡すべきだろう。今回ブロキオンを五周もできたのは、ティグリスがユウの面倒を見てくれたからだ。ブランの頼みとはいえ、ユウに抱き着かれても振り払わずに相手をしてくれたから、ユウは頑張れた。
「下層の剣の買い取り料金は、ユウの相手をしてくれた礼で、シリウスとティガーの取り分でいいんじゃないか?」
「そうだな」
「どう考えてももらいすぎだろう」
上層の剣はギルドの初心者むけの貸し出しに提供し、中層の剣は買い取ってもらえないのでユウのアイテムボックスで保管するが、最下層以外の下層の剣は、買い取りに出す。その料金は、ティグリスとシリウスで分けてくれればいい。俺と獣道は魔剣のために来たので、気に入る剣だけもらえれば報酬は不要だ。
渋ってはいたが、結局魔法使いも含め、ユウ以外の全員が一本ずつ気に入った剣を確保し、それ以外はすべてギルドに渡すことに決まった。
剣の選別を終えて買い取りの窓口に行くと、高額になるからここでは扱えないと、ギルドマスターと直接話してほしいと言われてしまった。
「ギルドマスター、最下層の宝箱から出た魔剣を除く剣は寄付する。タオガガの復興に使ってほしい」
「ありがたいが、下層の剣の買い取りも含めて、今回の分はすべて王都に持っていってくれ。どうせオークションは王都だ。ここに貴族が押しかけると困る」
窓口だけでなく、こちらでも買取を拒否されてしまった。いまのゾヤラのギルドには、資金よりも人手が足りないのだろう。どうせ俺たちはこのあと王都に戻ることが決まっている。
だが、ギルドマスターの物言いが、あふれ前に比べて遠慮がなくなっている。ありがたいと言いながらも、迷惑だという雰囲気を隠しきれていない。あふれの後始末で大変なところにさらに手間を取るような申し出なので分からないでもない。あふれのあいだにユウが迷惑をかけて、気を遣っても仕方がないと思わせたのではないといいのだが。
「それで、明日の宴会だが、訓練場を会場にするので、昼前には食事を並べてくれ」
「分かりました。僕は食べものだけでいいですか?」
「ああ。酒は各自持ち込みにした。いくら飲むのか分からないからな」
必要なら、アイテムボックスから酒も出すつもりだったようだが、冒険者にユウの収納している酒はもったいない。自分は飲まないのに、行く先々で買い集めているので、かなりの量になっているだろうが、いい酒だ。それこそ以前に教会で司教様たちと飲み会をしたような、ああいう席にふさわしい酒だ。間違っても、味わうことなく飲む酒じゃない。
「チーズパーティーは、今夜にしますか? 明日の夜にしますか?」
『食べる!』
「ということなので、今夜はチーズフォンデュで決まりです」
リネの一声で夕食が決まった。いつもなら、ダンジョンから帰った日の夜は風呂に入りたいユウのために、宴会は翌日になるが、今回はそもそも風呂がない。冒険者との宴会が終わったら、すぐにでも王都に帰り、約束の温泉に行かないと、ユウの気持ちが持たないかもしれない。
なんとなく大人しいユウに遠慮したのか、その夜のチーズパーティーは、いつもより早く終わった。
翌朝、訓練場で最下層の剣を振る。今後に備えて、予備の剣はいくつか揃えておくべきだ。
シリウスのスリナザルはこういう状況に慣れたのか、諦めたのか、黙々と自分に合う剣を試しているが、ティガーは相変わらず遠慮している。
ティガーは、剣士のサルエンと、剣士でありテイマーでもあるトゥアリ、そして魔法使いのミルオスの三人のパーティーだ。ユウに戦闘奴隷として買われたソントで出会い、アイテムボックススキルが知られて国に捕らえられる前の脱出を手伝ってもらった。彼らの助けがなければ、何ごともなくモクリークにたどり着けたかどうかは分からない。ソント王国がユウに手を出すようなことがあればブランが暴れただろうから、ただの冒険者として活動することはできなかったはずだ。なにより、ティグリスはユウのお気に入りだ。
「俺たちそんなに活躍していないんだが」
「ティグリスが活躍しただろう」
「だからって」
「俺はそもそも剣士じゃないんだが」
「こいつらと今後も付き合っていくうえで、アドバイスだ。遠慮するな。もらえるものはもらえ。それで、自分のできることで最大限に返していけ」
「そうだよ。俺たちだって、もうお金で返すことは諦めたからね」
遠慮する三人を、獣道が説得してくれている。
獣道は、前回魔剣を手に入れるのにブロキオンに付き合った代わりに、カークトゥルス合宿で得るマジックバッグの権利を放棄した。けれど、リネとダンジョンに潜るときには気を遣ってもらっているので、もはや魔剣の分は労働で返してもらったように思う。最初は、揉めないようにと分配をちゃんと考えていたが、最近ではお互いどうでもよくなっているところがある。そこには、ユウの影響が大きい。
ユウはものにも金にも執着しない。どんなに高価なものでも、自分にとって利用価値がなければ、簡単に手放す。それはユウの恵まれた育ちに起因するものなのだろう。詳しく聞いたことはないが、欲しいものはなんでも手に入る状況で育ったのだと思う。価値あるドロップ品にも、それを売ったお金にも興味を持たない、ブランやリネに似たものを感じるのだ。
今回もユウは、売ればいくら手にすることになるのか見当もつかないドロップ品を、簡単に手放す提案をしてきた。苦手なブロキオンに五周も付き合ったのだから、その見返りとして買取金額をもらう、とならないところがユウだ。
「残った剣はギルドか教会に寄付して、タオガガの復興に当ててもらおうと思うんだが」
「魔剣もか?」
「魔剣はやめておく」
「そのほうがいいだろうな」
最下層の宝箱から出た剣はすべて寄付したい。どうせ俺たちが持っていても活用できない。
だが、魔剣が売り出されるとなったら、とんでもない騒動が起きるので、寄付には出せない。ならば、各地のギルドに貸し出してもいいのだが、管理が面倒だろう。テオに渡して、魔剣部隊をもう一つ作ってもらうのが一番無難だろうか。
「俺たちはいいが、ティガーはどうだ?」
「それは氷花が好きにしてくれればいい。そもそも首なし騎士を倒したのは、神獣様とウルフなんだから」
「ユウが付き合ったのは、ティグリスの功績だぞ」
「剣の代わりに、ティグ君のために、装備を作る? あ、リネとおそろいの宝石を作ったら、ティグ君よろこぶんじゃない?」
ティグリスのテイマーであるトゥアリが、何も言えずに黙ってしまった。
ユウはときどき発想がおかしい。従魔に宝石をつけてダンジョンに潜る気か? 壊しそうで怖いと言って自分では高価なものは身につけないくせに、ブランやティグリスを飾ろうとする。
だが、宝石はともかくとして、ティグリスには十分なほうびを渡すべきだろう。今回ブロキオンを五周もできたのは、ティグリスがユウの面倒を見てくれたからだ。ブランの頼みとはいえ、ユウに抱き着かれても振り払わずに相手をしてくれたから、ユウは頑張れた。
「下層の剣の買い取り料金は、ユウの相手をしてくれた礼で、シリウスとティガーの取り分でいいんじゃないか?」
「そうだな」
「どう考えてももらいすぎだろう」
上層の剣はギルドの初心者むけの貸し出しに提供し、中層の剣は買い取ってもらえないのでユウのアイテムボックスで保管するが、最下層以外の下層の剣は、買い取りに出す。その料金は、ティグリスとシリウスで分けてくれればいい。俺と獣道は魔剣のために来たので、気に入る剣だけもらえれば報酬は不要だ。
渋ってはいたが、結局魔法使いも含め、ユウ以外の全員が一本ずつ気に入った剣を確保し、それ以外はすべてギルドに渡すことに決まった。
剣の選別を終えて買い取りの窓口に行くと、高額になるからここでは扱えないと、ギルドマスターと直接話してほしいと言われてしまった。
「ギルドマスター、最下層の宝箱から出た魔剣を除く剣は寄付する。タオガガの復興に使ってほしい」
「ありがたいが、下層の剣の買い取りも含めて、今回の分はすべて王都に持っていってくれ。どうせオークションは王都だ。ここに貴族が押しかけると困る」
窓口だけでなく、こちらでも買取を拒否されてしまった。いまのゾヤラのギルドには、資金よりも人手が足りないのだろう。どうせ俺たちはこのあと王都に戻ることが決まっている。
だが、ギルドマスターの物言いが、あふれ前に比べて遠慮がなくなっている。ありがたいと言いながらも、迷惑だという雰囲気を隠しきれていない。あふれの後始末で大変なところにさらに手間を取るような申し出なので分からないでもない。あふれのあいだにユウが迷惑をかけて、気を遣っても仕方がないと思わせたのではないといいのだが。
「それで、明日の宴会だが、訓練場を会場にするので、昼前には食事を並べてくれ」
「分かりました。僕は食べものだけでいいですか?」
「ああ。酒は各自持ち込みにした。いくら飲むのか分からないからな」
必要なら、アイテムボックスから酒も出すつもりだったようだが、冒険者にユウの収納している酒はもったいない。自分は飲まないのに、行く先々で買い集めているので、かなりの量になっているだろうが、いい酒だ。それこそ以前に教会で司教様たちと飲み会をしたような、ああいう席にふさわしい酒だ。間違っても、味わうことなく飲む酒じゃない。
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