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7章 この世界でやりたいこと
7-2. 付与の商会
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モクリークは、あふれの対策をしてくれる上級の冒険者を囲い込むため、Bランク以上の冒険者がモクリークに拠点を構えたら、税の優遇がある。
その制度は知っていたけど、自分たちには関係がないと思っていた。
けれど、僕たちはカザナラに家を買ったので、カザナラに拠点を構えたとみなされて、税が優遇されているらしい。
税なんてどうやって払っているんだろうと思ったら、ギルドの依頼料や買取金額は、税が引かれた金額らしい。10年近く冒険者しているけど知らなかった。
拠点を構えたと見なされる高ランクパーティーの支払いの際は、依頼料よりも少し多めに払われているそうだ。支払いの細かい金額を気にしたことがなかったので、まったく気付いていなかった。アルが戦闘奴隷だった時はアルに任せていたし、パーティーを組んでからは、支払金額の詳細も気にかけていなかったし、パーティーカードの残高も気にかけていなかった。アルに甘えてばっかりで、僕だけだとちょろまかされていても、多分気付けないな。
宿を経営するとなると、その売り上げに対する税はどうするんだろうと思ったら、だいたいこれくらいの売上だろうからこれくらい払うようにと領主から言われるらしい。そうすると、実際よりも多く見積もられて、たくさん税を取られてしまうことがあるので、ちゃんと帳簿をつけて、実際の売り上げに対してこれだけでいいですよね、と反論したりもするそうだ。多分正確にはもっといろいろ複雑なことがあるんだろうけど、僕が分かる範囲でサジェルが説明してくれた内容はそんな感じだ。
ちなみに僕の付与の魔石については、商会が代わりにやってくれているそうだ。
なんとなく自分の財政状況を把握したところで、一番疑問に思っていることを聞いた。
「僕たちが冒険者を引退して、小さなお家に引っ越して、一生暮らしていくには、今のお金で足りる?」
「現在お持ちの資産では少し厳しいと思われます」
「え、何に足りないの?!」
「ブラン様のお食事と、ユウ様のお風呂です」
ああ、それは譲れない。アルもそれは無理だなあって顔してる。
僕たちまだ老後を安泰に過ごせるだけのお金を貯められてなかったのか。たくさん稼いでいると思っていたのにショックだ。
宿の経営の前に、お風呂のための貯金という目標が出来てしまった。お風呂は贅沢品だし、入浴剤も高いもんね。
ブランも明日からダンジョンに行こうと言い出したので、次のダンジョンはブランが無双するパターンだな。あんまり高額のドロップ品をたくさん持って帰っても、ギルドに買い取ってもらえないんだよなあ。
しばらくはダンジョンに潜り続けるぞ、と逸るブランを宥めながら、カザナラの上級ダンジョンを攻略した。
もちろん他人のいない階層で、ブランがはっちゃけましたとも。モンスターを片っ端からドロップ品に変えていくので、アルと二人で必死で拾って回った。ダンジョンのモンスターは生き物を見ると寄ってくる習性があるけど、モンスターが気付く前にブランが奇襲してドロップ品にしてしまうので、どのモンスターのドロップ品なのか僕たちには全く分からなかった。
今度はサジェルが空気を読んで、まだ売ってないドロップ品を売れば、一生暮らしていけますよ、と言ってくれた。ギルドが買い取ってくれれば、という但し書きがつくけど、それは気付かないことにしよう。
ダンジョンから戻って数日は予定も入れずダラダラするのことに決めている。
最近はダンジョンのセーフティーエリアで魔石への付与を行うようにしているので、地上ですることはあまりない。ダンジョン内ではもしもに備えて魔力の消費を控えるのが一般的だが、僕に魔力があってもなくても戦闘には関りがないので、体調が悪くなるほど無理をしなければ、アルもブランも止めない。
冬にカークトゥルスに籠って溜めた魔石にアイスの魔法を付与して、春から夏にかけて商会に売るというルーティンが出来上がった。そろそろフェリア商会に在庫を確認したほうがいいかもしれない。
それで思いついた。商会を自分で立ち上げたらどうだろうと。
「サジェル、付与したものを売る商会作れないかな」
「その場合、ユウ様の名前が前面に出てしまいますが、よろしいですか?」
そういえば、僕はホトのあふれの時に武器への付与で領軍の兵士と揉めて、アイスの魔石の作者は匿名になってるんだった。
そのトラブルで僕に個人的に接触しないという約束を破ったホト領に対しては、ギルドが5年間僕を派遣しないと発表したが、今年がその5年目だ。
「ホトへ派遣しないと言った期限が今年で切れるから、そこまでは開店準備だけのほうがいいな。武器の付与はしないと明言すればいけるか?」
「あふれという住民の命がかかる状況で、個人の私欲のためではありませんから、そういう状況であればユウ様が損得抜きで動かれる方だということはすでに知れ渡っています。なぜ武器の付与だけがダメなのか、明確な説明がなければ、納得はしてもらえないでしょう」
「生活をちょっと豊かにする付与だけってやっぱりダメかあ」
僕はカイドで武器への付与を強要されていた。その時のトラウマから、武器への付与は出来ない。タペラのあふれの真っただ中にいた時、あの場にいた冒険者の命のかかった状況でも、防具への付与はしようと思えたけど、武器への付与をしようとは思えなかった。
しばらく考えていたサジェルから提案があった。
「フェリア商会に任せてはどうでしょうか」
「フェリア商会に?」
「はい。付与商品の店の運営はフェリア商会にしてもらい、ユウ様がそこに出資するのであれば、ユウ様の名前は表に出ません。大量に付与商品が出回るようになれば、ユウ様との関連は気付かれるでしょうが、表に出ていなければ、何とでも言い逃れは出来ます」
「それで孤児院の子たちを使ってもらえる?」
「最初からそれを条件として提示すればよいでしょう」
フェリア商会は僕がアイスの魔石を卸している商会なので、もともと繋がりがあるから、話を持って行きやすい。
サジェルが僕の希望をまとめてから、フェリア商会に来てもらって話すことになった。こちらから話を持って行くのだから行ったほうがいいと思ったんだけど、ビジネスチャンスは逃さない商人は、こういうときには来てくれるんだそうだ。
フェリア商会と話し合いの日、応接室の壁際に男の子と女の子が控えている。サジェルが僕の前に使用人が出てくるのを許すなんて珍しいなと見ていたら、サジェルがお客様の前でよそ見をしている僕を目で咎めながら、孤児院出身の使用人だと紹介してくれた。今回の話が進むなら担当する予定なので、同席しているらしい。
「ユウ様が付与に関する商売に出資してくださると聞きましたが、どのような計画でしょうか」
「生活を便利にする付与した商品を販売するお店を作って、そこで孤児院出身の子を雇いたいと思ってます。あと、付与魔法のスキルを持つ子がいたら雇って、スキルを伸ばして商品を作れるようになるまで、練習用の魔石を提供したいと思っています」
「店となると、さまざまな種類の付与したものが必要になりますが、それはユウ様が作成されるのですか?」
「他にも付与魔法を使える人がいれば雇いたいですが、そういう人は貴族の支援を受けているから無理ですよね?」
付与魔法は、練習するのに大量の魔石が必要になる。魔力を内包した物なら魔石でなくてもいいが、一番簡単に手に入るのが魔石だ。付与魔法で生計を立てられるようになるまでに、それなりの元手がかかるため、貴族の支援を受けている人が多い。
だから、雇ったりは無理だと思っていたけどそうでもないらしい。フェリア商会には僕以外にも付与した魔石を売っている人がいるが、中には貴族の支援を受けながら、お小遣い稼ぎをしている人もいるらしい。そういう人たちは、貴族の仕事を最優先に格安で行う、くらいのゆるい契約だそうだ。
そういう人から買い取るのであれば、フェリア商会で扱っている付与商品を、独立させた店舗で扱えばいいと言われたが、それには反対だ。
「なぜでしょう。買い取っても、従業員に付与させても、同じものだと思いますが」
「付与の魔石、僕も買ってみましたが、品質がバラバラなのが気になりました。付与の店として販売するのであれば、魔石の大きさも、その効果も統一して売りたいです」
付与する魔石自体の大きさがまちまちなうえに、付与魔法として込められた魔力も差があるので、持続時間が異なる。長続きするものもあれば、明らかにハズレと思われるものもあるので、玉石混合、当たったらラッキーという感じなのだ。日本の統一規格に慣れていると、気になってしょうがない。
だから、お店にするならちゃんと品質を揃えたい。あそこの店のものは品質が一定だとなれば、少し高めの値段設定でも買ってもらえるはずだ。
今の売られているものの品質に差があるのは、そこまで練習できるほど魔石を手に入れられないからだ。僕は魔石を湯水のごとく使える立場にいるので、ライトの魔石をひたすら練習したのだ。野営の時に足元を照らす常夜灯として使ったりしているが、全く減らない。
「品質が一定して作れるようになるまで、練習用の魔石を渡して練習させるわけですね」
「はい。その代わり、作れるようになったら、練習用の魔石にかかった費用を回収するまでは、お店で働くという契約にしたいんです」
「なるほど。それだと貴族の支援を受けている人は無理ですね。指導はユウ様がされるのですか?」
僕はずっとついていられないから、誰かにやってほしい。というか、あれって指導いるの?
「それは、秘密を外部に漏らすことになるのでお勧めしませんよ」
「秘密なんてないです。僕に教えてくれたのはアルですから」
「ただの魔力操作訓練と、後はライトの付与を地道に練習しただけだ」
「ちなみにライトの魔石はおいくつくらい?」
「1000個越えてます」
「ユウは魔力操作が苦手だから、人によっては半分以下でできると思う」
アル、ひどい。でも否定できないのが辛い。
フェリア商会の人が1000個って数に絶句してるけど、カークトゥルスの上層をウロウロすれば、多分10日もあれば集められるのだ。
フェリア商会は前向きに検討してくれるそうだ。
事業として採算が取れるようにするにはどうすればいいか、案を練って、後日持ってきてくれるらしい。
その制度は知っていたけど、自分たちには関係がないと思っていた。
けれど、僕たちはカザナラに家を買ったので、カザナラに拠点を構えたとみなされて、税が優遇されているらしい。
税なんてどうやって払っているんだろうと思ったら、ギルドの依頼料や買取金額は、税が引かれた金額らしい。10年近く冒険者しているけど知らなかった。
拠点を構えたと見なされる高ランクパーティーの支払いの際は、依頼料よりも少し多めに払われているそうだ。支払いの細かい金額を気にしたことがなかったので、まったく気付いていなかった。アルが戦闘奴隷だった時はアルに任せていたし、パーティーを組んでからは、支払金額の詳細も気にかけていなかったし、パーティーカードの残高も気にかけていなかった。アルに甘えてばっかりで、僕だけだとちょろまかされていても、多分気付けないな。
宿を経営するとなると、その売り上げに対する税はどうするんだろうと思ったら、だいたいこれくらいの売上だろうからこれくらい払うようにと領主から言われるらしい。そうすると、実際よりも多く見積もられて、たくさん税を取られてしまうことがあるので、ちゃんと帳簿をつけて、実際の売り上げに対してこれだけでいいですよね、と反論したりもするそうだ。多分正確にはもっといろいろ複雑なことがあるんだろうけど、僕が分かる範囲でサジェルが説明してくれた内容はそんな感じだ。
ちなみに僕の付与の魔石については、商会が代わりにやってくれているそうだ。
なんとなく自分の財政状況を把握したところで、一番疑問に思っていることを聞いた。
「僕たちが冒険者を引退して、小さなお家に引っ越して、一生暮らしていくには、今のお金で足りる?」
「現在お持ちの資産では少し厳しいと思われます」
「え、何に足りないの?!」
「ブラン様のお食事と、ユウ様のお風呂です」
ああ、それは譲れない。アルもそれは無理だなあって顔してる。
僕たちまだ老後を安泰に過ごせるだけのお金を貯められてなかったのか。たくさん稼いでいると思っていたのにショックだ。
宿の経営の前に、お風呂のための貯金という目標が出来てしまった。お風呂は贅沢品だし、入浴剤も高いもんね。
ブランも明日からダンジョンに行こうと言い出したので、次のダンジョンはブランが無双するパターンだな。あんまり高額のドロップ品をたくさん持って帰っても、ギルドに買い取ってもらえないんだよなあ。
しばらくはダンジョンに潜り続けるぞ、と逸るブランを宥めながら、カザナラの上級ダンジョンを攻略した。
もちろん他人のいない階層で、ブランがはっちゃけましたとも。モンスターを片っ端からドロップ品に変えていくので、アルと二人で必死で拾って回った。ダンジョンのモンスターは生き物を見ると寄ってくる習性があるけど、モンスターが気付く前にブランが奇襲してドロップ品にしてしまうので、どのモンスターのドロップ品なのか僕たちには全く分からなかった。
今度はサジェルが空気を読んで、まだ売ってないドロップ品を売れば、一生暮らしていけますよ、と言ってくれた。ギルドが買い取ってくれれば、という但し書きがつくけど、それは気付かないことにしよう。
ダンジョンから戻って数日は予定も入れずダラダラするのことに決めている。
最近はダンジョンのセーフティーエリアで魔石への付与を行うようにしているので、地上ですることはあまりない。ダンジョン内ではもしもに備えて魔力の消費を控えるのが一般的だが、僕に魔力があってもなくても戦闘には関りがないので、体調が悪くなるほど無理をしなければ、アルもブランも止めない。
冬にカークトゥルスに籠って溜めた魔石にアイスの魔法を付与して、春から夏にかけて商会に売るというルーティンが出来上がった。そろそろフェリア商会に在庫を確認したほうがいいかもしれない。
それで思いついた。商会を自分で立ち上げたらどうだろうと。
「サジェル、付与したものを売る商会作れないかな」
「その場合、ユウ様の名前が前面に出てしまいますが、よろしいですか?」
そういえば、僕はホトのあふれの時に武器への付与で領軍の兵士と揉めて、アイスの魔石の作者は匿名になってるんだった。
そのトラブルで僕に個人的に接触しないという約束を破ったホト領に対しては、ギルドが5年間僕を派遣しないと発表したが、今年がその5年目だ。
「ホトへ派遣しないと言った期限が今年で切れるから、そこまでは開店準備だけのほうがいいな。武器の付与はしないと明言すればいけるか?」
「あふれという住民の命がかかる状況で、個人の私欲のためではありませんから、そういう状況であればユウ様が損得抜きで動かれる方だということはすでに知れ渡っています。なぜ武器の付与だけがダメなのか、明確な説明がなければ、納得はしてもらえないでしょう」
「生活をちょっと豊かにする付与だけってやっぱりダメかあ」
僕はカイドで武器への付与を強要されていた。その時のトラウマから、武器への付与は出来ない。タペラのあふれの真っただ中にいた時、あの場にいた冒険者の命のかかった状況でも、防具への付与はしようと思えたけど、武器への付与をしようとは思えなかった。
しばらく考えていたサジェルから提案があった。
「フェリア商会に任せてはどうでしょうか」
「フェリア商会に?」
「はい。付与商品の店の運営はフェリア商会にしてもらい、ユウ様がそこに出資するのであれば、ユウ様の名前は表に出ません。大量に付与商品が出回るようになれば、ユウ様との関連は気付かれるでしょうが、表に出ていなければ、何とでも言い逃れは出来ます」
「それで孤児院の子たちを使ってもらえる?」
「最初からそれを条件として提示すればよいでしょう」
フェリア商会は僕がアイスの魔石を卸している商会なので、もともと繋がりがあるから、話を持って行きやすい。
サジェルが僕の希望をまとめてから、フェリア商会に来てもらって話すことになった。こちらから話を持って行くのだから行ったほうがいいと思ったんだけど、ビジネスチャンスは逃さない商人は、こういうときには来てくれるんだそうだ。
フェリア商会と話し合いの日、応接室の壁際に男の子と女の子が控えている。サジェルが僕の前に使用人が出てくるのを許すなんて珍しいなと見ていたら、サジェルがお客様の前でよそ見をしている僕を目で咎めながら、孤児院出身の使用人だと紹介してくれた。今回の話が進むなら担当する予定なので、同席しているらしい。
「ユウ様が付与に関する商売に出資してくださると聞きましたが、どのような計画でしょうか」
「生活を便利にする付与した商品を販売するお店を作って、そこで孤児院出身の子を雇いたいと思ってます。あと、付与魔法のスキルを持つ子がいたら雇って、スキルを伸ばして商品を作れるようになるまで、練習用の魔石を提供したいと思っています」
「店となると、さまざまな種類の付与したものが必要になりますが、それはユウ様が作成されるのですか?」
「他にも付与魔法を使える人がいれば雇いたいですが、そういう人は貴族の支援を受けているから無理ですよね?」
付与魔法は、練習するのに大量の魔石が必要になる。魔力を内包した物なら魔石でなくてもいいが、一番簡単に手に入るのが魔石だ。付与魔法で生計を立てられるようになるまでに、それなりの元手がかかるため、貴族の支援を受けている人が多い。
だから、雇ったりは無理だと思っていたけどそうでもないらしい。フェリア商会には僕以外にも付与した魔石を売っている人がいるが、中には貴族の支援を受けながら、お小遣い稼ぎをしている人もいるらしい。そういう人たちは、貴族の仕事を最優先に格安で行う、くらいのゆるい契約だそうだ。
そういう人から買い取るのであれば、フェリア商会で扱っている付与商品を、独立させた店舗で扱えばいいと言われたが、それには反対だ。
「なぜでしょう。買い取っても、従業員に付与させても、同じものだと思いますが」
「付与の魔石、僕も買ってみましたが、品質がバラバラなのが気になりました。付与の店として販売するのであれば、魔石の大きさも、その効果も統一して売りたいです」
付与する魔石自体の大きさがまちまちなうえに、付与魔法として込められた魔力も差があるので、持続時間が異なる。長続きするものもあれば、明らかにハズレと思われるものもあるので、玉石混合、当たったらラッキーという感じなのだ。日本の統一規格に慣れていると、気になってしょうがない。
だから、お店にするならちゃんと品質を揃えたい。あそこの店のものは品質が一定だとなれば、少し高めの値段設定でも買ってもらえるはずだ。
今の売られているものの品質に差があるのは、そこまで練習できるほど魔石を手に入れられないからだ。僕は魔石を湯水のごとく使える立場にいるので、ライトの魔石をひたすら練習したのだ。野営の時に足元を照らす常夜灯として使ったりしているが、全く減らない。
「品質が一定して作れるようになるまで、練習用の魔石を渡して練習させるわけですね」
「はい。その代わり、作れるようになったら、練習用の魔石にかかった費用を回収するまでは、お店で働くという契約にしたいんです」
「なるほど。それだと貴族の支援を受けている人は無理ですね。指導はユウ様がされるのですか?」
僕はずっとついていられないから、誰かにやってほしい。というか、あれって指導いるの?
「それは、秘密を外部に漏らすことになるのでお勧めしませんよ」
「秘密なんてないです。僕に教えてくれたのはアルですから」
「ただの魔力操作訓練と、後はライトの付与を地道に練習しただけだ」
「ちなみにライトの魔石はおいくつくらい?」
「1000個越えてます」
「ユウは魔力操作が苦手だから、人によっては半分以下でできると思う」
アル、ひどい。でも否定できないのが辛い。
フェリア商会の人が1000個って数に絶句してるけど、カークトゥルスの上層をウロウロすれば、多分10日もあれば集められるのだ。
フェリア商会は前向きに検討してくれるそうだ。
事業として採算が取れるようにするにはどうすればいいか、案を練って、後日持ってきてくれるらしい。
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