世界を越えてもその手は

犬派だんぜん

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7章 この世界でやりたいこと

7-8. 僕が欲しかったもの

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 ダンジョンから帰った翌日はいつも予定を入れずにのんびりする。今日の夜はダンジョン攻略の打ち上げだ。
 出席者はマグノリアと、前回来た時にダンジョン内まで会いに行ったカレンデュラ、それからカリラスさんを含めたアルの元パーティーメンバー。アルが気軽にドガイには来られないので、この機に集まるみたいだ。
 こんなに良くしてもらって、薬草と聖堂への付与だけでは、まったく返せていない気がする。アルに相談すると、アルも思っていたようだから、まとまった金額を寄付しようと決めた。
 打ち上げは大いに盛り上がって、樽で買っていたモクリークのワインを出したけど、足りなくなるくらい飲んだ。みんな強い。でもアルが、とても楽しそうだったから、僕も嬉しい。

 そして翌日の夜は、司教様たちとの晩餐会だ。
 僕が勝手に晩餐会と呼んでいるだけだけど、前回は状況に緊張しすぎて、誰がいて何を食べたかあんまり覚えていない。ブランを真ん中に僕とアルが両側に座っていたことは覚えている。大司教様はブラン様と同列など畏れ多いと言って、一段下がったところに席があったのだ。居並ぶ司教様たちの前でご飯を食べるとか、マナーとか気になりすぎて庶民の僕にはハードルが高すぎた。
 夕方になって、ケネス司祭様に僕とブランだけ呼ばれた。付与のことかなと思ってついて行ったら、小さな部屋に案内され、これに着替えてくださいね、と僕たちだけ衝立の奥に残された。え?

『アルが用意したんだな』
「もしかして着飾りたいって言ってたの、ほんとに作ったんだ。汚しそうだからこんなの着てご飯食べられないよ」
『アルがユウのために用意したんだ。着てやれ』
「……分かった」

 だいたい着れたところで司祭様が手伝ってきれいに仕上げてくれて、さらに髪飾りを左耳の上につけられた。アル、めっちゃ気合入ってるよ。
 服は、白に銀色の糸で刺しゅうがされている見るからに高い布で作られている。社会の教科書で見るフランスあたりの王様が着ていそうな膝あたりまである上着の下は、ひらひらのブラウスだ。上着やズボンの縁や裾には緑と黒の刺しゅうが入っていて、ブランとアルと僕の色になっている。
 髪飾りは銀細工で、緑の宝石がたくさんあしらわれていて、動くとしゃらしゃら鳴る。

「出来ました。よくお似合いですよ。ではブラン様も」
「ブランもお揃い?やった」
『そのマントは不要だ。耳飾りだけでよい』
「いえ、ブラン様、アレックスくんがブラン様のために用意したのです。着てあげてください」

 あ、ケネス司祭様が、さっきブランが僕に言ったセリフをそのまま返している。

「ブラン、着てほしいな。お揃いがいいよ。一度でいいからお願い」

 僕のお願いに、ブランが渋々折れてくれた。
 ブランのマントは僕の上着とお揃いで、襟もあってカッコいい。耳飾りも僕の髪飾りと同じで、ブランの耳を挟むようにとめている。
 動くと耳元で鳴るのがちょっと気になるみたいだけど、すごくカッコいい。
 なんでこの世界には写真がないんだ。お揃いで撮りたいのに。

「アルは?お揃いじゃないのかな?」
『俺に怒られると思って逃げたんだろう。マントは許さんと言ったのに』
「でもカッコいいよ。わがまま聞いてくれてありがとう」

 では行きましょう、とケネス司祭様に連れられて、晩餐会の会場に向かう。
 司祭様も僕が着替えている間にちょっと豪華な服に変わっていた。
 前と違う会場なのかな、あれ?こっち外じゃない?と思いながら、司祭様の後ろを歩いて着いたのは、大聖堂の正面の入り口だった。

「ユウさん、このまま祭壇の前まで進んでください」

 そう言って、ケネス司祭様が開けた扉の向こう、大聖堂の祭壇の前には、アルがいた。すごく遠いけど、僕がアルを見間違えることはない。
 行くぞ、とブランに促されて大聖堂に入ると、前のほうの席に、昨日の打ち上げのメンバーと、教会の司教様たちがいる。

 ああ、これ、結婚式だ。

『(もう泣いているのか。早いぞ)』
「だって、なんだか感動して」
『(アルが気に入らなかったのかと心配するから笑っていろ)』
「ん、そうだね」

 すぐ近くまで来てアルを見たら、お揃いの服がとても似合っていて、かっこよくて、また涙が出てしまった。

「ユウ、大丈夫か?」
「大丈夫じゃない。こんなの不意打ちだし、感動して」
「内緒にしてて悪かったな」
「アルだけカッコいいのずるい」
「ユウは可愛い。とてもよく似合っている」

 僕の頭にキスをして、涙を拭いてくれた。
 本当にアルがカッコよくて、ドキドキしてまっすぐ見れない。

 祭壇に向き直ると、大司教様も豪華なお衣装で、にこにこと笑いながら待ってくださっていた。

「おふたりとも、既に神に誓っていらっしゃるそうですが、何度誓っても神は受け入れてくださいます。今日よりいかなる時も共にあることを誓いますか?」
「はい、誓います」
「はい、誓います」
「おふたりに神の祝福がありますように」

 大司教様のその言葉と同時に、氷の花が聖堂中に降り注いだ。
 みんな、天井を見上げて、降ってくる氷の花を手で受けようとしているけど、何かに触れるとふっと消えてしまう。とても幻想的な光景だ。
 ブランが降らせてくれる、思い出の花だ。

「ブラン、ありがとう」
『(ユウのためなら何度だって降らせてやる)』
「ブラン、大好き!」

 ブランに抱き着いたら、僕の髪飾りと、ブランの耳飾りがあたってしゃらしゃら鳴っている。

「早々に浮気か?」
「アルも大好き!ありがとう」

 笑いながらアルが言うので、アルも引き込んでブランに抱き着いた。
 このふたりがいるから、僕はこの世界で笑っていられる。

 大司教様の、神に祝福されたようですので、みなさまも祝福の花をふたりにかけてください、という言葉に、出席者のみんなが抱き合う僕たちに、花びらをかけてくれる。
 司教様や司祭様も、こちら側にいるのは新鮮ですねととても楽しそうだ。そうですね、いつも取り仕切る側ですよね。
 アルの元パーティーメンバーの魔法使いの女性エマさんは、この中で唯一の既婚者なので、懐かしいわねえと言っているし、カレンデュラのリーダは俺も結婚すると言って、メンバーに相手見つけるほうが先だとあしらわれている。みんな笑顔だ。
 ひとりひとりからお祝いの言葉を貰って、心が温かくなる。

 幸せだな、という感情が、ふわっと心に生まれた。
 この世界に来ていろいろあって、この世界の人は信じられないと思ったけど、こんなに優しい人がいる。
 今まで僕が祈るのは日本の神様だったけど、初めてこの世界の神様に祈りたいと思った。

 この世界の神様、ブランと会わせてくれてありがとうございます。どうかアルと生きていく日々が穏やかで楽しいものでありますように。
 日本の神様、どうか家族が悲しんでいませんように。笑っていられますように。
 僕の愛する人をお守りください。



 聖堂での感動的な結婚式から2日後、僕たちはモクリークに戻るため、コサリマヤに向けて出発した。
 途中の泊まる教会で、聖堂の天井にクリーンをしながら、来た道を引き返した。護衛は来た時と同じ団長さんと騎士さんだ。

「もう明日にはお別れなのですね。寂しくなります」
「もっと頻繁に来たいけど、無理ですよね。ごめんなさい」
「ユウさんのせいではありませんよ」
「そうだよ。今度は俺が会いに行くさ」
「カザナラに別荘があるから来るなら泊まれよ」
「へえ。どんな家を買ったんだよ」

 コサリマヤの教会で、モクリークのワインとタサマラのチーズで最後の夜をまったりと過ごしている。
 アルとカリラスさんの気安い感じのやり取りがもう見れなくなるのか。アルが心を許していると分かるやり取りを見るのが楽しかったのにな。
 ちょっと感傷的になってふたりを眺めていたら、心配されてしまった。

「ユウ、どうした?」
「カリラスさんといると、アルがリラックスしてるなと思って」
「妬いているのか?」

 額にチュッとしてくれたけど、そうじゃないし、人前は恥ずかしいから。

「ち、違うよ。友達って感じがいいなと思って」
「カリラスさん、これはモクリークに会いに行くしかありませんね。アレックスさんはモクリークにお友達がいないようですし」
「お前ぼっちなのかよ。まあ、難しいか」
「司教様……」
「ユウくんは友達いる?作るの大変そうだけど」
「同じ年くらいの冒険者3人と友達です!」
「いたんだ。よかったな」

 僕までぼっち疑惑をかけられた。
 まあでもアルがお膳立てしてくれたから友達になれたのだ。そうじゃなければ今でもぼっちだ。ブランとアルがいてくれるからいいのだ。

「カリラスさん、モクリークに行きませんか?」
「司教様?」
「ユウさんの付与の商会を、できればドガイにも出していただきたいと思っています。そのドガイ側の担当者として、モクリークに行ってはどうかと思いまして」

 付与の商会、本当にドガイの教会として本気なんだ。でもカリラスさんがモクリークに来てくれると、嬉しいな。
 帰ったらちゃんと考えよう。僕は器用じゃないから、手を広げすぎると自分で収集がつかなくなってしまいそうだから、気を付けないと。
 スキルのおかげでみんなが持ち上げてくれるけど、僕はチートでヒーローになれるような器でも性格でもないことは自分が一番よく分かっている。アルに迷惑をかけないように、自分のできる範囲で頑張ろう。


 コサリマヤから山を越えて、モクリークへ戻った。
 モクリークに入ってすぐの街のギルドに帰って来たと報告に行くと、ホッとされたが、宣言してまで逃亡しないから。

「サジェル、王宮で働いている孤児院の子に、これを渡してほしい」
「中を拝見してもよろしいですか?王宮への書状は全て検閲がありますので」
「いいよ」

 しばらくのんびりして旅の疲れをとるため、カザナラの別荘に帰ってきてから、孤児院の子に手紙を書いた。
 内容は、もしどうしても辛くなったら、いつでも辞めて帰ってきてもいいということ、そして、同封した僕の手紙を見せて周りに助けを求めること、だ。同封したのは「王宮での話を聞きたいからカザナラに帰ってくるように」と書いた手紙だ。きっと僕の願いなら無下にはされない。

「ユウ様……」
「僕はカイドで誰にも助けてもらえなかったから」
「ユウ」
「死んだらお父さんとお母さんに会えるかなと思って、魔物がいる森の奥に向かって逃げたんだ。そこにブランがいたから助けてもらえたけど。だから、そんな風に追い詰められる前に、ここに帰ってきていいんだよって」

 僕が助けたいのは、あの時の自分だ。
 この手紙は、あの時の自分が何よりも欲しかった、救いの手だ。

 頬にこぼれた涙をブランが舐めてくれるから、余計に涙があふれた。絶望の中で見たブランは、怜悧な輝きでとても美しかったのを、今でも鮮明に覚えている。ブランの首に抱き着いて、毛に顔を埋めている僕の背中を、アルが優しく撫でてくれる。

 孤児院を追い出されたアルの心の支えとなったのは、教会の司教様たちとカリラスさんだ。僕にはブランとアルがいる。
 孤児院の子たちも、心を支えてくれる人と出会えることを祈ろう。
 そして、これから作る付与の商会が、その手助けになるように、頑張ろう。
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