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続 1章 神なる存在
11-12. 神獣の力
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ドガイからの司教様たちの訪問のためにダンジョン攻略を休んでいたが、そろそろ復帰しないとリネが退屈している。
獣道は王都を離れてダンジョンに潜っているので、そこにリネに乗って移動して合流する。俺のために最近はずっと王都周辺か、カークトゥルスのあるサネバだけになっていたが、リネという移動手段もできたので、範囲を広げることにした。リネが獣道の居場所ならたとえダンジョン内であってもわかるというので、俺のことは気にせず潜ってもらって、合流することになっている。リネにとって獣道は、ダンジョンに潜るためには必要な人という認識のようだ。
王都から馬車だと二日の距離の街の近くのダンジョンに獣道がいるというので、大きくなったリネに乗って空を飛んで向かっている。
『よけてー』
「すまない!」
リネがダンジョン内でも飛んで移動しているので、周りの冒険者たちが驚いてる。申し訳ないが、リネが早く合流したいようで外から飛びながらそのままダンジョンに突入してしまったのだ。
フロアボスの部屋は、リネが順番を飛ばして入り込み、サクッと倒してそのまま下へと進んだ。リネに順番待ちをするように言っても理解してもらえると思えないので、神獣の特例として許してほしい。
『追いついた! やっほー』
「神獣様、お久しぶりです」
「よお、アレックス。用事は終わったのか?」
『見て見て、この宝石似合うでしょ。もらったの』
「神獣様、お似合いですよ」
『グァリネでいいよ』
リネは鷲の獣人であるタムジェントを特に気に入ってるらしい。よく耳の羽をつついているが、鳥の特徴を持っているからだろうか。ブランは特にキリシュに対して思うところはなさそうなので、よく分からない。
獣道に対してドガイから贈られた宝石の首飾りをリネが見せびらかしているが、オレを乗せて飛ぶために大きくなったときには足首につけている。さっきは小さくなって外れた首輪に自分でうまく首を通していた。大司教様に調整してもらったのかもしれない。
ドガイの国も協力して作られた超一級品なので、容量大のマジックバッグくらいの価値はありそうだ。もしかするともっと高価なのかもしれないが、宝石の価値はよく分からない。さすがに宝石全部が同じに見えていそうなユウよりは分かっているが。
ブランは首輪はもってのほかだし、その他装飾品も嫌がって、従魔のフリをするためのプレート以外は決して身に着けないが、リネは見ようによっては首輪にも見えるこの首飾りもまったく躊躇なく着けている。
ただ、リネの中で流行りすたりがあるようで、しばらく気に入っていた宝石も、ある日突然別のものに興味を移すこともある。
そんな気まぐれで可愛らしいリネだが、ダンジョンの最下層でその力の一端を見ることとなった。
獣道と共に危なげなく最下層のボスを倒し宝箱を開けたところ、中に入っていたのは虹色に輝くエリクサーだった。
「おお、エリクサーだ!」
「アレックス、いるか?」
「いや、俺は一本持っているし、リネがいるから」
「じゃあ買取金額の五分の一を払う」
ユウとブランと氷花として、獣道と共闘するときは、パーティー単位で取り分を半分にしていた。けれど、俺だけが参加するようになって、頭数で割るように変えていた。そこにリネが参加するようになって、最初はパーティー単位の半分に戻そうと獣道は言ってくれたが、周りの冒険者へのけん制などいろいろと世話になっているので、リネを抜いた頭数での分配のままになっている。リネには、リネが気に入ったドロップ品は無条件で献上することで報酬にする。戦闘に参加するかしないかがそのときの気分によって全く違うので、そういうことになった。
俺たちは過去にエリクサーを二本手に入れて、一本はタペラのあふれでクルーロに使ったが、もう一本は俺の時間停止のマジックバッグに入れてある。だが今はダンジョン内での俺の怪我はリネが治癒してくれることになっているので、必要ないだろう。
俺のいらないという言葉を聞いて、獣道が喜んでいる。一本も持っていなかったので、自分たち用に持っておきたかったそうだ。このダンジョンは最下層でエリクサーが出ることがあるという噂を聞いて挑戦していたらしい。
そこに、ボス戦も宝箱も興味なさげに見ていたリネが、耳を疑う発言をした。
『そんな質の悪いエリクサー、捨てろよ』
「リネ、多少質が悪くても、人には貴重なんだ」
『ええー、そんなの失敗作だよ?』
治癒魔法の使えるリネにとっては価値のないものかもしれないが、人にとってはとても貴重なものだ。
エリクサーは、たとえ致命傷を受けても死んでいなければ回復することができる。ただし、致命傷を受けてからの経過時間によってはエリクサーを使っても回復できない。質が悪ければ受傷後すぐでなければ回復しない。逆に言えば、たとえ質が悪くとも受傷後すぐに使えば死を回避できる。
冒険者なら、たとえ質が悪くとも常備しておきたいものだ。
そのことを説明していたら、リネにポーションを出すように言われ、よく分からないが急かすので、マジックバッグに入れていた中級ポーションを出した。
するとリネが俺の手の中にあるポーションに羽根をかざして言った。
『はい、これが成功したエリクサーだよ』
「え?」
中級ポーションだったものが虹色に輝いている。どういうことだ?
リネに聞くと、中級ポーションをエリクサーに変えたらしいが、意味が分からない。いや、言葉の意味は分かるんだが、起きたことが理解できない。
エリクサーの作り方は教会にも薬師ギルドにも伝わっていない。失伝したとも、材料が手に入らないので人には作れないとも言われているが、とにかく人には作れない。
それを、何の苦労もなく作って見せた。
鑑定が使えるものが誰もいないので、本当にエリクサーなのか分からないが、リネが嘘を言う理由はない。見たことがないほど虹色に輝く液体は、かなり上質なエリクサーなのだろう。
リネと出会ってから初めて、リネは神獣であるのだと得心した。
獣道がぽかんと口を開けている。彼らもまた、リネの我儘気ままな部分ばかりを見ていたので、驚きが隠せないでいる。
とりあえず、地上に戻ることにしたが、このリネ作のエリクサーをどうするのか。
まずは教会に報告したほうがいいというオラジェの提案で、中央教会に戻って教会に相談することになった。
獣道は、ギルドにドロップ品やエリクサーを鑑定してもらい、買い取り価格の五分の一を俺に振り込んだら、また別のダンジョンに挑むので、いいときに合流してくれと少し投げ槍だ。
「神は理不尽だ」とガリドラがつぶやいているが、せっかくのエリクサー入手の喜びを台無しにしてしまって申し訳ない。
獣道は王都を離れてダンジョンに潜っているので、そこにリネに乗って移動して合流する。俺のために最近はずっと王都周辺か、カークトゥルスのあるサネバだけになっていたが、リネという移動手段もできたので、範囲を広げることにした。リネが獣道の居場所ならたとえダンジョン内であってもわかるというので、俺のことは気にせず潜ってもらって、合流することになっている。リネにとって獣道は、ダンジョンに潜るためには必要な人という認識のようだ。
王都から馬車だと二日の距離の街の近くのダンジョンに獣道がいるというので、大きくなったリネに乗って空を飛んで向かっている。
『よけてー』
「すまない!」
リネがダンジョン内でも飛んで移動しているので、周りの冒険者たちが驚いてる。申し訳ないが、リネが早く合流したいようで外から飛びながらそのままダンジョンに突入してしまったのだ。
フロアボスの部屋は、リネが順番を飛ばして入り込み、サクッと倒してそのまま下へと進んだ。リネに順番待ちをするように言っても理解してもらえると思えないので、神獣の特例として許してほしい。
『追いついた! やっほー』
「神獣様、お久しぶりです」
「よお、アレックス。用事は終わったのか?」
『見て見て、この宝石似合うでしょ。もらったの』
「神獣様、お似合いですよ」
『グァリネでいいよ』
リネは鷲の獣人であるタムジェントを特に気に入ってるらしい。よく耳の羽をつついているが、鳥の特徴を持っているからだろうか。ブランは特にキリシュに対して思うところはなさそうなので、よく分からない。
獣道に対してドガイから贈られた宝石の首飾りをリネが見せびらかしているが、オレを乗せて飛ぶために大きくなったときには足首につけている。さっきは小さくなって外れた首輪に自分でうまく首を通していた。大司教様に調整してもらったのかもしれない。
ドガイの国も協力して作られた超一級品なので、容量大のマジックバッグくらいの価値はありそうだ。もしかするともっと高価なのかもしれないが、宝石の価値はよく分からない。さすがに宝石全部が同じに見えていそうなユウよりは分かっているが。
ブランは首輪はもってのほかだし、その他装飾品も嫌がって、従魔のフリをするためのプレート以外は決して身に着けないが、リネは見ようによっては首輪にも見えるこの首飾りもまったく躊躇なく着けている。
ただ、リネの中で流行りすたりがあるようで、しばらく気に入っていた宝石も、ある日突然別のものに興味を移すこともある。
そんな気まぐれで可愛らしいリネだが、ダンジョンの最下層でその力の一端を見ることとなった。
獣道と共に危なげなく最下層のボスを倒し宝箱を開けたところ、中に入っていたのは虹色に輝くエリクサーだった。
「おお、エリクサーだ!」
「アレックス、いるか?」
「いや、俺は一本持っているし、リネがいるから」
「じゃあ買取金額の五分の一を払う」
ユウとブランと氷花として、獣道と共闘するときは、パーティー単位で取り分を半分にしていた。けれど、俺だけが参加するようになって、頭数で割るように変えていた。そこにリネが参加するようになって、最初はパーティー単位の半分に戻そうと獣道は言ってくれたが、周りの冒険者へのけん制などいろいろと世話になっているので、リネを抜いた頭数での分配のままになっている。リネには、リネが気に入ったドロップ品は無条件で献上することで報酬にする。戦闘に参加するかしないかがそのときの気分によって全く違うので、そういうことになった。
俺たちは過去にエリクサーを二本手に入れて、一本はタペラのあふれでクルーロに使ったが、もう一本は俺の時間停止のマジックバッグに入れてある。だが今はダンジョン内での俺の怪我はリネが治癒してくれることになっているので、必要ないだろう。
俺のいらないという言葉を聞いて、獣道が喜んでいる。一本も持っていなかったので、自分たち用に持っておきたかったそうだ。このダンジョンは最下層でエリクサーが出ることがあるという噂を聞いて挑戦していたらしい。
そこに、ボス戦も宝箱も興味なさげに見ていたリネが、耳を疑う発言をした。
『そんな質の悪いエリクサー、捨てろよ』
「リネ、多少質が悪くても、人には貴重なんだ」
『ええー、そんなの失敗作だよ?』
治癒魔法の使えるリネにとっては価値のないものかもしれないが、人にとってはとても貴重なものだ。
エリクサーは、たとえ致命傷を受けても死んでいなければ回復することができる。ただし、致命傷を受けてからの経過時間によってはエリクサーを使っても回復できない。質が悪ければ受傷後すぐでなければ回復しない。逆に言えば、たとえ質が悪くとも受傷後すぐに使えば死を回避できる。
冒険者なら、たとえ質が悪くとも常備しておきたいものだ。
そのことを説明していたら、リネにポーションを出すように言われ、よく分からないが急かすので、マジックバッグに入れていた中級ポーションを出した。
するとリネが俺の手の中にあるポーションに羽根をかざして言った。
『はい、これが成功したエリクサーだよ』
「え?」
中級ポーションだったものが虹色に輝いている。どういうことだ?
リネに聞くと、中級ポーションをエリクサーに変えたらしいが、意味が分からない。いや、言葉の意味は分かるんだが、起きたことが理解できない。
エリクサーの作り方は教会にも薬師ギルドにも伝わっていない。失伝したとも、材料が手に入らないので人には作れないとも言われているが、とにかく人には作れない。
それを、何の苦労もなく作って見せた。
鑑定が使えるものが誰もいないので、本当にエリクサーなのか分からないが、リネが嘘を言う理由はない。見たことがないほど虹色に輝く液体は、かなり上質なエリクサーなのだろう。
リネと出会ってから初めて、リネは神獣であるのだと得心した。
獣道がぽかんと口を開けている。彼らもまた、リネの我儘気ままな部分ばかりを見ていたので、驚きが隠せないでいる。
とりあえず、地上に戻ることにしたが、このリネ作のエリクサーをどうするのか。
まずは教会に報告したほうがいいというオラジェの提案で、中央教会に戻って教会に相談することになった。
獣道は、ギルドにドロップ品やエリクサーを鑑定してもらい、買い取り価格の五分の一を俺に振り込んだら、また別のダンジョンに挑むので、いいときに合流してくれと少し投げ槍だ。
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