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続 6章 災禍の中の希望
16-5. 支援物資の準備
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会議室を出ると、ギルド内の冒険者はだいぶ減っていた。ギルドの用意した馬車で、前線に向けてすでに出発したようだ。いつもと違うことが起きても、いつもと同じ対応をすると決まれば、動きは速い。
ギルドマスターたちと一緒に訓練場に入ると、そこにはまだ初心者と思われる冒険者たちが集められていた。Dランクの冒険者だろう。
「これから物資の詰め替えを手伝ってもらう。指示は氷花から受けてくれ」
「緊張するのは分かる。だが、お前たちが街を守るんだ。落ち着いて、ギルドや引退した冒険者の指示に従え」
「はい!」
Cランクにならなければあふれの強制依頼には参加しないはずだったのに、突然呼ばれて、みんな緊張気味だ。そんな若者たちは、雲の上の存在であるSランクであるアルムーザから声をかけられて、目を輝かせている。
「引退した冒険者も参加するの?」
「街中の避難の誘導や、教会の入り口の番とか、いろいろだな」
強制はされないけれど、みな自主的に参加してくれるそうだ。引退したとはいえ、一般の人よりは戦えるし、モンスターが街中に現れたときの判断も的確だから、重宝される。
今回は、この付近で一番大きな街であるここゾヤラに、多くの避難民が逃げ込んでくることが予想されるので、彼らの手伝いとしてDランクが招集されている。
「で、テイマー、何をすればいい?」
「剣を箱に詰めてください」
まずは空の箱をたくさん出し、それから地面の上に剣をどんどん出していく。できることなら、アイテムボックスで眠ったままでいてほしかったものだ。
「あ、ギルドマスター、どれくらい必要ですか?」
「小さいほうの箱に二十もあれば十分だろう。どれだけ持ってるんだ」
「ユウ、たくさん集めたねえ」
「集めすぎだろう」
ブランが片っ端からモンスターを倒すので、集まってしまうのだ。拾わなければいいと言われても、転がっていたら拾ってしまうのだから、仕方がない。
あまりの量にぼう然としていた若い冒険者たちも、獣道たちSランクに急かされて、剣を箱に詰めていく。大きな箱にすると重くて運ぶのが大変になるからと、小さめの箱を指定された。
人数がいるので、詰め替えはすぐに終わった。僕が箱をアイテムボックスに収納すれば、訓練場に物がなくなる。
「こうやって見ると、テイマーが狙われるのも納得するな」
「まあな。マジックバッグをいくら集めても、アイテムボックスには適わない」
「それでも、マジックバッグをもう少し手に入れたいな。これが終わったら、カークトゥルスの攻略に行くか。ルフェオ、詳しく話を聞かせてくれる約束、忘れるなよ」
アルムーザは下層一つ目でマジックバッグを三つ手に入れたら引き返したそうなので、最下層まで行こうと計画し始めた。獣道に下層二つ目占有の条件などを詳しく確認している。絶望的な状況でも、未来の約束を行う。それはきっと、いまを乗り切るモチベーションでもあるのだろう。
そこに、ギルド職員が入ってきて、物資を運ぶ馬車の準備が整ったことを告げる。
「テイマーさん、それに荷物の護衛の皆さんも、門の外までお願いします」
「はい」
「じゃあ、行くか」
「あの、頑張ってください」
「おうよ。お前らもな。この街を頼む」
応援に片手をあげた獣道とアルムーザたちを、若者たちは憧れの眼差しで見ている。Sランクの彼らが行けばなんとかしてくれる、そんな期待のこもった眼差しだ。きっとアルは、その期待を裏切らないために、前線へと向かうのだ。
ギルドの職員に連れられて、街の門の外へ行くと、人でごった返している。行きかう人たちが殺気立っていて、ぼーっとしているとぶつかって跳ね飛ばされそうだ。護衛として、野営地まで物資とともに行く予定の獣道とアルムーザが、僕の周りに壁を作ってくれ、アルに肩を抱かれて歩いていく。
準備された馬車のそばには、教会の司祭様だけでなく、見知った人がいる。
「ソマロさん! もしかしてソマロさんもこの先の街に?」
「いいえ、私は戦闘はできませんので、馬車の手配だけです」
隣街や野営地まで荷物を運ぶ馬車が大量に必要だが、冒険者の移動にも必要で十分な数が用意できない。それで、隊商を組んで移動している商会にギルドが頼んだそうだ。フェリア商会が代表して、他の商会も含め、この街で動かせる馬車を集めてきてくれていた。
さっそく商会の人の指示に従って、荷物の積み込みだ。
「お手伝いは必要ですか?」
「一人で大丈夫です」
そう言ったのに、馬車の荷台への出入りで、アルと獣道に抱き上げられたり降ろされたりしている。
「武器はこれだけですね。では次はあの馬車に、ポーションをお願いします」
「はい」
「ユウ、手を伸ばせ」
「あ、うん。でも自分で降りられるよ」
「時間がもったいない。ほら」
そんなやり取りを、ギルド職員や商会の人たちだけでなく、乗合馬車を待っている冒険者にまで見守られていて、恥ずかしい。これくらいの段差、僕だってちゃんと昇り降りできるのに。引っ張り上げてもらったほうが時間短縮になるから我慢するけど。
何をどこにどれだけ運ぶのかは、教会とギルドと商会とで共有されているので、僕は言われたとおりに物資の入った箱を積んでいくだけだ。しかも、さすが本職の人たちなので、重さのバランスを考えて、箱を出す場所を指示してくれるので、僕は何も考えなくていい。
「いやあ、日ごろからこれだけ荷積みが簡単だといいんですけどねえ。商会に転職しませんか?」
「失業したらお願いします」
そんな軽口も出る。いまが決してそんな状況ではないことはみんな分かっていて、それでも暗くならないように、いつもどおりに振る舞っている。だから僕も、これが終わったあとに待ち構える事柄からあえて目をそらして、作業に集中する。
けれど、作業はすぐに終わってしまった。もともと馬車に積むように箱詰めされているのだから、時間はかからない。
「では、出発しましょう。Sランクの皆さんは野営地まで護衛をお願いします。その後は、前線に参加してください」
「分かった」
「御者のCランクの皆さんは、足りない物資があるか聞いて、この街に戻ってきてください」
「はい」
「気をつけて、行ってきてください」
いよいよ出発だ。
ギルドマスターたちと一緒に訓練場に入ると、そこにはまだ初心者と思われる冒険者たちが集められていた。Dランクの冒険者だろう。
「これから物資の詰め替えを手伝ってもらう。指示は氷花から受けてくれ」
「緊張するのは分かる。だが、お前たちが街を守るんだ。落ち着いて、ギルドや引退した冒険者の指示に従え」
「はい!」
Cランクにならなければあふれの強制依頼には参加しないはずだったのに、突然呼ばれて、みんな緊張気味だ。そんな若者たちは、雲の上の存在であるSランクであるアルムーザから声をかけられて、目を輝かせている。
「引退した冒険者も参加するの?」
「街中の避難の誘導や、教会の入り口の番とか、いろいろだな」
強制はされないけれど、みな自主的に参加してくれるそうだ。引退したとはいえ、一般の人よりは戦えるし、モンスターが街中に現れたときの判断も的確だから、重宝される。
今回は、この付近で一番大きな街であるここゾヤラに、多くの避難民が逃げ込んでくることが予想されるので、彼らの手伝いとしてDランクが招集されている。
「で、テイマー、何をすればいい?」
「剣を箱に詰めてください」
まずは空の箱をたくさん出し、それから地面の上に剣をどんどん出していく。できることなら、アイテムボックスで眠ったままでいてほしかったものだ。
「あ、ギルドマスター、どれくらい必要ですか?」
「小さいほうの箱に二十もあれば十分だろう。どれだけ持ってるんだ」
「ユウ、たくさん集めたねえ」
「集めすぎだろう」
ブランが片っ端からモンスターを倒すので、集まってしまうのだ。拾わなければいいと言われても、転がっていたら拾ってしまうのだから、仕方がない。
あまりの量にぼう然としていた若い冒険者たちも、獣道たちSランクに急かされて、剣を箱に詰めていく。大きな箱にすると重くて運ぶのが大変になるからと、小さめの箱を指定された。
人数がいるので、詰め替えはすぐに終わった。僕が箱をアイテムボックスに収納すれば、訓練場に物がなくなる。
「こうやって見ると、テイマーが狙われるのも納得するな」
「まあな。マジックバッグをいくら集めても、アイテムボックスには適わない」
「それでも、マジックバッグをもう少し手に入れたいな。これが終わったら、カークトゥルスの攻略に行くか。ルフェオ、詳しく話を聞かせてくれる約束、忘れるなよ」
アルムーザは下層一つ目でマジックバッグを三つ手に入れたら引き返したそうなので、最下層まで行こうと計画し始めた。獣道に下層二つ目占有の条件などを詳しく確認している。絶望的な状況でも、未来の約束を行う。それはきっと、いまを乗り切るモチベーションでもあるのだろう。
そこに、ギルド職員が入ってきて、物資を運ぶ馬車の準備が整ったことを告げる。
「テイマーさん、それに荷物の護衛の皆さんも、門の外までお願いします」
「はい」
「じゃあ、行くか」
「あの、頑張ってください」
「おうよ。お前らもな。この街を頼む」
応援に片手をあげた獣道とアルムーザたちを、若者たちは憧れの眼差しで見ている。Sランクの彼らが行けばなんとかしてくれる、そんな期待のこもった眼差しだ。きっとアルは、その期待を裏切らないために、前線へと向かうのだ。
ギルドの職員に連れられて、街の門の外へ行くと、人でごった返している。行きかう人たちが殺気立っていて、ぼーっとしているとぶつかって跳ね飛ばされそうだ。護衛として、野営地まで物資とともに行く予定の獣道とアルムーザが、僕の周りに壁を作ってくれ、アルに肩を抱かれて歩いていく。
準備された馬車のそばには、教会の司祭様だけでなく、見知った人がいる。
「ソマロさん! もしかしてソマロさんもこの先の街に?」
「いいえ、私は戦闘はできませんので、馬車の手配だけです」
隣街や野営地まで荷物を運ぶ馬車が大量に必要だが、冒険者の移動にも必要で十分な数が用意できない。それで、隊商を組んで移動している商会にギルドが頼んだそうだ。フェリア商会が代表して、他の商会も含め、この街で動かせる馬車を集めてきてくれていた。
さっそく商会の人の指示に従って、荷物の積み込みだ。
「お手伝いは必要ですか?」
「一人で大丈夫です」
そう言ったのに、馬車の荷台への出入りで、アルと獣道に抱き上げられたり降ろされたりしている。
「武器はこれだけですね。では次はあの馬車に、ポーションをお願いします」
「はい」
「ユウ、手を伸ばせ」
「あ、うん。でも自分で降りられるよ」
「時間がもったいない。ほら」
そんなやり取りを、ギルド職員や商会の人たちだけでなく、乗合馬車を待っている冒険者にまで見守られていて、恥ずかしい。これくらいの段差、僕だってちゃんと昇り降りできるのに。引っ張り上げてもらったほうが時間短縮になるから我慢するけど。
何をどこにどれだけ運ぶのかは、教会とギルドと商会とで共有されているので、僕は言われたとおりに物資の入った箱を積んでいくだけだ。しかも、さすが本職の人たちなので、重さのバランスを考えて、箱を出す場所を指示してくれるので、僕は何も考えなくていい。
「いやあ、日ごろからこれだけ荷積みが簡単だといいんですけどねえ。商会に転職しませんか?」
「失業したらお願いします」
そんな軽口も出る。いまが決してそんな状況ではないことはみんな分かっていて、それでも暗くならないように、いつもどおりに振る舞っている。だから僕も、これが終わったあとに待ち構える事柄からあえて目をそらして、作業に集中する。
けれど、作業はすぐに終わってしまった。もともと馬車に積むように箱詰めされているのだから、時間はかからない。
「では、出発しましょう。Sランクの皆さんは野営地まで護衛をお願いします。その後は、前線に参加してください」
「分かった」
「御者のCランクの皆さんは、足りない物資があるか聞いて、この街に戻ってきてください」
「はい」
「気をつけて、行ってきてください」
いよいよ出発だ。
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