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閑話
人化 2日目
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翌日は約束のメイド服だ。エマさんが手早く着付けてくれる。
なんで子ども用があるのかはきっと深く追求しちゃいけない。
エマさんとお揃いで、お母さんとご主人の待つ部屋にお披露目だ。
メイドキリくんの登場です!
「キリ、似合ってるけど……。その格好で外に出てはダメだよ」
「これは可愛いけど、拐われてしまいそうね」
美少年とメイド服。なんて似合うんだ!メイドさんっていうより、ボーイッシュな女の子のコスプレだ。可愛いはやっぱり正義。
くるっと回ると膝丈のスカートがふわっと広がる。
「エマさん、おしごとおしえてください」
「キリ様、お仕事はしなくていいんですよ」
「エマさんといっしょにメイドがしたいです!」
せっかくだもん。張り切って、エマさんとメイドするよー。
「ごしゅじんさま、おちゃのおかわりはいかがですか?」
「お願いするよ。キリ、火傷しないように気をつけて」
エマさんが用意してくれたお茶を、覚束ない手つきで注ぐオレを、ご主人がハラハラしながら見守ってくれている。ちょっとこぼれちゃったけど、許される範囲でしょう。
「おくさま、なにかごようはございますか?」
「キリくん、隣に座って」
「わたしはメイドですので」
「エマ、貴女も座りなさい」
「はい。キリ様、こちらにどうぞ」
エマさんと揃って座って、お母さんたちとお茶だ。オレのためにクッキーまで用意されている。メイドなのにいいのかなあ。そう思ったけど、クッキーがとっても美味しそうにオレに食べられるのを待ってるので、いただいちゃいます!
「奥様、坊っちゃま、旦那様がお帰りになります」
「むかえにいく!」
ここはメイドキリくんがお出迎えする場面でしょう!
他のメイドさんたちと一緒に並んで、旦那様のお迎えだ。
「お帰りなさいませ」
執事さんの挨拶に続いて、みんなで頭を下げる。
「旦那様、ご覧ください。キリくん可愛いでしょう?」
「おかえりなさいませ、ごしゅじんさま」
これがやりたかったんだよー!メイドごっこ!まさか自分が言う側になるとは思わなかったけど。
「おや、キリくん、可愛いねえ」
でしょー。お父さんの鼻の下が延びてる。オレにショコラのお土産も買ってきてくれていた。
きっとお父さんは娘がいたら、溺愛するパパになったんだろうな。キース、頑張れ。
ショコラのお礼にお父さんのお膝に座ったり、パパ大好きって言ってみたり、メイドごっこというよりは親子ごっこになっちゃったけど、楽しかった!
さて、今日もご主人のお部屋で一緒に寝る準備をしてるけど、ここはやっぱりキースのところに行かなきゃね。
「ごしゅじん、キースのところにいこうよ」
「キリ、キースは使用人の客間だから……」
「いっしょにいたいよね?」
本当は一緒にいたいのに、お父さんの手前行けないみたいだ。
となると、ここはオレの出番だよね。オレのワガママってことにすれば、でれでれパパになってるお父さんは怒れないはず。
強引にご主人の手を引いて、キースの部屋へと向かった。といっても場所がわからないからご主人に案内してもらったけど。
「どうしたんだ?」
「キリがキースのところに行きたいって」
キースが何をたくらんでるんだって顔で見るけど、何もたくらんでなんかないよ。ちょっと期待しているだけで。
キースはオレをじっと見たあと、ありがたく据え膳は食わないとな、と言ってご主人をベッドに押し倒した。
キース、グッジョブ!
「何するんだ!」
「期待してきたんだろう?」
「違う!待って、キリが見てる」
「何を今さら。いつも見てるだろう」
ご主人が抵抗してるけど、キースが手慣れた手つきでご主人の服を脱がしていく。いいぞ!
「いやだっ。キリはまだ子どもなのに!」
「見せてやれ。いつも治癒してもらってるんだから」
「やだ、キリ、見ないで。あっ……んぅ、待ってキース、ああっ!」
恥じらいながらも快楽に流されるご主人、最高です!
しかも、目の前!!
「キリ、お前も交じるか?」
え?、いいの?!
エロ可愛いご主人を、特等席で見放題、触り放題だなんて。これは、慈悲深いオレへのご褒美だよね!ちょっとだけペロってしてもいいよね?!
やったー!神様ありがとう!!
いざ、キリくんも、いただきます!!!
「キリ、どうしたの?ご飯食べる夢を見てるの?」
あれ?エロエロご主人は?オレの手がいつもの可愛い肉球つきになってるけど、なんで?
「寝ぼけてんのか、珍しいな」
「キリ、よく寝てたけど、体調悪い?」
な、なんですとーーーーっ!!!
まさかの、夢オチ!?
これから美味しくいただきますなところで目が覚めなくてもいいじゃん!せめて、食べてからにしてよ!!
神も仏もないな。とほほ。
「キリ?大丈夫?」
うなだれてたら、ご主人が心配して抱き上げてくれたけど、ちょっとね、夢がね、心残りだったのよ。ご主人、慰めて。
ご主人の首にスリスリすると、ご主人が優しく撫でてくれるから、だんだん心が落ち着いてきた。
エロエロしちゃったら、きっと恥ずかしがってこうやって撫でてくれなくなっちゃうし、ご主人とオレの関係はこれがベストなんだろう。
特等席で観察したかったけど。ちょっと味見したかったけど。くーっ、残念。
ご主人、落ち込んだので、ショコラ下さい!
「まずはご飯を食べて、ショコラを買いにいこうか」
「ショコラ食べたいって言うくらいなら、もう立ち直ってんだろ。お前はキリに甘すぎだ」
「珍しく落ち込んでるんだから、好きなものを買ってあげようよ」
ご主人、大好き!
これからもばっちり治癒するから、ちょっとくらい夜の激しい運動の度が過ぎても大丈夫だよ。
エロはキースに任せたから、お前はスッポンでも食べて励め!!
なんで子ども用があるのかはきっと深く追求しちゃいけない。
エマさんとお揃いで、お母さんとご主人の待つ部屋にお披露目だ。
メイドキリくんの登場です!
「キリ、似合ってるけど……。その格好で外に出てはダメだよ」
「これは可愛いけど、拐われてしまいそうね」
美少年とメイド服。なんて似合うんだ!メイドさんっていうより、ボーイッシュな女の子のコスプレだ。可愛いはやっぱり正義。
くるっと回ると膝丈のスカートがふわっと広がる。
「エマさん、おしごとおしえてください」
「キリ様、お仕事はしなくていいんですよ」
「エマさんといっしょにメイドがしたいです!」
せっかくだもん。張り切って、エマさんとメイドするよー。
「ごしゅじんさま、おちゃのおかわりはいかがですか?」
「お願いするよ。キリ、火傷しないように気をつけて」
エマさんが用意してくれたお茶を、覚束ない手つきで注ぐオレを、ご主人がハラハラしながら見守ってくれている。ちょっとこぼれちゃったけど、許される範囲でしょう。
「おくさま、なにかごようはございますか?」
「キリくん、隣に座って」
「わたしはメイドですので」
「エマ、貴女も座りなさい」
「はい。キリ様、こちらにどうぞ」
エマさんと揃って座って、お母さんたちとお茶だ。オレのためにクッキーまで用意されている。メイドなのにいいのかなあ。そう思ったけど、クッキーがとっても美味しそうにオレに食べられるのを待ってるので、いただいちゃいます!
「奥様、坊っちゃま、旦那様がお帰りになります」
「むかえにいく!」
ここはメイドキリくんがお出迎えする場面でしょう!
他のメイドさんたちと一緒に並んで、旦那様のお迎えだ。
「お帰りなさいませ」
執事さんの挨拶に続いて、みんなで頭を下げる。
「旦那様、ご覧ください。キリくん可愛いでしょう?」
「おかえりなさいませ、ごしゅじんさま」
これがやりたかったんだよー!メイドごっこ!まさか自分が言う側になるとは思わなかったけど。
「おや、キリくん、可愛いねえ」
でしょー。お父さんの鼻の下が延びてる。オレにショコラのお土産も買ってきてくれていた。
きっとお父さんは娘がいたら、溺愛するパパになったんだろうな。キース、頑張れ。
ショコラのお礼にお父さんのお膝に座ったり、パパ大好きって言ってみたり、メイドごっこというよりは親子ごっこになっちゃったけど、楽しかった!
さて、今日もご主人のお部屋で一緒に寝る準備をしてるけど、ここはやっぱりキースのところに行かなきゃね。
「ごしゅじん、キースのところにいこうよ」
「キリ、キースは使用人の客間だから……」
「いっしょにいたいよね?」
本当は一緒にいたいのに、お父さんの手前行けないみたいだ。
となると、ここはオレの出番だよね。オレのワガママってことにすれば、でれでれパパになってるお父さんは怒れないはず。
強引にご主人の手を引いて、キースの部屋へと向かった。といっても場所がわからないからご主人に案内してもらったけど。
「どうしたんだ?」
「キリがキースのところに行きたいって」
キースが何をたくらんでるんだって顔で見るけど、何もたくらんでなんかないよ。ちょっと期待しているだけで。
キースはオレをじっと見たあと、ありがたく据え膳は食わないとな、と言ってご主人をベッドに押し倒した。
キース、グッジョブ!
「何するんだ!」
「期待してきたんだろう?」
「違う!待って、キリが見てる」
「何を今さら。いつも見てるだろう」
ご主人が抵抗してるけど、キースが手慣れた手つきでご主人の服を脱がしていく。いいぞ!
「いやだっ。キリはまだ子どもなのに!」
「見せてやれ。いつも治癒してもらってるんだから」
「やだ、キリ、見ないで。あっ……んぅ、待ってキース、ああっ!」
恥じらいながらも快楽に流されるご主人、最高です!
しかも、目の前!!
「キリ、お前も交じるか?」
え?、いいの?!
エロ可愛いご主人を、特等席で見放題、触り放題だなんて。これは、慈悲深いオレへのご褒美だよね!ちょっとだけペロってしてもいいよね?!
やったー!神様ありがとう!!
いざ、キリくんも、いただきます!!!
「キリ、どうしたの?ご飯食べる夢を見てるの?」
あれ?エロエロご主人は?オレの手がいつもの可愛い肉球つきになってるけど、なんで?
「寝ぼけてんのか、珍しいな」
「キリ、よく寝てたけど、体調悪い?」
な、なんですとーーーーっ!!!
まさかの、夢オチ!?
これから美味しくいただきますなところで目が覚めなくてもいいじゃん!せめて、食べてからにしてよ!!
神も仏もないな。とほほ。
「キリ?大丈夫?」
うなだれてたら、ご主人が心配して抱き上げてくれたけど、ちょっとね、夢がね、心残りだったのよ。ご主人、慰めて。
ご主人の首にスリスリすると、ご主人が優しく撫でてくれるから、だんだん心が落ち着いてきた。
エロエロしちゃったら、きっと恥ずかしがってこうやって撫でてくれなくなっちゃうし、ご主人とオレの関係はこれがベストなんだろう。
特等席で観察したかったけど。ちょっと味見したかったけど。くーっ、残念。
ご主人、落ち込んだので、ショコラ下さい!
「まずはご飯を食べて、ショコラを買いにいこうか」
「ショコラ食べたいって言うくらいなら、もう立ち直ってんだろ。お前はキリに甘すぎだ」
「珍しく落ち込んでるんだから、好きなものを買ってあげようよ」
ご主人、大好き!
これからもばっちり治癒するから、ちょっとくらい夜の激しい運動の度が過ぎても大丈夫だよ。
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