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明日が見えないなら-1
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西の森のダンジョンの討伐。それにA~Cランクでパーティを組むことになった。何組かのギルドがいたが、その中でも少し柄が悪く気性の荒いパーティがいた。
「しばらく厄介になるからさ、よろしくね?」
ニコリと微笑まれてもあまり高感度の良くない笑顔だった。なにかを企むみたいなニヒルな笑顔、私は業務の一環としてそのギルドに付き添って手続き諸々を行っていた。
(Bランク……それでも討伐経験がすごいのね……スキルは……)
そんな時だ、サラッと前髪をなぞられて思わず視線を上げてしまった。
「綺麗な瞳の色してんな?コバルトブルー?初めて見る青だ」
「……触らないでください」
そっけなく手を払ってギルドカードに視線を落としたらくつくつと笑われていたが無視だ。相手にしない方がいいと業務に徹していた。初見がそれなのであまりイイ印象はない。そしてそのパーティは揉め事も多かったのだ。だからこそ今回の討伐ではいろんな面で懸念されていたのだけれど。
「人手がいる以上仕方ないし、討伐経験も多いし優秀は優秀だからな」
ギルドマスターは少し眉をひそめつつもそう言って、このパーティを参加させることを了承していた。もちろんジルとヴェリルだって参加していてすでに討伐に向かっている。懸念されていた彼らは後援部隊として駆り出されることになった。
「大丈夫かなぁ、ジルとヴェリル」
エリザの言葉に小さく頷く。熱で寝込んでいる間にジルたちは討伐に向かってしまったために、私は結局二人に会わないままだ。
「これはここでいいですか?」
「あ、うん。大丈夫。これからはここにまとめるようにして?」
「はい」
素直に返事をするのは新しく配属されたクロエだ。エリザの出産の件もあって新しく受付嬢を応募してクロエがやってきた。控えめだけど真面目なクロエは良く仕事を覚えてくれて助かっている。
「さっきマスターに連絡がきていたそうですが……」
「ダンジョンの?」
聞くとクロエが頷いた。
「あまり状況はよろしくないそうですね……」
「そう、なんだね……」
気持ちがざわっとして落ち着かない日々だ。討伐から三日が経つが二人はまだ戻らない。いい知らせも聞かない、その翌日……一組のパーティの消息が掴めなくなったと通達が届いた。
◇
「だから言ったじゃん~ジルなわけないって」
ジルの誤解が解けたこと、それからずっと襲ってくる安堵ととんでもない後悔に耐えられなくて私はカルロさんを掴まえて愚痴っている。
「……信じられなくてごめんなさい」
「そもそもジルが女の子を孕ませるなんか絶対ないよ、ありえない」
そんなに言い切るほどないことなのか。
「母親に捨てられてるからなぁ。子供に抵抗もありそうだしなぁ」
「え?」
「ジルもヴェリルも、俺も。みーんな捨て子だもん。物心付いてるときに捨てられてるからさ、その辺冷めちゃうよねぇ。親に対していいイメージないよね、残念ながら」
「そう……だったんですね」
まさか三人にそんな過去があったなんて。
(知らなかった)
私はまだまだ三人のことを……ジルのことをなんにも知らないのだ。
「しばらく厄介になるからさ、よろしくね?」
ニコリと微笑まれてもあまり高感度の良くない笑顔だった。なにかを企むみたいなニヒルな笑顔、私は業務の一環としてそのギルドに付き添って手続き諸々を行っていた。
(Bランク……それでも討伐経験がすごいのね……スキルは……)
そんな時だ、サラッと前髪をなぞられて思わず視線を上げてしまった。
「綺麗な瞳の色してんな?コバルトブルー?初めて見る青だ」
「……触らないでください」
そっけなく手を払ってギルドカードに視線を落としたらくつくつと笑われていたが無視だ。相手にしない方がいいと業務に徹していた。初見がそれなのであまりイイ印象はない。そしてそのパーティは揉め事も多かったのだ。だからこそ今回の討伐ではいろんな面で懸念されていたのだけれど。
「人手がいる以上仕方ないし、討伐経験も多いし優秀は優秀だからな」
ギルドマスターは少し眉をひそめつつもそう言って、このパーティを参加させることを了承していた。もちろんジルとヴェリルだって参加していてすでに討伐に向かっている。懸念されていた彼らは後援部隊として駆り出されることになった。
「大丈夫かなぁ、ジルとヴェリル」
エリザの言葉に小さく頷く。熱で寝込んでいる間にジルたちは討伐に向かってしまったために、私は結局二人に会わないままだ。
「これはここでいいですか?」
「あ、うん。大丈夫。これからはここにまとめるようにして?」
「はい」
素直に返事をするのは新しく配属されたクロエだ。エリザの出産の件もあって新しく受付嬢を応募してクロエがやってきた。控えめだけど真面目なクロエは良く仕事を覚えてくれて助かっている。
「さっきマスターに連絡がきていたそうですが……」
「ダンジョンの?」
聞くとクロエが頷いた。
「あまり状況はよろしくないそうですね……」
「そう、なんだね……」
気持ちがざわっとして落ち着かない日々だ。討伐から三日が経つが二人はまだ戻らない。いい知らせも聞かない、その翌日……一組のパーティの消息が掴めなくなったと通達が届いた。
◇
「だから言ったじゃん~ジルなわけないって」
ジルの誤解が解けたこと、それからずっと襲ってくる安堵ととんでもない後悔に耐えられなくて私はカルロさんを掴まえて愚痴っている。
「……信じられなくてごめんなさい」
「そもそもジルが女の子を孕ませるなんか絶対ないよ、ありえない」
そんなに言い切るほどないことなのか。
「母親に捨てられてるからなぁ。子供に抵抗もありそうだしなぁ」
「え?」
「ジルもヴェリルも、俺も。みーんな捨て子だもん。物心付いてるときに捨てられてるからさ、その辺冷めちゃうよねぇ。親に対していいイメージないよね、残念ながら」
「そう……だったんですね」
まさか三人にそんな過去があったなんて。
(知らなかった)
私はまだまだ三人のことを……ジルのことをなんにも知らないのだ。
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