3 / 75
エピソード1
とまどいの一カ月③
しおりを挟む
ご飯を食べて時計を見たらもう21時前で、もう別れないと行けないのかと心の中で少し落ち込んでいたら久世さんがお会計を済ませて戻ってきた。
「ほんとにいいんですか?ご馳走になって」
「いいよ?そんな大した金額じゃない」
「すみません、お言葉に甘えます。ご馳走さまでした」
「いい食いっぷりでした」
笑われて顔が赤くなる。
「なんかすみません、美味しすぎて」
「よく食べる子、好きだよ」
サラッと言われて卒倒しかける。二人になると柔らかい雰囲気を出してくれるけど、なんとなくまだ上司と部下感が抜けない。そんな気持ちを久世さんも感じているのか。店を出たら「ねぇ」と声をかけられて同時に手を繋がれた。
「……家、来ない?」
その言葉の意味がわからないほど幼くないけど、それを容易に想像できるほど経験が豊富ではない。
「……」
すぐに言葉にできない私にフッと笑うと「無理しなくていいよ」と優しく言ってくれた。
(無理とかじゃなくて)
頭の中では色々言えるのに言葉にならない。首を横に振ると久世さんがジッと見つめてくる。
「まだ、一緒に……いたい、です」
素直な気持ちを吐き出した。
久世さんの住むマンションは私の最寄駅より3つ手前であまり降りたことのない駅だった。
「わぁ、なんかお洒落なお店いっぱいある!」
キョロキョロしているとクイッと引っ張られた。
「他所見してると危ない」
「あ、あそこケーキ屋さん?可愛い」
「だから、前見て」
「ごめんなさい」
はしゃぎすぎてしまっている。恥ずかしいしかない。それでもどこか照れ隠しだってある。食事をして手を繋いで歩く道のり……それだけでもう胸がときめくんだから。
「あんまりこの駅降りたことなかったから。すごい素敵なお店いっぱい並んでますね」
「そう?あんまり立ち寄らないからわかんないけど」
「ええ?もったいない」
「開いてる時間に通らないしね」
(ワーカーホリックの現実……)
「じゃあこれから私が色々立ち寄っていきますね」
深く考えずに言ってしまってからハッとした。
(なんか今のこれからしょっちゅう来ますみたいに聞こえる。厚かましい!)
頭の中でグルグルしていたら優しく見つめられていた。その視線を恐る恐る見つめ返したら言ってくるのだ。
「そうして?」
――破壊力がやばい。
(私、これからこの後持つのだろうか。すでにキャパは超えかけている気がする)
マンションは五階建ての三階だという。私の住む所とは全然違うシックな建物。かっこいい人は住んでるところもカッコいいものなのだろうか。家賃も高そうである。
「なに?行くよ?」
見上げて足が止まるから久世さんに腕を引っ張られてなんとか前に進む。
「なんか、そんなに珍しいのある?」
キョロキョロばかりするからだろう、田舎者みたいな私に久世さんがおかしそうに笑っている。
「だって、なんかやっぱり私とは住む世界が違うみたいな感じがして」
「世界って。めっちゃ同じところに生きてるけど」
「いや、どこがですか?素敵な人は素敵な街で素敵な家に住んでて素敵なことしかないって感じじゃないですか?」
「そお?ただの最寄駅でいつも通る時は街灯しかついてないただの一本道で帰ってもほぼ寝るだけみたいな家。素敵な要素なんにも感じない、つまんないよ、俺の世界なんか別に」
仕事人間にはそうなるのか、そんな風に言われるのは悲しい。いや、悲しいというのは久世さんみたいな人が自分をつまらないと言ってしまうことで。
(そんなことあるわけないのに)
「なら……これからは、私がつまらないって思う時に一緒にいれたらいいな」
ガチャ、と鍵が開いて扉が開かれた。
「どうぞ」
背中を押されて久世さんのプライベートに踏み込んだ。
―――
駅から家までの道を歩く時、終始楽しそうにキョロキョロする彼女は可愛くて。
それと同時に危なっかしくて自然と手を引いた。普段は本当に周りをあまり見ずに歩いていたんだと今になって思う。店が開いている時間に歩かないのも本当だけれどこんなに店が並んでいたのかと思うのは普段なにも周りを見ていない証拠だろう。ほとほと興味がなかったのだと気付かされる。
「じゃあこれから私が色々立ち寄っていきますね」
そう微笑む彼女に釘付けになった。”これから”そう告げる言葉がなんとなく胸に沁みた。
マンションに着いてもいちいち驚いて一向に進んでこないから仕方なく引っ張り、なんとか玄関まで連れてくる。素敵という言葉を連呼するから少し呆れてきて、彼女は俺を美化しすぎているのではないか?そんな不安に襲われる。自分がいかに外の世界に興味がなくて仕事しかしてないつまらない人間か伝えると幻滅されるかな、そう思っていたら彼女がつぶやいた。
「なら……これからは、私がつまらないって思う時に一緒にいれたらいいな」
(なんだろう、この気持ちは)
ざわざわとした、今まで感じなかった気持ちが胸の中を駆け巡った。それが落ち着かなくてなのになぜか無性に心地よくて。扉を開けて彼女の背中に触れた瞬間衝動的に感じる気持ちがあった。
(抱きたい)
誘った時に下心があったのは本音だけれど別にいきなりする気もなかった。
彼女の気持ちもあるし上司と部下として始まった関係もいきなり崩せるとも思わなかった、けれど。
「あ……」
入った瞬間彼女が発した言葉に息が止まる。
「久世さんの匂いがする」
そんなことを恥ずかしそうに言うから理性が切れかける。
(小悪魔なのか?)
警戒心が強いくせにいきなり無防備な一面を見せて戸惑う。計算?打算?ただの天然?どれも当たりそうでどれも違うような。
(いきなり振り回されてる……)
そう思った。彼女のコロコロ変わる表情に、発言に俺自身が戸惑う。
「お邪魔します」
靴を揃えて入る彼女。キチンとしてるのも普段からそうなのだなと些細な行動でみえてくる。特に面白いものはないはずだけど、やっぱりキョロキョロしていると動きが止まった。
「久世さん、これなんですか?」
彼女が目に止めたのはティッシュ箱よりは小さい長方形の家電。
「スピーカー、Bluetoothで飛ばせる。電源押してみて」
言われる通り電源を押す彼女のそばで携帯を操作してアプリから音楽を選んだ。
「ジャズ……好きなんですか?」
「結構聞く。母親が好きで」
「実は私もジャズ好きです、そんなに詳しくないけど……ベタだけどOver the rainbowとか好き」
彼女が好きと言う曲を選んで流すと微笑んだ。
「すごーい、今こんなスピーカーあるんですね」
「そんな新しいヤツじゃないよ、それ」
「でもいいな、音楽がある暮らし」
聴き慣れた曲なのに彼女と聴くと新鮮に響くから不思議だ。
「この曲好きになったのも映画キッカケなんですけど。ヒューマン映画と思ってみたらしっかり恋愛映画で。蓋を開けたら人種差別がテーマでした」
思い出すように彼女が話し出す。
「黒人女性が主人公で、白人男性と気持ちは惹かれ合うのに周りが批判して。魚と鳥が恋をしたらどこに巣を作るの?ってセリフがあるんです。あのセリフ、高校生だった私には衝撃的だったな。ひと同士なのに生き物の存在として違うのかって。人種差別の重さをそこで初めて知った気がしました。でも、案外世の中って差別なことばっかりですよね」
「……魚と鳥が恋をしたら魚鳥になるんだって、入手可能なありとあらゆる組み合わせで歌い続けて、歌って自分を産み出す」
「……え?」
「昔、本で読んだな。われらが歌う時、って知らない?」
問うと首を横に振った。
「白人作家が書いたユダヤ人物理学者と黒人歌手が恋をする話。音楽を通じて時間や家族をつなぐ絆となれるのか……自分の曲を、自分の歌を生み出して生きようって話かな」
彼女の大きな瞳が真っ直ぐ見つめるからそれを見つめ返す。
「俺たちは魚と鳥でもないし、差別されるほど違った世界に生きていないよ。同じ空間で、お互いのプライドがあって今を生きてる」
指が勝手に頬に触れていた。
「なりたい自分になればいいよ。周りなんか気にしないで」
差別の話は結局また派遣に結び付けているんだろう。どれだけ仕事を与えても、彼女が悩んできた錘を簡単には取ってやれない。自分でつけた錘は自分で外していくしかないのはわかっている。でも外せないなら俺がそれをといてやる……といて、やりたい。
「久世さんは……」
触れた指に彼女の手が重なった。
「私のことをどうする気ですか?」
「え?」
「なんでも、わかっちゃうんですか?」
見つめる大きな瞳が揺らいで潤みだした。
「久世さんに、隠し事ってできない気がします」
そう笑う顔は妙に色っぽくて。熱を孕んだ潤む瞳で見つめられて、なにをわかれというのか。
「なに考えてるか……全然わかんないけど」
そんな瞳で俺を見てなにを考えているのか。ただ素直に見つめているのか、試しているのか。
(ダメだ、我慢できそうにない)
触れてただけの指先をずらして首裏を掴んで引き寄せる。
「んっ」
くちびるを重ねると彼女の息ごと飲み込んだ。
「ほんとにいいんですか?ご馳走になって」
「いいよ?そんな大した金額じゃない」
「すみません、お言葉に甘えます。ご馳走さまでした」
「いい食いっぷりでした」
笑われて顔が赤くなる。
「なんかすみません、美味しすぎて」
「よく食べる子、好きだよ」
サラッと言われて卒倒しかける。二人になると柔らかい雰囲気を出してくれるけど、なんとなくまだ上司と部下感が抜けない。そんな気持ちを久世さんも感じているのか。店を出たら「ねぇ」と声をかけられて同時に手を繋がれた。
「……家、来ない?」
その言葉の意味がわからないほど幼くないけど、それを容易に想像できるほど経験が豊富ではない。
「……」
すぐに言葉にできない私にフッと笑うと「無理しなくていいよ」と優しく言ってくれた。
(無理とかじゃなくて)
頭の中では色々言えるのに言葉にならない。首を横に振ると久世さんがジッと見つめてくる。
「まだ、一緒に……いたい、です」
素直な気持ちを吐き出した。
久世さんの住むマンションは私の最寄駅より3つ手前であまり降りたことのない駅だった。
「わぁ、なんかお洒落なお店いっぱいある!」
キョロキョロしているとクイッと引っ張られた。
「他所見してると危ない」
「あ、あそこケーキ屋さん?可愛い」
「だから、前見て」
「ごめんなさい」
はしゃぎすぎてしまっている。恥ずかしいしかない。それでもどこか照れ隠しだってある。食事をして手を繋いで歩く道のり……それだけでもう胸がときめくんだから。
「あんまりこの駅降りたことなかったから。すごい素敵なお店いっぱい並んでますね」
「そう?あんまり立ち寄らないからわかんないけど」
「ええ?もったいない」
「開いてる時間に通らないしね」
(ワーカーホリックの現実……)
「じゃあこれから私が色々立ち寄っていきますね」
深く考えずに言ってしまってからハッとした。
(なんか今のこれからしょっちゅう来ますみたいに聞こえる。厚かましい!)
頭の中でグルグルしていたら優しく見つめられていた。その視線を恐る恐る見つめ返したら言ってくるのだ。
「そうして?」
――破壊力がやばい。
(私、これからこの後持つのだろうか。すでにキャパは超えかけている気がする)
マンションは五階建ての三階だという。私の住む所とは全然違うシックな建物。かっこいい人は住んでるところもカッコいいものなのだろうか。家賃も高そうである。
「なに?行くよ?」
見上げて足が止まるから久世さんに腕を引っ張られてなんとか前に進む。
「なんか、そんなに珍しいのある?」
キョロキョロばかりするからだろう、田舎者みたいな私に久世さんがおかしそうに笑っている。
「だって、なんかやっぱり私とは住む世界が違うみたいな感じがして」
「世界って。めっちゃ同じところに生きてるけど」
「いや、どこがですか?素敵な人は素敵な街で素敵な家に住んでて素敵なことしかないって感じじゃないですか?」
「そお?ただの最寄駅でいつも通る時は街灯しかついてないただの一本道で帰ってもほぼ寝るだけみたいな家。素敵な要素なんにも感じない、つまんないよ、俺の世界なんか別に」
仕事人間にはそうなるのか、そんな風に言われるのは悲しい。いや、悲しいというのは久世さんみたいな人が自分をつまらないと言ってしまうことで。
(そんなことあるわけないのに)
「なら……これからは、私がつまらないって思う時に一緒にいれたらいいな」
ガチャ、と鍵が開いて扉が開かれた。
「どうぞ」
背中を押されて久世さんのプライベートに踏み込んだ。
―――
駅から家までの道を歩く時、終始楽しそうにキョロキョロする彼女は可愛くて。
それと同時に危なっかしくて自然と手を引いた。普段は本当に周りをあまり見ずに歩いていたんだと今になって思う。店が開いている時間に歩かないのも本当だけれどこんなに店が並んでいたのかと思うのは普段なにも周りを見ていない証拠だろう。ほとほと興味がなかったのだと気付かされる。
「じゃあこれから私が色々立ち寄っていきますね」
そう微笑む彼女に釘付けになった。”これから”そう告げる言葉がなんとなく胸に沁みた。
マンションに着いてもいちいち驚いて一向に進んでこないから仕方なく引っ張り、なんとか玄関まで連れてくる。素敵という言葉を連呼するから少し呆れてきて、彼女は俺を美化しすぎているのではないか?そんな不安に襲われる。自分がいかに外の世界に興味がなくて仕事しかしてないつまらない人間か伝えると幻滅されるかな、そう思っていたら彼女がつぶやいた。
「なら……これからは、私がつまらないって思う時に一緒にいれたらいいな」
(なんだろう、この気持ちは)
ざわざわとした、今まで感じなかった気持ちが胸の中を駆け巡った。それが落ち着かなくてなのになぜか無性に心地よくて。扉を開けて彼女の背中に触れた瞬間衝動的に感じる気持ちがあった。
(抱きたい)
誘った時に下心があったのは本音だけれど別にいきなりする気もなかった。
彼女の気持ちもあるし上司と部下として始まった関係もいきなり崩せるとも思わなかった、けれど。
「あ……」
入った瞬間彼女が発した言葉に息が止まる。
「久世さんの匂いがする」
そんなことを恥ずかしそうに言うから理性が切れかける。
(小悪魔なのか?)
警戒心が強いくせにいきなり無防備な一面を見せて戸惑う。計算?打算?ただの天然?どれも当たりそうでどれも違うような。
(いきなり振り回されてる……)
そう思った。彼女のコロコロ変わる表情に、発言に俺自身が戸惑う。
「お邪魔します」
靴を揃えて入る彼女。キチンとしてるのも普段からそうなのだなと些細な行動でみえてくる。特に面白いものはないはずだけど、やっぱりキョロキョロしていると動きが止まった。
「久世さん、これなんですか?」
彼女が目に止めたのはティッシュ箱よりは小さい長方形の家電。
「スピーカー、Bluetoothで飛ばせる。電源押してみて」
言われる通り電源を押す彼女のそばで携帯を操作してアプリから音楽を選んだ。
「ジャズ……好きなんですか?」
「結構聞く。母親が好きで」
「実は私もジャズ好きです、そんなに詳しくないけど……ベタだけどOver the rainbowとか好き」
彼女が好きと言う曲を選んで流すと微笑んだ。
「すごーい、今こんなスピーカーあるんですね」
「そんな新しいヤツじゃないよ、それ」
「でもいいな、音楽がある暮らし」
聴き慣れた曲なのに彼女と聴くと新鮮に響くから不思議だ。
「この曲好きになったのも映画キッカケなんですけど。ヒューマン映画と思ってみたらしっかり恋愛映画で。蓋を開けたら人種差別がテーマでした」
思い出すように彼女が話し出す。
「黒人女性が主人公で、白人男性と気持ちは惹かれ合うのに周りが批判して。魚と鳥が恋をしたらどこに巣を作るの?ってセリフがあるんです。あのセリフ、高校生だった私には衝撃的だったな。ひと同士なのに生き物の存在として違うのかって。人種差別の重さをそこで初めて知った気がしました。でも、案外世の中って差別なことばっかりですよね」
「……魚と鳥が恋をしたら魚鳥になるんだって、入手可能なありとあらゆる組み合わせで歌い続けて、歌って自分を産み出す」
「……え?」
「昔、本で読んだな。われらが歌う時、って知らない?」
問うと首を横に振った。
「白人作家が書いたユダヤ人物理学者と黒人歌手が恋をする話。音楽を通じて時間や家族をつなぐ絆となれるのか……自分の曲を、自分の歌を生み出して生きようって話かな」
彼女の大きな瞳が真っ直ぐ見つめるからそれを見つめ返す。
「俺たちは魚と鳥でもないし、差別されるほど違った世界に生きていないよ。同じ空間で、お互いのプライドがあって今を生きてる」
指が勝手に頬に触れていた。
「なりたい自分になればいいよ。周りなんか気にしないで」
差別の話は結局また派遣に結び付けているんだろう。どれだけ仕事を与えても、彼女が悩んできた錘を簡単には取ってやれない。自分でつけた錘は自分で外していくしかないのはわかっている。でも外せないなら俺がそれをといてやる……といて、やりたい。
「久世さんは……」
触れた指に彼女の手が重なった。
「私のことをどうする気ですか?」
「え?」
「なんでも、わかっちゃうんですか?」
見つめる大きな瞳が揺らいで潤みだした。
「久世さんに、隠し事ってできない気がします」
そう笑う顔は妙に色っぽくて。熱を孕んだ潤む瞳で見つめられて、なにをわかれというのか。
「なに考えてるか……全然わかんないけど」
そんな瞳で俺を見てなにを考えているのか。ただ素直に見つめているのか、試しているのか。
(ダメだ、我慢できそうにない)
触れてただけの指先をずらして首裏を掴んで引き寄せる。
「んっ」
くちびるを重ねると彼女の息ごと飲み込んだ。
10
あなたにおすすめの小説
憧れのお姉さんは淫らな家庭教師
馬衣蜜柑
恋愛
友達の恋バナに胸を躍らせる教え子・萌音。そんな彼女を、美咲は優しく「大人の身体」へと作り替えていく。「ねえ萌音ちゃん、お友達よりも……気持ちよくしてあげる」眼鏡の家庭教師が教えるのは、教科書には載っていない「女同士」の極上の溶け合い方。
女性向け百合(レズビアン)R18小説。男性は出てきません。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
禁断溺愛
流月るる
恋愛
親同士の結婚により、中学三年生の時に湯浅製薬の御曹司・巧と義兄妹になった真尋。新しい家族と一緒に暮らし始めた彼女は、義兄から独占欲を滲ませた態度を取られるようになる。そんな義兄の様子に、真尋の心は揺れ続けて月日は流れ――真尋は、就職を区切りに彼への想いを断ち切るため、義父との養子縁組を解消し、ひっそりと実家を出た。しかし、ほどなくして海外赴任から戻った巧に、その事実を知られてしまう。当然のごとく義兄は大激怒で真尋のマンションに押しかけ、「赤の他人になったのなら、もう遠慮する必要はないな」と、甘く淫らに懐柔してきて……? 切なくて心が甘く疼く大人のエターナル・ラブ。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
氷の上司に、好きがバレたら終わりや
naomikoryo
恋愛
──地方から本社に異動してきた29歳独身OL・舞子。
お調子者で明るく、ちょっとおせっかいな彼女の前に現れたのは、
“氷のように冷たい”と社内で噂される40歳のイケメン上司・本庄誠。
最初は「怖い」としか思えなかったはずのその人が、
実は誰よりもまっすぐで、優しくて、不器用な人だと知ったとき――
舞子の中で、恋が芽生えはじめる。
でも、彼には誰も知らない過去があった。
そして舞子は、自分の恋心を隠しながら、ゆっくりとその心の氷を溶かしていく。
◆恋って、“バレたら終わり”なんやろか?
◆それとも、“言わな、始まらへん”んやろか?
そんな揺れる想いを抱えながら、仕事も恋も全力投球。
笑って、泣いて、つまずいて――それでも、前を向く彼女の姿に、きっとあなたも自分を重ねたくなる。
関西出身のヒロイン×無口な年上上司の、20話で完結するライト文芸ラブストーリー。
仕事に恋に揺れるすべてのOLさんたちへ。
「この恋、うちのことかも」と思わず呟きたくなる、等身大の恋を、ぜひ読んでみてください。
ドSでキュートな後輩においしくいただかれちゃいました!?
春音優月
恋愛
いつも失敗ばかりの美優は、少し前まで同じ部署だった四つ年下のドSな後輩のことが苦手だった。いつも辛辣なことばかり言われるし、なんだか完璧過ぎて隙がないし、後輩なのに美優よりも早く出世しそうだったから。
しかし、そんなドSな後輩が美優の仕事を手伝うために自宅にくることになり、さらにはずっと好きだったと告白されて———。
美優は彼のことを恋愛対象として見たことは一度もなかったはずなのに、意外とキュートな一面のある後輩になんだか絆されてしまって……?
2021.08.13
Sweet Healing~真摯な上司の、その唇に癒されて~
汐埼ゆたか
恋愛
絶え間なく溢れ出る涙は彼の唇に吸い取られ
慟哭だけが薄暗い部屋に沈んでいく。
その夜、彼女の絶望と悲しみをすくい取ったのは
仕事上でしか接点のない上司だった。
思っていることを口にするのが苦手
地味で大人しい司書
木ノ下 千紗子 (きのした ちさこ) (24)
×
真面目で優しい千紗子の上司
知的で容姿端麗な課長
雨宮 一彰 (あまみや かずあき) (29)
胸を締め付ける切ない想いを
抱えているのはいったいどちらなのか———
「叫んでも暴れてもいい、全部受け止めるから」
「君が笑っていられるなら、自分の気持ちなんてどうでもいい」
「その可愛い笑顔が戻るなら、俺は何でも出来そうだよ」
真摯でひたむきな愛が、傷付いた心を癒していく。
**********
►Attention
※他サイトからの転載(2018/11に書き上げたものです)
※表紙は「かんたん表紙メーカー2」様で作りました。
※※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
Home, Sweet Home
茜色
恋愛
OL生活7年目の庄野鞠子(しょうのまりこ)は、5つ年上の上司、藤堂達矢(とうどうたつや)に密かにあこがれている。あるアクシデントのせいで自宅マンションに戻れなくなった藤堂のために、鞠子は自分が暮らす一軒家に藤堂を泊まらせ、そのまま期間限定で同居することを提案する。
亡き祖母から受け継いだ古い家での共同生活は、かつて封印したはずの恋心を密かに蘇らせることになり・・・。
☆ 全19話です。オフィスラブと謳っていますが、オフィスのシーンは少なめです 。「ムーンライトノベルズ」様に投稿済のものを一部改稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる