続・ゆびさきから恋をするーclose the distance

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結婚エトセトラ

special report……それぞれの明日(和泉/佐藤)②

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 たまたま昼休憩で今度東京まで出張だと世間話程度に久世と話していた。菱田さんと結婚したと聞かされてから二人で話すのは初めてでなんとなく彼女のことを聞いたら食べることに目がない子だと言う。東京出張ついでに何か買って来てやろうかと軽い気持ちで聞いたら久世が本気で注文を付けてきた。

「プレスバターサンド?」
「食ってみたいって。テレビ見て涎こぼすヤツ初めて見たわ」
 バカにしたような言い方なのにその顔はひどく甘くて彼女が可愛くて仕方ないのが見て取れた。

「東京駅にある?まぁだいたいなんでもあるだろうけど」
「かなぁ?また聞いとく」
 そう言って別れた直後にタイムリーに彼女に会ったのでせっかくだしと声をかけてみた。

「菱田さん」
「お疲れ様です」
 菱田さんとは仕事で直接絡むことはないけれど、人を介して話すことが何度かあった。距離感がうまく掴める空気の読める子、そんな印象だ。
 彼女は俺に明らかな境界線を引いているのが目に見えていたし、そこまであからさまだとむしろ付き合いやすいとも言える。
 ”お互いにありませんよね?”が、暗黙の了解であるのは逆に居心地も良いものである。

「プレスバターサンドって東京駅に売ってるの?」
 警戒している大きな瞳がその名前を聞いたらさらに見開かれて誤魔化せない様な輝きを放つから思わず吹き出した。涎の話はどうやら盛ってなさそうだ。

「そんなに食いたいのか、オッケー、買ってくるわ」
「え?!あ!なんか変なこと聞いてません?!」
「久世がこんなに彼女に甘くなるヤツだったなんてねぇー、知らなかったよ」
 そう言ったら彼女は顔を真っ赤にして黙ってしまったが会話の流れで状況を把握したのか頬を膨らませて言ってきた。

「もうやだぁ……和泉さんや高宮さんにはなに話してるのか怖いですよ。聞いてももうすぐに忘れてくださいね?」
「ねぇ?奥さんのことペラペラ話す旦那ダメでしょ。しっかり口止めさせとかないとあいつ惚気てなんでも話しちゃうよ?そんで俺と高宮聞くからね?」
「聞かないでください!」

(久世がまさか直属の部下に手をだすとはなぁ……)

 自分にも相手にもリスクしかないようなことよくしたな、と思うのが本音。俺には考えられない話である。
 
 以前久世は言っていた。

「上に立つなら嫌われてなんぼだろ」
 本社から異動してきたばかりの久世に当時うまくいっていなかった後輩との愚痴をポロリとこぼしたら久世はそう言った。

「相手を成長させようと思うんだったら、言いにくいことも言わなきゃいけねぇし……それにムカつかれたり嫌われたりすることの方が多いだろ。褒めるばっかり出来ない、それを相手が望んでたってさ。育てるならキツイことも言うしかない。それに好かれるより簡単じゃね?」
「え?」
「嫌われる方が。俺はそっちのが性に合ってる」

 そんな久世が彼女に特別扱いをしていたとは思わない。きっと仕事上ではキツく線引きもしていたはずだ。その久世の下で仕事していた彼女もまたそんな久世相手に媚びたとも思えない。二人は完璧に上司と部下として仕事をしながら想いを育ませて特別な関係にまで発展させたのか。

 そのリスクも超えるほど、お互いを必要としたのか。

(何ならもう妬ましいな)

 なぜって俺は本気の恋はしないと決めているから。

「そういえばさ、今度人事に大きな動きがあるって。聞いてる?」
 聞いても全員が首を傾げている。

(このメンツで一番耳年増は俺か)

「春になると大異動が始まるかも。上層部も顔ぶれ変わりそうだったよ」
「マジか。じゃあぼちぼち杉崎さん部長抜けるかもな」
 佐藤がつぶやく。

「杉崎さんはもう執行役になるかも。でも次の部長候補技術にいてる?」
「いやぁ~どうかな……統括部長として誰か来るって感じかな」
 佐藤の問いに久世も言葉をつづけた。

「杉崎さんが執行役になって統括部長として兼任するとか?目ぼしい人はすぐに浮かばないけど……俺もそもそも春に開発に残ってるかわかんねぇし」
「え?なんで?」
 久世は異動してまだ年数もないし、おかしなことをしてるわけでもない。腑に落ちなくて問いかけたら久世がグラスを揺らしながら呟く。

「杉崎部長にも聞かれたけど。結婚したってなると……」
「あー」
 佐藤がぼやく。それで俺も理解する。

「結婚したもん同士が同じ部署って案外いるだろ?営業にもいるよ?」
「俺ら直属すぎるからなぁー。さすがに現状維持はないだろ。周りが仕事しにくい」
「てか、仕事も家も同じってどうなん、しんどくない?」
 森山が久世と佐藤を見比べて言う。

「佐藤んところは結婚したらそのまま辞めたもんな」
 佐藤は同期同士で結婚した。そしてその相手はスッパリサッパリと未練ゼロで職場を離れた。

「あいつは子供欲しいが一番だったからすぐ辞めたし……仕事へのモチベが薄いからなー。俺と働くとかに興味もなさそう。実際職場であいつと絡んだこともないしあんまり気にしたことない」
「俺は仕事は続けさせたいけどな……まぁ辞めたいって言えばそれはそれで止めはしない」
 久世の言葉が意外だったから思わず突っ込んだ。

「へぇ?お前こそ菱田さん家に閉じ込めときたいって言うタイプかと思ってたけどそうでもないんだ」
「俺がどうこうより、あいつが閉じこもっていたいってタイプでもないかな。それにそんな俺の言うことばっかり聞く女じゃない」

(確かに、あの子の目はなかなか自分の意思を強く持ったタイプに見える。しかし、久世が女の話をここまでするとは。しかも結婚までしただと、すげぇなーすげーー)

 語彙力も何もない、ただすごい、それしか言えない。

「俺は結婚とかいいやぁー」
 ビールを飲んで思わず吐いてしまった。

「たしかに、和泉が結婚は想像できん」
 森山に言われて笑われても全然嫌な気がしない。人柄って本当に大事だ。

「だよな、俺が想像できんもん。高宮も同類と思ってたけどそうでもなかったんだな」
「いや、間違いなく同類だった気がする」

(この中で一番モテるのは多分高宮かなぁ。その次に俺かなぁ、久世は冷たいし感じ悪いし佐藤は優しそうに見えて笑顔で相手のことぶった斬るしそもそもこいつらは近づきにくいんだよなぁ。森山はザ・体育会系だからまずマメじゃないし、雑。鈍いし雑。一番性格良い奴だけど)

 なんとなく同期たちを自己分析しつつ高宮の顔を見る。

「結局誰なん?」
「あ、俺も知りたい」
 聞き流されると思っていた高宮が目を見開くからニヤリと笑って返したら苦笑された。こんな面白い案件スルーするかよ、そんな気持ちで投げつけたら珍しくそれに佐藤も食いついてきた。

「久世は知ってんの?」
 久世は曖昧に頷くが、十分答えになっている。まさか高宮まで社内の女と付き合っているとは。

「俺は別にオープンにしてもいいんだけどねぇ。向こうがあんまりねぇ……」
「……え、誰だ?開発で独身?全然見当つかない」
 佐藤が頭の中で開発部の面子を思い起こしているところに俺も便乗する。

「開発の独身って結構年齢上じゃん?あ、堀井さんだ」
「怖いわ、やめろ」
 冗談で言ったのに本気で切れられた。そんなわけないのはわかっているものの本当にパッと浮かばない。ポンポンと頭に浮かんだ顔をすぐに消していくが佐藤と同意見でどれもピンとこない。

(ええ?高宮が選ぶ開発の女?いなくね?)

 俺と佐藤が諦めたように考えるのをやめた、同時にもう答えを言えと無言の圧をかける。俺と佐藤がここで逃すわけないのがわかる高宮は諦めた様に微笑んで言った。

「……一応彼女は言いたくないって言ってるからまだここで止めといてねー?」
 言葉のトーンは内容よりずっと軽い。本当にオープンにしたいんだろう。隠す気は全然なさそうだ。

「美山さん」
「「え!」」
 佐藤とハモる。それに森山だけが拗ねた。

「えー、俺一人全然面白くないわぁ~誰なんだよそれ~」
「……それは意外だったわ」
 森山の嘆きは無視して本心をこぼす。高宮と並ぶには少し……いやかなり華がない。
 でも高宮が本気で、彼女に溺れているのは目に見えて分かった。本気だ、高宮も。それがわかるから……。

「でもなんで?お前ら接点なくね?」
「ないけど……」
 高宮のバツの悪そうな返答に久世だけが肩を震わせている。

「まぁこの話はまたでいいよ。今日は俺じゃなくて久世をイジる日だし……俺で遊ぶのやめよ」
「いや、俺の話より高宮の話のが絶対面白い」

 なんだか二人が楽しそうで羨ましい。
 遊びと決めた恋愛しかしてない俺からしたら結婚を決めた久世も、結婚したい高宮も、結婚している佐藤も、恋に憧れている森山もどれも眩しすぎるんだ。


 ――――――――――――


 高宮の相手が意外すぎた。
 久世が菱田さんと、高宮が美山さんとくっついたら社内の女性陣がだいぶ騒ぐだろう、と言ったのは俺の奥さん。

「そりゃそうでしょ~。あのハイスペック二人を捕まえたのが社内にいる本体の人間じゃないってなったら、うちの女子社員たち身悶えるよ。社内の子たちってさ世間狭いんだもん。頭も固いし、会社の中がすべてみたいなとこあるでしょ?古い思考嫌だ嫌だ~。ここで好い男捕まえて寿退社したいみたいな輩ばっかじゃん。ザマーミロだわ」
 知ってはいるが、性格はなかなか悪い。

「冷静に考えたらめちゃくちゃ人見て選んでるってわかるのにね。久世くんも高宮くんも。めっちゃ仕事してんでしょ?その人たち。じゃなきゃ落とせるわけないわ。しかし久世くんが結婚ねぇ……なんかイメージなかったけど、結婚とか考えられる人だったんだね、結構まともじゃん。頭ン中自分と仕事のことしか興味ない無機質タイプと思ってたし」
 同期のことをボロクソに言う俺の嫁、笑美がそう言って笑った。

 たしかに菱田さんも美山さんもよく仕事する。目立つようなことはしないけど、確実に正確な仕事、それは社会でとても大事なことで、必ず信用になる。二人はそれをあいつらにしっかりと植え付けたということだ。

「さっきの話だけど」
 飲みの席で久世が声をかけてくる。

「さっき?どれ?」
「人事の話、杉崎部長が佐藤のところの泡の話しててさ。人欲しいって?」
「ああ、うん。今あれの需要結構高くて。内田と保坂にとりあえずやらせてるけど、メインでやってくれる人がいたら助かるって部長にはぼやいた。あいつらもそこの実験だけやるってことは厳しいからさ。なんで?」
「そこに千夏がはまるかも」
「まじ?大歓迎だわ。内田に指導させよう」
 ニヤッと言うと明らかに嫌そうな顔をした。

「そこ保坂にできないわけ?」
「お前と結婚したってわかったら内田絶対手なんか出さねぇよ。むしろびびって向こうから指導係辞退したいて言うかも」
「へタレすぎか」
「想像以上にへタレだよ。見ててわかるだろ、すぐにへこむから余計叩きたくなるわ」
 サラッと言ったら笑われた。

「こぇー上司」
「久世に言われたくない」
 お前こそ頭から叩くじゃんか。

「もし俺が異動にならなかったらその可能性が高くなる。その時はよろしく」
「おけ」
 
(けど菱田さんか……)

 頭の中で自分のグループに彼女をはめ込んで想像してみる。真面目にとても丁寧に仕事をしてくれる姿が容易に浮かんでフッと微笑んでしまった。

「いいな、変な人間来るより菱田さん来て欲しい。めっちゃ精度も高そう」
「それは保証する、あいつの精度はやばい。定期分析なんか値比較したらビビるぞ。言ったことはないけどな……思ったことはある」
「なにを?」
「これ、本当にやってんのかって」
「そこまでか」
 それは大いに期待できる。

「それはいいなぁ。向き不向きはあるけど、あいつらの精度しれてるもん」
「だからうちとしては痛いんだよなぁ。あいつ仕事も早いし異動されると正直困る」
 久世のグループの依頼件数とその分配割合は進捗会議で明白だ。ほぼ菱田さんが件数をさばいている。人数に対してこなしてる数の割合が全く合っていない。

「てか、お前が頼り過ぎなんじゃねぇの?仕事振り過ぎだろ、あの子に」
「だって捌くんだから振るだろ」
「振るから捌くしかないんだろ、鬼上司だな」
 自分のやり方を正当化すんじゃねー。

「ま、久世が飛ぶのはこっちも痛いんだわ。前任みたいに病まれて仕事止められるとたまんねー。てわけで菱田さんもらう。それで丸く収まるな」
「もらうって……その言い方なんか嫌だなー」
 完全に私情を挟んでいる久世に苦笑しつつも、それが本当に現実になればいいなと思っていた。

 そして間もなくしてその会話は現実になる。まだ正式な辞令は公になってはいないが、杉崎部長に久世と呼ばれてその話になった。久世から彼女には先に伝えると聞いてはいたが。

「佐藤さん」
 名前を呼ばれてパソコンから顔を上げると脳内にいた彼女が遠慮がちに声をかけてきた。

「なに?」
「忙しい時にすみません。申し訳ないんですけど、劇物のところの鍵開けてもらえませんか?」
 周りを見渡すと役職メンバーが誰もいない。毒劇物関係の金庫の鍵は役職だけが持たされている。

「ああ、久世ミーティングか」
「行く前に頼むの忘れてました」
 二人並んで金庫保管の実験室に向かいながら、そういえばと声を掛けた。

「今さらだけど、おめでとう」
「あ……ありがとうございます」
 久世には言ったが彼女には言っていなかった祝いの言葉。それに照れたように微笑まれて自然と笑みがこぼれてしまう。

「あの久世が結婚するとか同期の中では結構驚かれてるよ」
「え、そうなんですか?」
「うん。だって久世だよ?見てる分にはいいかもだけど付き合うと腹黒いってわかるだろ?それ知って好きになる?」
「ふふっ」
 そこで笑うんだな、否定なし。

「優しいですよ?仕事で厳しいから騙されてるのかな」
「絶対そうだと思うわ、騙されてるよ、大丈夫?」
「佐藤さん、ひどい」
 ケラケラと笑うからこの子はこんな風に笑うんだと初めて知った。

「それと聞いてるかな」
「あ、部署のことですか?」
 頷くと、彼女の表情が少し緊張したように強張るから首を傾げていたら言われた。

「あの、私慣れないことも多くてご迷惑お掛けするかもですが、ご指導よろしくお願いします」
 深々と頭を下げられてしまって逆に困ってしまう。改まって真面目か。

「やめてやめて、かしこまり過ぎ。絶対大丈夫、そんな身構えるようなことはないから」
「え、でも……泡分析なんかやったことありませんし。細かな作業で大変って聞いてます」
 それはそうかもしれないが、彼女のしている定量分析だって十分精密で精度を求められる試験が多い。

「今の仕事出来ててやれないことじゃない。久世からもちゃんと聞いてるし、特に心配してないよ」
「え」
 そう言ったら固まるからまた首を傾げてしまった。

「なに?」
「き、聞いてるってなにをですか?」
 明らかに悪い話と思っていそうだから思わず吹き出してしまった。一体何の心配をしているのか。

「仕事は早いし精度は保証するって。手放したくなさそうだったよ?」
「……」
 そう言ったら真っ赤になるから、まぁよくこんな可愛いのそばにおいて仕事してたな、と感心してしまう。

(俺だったらもう絶対仕事辞めさせてるー)

「大丈夫だよ。慣れるまでゆっくりやって?わかんないことは何でも聞いてくれていいし。俺、久世よりは優しいと思う」
 そう笑うと笑うから。

「なにより久世の下でやってきてるんだから問題ないよ。これからよろしく」
「よろしくお願いします」

 そうして同期の新妻は春から俺の部下になった。

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