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第2話
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未成年ならどうしよう!? まずはそれが頭にきて飛びつくように聞いてしまった。
「23歳」
「良かった! 弟と同じだ!」
「そう、倫太郎と同い年」
成人してる! と、そこにホッとしたがすぐにハッとした。
「りんたと……え。なんで倫太郎のこと知ってんの?」
「おねーさんのことも知ってるよ。真島風香さん」
「な……!」
「これからどうする? メシ食いにいく?」
「いいい、行かない! 帰る!」
「えーなんで?」
なんで!? 一緒にいる意味ないから! そう思っていたのに。
「もしかして忘れてる? 付き合うって言ったのに」
――は?
「俺と付き合ってくれるって言ったよ? 俺、その場限りとか遊んだとかじゃないし」
「ま、待って待って待って」
落ち着け、私。思い出せ、私。そう思うのだが……なぜ!
そんな状況になったのかなにひとつ覚えていない!
「君、だれ?」
相手は私や私の家族まで知っているが私は全く存じ上げてないのだが。
「えー覚えてないの? 勉強教えてもらったこともあるのに」
「べ、勉強……」
「数学教えてくれたよ? それで最高得点取って褒めてもらった」
記憶の底を探るものの、ぼやーんと弟と数人の高校生男子が浮かばないこともない。
「俺にだけ内緒だよってご褒美くれたんだよ?」
「ご、ご褒美……」
そ、そんなことよりも!
「君、いくつ?」
「だから倫太郎と同級生、タメ。23」
7つも年下!
「きゃ、却下! 無理!」
「え?」
「そんな若い子と付き合うとかない! 無理無理! 色々無理よ!」
「……」
「本当にごめん、昨夜のことは謝ります。ごめんなさい。私の失態、過失です。君に責任は一切ないし人助けをして事故に巻き込まれたと思って忘れてください。いや、ほんと忘れて!」
裸でベッドから飛び降りて鞄を漁り財布を取り出す。持ち合わせが数万しかないが致し方ない。
「手持ちが3万しかないわ……とりあえず今はこれを……きゃあ!」
3枚の万札が部屋を舞った。
「23歳」
「良かった! 弟と同じだ!」
「そう、倫太郎と同い年」
成人してる! と、そこにホッとしたがすぐにハッとした。
「りんたと……え。なんで倫太郎のこと知ってんの?」
「おねーさんのことも知ってるよ。真島風香さん」
「な……!」
「これからどうする? メシ食いにいく?」
「いいい、行かない! 帰る!」
「えーなんで?」
なんで!? 一緒にいる意味ないから! そう思っていたのに。
「もしかして忘れてる? 付き合うって言ったのに」
――は?
「俺と付き合ってくれるって言ったよ? 俺、その場限りとか遊んだとかじゃないし」
「ま、待って待って待って」
落ち着け、私。思い出せ、私。そう思うのだが……なぜ!
そんな状況になったのかなにひとつ覚えていない!
「君、だれ?」
相手は私や私の家族まで知っているが私は全く存じ上げてないのだが。
「えー覚えてないの? 勉強教えてもらったこともあるのに」
「べ、勉強……」
「数学教えてくれたよ? それで最高得点取って褒めてもらった」
記憶の底を探るものの、ぼやーんと弟と数人の高校生男子が浮かばないこともない。
「俺にだけ内緒だよってご褒美くれたんだよ?」
「ご、ご褒美……」
そ、そんなことよりも!
「君、いくつ?」
「だから倫太郎と同級生、タメ。23」
7つも年下!
「きゃ、却下! 無理!」
「え?」
「そんな若い子と付き合うとかない! 無理無理! 色々無理よ!」
「……」
「本当にごめん、昨夜のことは謝ります。ごめんなさい。私の失態、過失です。君に責任は一切ないし人助けをして事故に巻き込まれたと思って忘れてください。いや、ほんと忘れて!」
裸でベッドから飛び降りて鞄を漁り財布を取り出す。持ち合わせが数万しかないが致し方ない。
「手持ちが3万しかないわ……とりあえず今はこれを……きゃあ!」
3枚の万札が部屋を舞った。
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