転生したらゾンビだった件

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第2章:仲間との出会い

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夜明けの薄明かりが街を照らし始めた頃、ジョエルは疲労困憊していた。一晩中ゾンビたちを人間に戻し続けたが、その数は尽きることを知らなかった。
「はぁ...はぁ...」
荒い息をつきながら、ジョエルは廃墟と化したコンビニの陰に身を隠した。自分の体に異変を感じる。ゾンビを人間に戻すたびに、自身の意識が少しずつ曇っていくような感覚があった。
「このままじゃ、俺も完全なゾンビになっちまう...」
その時、近くで物音がした。ジョエルが振り向くと、一人の女性が恐る恐る近づいてきていた。
「あの...大丈夫ですか?」
女性は30代前半くらいで、看護師のユニフォームを着ていた。その姿は血で汚れ、疲労の色が濃かった。
「俺に近づかないでくれ。危険だ」ジョエルは警告した。
しかし、女性は怯まなかった。
「私、看護師のサラです。あなたが人々を救っているのを見ました。普通のゾンビじゃないですよね?」
ジョエルは驚いた。自分の行動を見ていた人間がいたとは。
「ああ...俺はジョエル。確かにゾンビだけど、なぜか意識があってね。そして、この力も...」
ジョエルが説明しようとした時、突然、激しい頭痛に襲われた。
「うっ...」
彼は膝をつき、頭を抱えた。サラはすぐにジョエルの側に駆け寄った。
「大丈夫ですか?私に何かできることは...」
その瞬間、ジョエルの体が光に包まれた。サラは驚いて後ずさりしたが、すぐに光が消え、ジョエルの姿が現れた。
「え...?」
ジョエルは自分の体を見て驚いた。腐敗していた皮膚が健康的な色を取り戻し、体の感覚も鮮明になっていた。
「人間に...戻った?」
サラは慎重にジョエルの体を確認した。
「脈も正常です。でも...これはいったい...」
説明のつかない出来事に二人が困惑していると、突然、近くのビルから男性の叫び声が聞こえてきた。
「誰か!助けてくれ!」
ジョエルとサラは顔を見合わせ、すぐに声のする方へ向かった。ビルの中に入ると、一人の中年男性が実験道具が散乱したオフィスの隅で、ゾンビたちに囲まれていた。
「くそっ...」
ジョエルは迷わずゾンビたちに近づき、一人ずつ触れていった。次々とゾンビが人間に戻っていく。しかし、最後のゾンビを人間に戻した瞬間、ジョエルの体が再びゾンビ化し始めた。
「ジョエルさん!」サラが叫ぶ。
中年男性は驚きの表情でジョエルを見つめていた。
「君は...ゾンビを人間に戻せるのか?」
ジョエルは苦しみながら答えた。
「ああ...でも、どうやら代償があるみたいでね」
中年男性は興奮した様子で近づいてきた。
「私はリチャード・リード。アンブレラ社の元研究員だ。君の能力は、我々の研究の成果かもしれない」
ジョエル、サラ、そしてリードは、この奇妙な状況について話し合うことにした。リードの説明によると、アンブレラ社は秘密裏にゾンビウイルスの研究を進めていたという。そして、その過程で人間をゾンビに変える実験も行っていた。
「しかし、君のような存在は想定外だった」リードは真剣な表情でジョエルを見つめた。
「アンブレラ社には、この事態を収束させる力があるはずだ。だが、彼らが本当にそうするかは分からない」
ジョエルは決意を固めた。
「俺たちで何とかするしかない。この力を使って、できるだけ多くの人を救う。そして、アンブレラ社に乗り込んでこの事態を終わらせる」
サラとリードは頷いた。
「私も協力します」サラは強い意志を示した。
「私には罪滅ぼしの機会をくれたのかもしれんな」リードは苦笑いを浮かべた。
こうして、ジョエル、サラ、リードの三人は、世界を救うための同盟を結んだ。彼らの前には、困難な道のりが待ち受けていた。ゾンビたちの群れ、アンブレラ社の妨害、そして何より、ジョエル自身のゾンビ化の進行。
しかし、希望の光は消えていなかった。ジョエルは自分の腕を見つめた。そこにはまだ、かすかな光が宿っていた。
「行こう。俺たちにしかできないことがあるはずだ」
三人は互いに頷き合い、混沌とした街へと歩み出した。彼らの戦いは、まだ始まったばかりだった。
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