【R18】虐げられた片翼姫が裏稼業な頭領に攫われ甘やかされてとろけるまで溺愛される話

あおまる三行

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1.虐げられた片翼姫は夜伽の寝室で奪われる

6.溶かされる恐れ

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 グレンは私の肌に確かめるようにふれる。

「身体が熱い……ヨトギソウの風呂に入ったと言っていたが……もしや、飲みもしたか」
「え……いえ、その、頂いた、緊張をほぐすお酒、しか……」
「……卑劣な真似を」

 不機嫌そうな声に、不安になって振り返る。

「っ、ごめんなさい……! すみません、ごめんなさい……」
「どうして謝る」
「こんな……はしたない、いやらしい女が、ツガイで……」
「そんなことはない。ヨトギソウの薬を飲んだ上に、ツガイと出逢って……当然だ」

 むしろ嬉しい、とグレンが言う。

「本当に……?」
「ああ」

 首を傾けられ、覆い被さるようにして唇がふれる。
 押さえ込む体勢に何一つ抵抗できないまま、先程よりももっと深く、長く、呼吸まで食べられるようだった。
 耳を塞がれて水音が身体中に響く。

「っあ、あっ、んぅっ……っ」

 陶酔した身体がびくびくと震える。
 とろりと唾液が伝い、体勢を保てないまま彼の身体に背を預けていた。
 高まった熱が苦しくて、はぁ、と吐息が漏れる。

「……ふれて、いいだろうか。熱を発散した方が良い」
「え……」
「無理強いはしたくない……だが……ヨトギソウの熱は……体内に溜め込むと毒になる」
「……」

 躊躇した。
 けれど、この後の私に、現王の慰み者になるしか道がないのなら。
 せめてツガイかもしれない方に、最初にふれてもらいたい気がした。

(もう、どうせ奪われるだけなら……、一度だけ、でも……)
(一度くらい……ツガイの方に愛される、夢を見てみたい……)

 こく、と小さく頷く。
 次の瞬間強く抱きしめられていた。
 手が胸にふれる。

 身体の線を辿るように撫でられて、私ははっとして首を振った。
 いやらしい身体つきだと責められたことを思い出し、身が固くなる。
 心を許してまた拒絶されたらどれほど傷つくかと思うと、恐怖が頭をもたげた。

「……嫌か?」
「翼以外も、私……へ、変な身体です、から……」
「……どこが?」

 グレンはまじまじと私を見た。

「綺麗だと言っただろう」
「うそ……」
「嘘はつかない」
「……つ、翼も身体も、いつまでも小さいのに、……っ、胸だけ、変に大きくなって」
「それも含めて綺麗だと言ったつもりだ」
「…………うそ……」

 ほとほとと涙が溢れてくる。
 そんなこと、言われたことがない。

 彼に背を向けて座る形で後ろから抱き込まれる。
 筋肉質な身体に包まれて、黒い翼が私を隠すように広げられた。
 夜の色をした羽根が月明かりを遮り、世界が少しだけ狭くなる。
 骨ばった手で髪を撫でられ、そっと涙を拭われた。

「ノエリア。泣かせたのは王妃なのか。それとも、お前が待っていた男か」
「……違います……悪いのは、私、で……」
「……」

 腰に回った腕は固く私を抱き留めているのに、ふれる手は優しい。
 痛みを探すようでも、欠点を数えるようでもなく。
 大切なものを扱うように。

「……信じてくれ。俺のツガイ。……お前は綺麗だ」
「…………」
「ノエリア」
「っ、……っ、は、はぃ…………グレン」

 互いに堪えられないまま、唇が重なっていた。
 涙が溢れて止まらなかった。

「んぅ……っ」
「……綺麗、だ。俺のツガイ。ようやく、見つけた……ここにいたのか……」
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