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2.花嫁は揺籠の中で
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着替えを終えたリシェルは、深く息を吐いた。
久しぶりに袖を通した平服は、王城にいた頃に仕立てられたものだ。淡い色合いで、装飾も控えめだが、それでも寝衣よりはずっと「人前用」だった。
肩が余ってずるりと落ちそうになるのは、以前より肉が落ちているせいだろう。
鏡代わりの硝子窓に映る自分を見て、首を傾げる。
「……まあ、いっか」
さっきよりはましだと思うことにした。
扉の向こうに気配が戻ったのは、その直後だった。
「……花嫁様。入ってもよろしいでしょうか」
控えめな声。
リシェルは一瞬考えてから、軽く返事をする。
「どうぞ……」
扉が開き、セオが再び部屋に戻ってくる。
今度は視線を逸らすこともなく、しかし必要以上に見ない。
すぐに周囲へと意識を移していた。
(……案内した方がいいのかな)
そうは思うが、この丸い小部屋は一部屋で終了だ。衝立を使って区切りを設けてはいるけれど、壁はない。
壁面は下部を除いてほぼすべてが硝子窓で、外の空と星を余すことなく取り込む構造になっている。
床は白い石で、中央の辺りには幾重にも重なる幾何学模様の神霊陣が刻まれていた。
その縁を、セオがなぞるように歩く。
「……この陣は、想定よりも古い形式ですね」
「そうなんですか……」
それは教わっていないから、わからない。
セオは独り言のように呟きながら、指先で空をなぞる。感嘆とも評価ともつかない声。
淡い光の文字が浮かび、陣の構造が立体的に再現されていく。
「神域との接続を安定させるための中継陣。花嫁の力を吸い上げ、神域側へと送り込む……同時に生命力が枯渇しないよう、回復経路も組み込まれている」
セオは硝子窓を見上げた。
「星光ですね」
昼は陽光、夜は星の光。
それらは花嫁の回復を促すとされている。
この部屋は、生贄を捕える檻であると同時に、花嫁を守る揺籠でもあった。
「……成程。流石によく出来ているな」
「へ、へぇ、そうなんですか……」
「ここはもう少し修正できるか? 記録しておけば……」
別にリシェルが陣を組み立てたわけではないが、誤魔化すように曖昧に笑っていた。
セオはあまりこちらと会話をする気が無いのか、呟きながら検分を続けている。段々と夢中になってきたのか、返事も求められなくなった。
しかし、突然ぐるりとこちらを見る。
「これは?」
「ハンモックです」
硝子窓の傍、柱と柱の間に張られた布製の簡易寝台を、セオは不思議そうに見上げている。
「……寝台はあちらにあるようですが」
「そうですね」
「掛け布が乱れているので、あちらでお休みになっているものと推測していました」
「あ、あんまり見ないで! 今片づけるから……! ずっと同じ場所だと飽きちゃうだけです」
リシェルは素早く布団を整えると、それを隠すように振り向いた。
「ここ、陽の入り方が時間帯で全然違うでしょう? 昼間に休むならあちらの方が暖かいので」
「では、こちらは」
今度は、床の一角を指さす。
そこには、厚手の敷布やクッションを重ねて作られた、少し高くなった場所があった。
「星を見る場所です」
「……星を見る、場所」
セオがそのまま言葉を反芻する。
「寝転がると、首が楽なんですよ。ほら、硝子天井が丸いから、視界いっぱいに星が入って。全身で星の光を受けられて、素敵なんです」
「ほう」
手持ち無沙汰で、リシェルは実際にごろんと寝転んで見せる。
星の光は花嫁の回復手段として教えられていた。実際、そうすると調子が良くなるような気はしていた。
リシェルの動きをセオの視線が追いかけてくる。
「この植物は」
「食べられます」
「こちらは」
「それも、食べられます。甘いのでジュースにしても美味しいです」
「これは」
「それは観賞用です。……可愛いので」
セオは、ほんのわずかに口元を緩めた。
気のせいかもしれないが、リシェルにはそう見えた。
少しだけ――もぞもぞと、居心地が悪いような気がした。
不快なのではないけれど、なんだか心が落ち着かない。
自分の部屋を、ここまで細かく見られるのは初めてだ。
寝台の位置。植物の配置。無造作に放っただけの服の意味まで問われた。
「こちらは……」
「そこは浴室です、ちょ、ちょっとそこは、また後日で……!」
「……承知しました」
衝立を背後に庇うようにして止めると、流石にそれ以上は追ってこなかった。
思わず声を出す。
「その……そんなに全部、見なくても」
言ってから、何を言っているのか分からなくなった。
調査が目的なのだ。見るな、という方が無理だろう。
それでも、口から出てしまった。
「今まで、誰も来なかったので……不用意なところが多いですから」
セオは一瞬、動きを止めた。
そして、こちらを振り返る。
「……失礼しました」
淡々とした声だったが、さっきよりも少しだけ柔らかい。
「しかし、とても良い工夫をされていると思ったので」
「はぇ……」
どきりとする。
可哀想に、と言われることは多かったけれど、こんな些細な工夫を褒められるとは思わなかった。
(……顔が良いからね。この人。良いね、こんな事務的でも、許されてるんだろうな。得な人……)
「あなたのしてきて下さった工夫は、すべて記録しておきます」
「そ、そんな、この程度べつに……」
「花嫁の情報は次世代のためにも重要なものになりますから」
「……」
「さて、記録を取りますので」
「…………ああ、そう、ですね」
そうですね。とリシェルはもう一度呟いた。
(王城の研究者たちはきっと、もう私の「次」のことを考えてるのね……)
(だから、こんな調査が寄越されたのかな)
上向きになっていた気持ちが急降下する。
次世代。次。私の、次……
「……」
リシェルは黙って下を向いた。
セオは小さく呟き、空中に文字を書き留めていた。
書く先から消えていくけれど、恐らく記録はなされているのだろう。
「花嫁が自発的に環境を改変。睡眠場所を複数用意し、体調と気分に応じて使い分け……」
「……そんな大したものじゃないですよ。ほとんど寝てますし。私が起きていられる時間は、そんなに長くないので」
セオは、また記録を取っていた。
書きながら、ちらりとこちらを見る。
「……不自由だとは、思いませんか」
リシェルは、少し考えた。
そして、肩をすくめる。
「まあ、外に出られたら嬉しいとは思います。これでも身体を張ってるんですし、元気になった大地とやらが見てみたくはありますが……」
だがそれは、叶わぬ夢だ。この硝子窓からは空は見えるけれど、地上は遠すぎてよく見えない。
それから、あっさりと付け足す。
「でも、役目なので。私がここにいることで、国が安定してるなら。それでいいか、と思うようにしています」
そう教育されましたし、とは、流石に意地が悪い気がして言わなかった。
セオの指が止まる。
気づいたら、じっとリシェルを見ていた。
「……」
セオは、眼鏡の位置を直す。
どうも落ち着かなさそうな仕草に見えた。彼自身が、それを押さえ込もうとしているようだった。
眉を寄せたその表情に、リシェルは、思わず笑ってしまった。
「そんなに難しい顔しなくても大丈夫ですよ」
我ながら能天気だと思えるような、明るく軽い声だった。
「どうせ、いずれ捧げられる身の上ですし。あんまり私が健康でも、神域に捧げる時に邪魔になりそうだし」
言ってから、空気が変わったことに気づく。
セオは、はっきりと動きを止めていた。
眼鏡の奥の黄緑の瞳が、まっすぐにリシェルを見る。
「……それは……花嫁様が、受け入れて言う言葉ではないでしょう」
リシェルは、目を見開く。
「……そう、ですか?」
「はい」
「……」
「少なくとも俺は、そう考えています」
短く、断定的に。
そう呟くように言ってから、我に返ったらしい。
「……いえ、失礼。分を越えた失言でした。……本日は、揺籠と神霊陣の確認のみで失礼します。今後、定期的にここに伺うことになりますが……よろしいでしょうか」
「……また、来るんですか」
「お許し頂けるなら。これまで、聖別され、不可侵領域となっていた花嫁様の周囲を調査することで……少しでも、国の役に立ちたいのです」
その言葉に、リシェルは少し考えてから頷いた。
「……はい。どうせ私は、暇ですし」
そう答えると、セオはわずかに目を瞬かせた。
星のような瞳が、ほんの一瞬だけ揺れる。
「……では、失礼します。三日後、また同じ時刻に参ります」
扉が閉じる。
再び、揺籠には静けさが戻った。
リシェルは、その場に立ち尽くしたまま、しばらく動けずにいた。
「……来るんだ。また」
なら部屋を片づけないと、と。そう思ったけれど。
(……眠い……疲れた……)
(男の人と話すなんてあんまりにも久しぶりで、緊張して……)
たったこれだけのことで。
疲労に気がつき、リシェルは縋るように寝台へと戻っていった。
寝台の傍には、乾かした花で作った飾りを置いている。
疲労と眠気の中でうっすらと、甘い香りが漂っていた。
セオは、これも見たがるだろうか。
また来ると言うのなら、見せても良いかもしれないと思いながら、リシェルは眠りに落ちた。
久しぶりに袖を通した平服は、王城にいた頃に仕立てられたものだ。淡い色合いで、装飾も控えめだが、それでも寝衣よりはずっと「人前用」だった。
肩が余ってずるりと落ちそうになるのは、以前より肉が落ちているせいだろう。
鏡代わりの硝子窓に映る自分を見て、首を傾げる。
「……まあ、いっか」
さっきよりはましだと思うことにした。
扉の向こうに気配が戻ったのは、その直後だった。
「……花嫁様。入ってもよろしいでしょうか」
控えめな声。
リシェルは一瞬考えてから、軽く返事をする。
「どうぞ……」
扉が開き、セオが再び部屋に戻ってくる。
今度は視線を逸らすこともなく、しかし必要以上に見ない。
すぐに周囲へと意識を移していた。
(……案内した方がいいのかな)
そうは思うが、この丸い小部屋は一部屋で終了だ。衝立を使って区切りを設けてはいるけれど、壁はない。
壁面は下部を除いてほぼすべてが硝子窓で、外の空と星を余すことなく取り込む構造になっている。
床は白い石で、中央の辺りには幾重にも重なる幾何学模様の神霊陣が刻まれていた。
その縁を、セオがなぞるように歩く。
「……この陣は、想定よりも古い形式ですね」
「そうなんですか……」
それは教わっていないから、わからない。
セオは独り言のように呟きながら、指先で空をなぞる。感嘆とも評価ともつかない声。
淡い光の文字が浮かび、陣の構造が立体的に再現されていく。
「神域との接続を安定させるための中継陣。花嫁の力を吸い上げ、神域側へと送り込む……同時に生命力が枯渇しないよう、回復経路も組み込まれている」
セオは硝子窓を見上げた。
「星光ですね」
昼は陽光、夜は星の光。
それらは花嫁の回復を促すとされている。
この部屋は、生贄を捕える檻であると同時に、花嫁を守る揺籠でもあった。
「……成程。流石によく出来ているな」
「へ、へぇ、そうなんですか……」
「ここはもう少し修正できるか? 記録しておけば……」
別にリシェルが陣を組み立てたわけではないが、誤魔化すように曖昧に笑っていた。
セオはあまりこちらと会話をする気が無いのか、呟きながら検分を続けている。段々と夢中になってきたのか、返事も求められなくなった。
しかし、突然ぐるりとこちらを見る。
「これは?」
「ハンモックです」
硝子窓の傍、柱と柱の間に張られた布製の簡易寝台を、セオは不思議そうに見上げている。
「……寝台はあちらにあるようですが」
「そうですね」
「掛け布が乱れているので、あちらでお休みになっているものと推測していました」
「あ、あんまり見ないで! 今片づけるから……! ずっと同じ場所だと飽きちゃうだけです」
リシェルは素早く布団を整えると、それを隠すように振り向いた。
「ここ、陽の入り方が時間帯で全然違うでしょう? 昼間に休むならあちらの方が暖かいので」
「では、こちらは」
今度は、床の一角を指さす。
そこには、厚手の敷布やクッションを重ねて作られた、少し高くなった場所があった。
「星を見る場所です」
「……星を見る、場所」
セオがそのまま言葉を反芻する。
「寝転がると、首が楽なんですよ。ほら、硝子天井が丸いから、視界いっぱいに星が入って。全身で星の光を受けられて、素敵なんです」
「ほう」
手持ち無沙汰で、リシェルは実際にごろんと寝転んで見せる。
星の光は花嫁の回復手段として教えられていた。実際、そうすると調子が良くなるような気はしていた。
リシェルの動きをセオの視線が追いかけてくる。
「この植物は」
「食べられます」
「こちらは」
「それも、食べられます。甘いのでジュースにしても美味しいです」
「これは」
「それは観賞用です。……可愛いので」
セオは、ほんのわずかに口元を緩めた。
気のせいかもしれないが、リシェルにはそう見えた。
少しだけ――もぞもぞと、居心地が悪いような気がした。
不快なのではないけれど、なんだか心が落ち着かない。
自分の部屋を、ここまで細かく見られるのは初めてだ。
寝台の位置。植物の配置。無造作に放っただけの服の意味まで問われた。
「こちらは……」
「そこは浴室です、ちょ、ちょっとそこは、また後日で……!」
「……承知しました」
衝立を背後に庇うようにして止めると、流石にそれ以上は追ってこなかった。
思わず声を出す。
「その……そんなに全部、見なくても」
言ってから、何を言っているのか分からなくなった。
調査が目的なのだ。見るな、という方が無理だろう。
それでも、口から出てしまった。
「今まで、誰も来なかったので……不用意なところが多いですから」
セオは一瞬、動きを止めた。
そして、こちらを振り返る。
「……失礼しました」
淡々とした声だったが、さっきよりも少しだけ柔らかい。
「しかし、とても良い工夫をされていると思ったので」
「はぇ……」
どきりとする。
可哀想に、と言われることは多かったけれど、こんな些細な工夫を褒められるとは思わなかった。
(……顔が良いからね。この人。良いね、こんな事務的でも、許されてるんだろうな。得な人……)
「あなたのしてきて下さった工夫は、すべて記録しておきます」
「そ、そんな、この程度べつに……」
「花嫁の情報は次世代のためにも重要なものになりますから」
「……」
「さて、記録を取りますので」
「…………ああ、そう、ですね」
そうですね。とリシェルはもう一度呟いた。
(王城の研究者たちはきっと、もう私の「次」のことを考えてるのね……)
(だから、こんな調査が寄越されたのかな)
上向きになっていた気持ちが急降下する。
次世代。次。私の、次……
「……」
リシェルは黙って下を向いた。
セオは小さく呟き、空中に文字を書き留めていた。
書く先から消えていくけれど、恐らく記録はなされているのだろう。
「花嫁が自発的に環境を改変。睡眠場所を複数用意し、体調と気分に応じて使い分け……」
「……そんな大したものじゃないですよ。ほとんど寝てますし。私が起きていられる時間は、そんなに長くないので」
セオは、また記録を取っていた。
書きながら、ちらりとこちらを見る。
「……不自由だとは、思いませんか」
リシェルは、少し考えた。
そして、肩をすくめる。
「まあ、外に出られたら嬉しいとは思います。これでも身体を張ってるんですし、元気になった大地とやらが見てみたくはありますが……」
だがそれは、叶わぬ夢だ。この硝子窓からは空は見えるけれど、地上は遠すぎてよく見えない。
それから、あっさりと付け足す。
「でも、役目なので。私がここにいることで、国が安定してるなら。それでいいか、と思うようにしています」
そう教育されましたし、とは、流石に意地が悪い気がして言わなかった。
セオの指が止まる。
気づいたら、じっとリシェルを見ていた。
「……」
セオは、眼鏡の位置を直す。
どうも落ち着かなさそうな仕草に見えた。彼自身が、それを押さえ込もうとしているようだった。
眉を寄せたその表情に、リシェルは、思わず笑ってしまった。
「そんなに難しい顔しなくても大丈夫ですよ」
我ながら能天気だと思えるような、明るく軽い声だった。
「どうせ、いずれ捧げられる身の上ですし。あんまり私が健康でも、神域に捧げる時に邪魔になりそうだし」
言ってから、空気が変わったことに気づく。
セオは、はっきりと動きを止めていた。
眼鏡の奥の黄緑の瞳が、まっすぐにリシェルを見る。
「……それは……花嫁様が、受け入れて言う言葉ではないでしょう」
リシェルは、目を見開く。
「……そう、ですか?」
「はい」
「……」
「少なくとも俺は、そう考えています」
短く、断定的に。
そう呟くように言ってから、我に返ったらしい。
「……いえ、失礼。分を越えた失言でした。……本日は、揺籠と神霊陣の確認のみで失礼します。今後、定期的にここに伺うことになりますが……よろしいでしょうか」
「……また、来るんですか」
「お許し頂けるなら。これまで、聖別され、不可侵領域となっていた花嫁様の周囲を調査することで……少しでも、国の役に立ちたいのです」
その言葉に、リシェルは少し考えてから頷いた。
「……はい。どうせ私は、暇ですし」
そう答えると、セオはわずかに目を瞬かせた。
星のような瞳が、ほんの一瞬だけ揺れる。
「……では、失礼します。三日後、また同じ時刻に参ります」
扉が閉じる。
再び、揺籠には静けさが戻った。
リシェルは、その場に立ち尽くしたまま、しばらく動けずにいた。
「……来るんだ。また」
なら部屋を片づけないと、と。そう思ったけれど。
(……眠い……疲れた……)
(男の人と話すなんてあんまりにも久しぶりで、緊張して……)
たったこれだけのことで。
疲労に気がつき、リシェルは縋るように寝台へと戻っていった。
寝台の傍には、乾かした花で作った飾りを置いている。
疲労と眠気の中でうっすらと、甘い香りが漂っていた。
セオは、これも見たがるだろうか。
また来ると言うのなら、見せても良いかもしれないと思いながら、リシェルは眠りに落ちた。
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