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私がヒロインなんだから!!
「ごきげんよう、ミシェル様。それとも、マルティナ様と呼んだ方がよいかしら?」
私の前で足を止め、彼女は優雅に一礼した。
彼女の背後で従者のように控えているのは、私を離宮で誘拐した魔族だ。
父とオレリア様、その魔族を順に見まわして、私は首をかすかに振る。
悪い夢であってほしかった。
「どうしてオレリア様が……。器って、どういうことです……?」
「あら、意味はわかっているのではないかしら? だってさんざん、悪役令嬢と一緒に私の邪魔をしてくれたものね」
彼女の目は細められているけれど、声には明らかな怒りがにじんでいた。
私を見据える目は暗く、ひたすらに冷たい。
魔族の魔法は効かないはずなのに、正気のようには見えなかった。
「婚約披露宴も、あなたのせいでぶち壊しだったわ。全部、全部あなたのせいだって、伯爵から聞いたのよ」
癇癪を起す手前のように、声は震えて甲高い。
思わず父に目を向けるが、彼は無言で口元を歪めるだけだ。
それでも、彼がなにかを吹き込んだのは明らかだった。
「最低の卑怯者。ヒロインとのハッピーエンドを横取りなんて、あなた、アンリの幸せのことなにも考えていないのね」
「オレリア様……? アンリ様の幸せって……?」
「アンリを幸せにできるのは私だけ。他の誰でも不幸になるのよ! そういう設定なんだから!」
実際にそうでしょう! と言って、彼女は私に指を突きつける。
「今まさに、アンリは魔王になって苦しんでいるじゃない! モブのあんたが傍にいるせいよ!」
「な……っ!」
思わず声を上げたけれど、その先の言葉は出なかった。
乙女ゲームの通りに進めば、アンリは魔王に憑かれなかった。
もしも旅の間にアンリが彼女と結ばれていれば、彼は苦しむことなく幸せに過ごせたのかもしれない。
その考えを否定しきることはできなかった。
「私はアンリを幸せにできるわ」
口をつぐむ私を見て、彼女は勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
「あんたみたいなモブとは違う! 私が代わりに魔王になって、アンリを救ってあげるのよ!」
夜の大広間に、彼女の声が響き渡る。
私は言葉の意味を取るのが少し遅れてしまった。
――オレリア様が魔王になる。
それはすなわち、アンリから魔王の心を奪うと言うこと。
魔王の心は、実体を倒さなければ現れないと聞いている。
それなら、救うという言葉の意味は――。
「……アンリ様を、弑するということですか」
私は地面についた手に力を込め、重たい体を持ち上げた。
座り込んだままではいられない。
それだけはどうしても、止めなければならなかった。
「アンリ様を害そうと言うのですか。ともに旅をしたあなたが……!」
「バカを言わないで! あなたと一緒にしないでよ!」
だけど、彼女は首を横に振る。
むしろ逆に、信じられないと言いたげに私を睨んだ。
「私はヒロインよ! アンリを殺すわけないわ!」
「でも、それならどうやって! 魔王の心はアンリ様の中にあるのに!」
「……魔族の秘宝を使うのです」
声を荒げる私たちに割り込むのは、静かな声だった。
はっと目を向ければ、声の主である魔族が目を細める。
「器はまだ、魔王様のお心を拒んでいます。完全に溶け合っていない今であれば、我らの秘宝で二つの心を分離できるでしょう」
言いながら、男は懐から手のひらほどの透明な玉を取り出した。
わずかな装飾が施されているだけのそれは、一見すると単なるガラス玉のように思えた。
「器がこの秘宝に触れれば、魔王様のお心だけが弾き出されます。次の器には、近くいる中でもっとも魔王様に相応しい者が選ばれるでしょう。そして、元の器は――」
男はガラス玉に目を向ける。
口角がかすかに上がり、このときだけは愉快そうに見えた。
「この中に。――これは、人間を閉じ込めて飼うための魔道具を、丁寧に改良したものになります」
「アンリ様をこの中に閉じ込めると……!?」
私は男を見て、それからオレリア様を見た。
彼女は私の視線を気にも留めず、男からガラス球を奪い取る。
「誰かさんが私とアンリの邪魔をしなければ、こんなものを使う必要はなかったのよ」
「……オレリア様、扱いにはご注意を。下手に扱うと魔法が発動してしまう恐れがあります」
秘宝を奪われた魔族の男は、オレリア様の手の中を見て眉をひそめる。
「繊細な道具ですので、正しく魔法が作動しなかった場合、どのような結果になるかわかりません。同じものは二つと作れませんので、慎重に――」
「アンリが魔王に憑かれたのも、閉じ込めなきゃならないのも、あんたのせいよ。ヒロインの私と結ばれていれば、こんなことにならなかったのに」
オレリア様は男の言葉に耳を貸さない。
ガラス球を握りしめたまま私に詰め寄り、責めるように睨みつける。
「魔族も、魔王の器としてアンリは相応しくないんだって。意志が強くて、いつまで経っても器のままなんだもの。だけど誰もアンリを倒すことができなくて、アンリは魔族にとっても人間にとっても宙ぶらりん。居場所がなくて、苦しんで――かわいそうだと思わない?」
「だから……閉じ込めても構わないというのですか……!」
私は知らず、両手を握り合わせた。
声を抑えることができない。
怒りにも似た感情に、表情が歪んでいくのが分かった。
「魔族に与して、魔王になってまで、無理やり閉じ込めるなんて! そんなことをして、アンリ様が喜ぶと思っているのですか!」
「喜ぶに決まっているわよ!」
彼女は迷いなく答えると、ガラス球を手に顔を上げた。
後ろめたさは見えない。
それが正しいと信じ切っているような――気高い、劇の主役(ヒロイン)のような顔をして、彼女は声を張り上げる。
「苦しむアンリを、私が身を挺して救ってあげるのよ!? 好感度が上がらないわけがないわ! だって、私がヒロインなんだから!!」
理解できなかった。
彼女の姿に、私は寒気がした。
アンリから魔王の心を引き離すのは、たしかに理想だ。
私だって、そうなってほしいと願っている。
――でも。
魔王の心とアンリ自身の心に揺れ、苦しんでいた姿。
誰も傷つけないために、一人で旅立とうとした彼の決意。
嘆くような魔力の嵐の中、『離れないで』と告げた震える声。
苦痛を呑み込み、魔王の心を抱えたまま、『アンリ』でいると決めた彼の想いは、どうなってしまうのだろう。
彼女の中で、アンリの意思はどこにあるのだろう。
私の前で足を止め、彼女は優雅に一礼した。
彼女の背後で従者のように控えているのは、私を離宮で誘拐した魔族だ。
父とオレリア様、その魔族を順に見まわして、私は首をかすかに振る。
悪い夢であってほしかった。
「どうしてオレリア様が……。器って、どういうことです……?」
「あら、意味はわかっているのではないかしら? だってさんざん、悪役令嬢と一緒に私の邪魔をしてくれたものね」
彼女の目は細められているけれど、声には明らかな怒りがにじんでいた。
私を見据える目は暗く、ひたすらに冷たい。
魔族の魔法は効かないはずなのに、正気のようには見えなかった。
「婚約披露宴も、あなたのせいでぶち壊しだったわ。全部、全部あなたのせいだって、伯爵から聞いたのよ」
癇癪を起す手前のように、声は震えて甲高い。
思わず父に目を向けるが、彼は無言で口元を歪めるだけだ。
それでも、彼がなにかを吹き込んだのは明らかだった。
「最低の卑怯者。ヒロインとのハッピーエンドを横取りなんて、あなた、アンリの幸せのことなにも考えていないのね」
「オレリア様……? アンリ様の幸せって……?」
「アンリを幸せにできるのは私だけ。他の誰でも不幸になるのよ! そういう設定なんだから!」
実際にそうでしょう! と言って、彼女は私に指を突きつける。
「今まさに、アンリは魔王になって苦しんでいるじゃない! モブのあんたが傍にいるせいよ!」
「な……っ!」
思わず声を上げたけれど、その先の言葉は出なかった。
乙女ゲームの通りに進めば、アンリは魔王に憑かれなかった。
もしも旅の間にアンリが彼女と結ばれていれば、彼は苦しむことなく幸せに過ごせたのかもしれない。
その考えを否定しきることはできなかった。
「私はアンリを幸せにできるわ」
口をつぐむ私を見て、彼女は勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
「あんたみたいなモブとは違う! 私が代わりに魔王になって、アンリを救ってあげるのよ!」
夜の大広間に、彼女の声が響き渡る。
私は言葉の意味を取るのが少し遅れてしまった。
――オレリア様が魔王になる。
それはすなわち、アンリから魔王の心を奪うと言うこと。
魔王の心は、実体を倒さなければ現れないと聞いている。
それなら、救うという言葉の意味は――。
「……アンリ様を、弑するということですか」
私は地面についた手に力を込め、重たい体を持ち上げた。
座り込んだままではいられない。
それだけはどうしても、止めなければならなかった。
「アンリ様を害そうと言うのですか。ともに旅をしたあなたが……!」
「バカを言わないで! あなたと一緒にしないでよ!」
だけど、彼女は首を横に振る。
むしろ逆に、信じられないと言いたげに私を睨んだ。
「私はヒロインよ! アンリを殺すわけないわ!」
「でも、それならどうやって! 魔王の心はアンリ様の中にあるのに!」
「……魔族の秘宝を使うのです」
声を荒げる私たちに割り込むのは、静かな声だった。
はっと目を向ければ、声の主である魔族が目を細める。
「器はまだ、魔王様のお心を拒んでいます。完全に溶け合っていない今であれば、我らの秘宝で二つの心を分離できるでしょう」
言いながら、男は懐から手のひらほどの透明な玉を取り出した。
わずかな装飾が施されているだけのそれは、一見すると単なるガラス玉のように思えた。
「器がこの秘宝に触れれば、魔王様のお心だけが弾き出されます。次の器には、近くいる中でもっとも魔王様に相応しい者が選ばれるでしょう。そして、元の器は――」
男はガラス玉に目を向ける。
口角がかすかに上がり、このときだけは愉快そうに見えた。
「この中に。――これは、人間を閉じ込めて飼うための魔道具を、丁寧に改良したものになります」
「アンリ様をこの中に閉じ込めると……!?」
私は男を見て、それからオレリア様を見た。
彼女は私の視線を気にも留めず、男からガラス球を奪い取る。
「誰かさんが私とアンリの邪魔をしなければ、こんなものを使う必要はなかったのよ」
「……オレリア様、扱いにはご注意を。下手に扱うと魔法が発動してしまう恐れがあります」
秘宝を奪われた魔族の男は、オレリア様の手の中を見て眉をひそめる。
「繊細な道具ですので、正しく魔法が作動しなかった場合、どのような結果になるかわかりません。同じものは二つと作れませんので、慎重に――」
「アンリが魔王に憑かれたのも、閉じ込めなきゃならないのも、あんたのせいよ。ヒロインの私と結ばれていれば、こんなことにならなかったのに」
オレリア様は男の言葉に耳を貸さない。
ガラス球を握りしめたまま私に詰め寄り、責めるように睨みつける。
「魔族も、魔王の器としてアンリは相応しくないんだって。意志が強くて、いつまで経っても器のままなんだもの。だけど誰もアンリを倒すことができなくて、アンリは魔族にとっても人間にとっても宙ぶらりん。居場所がなくて、苦しんで――かわいそうだと思わない?」
「だから……閉じ込めても構わないというのですか……!」
私は知らず、両手を握り合わせた。
声を抑えることができない。
怒りにも似た感情に、表情が歪んでいくのが分かった。
「魔族に与して、魔王になってまで、無理やり閉じ込めるなんて! そんなことをして、アンリ様が喜ぶと思っているのですか!」
「喜ぶに決まっているわよ!」
彼女は迷いなく答えると、ガラス球を手に顔を上げた。
後ろめたさは見えない。
それが正しいと信じ切っているような――気高い、劇の主役(ヒロイン)のような顔をして、彼女は声を張り上げる。
「苦しむアンリを、私が身を挺して救ってあげるのよ!? 好感度が上がらないわけがないわ! だって、私がヒロインなんだから!!」
理解できなかった。
彼女の姿に、私は寒気がした。
アンリから魔王の心を引き離すのは、たしかに理想だ。
私だって、そうなってほしいと願っている。
――でも。
魔王の心とアンリ自身の心に揺れ、苦しんでいた姿。
誰も傷つけないために、一人で旅立とうとした彼の決意。
嘆くような魔力の嵐の中、『離れないで』と告げた震える声。
苦痛を呑み込み、魔王の心を抱えたまま、『アンリ』でいると決めた彼の想いは、どうなってしまうのだろう。
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