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ターゲット第3段!

ターゲットは…

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あの後木藤さんは転校したという知らせが届いた。

今思い出してもゾクゾクする…木藤さんのあの顔、声、動き…ほんっとーに楽しかった。

あーぁ…お礼言えなかったな…
「最高におもしろい顔見せてくれてありがと」って…

次のターゲット誰しようか…


雛「ねー…次誰がいいかな?」

現在私たちは屋上に避難中。
え?今他のみんなは何をしてるかって?
んなの…授業受けてるよ。

え?なんで私らがここにいるのかわからない?
決まってるじゃん、サボりだよサボり。
知ってること何回も言われて楽しいわけないって悠が言うから抜けてきた。

私ら6人みんな成績いいから先生何にも言わないんだよね~。

悠「んー…ヒナの気に入らん人でいいと思うけど?」

翔「誰かいる?和音、朔」

朔「俺あんま人と関わらないからな…和音は?」

和音「俺もわかんない」

雛「亜衣は~?」

亜衣「んー…良さそうな人いるっちゃいるよ」

雛「ほんと?誰?」

亜衣「ほら、あの人…」

そこには中庭の椅子に腰掛けて足を組み、頬杖をついて、クスクス笑っている金髪に紅いリボンのついたカチューシャをかけた人がいた。

亜衣「2年9組の人なんだけど、なんかね、和音のことが好きみたい。で、自分は社長令嬢だからみんなに女王様扱いさせてるみたいだよ。

名前は古城寺  麗羅。みんなからは『麗羅様』って呼ばれてるの」

ふぅん…女王様潰しね…
面白そうじゃん!

雛「ははっ…女王様って…アホらし…
いいじゃん、あの余裕ぶったブスな顔…さらに歪ませてあげようよ。


次のターゲットは2-9 古城寺 麗羅で決まりっ!」

あはっ…さぁ古城寺先輩…
私をたっぷり楽しませてくださいね?


そう言って教室に戻り帰る準備をする。
そーいえば…連絡事項あるから教室で待っとけって先生達が言ってたな…

そう考えてるとドアが開き楠木先生が入ってきた。

楠木「はい。みんなわかってると思うけど、明日から定期考査があるから気を抜かないように!それが終わったら夏休みだから!以上!」

その後…
クレーハウスにて───────


亜衣「えーっと…ねぇ悠…
ここどーなるの?」

悠「あぁ…ここはね…」

翔「朔、これさ…ここをこーして…これでいいんだよね?」

朔「あ、えっと…ここまであってるけどこっから…」

雛「……」

和音「……」

現在みんなでクレーハウスで勉強中。
誰かの家でもよかったんだけどここ風通しいいし、涼しいからテス勉もここでする方が効率がいい。

え?頭いいならする必要ないって?
あははっ!まぁそうなんだけど、順位出るときワクワクするじゃん?
私たちの場合、悠が1位で次が私ってのがお決まりなんだけど、私の場合3位とどれだけ差がつけられるかが楽しみなんだよね~…

悠「ヒナたちは?大丈夫?」

雛「うん。今のとこは…」

悠「和音は?」

和音「俺も大丈夫」

悠「そかそか」




1時間後ー

雛「…」スヤァ…

悠「スースー」

和音「……スースー」

亜衣「……」ウトウト…スヤァ…

翔「…スカー」

朔「スピー…」

シックスター

全滅。




悠「…ん…

(え?なにこれ…なにがあったの?
なに?睡眠薬でも撒かれた?なにみんなして寝てんの?つか、俺も寝てた?

なに?これカオス?
ヒナと和音はわかるけど3組グループはいかんだろ…
とりあえず、和音起こして、亜衣と朔と翔起こすの手伝ってもらうか)

おい、おい!和音!起きろ!」

和音「ん…なんだよ…悠…」

悠「翔達起こすの加勢しろ」

和音「ん、あぁ…りょーかい」

悠「ヒナは寝かせといていいからとりあえず、3組グループだけ」

和音「はーい」

悠「翔!起きろ!朔もっ!目ぇ覚ませ!」

和音「あーいー…おーきーろー!」ペチペチ

翔「んあ?」

朔「ふあ…悠?」

亜衣「んにゃ…いた…zzz」

和音「……はぁ、こら寝るな」ベシッ!

亜衣「いっ…たぁ~…普通女の子起こすときに頭叩くやついる?ほんとありえないっ!」

和音「亜衣うるさい。
ヒナが起きる」

亜衣「ヒナ起こさないの?」

悠「コレ見て起こせるか?」

亜衣「ナニよそれ?」

悠「俺が作った200門の解答用紙」

翔「は?200門!?」

朔「まさかヒナ1人で解いたの?」

和音「すげぇな…」

悠「多分ヒナのことだから俺らが爆睡してる間もずっとといてて、解き終わった瞬間この場の空気に飲まれて力尽きてヒナも爆睡したんだと思う」

4人「なるほど…」

悠「だから、ヒナはそのままほっといて寝かしといてあげて。タイミングみて俺が起こしとくから」

4人「らじゃ」

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