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ターゲット第3段!
ターゲットは…
しおりを挟む────────────────────────
「すきだよ」
誰……?
「だいすき」
聞き覚えのある声…
ぱぱ?まま?
ううん違う…ぱぱやままよりももっと近い…
誰なんだろう?
「俺だけ見ててよ」
切ない声…
「ヒナ」
────────────────────────
悠「ヒナ?」
雛「ん…ゆー…なに」
雛はまだ眠たい目を擦りながら言った。
悠「ううん。なんか苦しそうな顔してたから発作起きたかなって心配になっただけ。
問題とくの疲れたろ。多かったし…全部正解だったからまだ寝てていいよ」
悠はふわりと笑うと雛の頭を撫でて、タオルケットをかぶせてくれた。
雛はその悠の優しい声と温もりに包まれて再び意識を手放した。
そしてテスト当日ー
テスト中隣のクラスからは終始誰かの恐ろしいうなり声が聞こえると言う噂が流れていた。
聞くとその正体は亜衣だったそうで…でも誰も亜衣がそんな声出すわけないと思い気づかなかったんだろう。
悠と和音と屋上で日向ぼっこをしているとガチャリとドアが開き…
亜衣「や~っ!終わった終わった!」
翔「かい!ほう!かん!!」
朔「自由って素晴らしい!」
朔達が声をあげながら入ってきた。
屋上でポカポカしながら日向ぼっこをしたて10分ほど経った時だった。
〈今から終業式を行います。生徒の皆さんは講堂に集まってください〉
雛「はぁ…行きますか」
5人「らじゃ」
講堂で並び、校長のクソ長い話をぼーっとしながら聞き流す。子供じゃあるまいしんなのわかってるっつーに…
終業式と全校集会が終わり講堂を出ようとした時だった。
「和音くぅーん!」
どこからか甘ったるい声が聞こえてきた。
ふと和音を見ると呆れ顔でため息をついていた。
振り返るとそこにいたのはターゲットの古城寺 麗羅先輩で…
彼女は1度雛を睨むと和音に視線を移し、雛を押しのけ和音の腕に自分の腕を絡めた。
麗羅「和音君さっきから何度も呼んでるのに気づいてくれないんだもん!麗羅寂しかったんだからぁ~…」
和音「はぁ…」
「和音君と麗羅様ってお似合いですよねぇ!」
「付き合ってはいかがです?」
「いやもうカップルにしか見えませんわ!」
あなた達もすごいよね。
麗羅様に対していうお世辞…大変だことwww
あなた達の麗羅様のご機嫌取りはそーとー労力削られるだろうね。
つか、くさいなこの人…香水キツすぎ…鼻折れそう…
麗羅「えぇ~!麗羅と和音くんお似合い?うれし~!
あ、ねぇ今日麗羅とデートしよ?」
和音「今日はちょっと用事があるんで…」
上目遣いで引き寄せてくる彼女と目を必死で合わせないようにする和音。
他人から見たらカオスだな、これ。
そんなない胸を押し当てられて男がときめくとでも思ってるのだろうか?
ほんとこの人バカだ。
あ、そっか。財閥クラスはバカの集まりだからこの人もバカで当然なのか…納得納得。
もう、彼女達の眼中に私はない。でも和音が目で助けてと訴えてくるもんだから仕方ない。
雛「朔。和音が助けてって」
朔「なんで俺が…」
朔はそう言いつつも和音のそばに行き、古城寺先輩達を押しのけて和音の腕を掴む。
朔「いや、あのそこ邪魔っすよ?
あと先輩達もーちょい人の顔色伺ったがいいんじゃないっすか?」
そう言って和音を連れて戻ってきた。
和音「サンキュ、朔」
朔「いえいえ」
そして雛は先輩達を横目でチラリと見たあとに和音の腕に自分の腕を絡めていった。さっきの古城寺先輩と同じように…
雛「ね、和音!
今日ね、みんなでご飯行く約束してるの!
和音も行くよね?」
和音「もちろん、行くよ」
キラキラと純粋な目を輝かせながら身長の高い和音を見上げて言う雛の頭を和音は優しく撫でで答える。
和音「なんならみんなで、誰かの家に泊まろうか」
朔「じゃあ俺ん家くる?
今日母さんいるし、父さんもいるから」
雛「いくいくー!
和音と悠も来るでしょ?」
悠「うん」
和音「当たり前」
雛「亜衣はー?」
亜衣「分かってて聞くのはずるいよ!
あたしも行くに決まってんじゃん!」
雛「やぁったぁぁぁっ!」
ここではあくまで天使の無邪気な可愛い私。
ちょっと子供っぽさを出せば周りの人達はみんな私に釘付けになる。
悠「今日は朔ん家は宴だな」
雛「明日から夏休みだしいいっしょ!」
翔「今日はオールだ!」
亜衣「またオール!?」
和音「俺途中で寝落ちするかも」
朔「そん時は叩きおこす!」
和音「強制かよ…」
そんなワチャワチャと盛り上がり話を進める私達をみて、古城寺先輩達は舌打ちをして去っていった。
あはは…
あの人達…潰すと面白そう♡
潰すのは夏休み明けにあるかな。
あー…早く夏休みおわんないかなぁ…
2学期が楽しみだ!
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