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偽物の可愛いはいらないよ?

X'masフェスティバル

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悠「ヒナ?どうした?」

雛「ん?なにが?」

悠「なんか考えてる顔してた」

雛はニッと笑って悠の両頬をパチンと挟み…

雛「悠顔近いぞ~!
ちゅーされたらどーする?」

悠「ヒナにできるとは思えない。
それ以前に届かないだろww」

雛「むぅ…それは否めない」

亜衣「悠、近すぎ!」

そう言って亜衣が雛と悠を引き剥がす。
そんな仲良くわちゃわちゃ楽しそうにしてる雛達を見て里緒菜ちゃんは不服そうな顔をすると、いつも一緒にいる穂波ちゃんと出て行った。

雛「亜衣、いこ」

雛は亜衣の腕を引いて、人混みをするりと抜けて2人の後を追った。

2人が来たのは1番遠いトイレでそれぞれ別々の個室に入る。

あ、ただ愚痴りに来てたわけじゃないのか…

雛と亜衣は1番奥の個室に一緒に静かに物音を立てないように入った。後をつけられてることを知らない2人は大きな声で話し始める。

穂波「ねぇなんで香月亜衣なの?里緒菜のことだからてっきり双葉雛を利用してイケメン4人を捕まえると思ってたんだけど」

里緒菜「あー…最初はね、そう考えてたの。でも、双葉雛はかわいい系じゃん?で里緒菜もかわいい系だから隣には美人系いる方が映えるじゃない?実際双葉雛もそれを利用してるし…」

穂波「でも香月亜衣だよ?
あいつが双葉雛以外の人といるの見たことある?双葉雛はいろんなクラスに友達いるしいろんな子と話してるの見たことあるけど香月亜衣は違うよ」

里緒菜「だからじゃん。
双葉雛よりも里緒菜の方が仲良くなればいいのよ。双葉雛よりも里緒菜の方がかわいいし、年齢も同じで話し合うし余裕っしょ!」

穂波「イケメン4人は?あいつらもいつも双葉雛にべったりじゃん。超過保護にしてるし…」

里緒菜「所詮顔よ。本音は世間知らずすぎて手ェ妬いてるはず…そこを里緒菜が癒してあげるように寄り添えばきっとイケメン4人も落ちるわ。それに里緒菜の方がお金もあるし、体型なら里緒菜の方が圧倒的に勝ってるから大丈夫」

これを録音されてるとも知らずによくペラペラと…

ふぅん…顔と体ねぇ…

トイレのドアが開き、2人が出て行った後雛達も出た。

雛「まさか亜衣のこと利用しようとしてるとはね…」

亜衣「あたしが好きなのはヒナだけなんだけど…それにヒナの立場取ろうとしてるみたいだけだ悠達が許さないと思うよ?」

雛「まぁいいじゃん。好きに遊ばせてれば…そーゆー人ほど落ちてく時に醜い顔を見せてくれるはず…悠達を癒すなんて…そんなのあいつらには無理だよ」

お金があっても所詮バカなら変わらない。どっちが格上かわからせてあげるね。堕ちてく時どんな顔してくれるかな?期待してるからね。

里緒菜ちゃん♪
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