『天使』にも『悪魔』の顔がある

双葉 陽菜

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最後のターゲット

リアル鬼ごっこ

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そんな風にあたしと和音が保健室でぼーっとしていると…

「ヒナちゃんがいたぞーっ!」

「朔君だわ!」

「悠くんもいた!」

「翔くんみっけ!」

「シックスターは変装している可能性がでてきたぞー!」

まさかっ…あの天才のヒナがバレた?

どうしよう…

すると和音が

和音「亜衣、ヒナと朔にできる限りたくさんの人を連れて逃げるように言って。それから、悠と翔には今すぐ体育館のシャワー室に来るよう伝えて」

亜衣「え?わ、わかった」

和音「悠に頼まれてたんだよね~
残り時間が10分程度になったら、そうしてって。
ヒナと朔ならたくさんの人を連れて逃げることが可能だからってね」

さすが学年トップの天才と思った。

だからあたしは和音に指示を受けた通りに悠と翔に伝えてヒナと朔にも伝えた。そのあとあたしと和音は2人でシャワー室に向かった。

シャワー室に行くと悠と翔はすでにきていた。あたしたちも行く時に誰とも会わず追いかけられずに済んだ。おそらくヒナと朔がかなりの人数引き連れてくれたのだろう。

開始から1時間50分

残り10分。

亜衣said END


ヒナsaid

「はぁっ…はぁっはぁっ…はぁっはぁっはぁっはぁっ」

きっつい…つか、多すぎ…
どうしよう…これからどーすればいいの?
この作戦考えたの私じゃないし…悠だし…悠はまたその時に言うって言ったっきり何も連絡こないし…これ…もう体力勝負なんだけど…あ!朔だ!

「朔!」

朔「え?あ、ヒナっ!」

「ちょうどいい!このまま一緒に行こう!」

朔「そうだな!その方が何かと安全かもな!」

私は朔と顔を見合わせて朔と一緒にウィッグを外して変装を解きニッと笑って朔と2人で駆け出した。

朔としばらく走っているとスマホがなる。

「はいっ!」

悠『ヒナ?今どこ?』

「西校舎らへん!」

悠『シャワー室来れる?』

「いけるっ!多分!」

悠『朔は?』

「一緒!」

悠『なら、一緒に来い!
いいか?焦らずに考えろよ?捕まらないようにどう行けばいいか…急げとは言わないから』

「分かってる!」

悠『ふっ。じゃあ待ってるな』

「らじゃ」

朔「悠なんて?」

「シャワー室に来いって!」

朔「…ヒナ…足大丈夫か?まだガクガクなってない?」

「はっ…全っ然余裕!」

朔「なら…行きますか?」

「やっちゃいますか!」

私と朔は中庭の芝生の前のベランダに出ると2人でベランダを跨いだ。
後ろから大群が来るのを前にニッと笑って、「せーのっ」と合図して2人で下に飛び降りた。
運動神経抜群だし、これくらいの着地なら問題ない。
上からはしたに急げという声が聞こえる。

私たちはそのまま体育館に向かった。

だが、その途中でまたその大群に遭遇。

朔「はっ!?」

「なっ…えっ…うそ!」

朔「あーもう!飛び降りたイミ!」

「なんでここで会うのかな!?」

しかし、体育館前の階段にきた時…

「えっ?」

朔「うわっ!」

「なにこれっ」

なぜかたくさんのトイレットペーパーの紙が散らばっていた。

朔「なっ…ちょっ…わっ!」

「おあっ!」

わたしが一枚踏んで滑ってしまった。

朔「ヒナっ!」

あ…やばい!
捕まるっ!

そう思った時…

グイッ!

とつぜん腕が掴まれ近くの部屋に引きずり込まれた。

「わっ!」

声をあげた瞬間口を手で塞がれる。
その人はヒナを腕の中に入れたまま朔に言った。

「水篠逃げろ!」

朔はその声に反応して行ってしまった。
そのままドアを閉めて背中をドアに向けてしばらく睨んでいた。足音が消えたあとふぅ…と息をついてヒナを解放した。

「なに、急に…田隈…」

田隈「ここにいたらさ、双葉の声が聞こえて…
で、ちょっと覗いたらお前倒れてるし後ろめっちゃ大群きてるし…やばい、と思って引きずり込んだ。
ごめん…必要以上に干渉しないって約束したのに…」

「なにに謝ってるの?
これはわたしを助けてくれたんでしょ?
べつに助けるくらいじゃ責めたりしない。私そこまで馬鹿じゃないよ?」

田隈「そうだな」

「じゃあ行くね!」

田隈「おう!」

ヒナsaid END

雛が出ると大群はいなくなってた。

トコトコとシャワー室に向かい、汗とスプレーを流す。

雛「ごめん、お待たせ」

髪を乾かしていつも通り制服に着替えてリボンをつける。そして…

雛「行きますか!」

と言って向かった。

悠「ごめん、ヒナ。仕掛けのこと言ってなかった」

雛「気にしないで。大丈夫だよ」

雛がにっこり笑って返すと悠はそっか…と言って小さく笑った。

そのまま六人で散らばって逃げ続けた結果誰も捕まらずに終わった。
里緒菜ちゃんと穂波ちゃんも捕まらなかったみたい。

どうしよう…どこで潰そうか…

あ…そっか!

ないなら自分で作ればいい!

そう。あの先輩達の時のように!
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