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最後のターゲット

リアル鬼ごっこ

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そしてと言う間に大縄大会。

まずは1年生からだ。

1年2組

委員長「今日はいよいよ本番です!
みんなで力合わせてまずは学年1位とりましょう!

頑張るぞーっ!」

みんな「おぉーーっ!」

《それでは1年生から始めます。位置について…》

アナウンスの声で縄を持つ人たちが縄を取り長さを調節する。

《よーい…》

1番前の人が飛ぶ準備をする。

《スタート!》

「はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!」

みんなの掛け声に合わせながら縄を飛んでいく。
雛はバスケ部のエースの子と飛ぶ。別に大縄が苦手と言う訳ではない…むしろ大好きだが、2人同時に飛ぶと2回加算されるため数稼ぎで大体2、3人1組の形式をとっていた。

「はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!」

30分後ー


「はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!《終了です!》」

最後の人が飛び終わってから集計が行われる。
1年は全部で10クラス。
1位から3位が発表される。

《集計が終わりました。順位を発表します。1位…1年3組!403回。2位…1年2組400回…3位…》

続いて2年3年と続く。

最後は1年から3年の1位と2位の総合の対決となった。
いつもは仲良しの雛たちも今はクラスごとに敵になる。雛は負けず嫌いのため、初戦で2人だったのを1人増やして3人で飛ぶことになった。

《それでは最終決戦始めます!位置について…よーい…》

ピストルが高く上がる。

《スタート!》パァンッ!


「はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!」

1回目よりも掛け声が大きくなる。


「はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!はいっ!」

30分後ー

「はいっ!はいっ!はいっ!《終わってください!》」

集計が行われる。

《集計が終わりました!
それでは総合順位を発表します!
まず1位!1年2組!415回!
2位!1年3組!405回!3位、2年8組!397回でした!》



終了後ー

亜衣「あぁぁぁっ!悔しいぃ~!」

翔「最初勝ってたけどな」

朔「なんで最後の最後で俺ら負けるんだよ」

雛「日頃の行いが悪いから」

朔「それ、俺らよりヒナだろ」

悠「俺たちが優秀だから」

翔「うっざ!」

和音「勝利の女神は俺たちに微笑んだのさっ!」

亜衣「なんか和音がめんどくさいんだけど…」

雛「あ!そーいや私たち変装しなきゃじゃん!」

5人「そーだった!」

悠「いそげっ!」




10分後ー

《ただいまより1年と3年合同によるリアル鬼ごっこを始めます。現在の位置からのスタートで構いません。制限時間は2時間です。それではよぉ~い…スタート!》

こうして最後の種目リアル鬼ごっこが始まった。


資料室ー

雛「準備はいい?」

翔「違和感しかないんだけど…」

朔「とりあえずチーム分けしとく?」

悠「俺とヒナ、和音と亜衣、翔と朔でいい?」

亜衣・朔「意義なし」

和音「んじゃ、行きますか!」

悠「ヒナ走れる?」

雛「ばっちし!」

「ねぇ今日悠くんみた?」

「大縄飛んでたよね!」

「亜衣ちゃんと和音君はいたよね!」

「翔君と朔君も挟み撃ちしたらいけるんじゃない?」

「ヒナちゃんも待ち伏せしたらいけるかも!」

飛び交う名前は私たちばっか…
いくら私が天才でも正直言って怖い。もしこの中の誰かが捕まって好き勝手されたら…そう思うと怖くて仕方がない。

すると隣にいた悠がキュッと手を握って

悠「大丈夫だ。心配しなくていい」

と耳元で囁く。

雛は悠をしっかり見てゆっくり頷いた。
「わかった。ありがとう」と…

香月亜衣Said

今の私たちには誰も見向きもしない。それどころか私たちがシックスターだとすら気づいていない。

その時…

「1年8組八木さんアウトー!
見事連れてきた畑中君は八木さんを好きにできまーす!」


捕まったんだ…

それを合図であるかのように次々と名前が上がる。
さすが運動神経抜群なシックスターなだけあってヒナや悠、翔たちの名前は上がらない。
ヒナが今回ターゲットにしている伊崎と柏原の名前も…



開始から1時間15分

残り45分。
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