『天使』にも『悪魔』の顔がある

双葉 陽菜

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最終章

予餞会

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そして日にちは過ぎてあっと言う間に予餞会。

雛達在校生は階段席に座っていて、3年生が入ってくるのを待っている。
雛と悠と和音は偶然にも席が近くなっていた。

和音「3年生まだ?」

雛「退屈する…」

悠「zzz…」

和音「ヒナ、悠起こせ」

雛「悠起きて」

悠「ん…」


そしていよいよ予餞会が始まった。

《3年生が入場します。
拍手でお迎えください!》

パチパチパチパチパチ…

3年生が入場してきてクラスごとに用意された椅子の前に立つ。全員が入ると一斉に椅子に座った。

予餞会の行事は進み、いよいよ在校生による出し物が始まった。1年生は最後から2番目。ラストはシックスターのA◯Aだ。人気のシックスターであるだけに大鳥を任されてしまった。

《続いては1年生によるE-◯irlsです!曲はHighschool♡loveです!》

『Gimme! an E!!
E!!G-I-R-L-S    E-girls!!』

雛『いつもの寄り道コースコンビニの前
あの日にフラッシュバック早く会いたい』

里緒菜『このドア開けたらみんな待ってるねドキドキ』

亜衣『喧嘩したままだったあの子にはフェイスブックで謝っておいたし』

穂波『連絡取れなかったあの子ともまた繋がれるLINEで』





5人『la lalalala Highschool love
la lalalala Highschool love
la lalalala Highschool love
la lalalala Highschool love』

《ありがとうございました!それでは、もう一度1年生の皆さんに大きな拍手をお願いします!!》


そこから書道部やバトン部、新体操部のパフォーマンスや吹部の演奏、ダンス部のダンスや生徒会の演劇などが続いた。今はコーラス部による合唱があっている。これの次がラストの私たちシックスターだ。

ふと亜衣を見るとキッと上を睨みつけていた。

雛「亜衣?どうしたの?」

亜衣「あ、ううん。なんでもないよ笑」

あはは…と笑う亜衣に絶対何かあると確信した。
何かあるのは間違いない。これはあってるはず…多分里緒菜ちゃん、穂波ちゃん絡みだろう…現時点であの子達が関わってないはずがないから尚更だ。
とりあえず、周りには気をつけておこう。

《それではラストはいよいよ皆さんお待ちかね…シックスターの6人です!!》

司会の人が私たちの名前を呼ぶと会場からは一気に歓声が上がった。

「きゃぁぁぁぁぁっ!悠くーーんっ!」

「和音くんこっちむいてぇぇぇっ!」

「朔くん、かわいいーっ!」

「翔くぅぅぅん!」

「香月さんさいこーーっ!」

「亜衣ちゃぁぁぁんっ!」

「双葉さんかわいいーっ!」

「きゃぁぁぁぁぁっ!ヒナちゃぁぁぁんっ!」

「きゃぁぁぁぁぁっ!かっこいぃーっ!」

うるさいな…

《シックスターでA◯AのYellです!》

会場の歓声にか聞けされながら司会の人は紹介した。
そんな歓声の中前奏が流れると会場はだんだん静かになり、直也担当と和音から歌い始めた。

和音『あと少しで届かない時…進むことを諦めそうな時』

雛『いつも君の声が聞こえた…ずっと側にいるような気がした』

朔『無数にある夢のかけら…覚悟決めて僕が選んだ道』

亜衣『行くとこまで行くしかないだろう…限界すらまだ見ていないから』

翔『諦めない強さで』

悠『君に勇気を送れるかな?Ahー Oh oh』

和音・雛・朔
『夢の咲く場所はここにある後悔はない胸が踊ってるから』

悠・亜衣・翔
『確信の旗をなびかせて運命に何度でも飛び込もう』

和音・雛・朔
『固唾を呑んでる世界中が朝焼けを待ちながら』

悠・亜衣・翔
『高く築き上げたこの拳が信じた僕の誇り…』

1番が終わって2番に入る。

そして2番のサビに差し掛かって雛がセンターに来た時だった。

プツッ…

雛の頭の上でなにかが切れる音がしたがそれに誰一人気づかなかったが雛の斜めうしろにいた亜衣にははっきり音が聞こえた。
亜衣は踊りを止めて…

亜衣「ヒナッ!」

雛「わっ!」

ガッシャァァン!パリンッ!!

雛の腕を思いっきり引いた…が…
ラストは下に叩きつけられライトの破片が雛の腕を突き刺し、雛は左腕を抑えて座り込んだ。

雛「いたっ!!…ったぁ~」

亜衣「ヒナっ!」

悠・和音「ヒナっ!」

上からステージライトが落ちてきて割れた衝撃でその破片が雛の腕に刺さったのだ。
雛の腕は流血を起こしている。

悠「ヒナ、大丈夫か?」

悠が青ざめた顔をして聞く。
亜衣たちも心配そうに雛を見る。

雛「ん…へーき」

雛は痛そうな顔をしながらも強がる。
突然のことに放送かがりも慌てて音を止めた。

和音「ヒナ、血が出てる。保健室行こう」

雛「でもっ…ステージがっ…」

悠「今はステージどころじゃないだろ。
早く止血しないと大変なことになるよ。
それにこの破片も抜かないと…傷口化膿するよ」

雛「…っ…わかった…」

和音「俺ら、ヒナを保健室に連れてって手当てしてくるからそれまでここ綺麗にしといてもらっていい?
きっとライトのネジが緩んでただけだろうし、ヒナも怪我だけだからステージは続ける。

いいよね?先生」

和音がステージ係りの人に指示をして先生に言い放った。

そのまま雛は悠たちに連れられて保健室に向かった。

保健室───────

雛「…っ!!」

綾「…ったくライトの破片が刺さるとか初めて聞いたぞ…お前ガキのくせに怪我しすぎじゃねぇか?
それになんか怪我の程度がでかすぎる気がするのはわたしだけか?」

雛「そうじゃない?それに、怪我するのが子供でしょ?」

綾「こーゆー時だけ子供使うんじゃねぇ!」

雛「いったい!」

綾「はい。とりあえずそこまで深くないから大丈夫と思うけど、消毒してガーゼ貼ってるからあまり動かすなよ」

雛「ちょうどマイク持つ方の手でよかったぁ~。
ありがとう綾乃ちゃん!
お邪魔しました!」

そのあと雛たちはすぐには講堂に戻らずに資料室に入った。

多分講堂もまだ片付け終わってないはずだし…何より、こいつらの調子を戻さないといけない。

雛を机の上に座らせるとみんなは雛を囲むように立った。だけどみんなは雛は見つめるだけで何も言わない。すると雛が口を開いた。

雛「私を殺そうとした上に今度は怪我させたんだもん。俄然潰すやる気が出たんじゃないの?」

雛がニッと笑って言うと悠たちは、はぁ…とため息をついた。

亜衣「それ…あたしらがなんも言えないってわかってて言ってる?」

雛「うん」

悠「この…確信犯が…」

雛「へへ」

朔「まぁ、そこまでギャグ言えるなら案外ダメージあんまりなかった?」

雛「わたしのことバカにしてる?
小学生の時に受けた打撃と比べたらこんなの可愛いもんでしょ」

和音「ヒナ、根性だけは鋼の強さだよね」

雛「一言余計」

悠「よしっ!なら、戻るか!」

5人「らじゃ」

あっはは!
里緒菜ちゃん穂波ちゃん待っててねもうすぐさいっこーの舞台を用意してあげる。

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