『天使』にも『悪魔』の顔がある

双葉 陽菜

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最終章

予餞会

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雛たちが講堂に戻ると講堂はざわざわしていた。
当然だろう。いきなり怖すぎるアクシデントが起こった上に雛が講習の面前で怪我をしたのだから…

しかし雛はそんな中ステージにトコトコと出て行き…

雛「みんなーっ!
さっきはびっくりしたかもしれないけどわたしはこのとーりっ!ぴんぴんしてるから全く問題ナッシング!それじゃ、和音の指示通りさっきのステージ続けるよーっ!」

司会「じゃあ、2番のはじめからでいいですか?」

悠「うん。それでお願い」

和音「よし!ステージパフォーマンスラストだ。盛り上げよーぜっ!」

5人「おぉーーっ!」

悠『じぶんのこと乗り越えた時…見上げていた星がつかめた時』

亜衣『涙声の君が聞こえた…この気持ちが繋がりあえたよね』

翔『答えのない手探りの中…何度となくうつむいたこともある』

雛『だけどずっと誰かのエールが…心の火を灯してくれていた』

朔『大切な誰かのこと』

和音『照らせる明かりになれるかなYeah Yeah Yeah』





5人『固唾を呑んでる世界中が朝焼けを待ちながら…
高く築き上げたこの拳が信じた僕の誇り…』

その後は何事もなくステージは終了した。
雛たちは素早くステージを降りると次の準備に取り掛かった。里緒菜ちゃんたちはすでに階段席に座っていたのがステージ裏の陰から見えた。

雛「亜衣と和音はビラを持ってきて、言っておいた場所にセットしといて。悠と朔は横断幕の準備と確認してきて。それから翔はわたしと一緒にDVDの準備に行くよ」

5人「らじゃ」

雛たちはそれぞれに分かれて素早く準備をした。
その約数分後ー

《それでは続いては3年生から在校生に向けてのメッセージです》

そのアナウンスとともにスクリーンが下がりDVDの動画が映る。しかしそこに映ったのは3年生からのメッセージではなく…

『ねぇ穂波。双葉雛の弱点は多分イケメン4人を取られることだとおもうの。だからね、里緒菜、翔くんにちょっといたずらしちゃったぁ♪』

『なにしたの?
あんまりやりすぎると犬飼くんキレるよ?』

『あのね、翔くんに1回迫ったの』

『やるじゃん
どうだった?』

『それがね、あんまり反応良くなくて…
それにさぁ「俺にはヒナがいるし、それに俺にはそんな変態かます趣味はない。君は断固お断り」って言われちゃったの。だから、今すっごい双葉雛が邪魔なんだよね』

『なら、私が双葉雛を消す。
この世から消してあげる。
私に考えがあるから大丈夫だよ』

『さっすが穂波!』

穂波「なっ!?」

里緒菜「なにこれっ!すぐに消してよっ!」

あははっ…おもしろっwww
あの顔…どんなに可愛くてもあの顔はないよねぇ…でもここまではまだ手始めにすぎない。
わたしの命2回も狙ってさ、それにわたしがキレないとでも思ってた?内心まじギレしてんだよね。

続いては、横断幕。
動画が終わって砂嵐になったと同時に操られているかのように下がった横断幕。これ、あなたたちが壊したライトの吊り下げを使ったら簡単にできたよww

その横断幕が降りて声が上がる。
そこにあったのは…

柏原穂波と伊崎里緒菜、真実発覚!

と書かれた文字の下に整形前の2人と整形後の2人の写真を拡大してみんなに見えるように貼ってあった。

「なにこれ…」

「えっ?整形…!?」

「まじで?」

「穂波ちゃんと里緒菜ちゃん整形してるの?」

みんなはその横断幕を見ようと一斉にフロアに降りていった。

里緒菜「なんでこれが…」

穂波「誰よ!こんなことしたのっ!
すぐに出て来なさいっ!」

はっ…誰が出るかよばぁか!
でもさ…こんなんで終わると思う?
あともう一つ…下手したらケーサツ沙汰だろうね。
あんたの親通報されて捕まるよ。
そしたらあんた…みんなに言われるね?

さぁ、翔を巻き込んだ罰受けてもらおうか!

雛がスマホで合図すると、いきなり講堂に暴風が吹き荒れた。ステージの天井付近に朔と和音が巨大扇風機を仕掛けていたのだ。それと同時にたくさんの紙が吹き飛ぶ。しかしみんな暴風に耐えるのにそれどころではない。
ヒナたちはすぐに椅子の下にしゃがんで風を避ける。

暴風がやむとみんなは足元に散らばった紙を拾い上げる。すると再び声が上がった。

「なにこれ…」

「えっ?暴力団っ!?」

「えぇ!穂波ちゃん家暴力団だったの?」

「しかも暴力団団長ってやばくない?」

「これやばいやつじゃん」

「親捕まんじゃないの?」

「誰が通報してよっ!」

「ケーサツ呼ばないとやばいって!
俺ら殺されるっ!」

「やだぁぁっ!まだ死にたくないよぉ~!」

うぉぅ…なんかえらいことになったな…
ま、穂波ちゃんの顔やばすぎてウケるけど…

すると穂波ちゃんがわたしの近くにきてわたしの胸ぐらを無言でいきなり掴むとそのままわたしをざわざわしているフロアの中心に連れてきて…

穂波「あんたバカにしてんの?」

わぁお、怖い顔!
これ、わたしがビビる演技したら1発だよね!

雛「な、なんの話?」

わたしは身体を少しカタカタと震わせながら鬼の形相をしている穂波ちゃんを見る。

穂波「ふざけんなよっ!
バカな真似しやがって!」

はっ…本性さらけ出しちゃって…なっさけなっ…
でもね?こっちにも喧嘩っ早いやつが若干2名いるんだよねぇ…

翔「ふざけんなはお前な」

朔「なに勝手に俺らの前からヒナ引きずりおろしてんの?ヒナ引きずっていくやつ初めて見たわ」

雛「翔、朔」

翔はスパッと穂波ちゃんの手を雛の胸ぐらから外して
雛をじぶんの後ろに隠した。

翔「言ったよな?
次はねぇぞって…」

雛「いいよ、翔。いこ」

翔は雛を見たが雛がにこっと笑うと翔はわかったといって少し不満そうに引き下がった。
雛はササッと穂波ちゃんに近寄り

雛「あの紙…集めなくていいのかなぁ?」

と囁いた。

穂波「あとで…資料室にきて…」

穂波ちゃんの声は震えていた。

あははっ!笑えるwww
顔では必死にこらえてるようだけどめっちゃキレてんじゃんwwwあー面白い♪

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