7 / 51
一章
一章③ 無法魔術師は信用がない
しおりを挟む
「あれ? アテナさん?」
ぼちぼち日差しも高くなってきたころ、まだ人影もまばらな商店通りを歩いていると、向かいのほうからやってきた少女に声をかけられた。
亜麻色の髪を短めのポニーテールにした快活そうなその少女は、サーシャさんの一人娘であるセシルだ。
おそらくはこれから学校に向かうところなのだろう。白地に紺色の大きな襟がついた市民学校の制服をきており、その背中には革製の大きな鞄を背負っている。
「やあ、おはよう」
「おはようございます。こんなところで、珍しいですね」
僕が挨拶をすると、セシルもニコッと微笑みながら応じてくれた。
サーシャさんとよく似た面立ちをしているが、母親である彼女と比べると快活そうな印象が勝っており、このあたりは亡き父親の遺伝子が色濃く出ているのかもしれない。
実際にお会いしたことがあるわけではないが、真面目ながらも明るく気さくな性格で、何事にも前向きな御仁だったという話だけは聞かされている。
きっと僕なんかとは対照的な好人物だったのだろう。
「散歩中なんだ。僕みたいな人間でも、たまには朝日を浴びておかないといけないからね」
「そうなんですね。でも、朝日を浴びないことなんてあるんですか?」
屈託のない笑顔でセシルが言う。
心にグサッとくる言葉だが、まあ、他意はないのだろう。
「セシルはこれから学校?」
「はい」
「市民学校は楽しい?」
「楽しいですよ。ちょうど今年から魔術の授業がはじまったんですけど、その担当の先生がすごい人で、いつも次の授業が楽しみなんです」
「へええ。それはすごいね」
「アテナさんも魔術が使えるんですよね?」
「まあ、多少はね」
「よかったら、今度どんな魔術が使えるのか見せてください……あっ、ユリアちゃーん!」
セシルがそう言ってペコリと頭を下げ、そのままこちらの返事は待たずに今度はすぐそばを通りかかった別の女の子のほうへと駆け寄っていった。
その女の子もセシルと同じ市民学校の制服を着ていることから察するに、いわゆるご学友というやつなのだろう。
二人はそのまま談笑しながら商店通りを市民学校のほうに向けて歩いていき、僕はとくに意味もなく肩をすくめながら、彼女たちとは逆方向に向けて歩みを再開する。
(市民学校で魔術の授業か……)
ここ一年あまりの記憶しかない僕が偉そうなことを言える立場ではないが、魔術の価値も今と昔では随分と変わってしまったように思う。
かつては人の生活にとって必要不可欠なインフラ的な存在だったのかもしれないが、今はもうそういった時代ではない。
とくに近年はその傾向が著しく、誰でも手軽に魔術と同様の現象を発生させられる『エーテル機関』という装置が普及しはじめて以降は、もはや魔術に頼らずとも何ら不自由のない豊かな生活を送ることが可能となっていた。
その一方で、魔術師に対する風当たりは時を追うごとに厳しくなってきている。
まあ、当然と言えば当然だ。誰しもがそうだとは言わないが、仮に僕みたいに好き勝手に魔術を使う人間が身近にいるとなれば、誰だって身の危険くらいは感じるだろう。
そんな時代にあって、わざわざ市民学校で魔術を教育する理由とはなんだろう――そんなことが少し気にはなったが、選挙権すら持たない僕にこの街の教育方針についてとやかくいう権利があるわけではないし、あまり深く考えても仕方のないことではあるか。
ともあれ、そうこうしているうちに僕は目的地である『水蝶』の前までたどり着いた。
すでに開店しているようで、行列ができているというほどではないが、窓ガラス越しに見える店内はすでにかなりの賑わいを見せているようだった。
どうせ今の時間は裏口も締め切っているだろうし、僕はそのまま入口の戸に手をかけて店の中へと足を踏み入れる。
もともとは大衆酒場の客席だった場所を改装して作られた売り場は広々としており、そこかしこに設えられた机の上には様々な種類のパンが並べられていた。
当然ながら店内は焼き立てのパンの芳しい薫りで満ちており、その匂いにつられて僕の腹の虫も急速に空腹感を訴えてくる。
考えてみれば昨夜から強制的に何度もウォーキングさせられている上に、無自覚なものも含めて何度かの軽い運動も挟んでいる。そりゃ空腹のひとつも感じよう。
「あら、アテナくん?」
――と、店の奥のほうから僕の名を呼ぶ声がした。
見やると、果物やクリームでデコレーションされた小洒落たパンが並ぶショーケースの向こうで、驚いたように目を丸くするサーシャさんがそこにいた。
売り場が広い上に客の出入りも激しいので、こちらから自己主張でもしないかぎり僕の存在など埋もれてしまうだろうと思っていたが、別にそんなことはなかったらしい。
やはり僕ほどのイケメンともなれば嫌でも目立ってしまうのだろう。
「アテナくん、ちょっと……」
サーシャさんは何故かキョロキョロと周囲に視線を向けると、そのまま僕に向かって手招きするような仕草をしてみせた。
何事かと思いながら歩み寄って行くと、サーシャさんはその豊満な胸をカウンターの上にズシッと乗せながら身をのり出してきて、そのまま抑え気味の声で囁いてくる。
「さっき、自治警察の人がお店にきたわ」
「えっ……」
胸に見とれている場合ではなかった。というか、完全に予想外の事態である。
わざわざ自治警察がこの店にまで来たということは、今回ばかりは警察側も本気で僕を捕まえようとしているということだろうか。
まあ、これまでの酔っぱらいの喧嘩と違って今回は殺人容疑だから、ある意味で当然と言えば当然かもしれない。僕のほうが少し軽く考えすぎていた。
これは下手にお店に迷惑がかかる前に退散したほうがよいだろうか……。
「とりあえず、奥で話を聞かせて。アリーシャちゃん、少しの間、ここをお願いしてもいいかしら?」
「あ、はい!」
しかし、サーシャさんは近くにいた従業員の女の子にそう声をかけると、そのままカウンターの奥へと消えていってしまう。
さすがにそれを放置して退散というわけにもいかず、僕もぐるっとカウンターを回り込んでサーシャさんのあとを追った。
奥の部屋は厨房になっているのだが、もともと『水蝶』は早朝とお昼時の二回しか焼成を行わないため、今の時間は僕とサーシャさん以外に人の姿は見えない。
「殺人事件の容疑者にされたって話……わたし、てっきりあなたの寝言だとばっかり思っていたのだけれど……」
こちらを振り返り、口許に手を当てて不安そうな面持ちをしながらサーシャさんが言った。
さすがにサーシャさんは僕を疑ったりしないと思うが、さて、どのように状況を説明したものか。
「ついにこのときがきてしまったのね……いつかは歯どめが効かずに人を殺めてしまうこともあるかもしれないと、覚悟はしていたけれど……」
「……あれ?」
しかし、僕の期待はあっさりと裏切られてしまう。
ぼちぼち日差しも高くなってきたころ、まだ人影もまばらな商店通りを歩いていると、向かいのほうからやってきた少女に声をかけられた。
亜麻色の髪を短めのポニーテールにした快活そうなその少女は、サーシャさんの一人娘であるセシルだ。
おそらくはこれから学校に向かうところなのだろう。白地に紺色の大きな襟がついた市民学校の制服をきており、その背中には革製の大きな鞄を背負っている。
「やあ、おはよう」
「おはようございます。こんなところで、珍しいですね」
僕が挨拶をすると、セシルもニコッと微笑みながら応じてくれた。
サーシャさんとよく似た面立ちをしているが、母親である彼女と比べると快活そうな印象が勝っており、このあたりは亡き父親の遺伝子が色濃く出ているのかもしれない。
実際にお会いしたことがあるわけではないが、真面目ながらも明るく気さくな性格で、何事にも前向きな御仁だったという話だけは聞かされている。
きっと僕なんかとは対照的な好人物だったのだろう。
「散歩中なんだ。僕みたいな人間でも、たまには朝日を浴びておかないといけないからね」
「そうなんですね。でも、朝日を浴びないことなんてあるんですか?」
屈託のない笑顔でセシルが言う。
心にグサッとくる言葉だが、まあ、他意はないのだろう。
「セシルはこれから学校?」
「はい」
「市民学校は楽しい?」
「楽しいですよ。ちょうど今年から魔術の授業がはじまったんですけど、その担当の先生がすごい人で、いつも次の授業が楽しみなんです」
「へええ。それはすごいね」
「アテナさんも魔術が使えるんですよね?」
「まあ、多少はね」
「よかったら、今度どんな魔術が使えるのか見せてください……あっ、ユリアちゃーん!」
セシルがそう言ってペコリと頭を下げ、そのままこちらの返事は待たずに今度はすぐそばを通りかかった別の女の子のほうへと駆け寄っていった。
その女の子もセシルと同じ市民学校の制服を着ていることから察するに、いわゆるご学友というやつなのだろう。
二人はそのまま談笑しながら商店通りを市民学校のほうに向けて歩いていき、僕はとくに意味もなく肩をすくめながら、彼女たちとは逆方向に向けて歩みを再開する。
(市民学校で魔術の授業か……)
ここ一年あまりの記憶しかない僕が偉そうなことを言える立場ではないが、魔術の価値も今と昔では随分と変わってしまったように思う。
かつては人の生活にとって必要不可欠なインフラ的な存在だったのかもしれないが、今はもうそういった時代ではない。
とくに近年はその傾向が著しく、誰でも手軽に魔術と同様の現象を発生させられる『エーテル機関』という装置が普及しはじめて以降は、もはや魔術に頼らずとも何ら不自由のない豊かな生活を送ることが可能となっていた。
その一方で、魔術師に対する風当たりは時を追うごとに厳しくなってきている。
まあ、当然と言えば当然だ。誰しもがそうだとは言わないが、仮に僕みたいに好き勝手に魔術を使う人間が身近にいるとなれば、誰だって身の危険くらいは感じるだろう。
そんな時代にあって、わざわざ市民学校で魔術を教育する理由とはなんだろう――そんなことが少し気にはなったが、選挙権すら持たない僕にこの街の教育方針についてとやかくいう権利があるわけではないし、あまり深く考えても仕方のないことではあるか。
ともあれ、そうこうしているうちに僕は目的地である『水蝶』の前までたどり着いた。
すでに開店しているようで、行列ができているというほどではないが、窓ガラス越しに見える店内はすでにかなりの賑わいを見せているようだった。
どうせ今の時間は裏口も締め切っているだろうし、僕はそのまま入口の戸に手をかけて店の中へと足を踏み入れる。
もともとは大衆酒場の客席だった場所を改装して作られた売り場は広々としており、そこかしこに設えられた机の上には様々な種類のパンが並べられていた。
当然ながら店内は焼き立てのパンの芳しい薫りで満ちており、その匂いにつられて僕の腹の虫も急速に空腹感を訴えてくる。
考えてみれば昨夜から強制的に何度もウォーキングさせられている上に、無自覚なものも含めて何度かの軽い運動も挟んでいる。そりゃ空腹のひとつも感じよう。
「あら、アテナくん?」
――と、店の奥のほうから僕の名を呼ぶ声がした。
見やると、果物やクリームでデコレーションされた小洒落たパンが並ぶショーケースの向こうで、驚いたように目を丸くするサーシャさんがそこにいた。
売り場が広い上に客の出入りも激しいので、こちらから自己主張でもしないかぎり僕の存在など埋もれてしまうだろうと思っていたが、別にそんなことはなかったらしい。
やはり僕ほどのイケメンともなれば嫌でも目立ってしまうのだろう。
「アテナくん、ちょっと……」
サーシャさんは何故かキョロキョロと周囲に視線を向けると、そのまま僕に向かって手招きするような仕草をしてみせた。
何事かと思いながら歩み寄って行くと、サーシャさんはその豊満な胸をカウンターの上にズシッと乗せながら身をのり出してきて、そのまま抑え気味の声で囁いてくる。
「さっき、自治警察の人がお店にきたわ」
「えっ……」
胸に見とれている場合ではなかった。というか、完全に予想外の事態である。
わざわざ自治警察がこの店にまで来たということは、今回ばかりは警察側も本気で僕を捕まえようとしているということだろうか。
まあ、これまでの酔っぱらいの喧嘩と違って今回は殺人容疑だから、ある意味で当然と言えば当然かもしれない。僕のほうが少し軽く考えすぎていた。
これは下手にお店に迷惑がかかる前に退散したほうがよいだろうか……。
「とりあえず、奥で話を聞かせて。アリーシャちゃん、少しの間、ここをお願いしてもいいかしら?」
「あ、はい!」
しかし、サーシャさんは近くにいた従業員の女の子にそう声をかけると、そのままカウンターの奥へと消えていってしまう。
さすがにそれを放置して退散というわけにもいかず、僕もぐるっとカウンターを回り込んでサーシャさんのあとを追った。
奥の部屋は厨房になっているのだが、もともと『水蝶』は早朝とお昼時の二回しか焼成を行わないため、今の時間は僕とサーシャさん以外に人の姿は見えない。
「殺人事件の容疑者にされたって話……わたし、てっきりあなたの寝言だとばっかり思っていたのだけれど……」
こちらを振り返り、口許に手を当てて不安そうな面持ちをしながらサーシャさんが言った。
さすがにサーシャさんは僕を疑ったりしないと思うが、さて、どのように状況を説明したものか。
「ついにこのときがきてしまったのね……いつかは歯どめが効かずに人を殺めてしまうこともあるかもしれないと、覚悟はしていたけれど……」
「……あれ?」
しかし、僕の期待はあっさりと裏切られてしまう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる