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王女シャルロットの豹変 〜嘘の相手が天使だった件〜
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アルカディア王宮の最深部、日の当たらない地下牢へと続く湿った階段を、王女シャルロットは侍女に伴われて降りていた。
壁の松明がパチパチとはぜる音が、静寂の中で不気味に響く。シャルロットのトレードマークであるブロンドの縦ロールが、一歩踏み出すごとに重苦しく揺れた。
「――で、勇者様は今、そこでカビの生えたパンでもかじっていらっしゃるわけ?」
シャルロットは、ドレスの裾を汚れから守るように持ち上げながら、隣を歩く侍女に尋ねた。細身の体に合わせた特注のドレスは、彼女の華奢なラインを強調しているが、今の彼女に優雅さを保つ余裕はあまりない。
「ええ。国王陛下は、姫様との不埒な行いを聞いて、もはや『父親の顔』を通り越して『冷酷な処刑人の顔』になっておいでですから。先日囚われた勇者様は現在、大逆罪の最有力候補として、極刑への最短距離を爆走中です」
侍女の淡々とした、どこか他人事のような報告に、シャルロットは良心の呵責で胸を多少痛め、保身のための嘘が予想以上に大事になったことに、物理的な胃の痛みをより大きく感じていた。
「……わたしのせい、よね?」
「客観的な事実のみを述べるならば、百パーセント姫様のせいですわ」
「でも、しょうがなかったわよね、あれは! お父様たちがわたしを生贄に捧げようとしたのが悪いのよ! 自分の命と引き換えに『不純な王女』という汚名を被ることを選んだわたしの勇気、少しは称えてくれてもいいじゃない!」
「その感動的な自己正当化は、これから無実の罪で死罪になりそうな勇者様におっしゃった方がよろしいかと」
シャルロットはぐっと言葉に詰まった。
(ところで……勇者ってどんな顔してたっけ? 謁見の間で見たときは、玉座から遠くてよく分からなかったし……まあ、どうせ『魔王なんて余裕で倒しちゃうゼ! 俺カッケー』みたいなイキったヤンキー系のガキに違いないわ。適当に謝ったあと、裏から何とか手を回して逃がしてあげればいいわよね。それで貸し借りなしよ)
そんな投げやりな、打算に満ちた気持ちで、いざ、鉄格子の奥に囚われている「罪人」を見た瞬間――。
シャルロットの心臓が、生まれてこの方経験したことがないような速さで跳ねた。
(……えっ。……うそ。めちゃくちゃ……いいえ、メチャクソ可愛いじゃない……!)
薄暗い牢の中で、地面に座り込んでいた少年が、物音に気づいてゆっくりと顔を上げた。 そこにいたのは、シャルロットが想像していた傲慢な戦士ではなかった。透き通るような肌。光を吸い込むような、純真そのものの瞳。そして、過酷な戦いをくぐり抜けてきたはずなのに、どこか儚げで、庇護欲を激しく書き立てるその横顔。
(何このキラキラした目。ちょっと傷ついた感じが、わたしの母性本能……いや、あらゆる本能を直撃してくるんだけど。うわぁ、今すぐ抱き枕にして一日中すりすりしたい……!)
勇者が困惑の表情で口を開く前に、シャルロットは鉄格子に駆け寄り、はかなげな表情を瞬時に作り上げて膝をついた。
「……アルカディア王女、シャルロットでございます。申し訳ありません、勇者様。わたくしの……わたくしの浅はかな、あまりにも愚かな嘘のせいで、あなた様をこのような目に……」
シャルロットの声は、今にも消え入りそうなほど震えていた。
「嘘……? 姫、どうしてそのようなことを? 一体何が起きているのですか」
「それはその……えーっと、あれです、あれ! そう、禁術ですわ!」
シャルロットは、勇者のあまりのキュートさに飛んでしまっていた事前の打ち合わせを思い出した。
「王家に伝わる禁断の呪術を用いて、この大地を焦土にせんとする父王と大臣の暴挙を砕くため……わたくしは、自らを生贄の条件である『清らかなる乙女』から除外させるしかなかったのです! その相手として、わたくしが最も尊敬し、その背中に憧れていた勇者様のお名前を勝手にお借りしてしまった……。すべては、この国と、あなたたち勇者パーティを救いたい一心だったのですわ!」
勇者は目を丸くし、それから感動に震えるような声で言った。
「そうだったんですか……。なるほど、姫はこの大陸のことを想って、ご自分の名誉を捨ててまで、王たちの過ちを止めようとしたのですね……」
「え、ええ。魔族と言えど命には違いありません。いくらわたくしたちが苦しい戦いを強いられているとしても、そのような暴虐かつ無慈悲な行い、許されるはずもありませんわ。そのために、わたくしは『不純な女』として生きる覚悟を決めたのです……よよよ……」
「ご賢察です、姫。姫にとって大変な汚名を着ながらも、王と大臣を止めんとするその自己犠牲の精神、素晴らしいと思います」
(ああっ、素直で、いい子すぎる! なにこの天使! 浄化される! 今すぐこの鉄格子を素手で引きちぎって、その柔らかなほっぺたをむぎゅーってしたい!)
「……あの、ぶしつけなことをお聞きしますが、勇者様。あなた様は……その、年上の女性をどう思われます? たとえば、ほんの一、二歳くらい上で、少しだけ気が強いけれど、一途な想いを持った女性がいたとしたら……。それは、許容範囲かしら?」
「え……? あの、どのような意味でしょうか? ボクは、女性はみな尊敬していますし、男として守らなければいけないと思っていますが……」
「いや、そういう博愛主義的なやつじゃなくて、もっとこう、特定の、恋愛対象的な、ね? 一、二歳くらい上でも大丈夫かなあと」
勇者は一瞬絶句し、それから顔を真っ赤にした。
(かわいい!! 昇天する!! 今すぐここから出して、結婚式場に特攻したい! ああ、どこだったっけ、『今結婚するならここ、最強の教会』特集の一位って……もう一回確認しないと、あの雑誌)
シャルロットは立ち上がると、背後に控えていた侍女にひそひそと、しかし苛烈な指示を飛ばした。
「勇者様への食事、今すぐ最高級のフルコースに変更しなさい。あと、あのカビ臭い藁を全部捨てて、最高級の羽毛布団とカシミアの毛布を持ってこさせて。牢番が何か言ったら、これで口を塞ぎなさい」
シャルロットが差し出した分厚い財布を、侍女は慣れた手つきで受け取ると、居眠りを装っていた牢番の懐にグイとねじ込んだ。
「ところで、姫様。勇者様を逃がす算段についてはどうされますか?」と侍女。
「ああ、あれね。忘れなさい」
「えっ」
「いったん……いいえ、永久に保留よ。どこの世界に牢からせこせこ逃げる勇者がいるの? 勇者は堂々としていなくちゃ。そうして、その隣にいるのは、美しい姫」
シャルロットは自慢の縦ロールを優雅にかき上げ、キリッとした表情で地下牢を後にした。その足は、もはや迷いなく、父王の待つ玉座の間へと向かっている。
壁の松明がパチパチとはぜる音が、静寂の中で不気味に響く。シャルロットのトレードマークであるブロンドの縦ロールが、一歩踏み出すごとに重苦しく揺れた。
「――で、勇者様は今、そこでカビの生えたパンでもかじっていらっしゃるわけ?」
シャルロットは、ドレスの裾を汚れから守るように持ち上げながら、隣を歩く侍女に尋ねた。細身の体に合わせた特注のドレスは、彼女の華奢なラインを強調しているが、今の彼女に優雅さを保つ余裕はあまりない。
「ええ。国王陛下は、姫様との不埒な行いを聞いて、もはや『父親の顔』を通り越して『冷酷な処刑人の顔』になっておいでですから。先日囚われた勇者様は現在、大逆罪の最有力候補として、極刑への最短距離を爆走中です」
侍女の淡々とした、どこか他人事のような報告に、シャルロットは良心の呵責で胸を多少痛め、保身のための嘘が予想以上に大事になったことに、物理的な胃の痛みをより大きく感じていた。
「……わたしのせい、よね?」
「客観的な事実のみを述べるならば、百パーセント姫様のせいですわ」
「でも、しょうがなかったわよね、あれは! お父様たちがわたしを生贄に捧げようとしたのが悪いのよ! 自分の命と引き換えに『不純な王女』という汚名を被ることを選んだわたしの勇気、少しは称えてくれてもいいじゃない!」
「その感動的な自己正当化は、これから無実の罪で死罪になりそうな勇者様におっしゃった方がよろしいかと」
シャルロットはぐっと言葉に詰まった。
(ところで……勇者ってどんな顔してたっけ? 謁見の間で見たときは、玉座から遠くてよく分からなかったし……まあ、どうせ『魔王なんて余裕で倒しちゃうゼ! 俺カッケー』みたいなイキったヤンキー系のガキに違いないわ。適当に謝ったあと、裏から何とか手を回して逃がしてあげればいいわよね。それで貸し借りなしよ)
そんな投げやりな、打算に満ちた気持ちで、いざ、鉄格子の奥に囚われている「罪人」を見た瞬間――。
シャルロットの心臓が、生まれてこの方経験したことがないような速さで跳ねた。
(……えっ。……うそ。めちゃくちゃ……いいえ、メチャクソ可愛いじゃない……!)
薄暗い牢の中で、地面に座り込んでいた少年が、物音に気づいてゆっくりと顔を上げた。 そこにいたのは、シャルロットが想像していた傲慢な戦士ではなかった。透き通るような肌。光を吸い込むような、純真そのものの瞳。そして、過酷な戦いをくぐり抜けてきたはずなのに、どこか儚げで、庇護欲を激しく書き立てるその横顔。
(何このキラキラした目。ちょっと傷ついた感じが、わたしの母性本能……いや、あらゆる本能を直撃してくるんだけど。うわぁ、今すぐ抱き枕にして一日中すりすりしたい……!)
勇者が困惑の表情で口を開く前に、シャルロットは鉄格子に駆け寄り、はかなげな表情を瞬時に作り上げて膝をついた。
「……アルカディア王女、シャルロットでございます。申し訳ありません、勇者様。わたくしの……わたくしの浅はかな、あまりにも愚かな嘘のせいで、あなた様をこのような目に……」
シャルロットの声は、今にも消え入りそうなほど震えていた。
「嘘……? 姫、どうしてそのようなことを? 一体何が起きているのですか」
「それはその……えーっと、あれです、あれ! そう、禁術ですわ!」
シャルロットは、勇者のあまりのキュートさに飛んでしまっていた事前の打ち合わせを思い出した。
「王家に伝わる禁断の呪術を用いて、この大地を焦土にせんとする父王と大臣の暴挙を砕くため……わたくしは、自らを生贄の条件である『清らかなる乙女』から除外させるしかなかったのです! その相手として、わたくしが最も尊敬し、その背中に憧れていた勇者様のお名前を勝手にお借りしてしまった……。すべては、この国と、あなたたち勇者パーティを救いたい一心だったのですわ!」
勇者は目を丸くし、それから感動に震えるような声で言った。
「そうだったんですか……。なるほど、姫はこの大陸のことを想って、ご自分の名誉を捨ててまで、王たちの過ちを止めようとしたのですね……」
「え、ええ。魔族と言えど命には違いありません。いくらわたくしたちが苦しい戦いを強いられているとしても、そのような暴虐かつ無慈悲な行い、許されるはずもありませんわ。そのために、わたくしは『不純な女』として生きる覚悟を決めたのです……よよよ……」
「ご賢察です、姫。姫にとって大変な汚名を着ながらも、王と大臣を止めんとするその自己犠牲の精神、素晴らしいと思います」
(ああっ、素直で、いい子すぎる! なにこの天使! 浄化される! 今すぐこの鉄格子を素手で引きちぎって、その柔らかなほっぺたをむぎゅーってしたい!)
「……あの、ぶしつけなことをお聞きしますが、勇者様。あなた様は……その、年上の女性をどう思われます? たとえば、ほんの一、二歳くらい上で、少しだけ気が強いけれど、一途な想いを持った女性がいたとしたら……。それは、許容範囲かしら?」
「え……? あの、どのような意味でしょうか? ボクは、女性はみな尊敬していますし、男として守らなければいけないと思っていますが……」
「いや、そういう博愛主義的なやつじゃなくて、もっとこう、特定の、恋愛対象的な、ね? 一、二歳くらい上でも大丈夫かなあと」
勇者は一瞬絶句し、それから顔を真っ赤にした。
(かわいい!! 昇天する!! 今すぐここから出して、結婚式場に特攻したい! ああ、どこだったっけ、『今結婚するならここ、最強の教会』特集の一位って……もう一回確認しないと、あの雑誌)
シャルロットは立ち上がると、背後に控えていた侍女にひそひそと、しかし苛烈な指示を飛ばした。
「勇者様への食事、今すぐ最高級のフルコースに変更しなさい。あと、あのカビ臭い藁を全部捨てて、最高級の羽毛布団とカシミアの毛布を持ってこさせて。牢番が何か言ったら、これで口を塞ぎなさい」
シャルロットが差し出した分厚い財布を、侍女は慣れた手つきで受け取ると、居眠りを装っていた牢番の懐にグイとねじ込んだ。
「ところで、姫様。勇者様を逃がす算段についてはどうされますか?」と侍女。
「ああ、あれね。忘れなさい」
「えっ」
「いったん……いいえ、永久に保留よ。どこの世界に牢からせこせこ逃げる勇者がいるの? 勇者は堂々としていなくちゃ。そうして、その隣にいるのは、美しい姫」
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