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リン、うっかりおしゃべりで最凶の魔導士(姉弟子)を覚醒させてしまう
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王都のメインストリートに面した、洒落たテラスカフェ。
色鮮やかなパラソルの下で、リンは一人、香りの良いハーブティーをすすっていた。
通りを行き交う人々は一様に明るい顔をしており、店員たちもチップを弾む客相手に愛想良く立ち回っている。クーデターによって王族が追放されたというのに、この街には悲壮感のかけらもなかった。
結局、戦士テオは騎士団に留まることになった。
彼が残る決断を下したのは、団長が熱弁していた「給与アップ」や「有休消化」「リタイア後の年金保障」といった待遇改善の打算に惹かれたからでは、断じてない。むしろ、そういった世俗的な利益で騎士の忠義を測る空気に、テオは最後まで反発していた。
だが、たとえ今の体制や上層部に疑問があろうとも、いったん騎士団に入団し、国に剣を捧げると誓ったからには、その持ち場で全力を尽くすのが彼の信じる「騎士の道」だった。具体的には、現在の正当な指揮系統である騎士団長や、その上司である大臣に仕えるということである。
王都の民衆が今の政権を支持し、平和に暮らしている以上、旧体制の王を担ぎ出して内乱を起こすことこそが「悪」であると、彼の生真面目すぎる魂が結論づけてしまったのだ。やむを得ずという形ではあるが、彼は重い足取りで、自らの持ち場へと戻っていった。
「不自由なもんだねぇ、騎士っていうのも。……まあ、あたしみたいな一般市民とは、住む世界が違うってことか」
リンはティーカップを置き、大きく背伸びをして、平和そのものに見える街並みを眺めた。
融通が利かない堅物の背中を思い出し、呆れるような思いにもなる。とはいえ、彼が自分の居場所を自分で決めたのなら、他人がとやかく言うことではない。ミーナには、別れ際に「テオ様を守って」と泣きつかれて請け負ったものの、堅物本人が平和で安全な(そしてホワイトな)王都の騎士団に居座るというのだから、当面はその必要もないだろう。とはいえ、あの純情な魔族の少女のために、できる限りのフォローはしてやろうとリンは思っていた。
そこへ、街の喧騒を切り裂くような、聞き覚えのある奔放な声が飛んできた。
「リン! リンじゃん! こんなところで何油売ってんのよ!」
「……げっ」
リンは露骨に顔をしかめ、声のする方へ振り向いた。
「お、おひさー、カサンドラ姉さん」
そこに立っていたのは、リンの姉弟子であるカサンドラだった。魔法の才能はピカイチだが性格に難があり、リンにとっては昔から付き合うのがひどく面倒くさい相手である。
細身ですっきりとした体つきに、動きやすい簡素な旅装束。愛嬌のある整った顔立ちをしているが、そのアーモンド型の目は油断なく鋭く、獲物を狙う鷹のような光を宿している。
かつて、同じ師匠の元で魔法の深淵を学んだ仲だが、今は王都から遠く離れた険しい渓谷に居を構えているはずだった。もともと師匠が使っていた辺境の庵に、彼女が居座って気ままに暮らしているのだ。
「どうしたのよ、勇者パーティの魔法使い様が。魔王をやっつけて、今頃は豪華なパレードの真っ最中じゃないの? それとも、報奨金でカフェごと買い取りに来たわけ?」
「いや、あれは師匠の無茶振り。もう少しで死ぬところだったよ、本当に。……ていうか、姉さんこそなんで王都にいるの? 師匠は?」
「あんたを送り出してから、ずっと帰ってきてないよ。連絡も無いし。どこで何してんだかさ。まあ、いつものことだけどね」
カサンドラは、昼間から堂々と一番大きなジョッキのエールを注文し、リンの向かいの席にどっかと座り込んだ。
「それより、魔王討伐の話聞かせてよ。まさか途中で逃げ帰ってきたんじゃないでしょうね?」
カサンドラの鋭い目が、面白そうな獲物を見つけたように細められる。リンは深い溜息をつきながら、これまでの経緯をかいつまんで説明した。魔王軍との戦い、魔王令嬢たちとの邂逅、和睦交渉、勇者のハレンチ事案、そして王都で起きた大臣のクーデターと謎の新王擁立について。
複雑怪奇な話を一通り聞き終えたカサンドラは、運ばれてきたエールのジョッキを勢いよく空にし、口元の泡を手の甲で拭いながらニヤリと笑った。
「あー、なるほど。そういうことね。あの大臣が必死こいて私を訪ねてきた用件って、それだったんだ」
リンの動きがピタリと止まった。
「……えっ。大臣が姉さんのところに? ということは……禁呪をやるように言われてるの?」
「師匠目当てに来たんだけどね。直接会ってはいないわよ、面倒くさいから。適当にあしらったんだけど、三回も来んのよ。どうやら、どうしても、その禁呪とやらを成功させてほしいみたいだね」
(……マズい雰囲気)
リンの背筋に、冷たい汗が伝った。聖女セシルは「料理未経験者にフルコースは無理」と評したが、目の前にいるこの女は違う。カサンドラは、師匠譲りの天性の魔法センスを持ち、未知の術式に対する並外れた好奇心と、倫理観の欠如をあわせ持つ「一流の料理人」だ。
リンは嫌な予感を覚えながら、恐る恐る尋ねた。
「あのー……まさかとは思うけど、トライしてみる気?」
「面白そうじゃん。禁呪なんて、そうそう触れる機会ないし」
カサンドラは、まるでお祭りの屋台で面白そうなおもちゃを見つけた子供のように、無邪気な笑顔を浮かべた。
「でも、めちゃくちゃ危険な術らしいよ。術者にもとんでもない反動がきて、死ぬかもしれないし」
「何言ってんの、だから面白いんじゃん。それにさ、その禁呪とやらを完璧に発動させたら、あたしの名前、魔導の歴史に深く刻まれちゃうよね?」
「それで大陸が焦土と化したら、悪名として刻まれるかもしれないよ」
「悪名は無名に勝る、でしょ」
カサンドラは事も無げに言い放った。その目には、狂気じみた探求心の炎がメラメラと燃え上がっている。
(……言うと思った)
リンは心の中で唸った。この姉弟子は、一度「面白そう」と思ったら、周囲の被害など一切考慮せずに突っ走る生粋の魔法馬鹿なのだ。
「そんな面白い話だったんだ。いやー、会えてよかったわ、リン! あんたに会って今の事情を聞かなかったら、大臣なんてただの面倒なストーカーだと思って、このまま一生ガン無視するつもりだったからさ。よし、謎が解けて俄然やる気出てきた! ちょっと行ってくるわ! ここの支払い、頼むね!」
エールの追加を頼むこともなく、カサンドラは満足げに立ち上がった。そして、絶望的な顔をしているリンの頭を乱暴にわしゃわしゃと撫で回す。
「じゃあね! うまくいきそうだったら、特等席用意してあげるから!」
嵐のように去っていく姉弟子の後ろ姿を見送りながら、リンは冷や汗が止まらなかった。手元のハーブティーはすっかり冷めきっている。
(……うーん。どう考えても、あたしが余計なことを喋ったせいで、事態がとんでもなくマズい方向に転がりそう)
禁呪の発動。それが成功すれば、魔王軍はおろか、この王都すらどうなるか分からない。
(……とりあえず、あたしのせいだってことは絶対に内緒にして、『大臣が禁術を行えるヤバい魔導士を見つけ出しそう』ってことだけ鏡通信で報告しておこう。うん、そうしよう。あたしは何も知らない。ただカフェでお茶を飲んでいただけ。姉弟子が勝手に暴走しただけ)
リンは残った冷たいお茶を一気に飲み干し、知らないふりをして、どこまでも青い王都の空を見上げた。
色鮮やかなパラソルの下で、リンは一人、香りの良いハーブティーをすすっていた。
通りを行き交う人々は一様に明るい顔をしており、店員たちもチップを弾む客相手に愛想良く立ち回っている。クーデターによって王族が追放されたというのに、この街には悲壮感のかけらもなかった。
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王都の民衆が今の政権を支持し、平和に暮らしている以上、旧体制の王を担ぎ出して内乱を起こすことこそが「悪」であると、彼の生真面目すぎる魂が結論づけてしまったのだ。やむを得ずという形ではあるが、彼は重い足取りで、自らの持ち場へと戻っていった。
「不自由なもんだねぇ、騎士っていうのも。……まあ、あたしみたいな一般市民とは、住む世界が違うってことか」
リンはティーカップを置き、大きく背伸びをして、平和そのものに見える街並みを眺めた。
融通が利かない堅物の背中を思い出し、呆れるような思いにもなる。とはいえ、彼が自分の居場所を自分で決めたのなら、他人がとやかく言うことではない。ミーナには、別れ際に「テオ様を守って」と泣きつかれて請け負ったものの、堅物本人が平和で安全な(そしてホワイトな)王都の騎士団に居座るというのだから、当面はその必要もないだろう。とはいえ、あの純情な魔族の少女のために、できる限りのフォローはしてやろうとリンは思っていた。
そこへ、街の喧騒を切り裂くような、聞き覚えのある奔放な声が飛んできた。
「リン! リンじゃん! こんなところで何油売ってんのよ!」
「……げっ」
リンは露骨に顔をしかめ、声のする方へ振り向いた。
「お、おひさー、カサンドラ姉さん」
そこに立っていたのは、リンの姉弟子であるカサンドラだった。魔法の才能はピカイチだが性格に難があり、リンにとっては昔から付き合うのがひどく面倒くさい相手である。
細身ですっきりとした体つきに、動きやすい簡素な旅装束。愛嬌のある整った顔立ちをしているが、そのアーモンド型の目は油断なく鋭く、獲物を狙う鷹のような光を宿している。
かつて、同じ師匠の元で魔法の深淵を学んだ仲だが、今は王都から遠く離れた険しい渓谷に居を構えているはずだった。もともと師匠が使っていた辺境の庵に、彼女が居座って気ままに暮らしているのだ。
「どうしたのよ、勇者パーティの魔法使い様が。魔王をやっつけて、今頃は豪華なパレードの真っ最中じゃないの? それとも、報奨金でカフェごと買い取りに来たわけ?」
「いや、あれは師匠の無茶振り。もう少しで死ぬところだったよ、本当に。……ていうか、姉さんこそなんで王都にいるの? 師匠は?」
「あんたを送り出してから、ずっと帰ってきてないよ。連絡も無いし。どこで何してんだかさ。まあ、いつものことだけどね」
カサンドラは、昼間から堂々と一番大きなジョッキのエールを注文し、リンの向かいの席にどっかと座り込んだ。
「それより、魔王討伐の話聞かせてよ。まさか途中で逃げ帰ってきたんじゃないでしょうね?」
カサンドラの鋭い目が、面白そうな獲物を見つけたように細められる。リンは深い溜息をつきながら、これまでの経緯をかいつまんで説明した。魔王軍との戦い、魔王令嬢たちとの邂逅、和睦交渉、勇者のハレンチ事案、そして王都で起きた大臣のクーデターと謎の新王擁立について。
複雑怪奇な話を一通り聞き終えたカサンドラは、運ばれてきたエールのジョッキを勢いよく空にし、口元の泡を手の甲で拭いながらニヤリと笑った。
「あー、なるほど。そういうことね。あの大臣が必死こいて私を訪ねてきた用件って、それだったんだ」
リンの動きがピタリと止まった。
「……えっ。大臣が姉さんのところに? ということは……禁呪をやるように言われてるの?」
「師匠目当てに来たんだけどね。直接会ってはいないわよ、面倒くさいから。適当にあしらったんだけど、三回も来んのよ。どうやら、どうしても、その禁呪とやらを成功させてほしいみたいだね」
(……マズい雰囲気)
リンの背筋に、冷たい汗が伝った。聖女セシルは「料理未経験者にフルコースは無理」と評したが、目の前にいるこの女は違う。カサンドラは、師匠譲りの天性の魔法センスを持ち、未知の術式に対する並外れた好奇心と、倫理観の欠如をあわせ持つ「一流の料理人」だ。
リンは嫌な予感を覚えながら、恐る恐る尋ねた。
「あのー……まさかとは思うけど、トライしてみる気?」
「面白そうじゃん。禁呪なんて、そうそう触れる機会ないし」
カサンドラは、まるでお祭りの屋台で面白そうなおもちゃを見つけた子供のように、無邪気な笑顔を浮かべた。
「でも、めちゃくちゃ危険な術らしいよ。術者にもとんでもない反動がきて、死ぬかもしれないし」
「何言ってんの、だから面白いんじゃん。それにさ、その禁呪とやらを完璧に発動させたら、あたしの名前、魔導の歴史に深く刻まれちゃうよね?」
「それで大陸が焦土と化したら、悪名として刻まれるかもしれないよ」
「悪名は無名に勝る、でしょ」
カサンドラは事も無げに言い放った。その目には、狂気じみた探求心の炎がメラメラと燃え上がっている。
(……言うと思った)
リンは心の中で唸った。この姉弟子は、一度「面白そう」と思ったら、周囲の被害など一切考慮せずに突っ走る生粋の魔法馬鹿なのだ。
「そんな面白い話だったんだ。いやー、会えてよかったわ、リン! あんたに会って今の事情を聞かなかったら、大臣なんてただの面倒なストーカーだと思って、このまま一生ガン無視するつもりだったからさ。よし、謎が解けて俄然やる気出てきた! ちょっと行ってくるわ! ここの支払い、頼むね!」
エールの追加を頼むこともなく、カサンドラは満足げに立ち上がった。そして、絶望的な顔をしているリンの頭を乱暴にわしゃわしゃと撫で回す。
「じゃあね! うまくいきそうだったら、特等席用意してあげるから!」
嵐のように去っていく姉弟子の後ろ姿を見送りながら、リンは冷や汗が止まらなかった。手元のハーブティーはすっかり冷めきっている。
(……うーん。どう考えても、あたしが余計なことを喋ったせいで、事態がとんでもなくマズい方向に転がりそう)
禁呪の発動。それが成功すれば、魔王軍はおろか、この王都すらどうなるか分からない。
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