36 / 49
第2章 ギルド
情報共有
しおりを挟む
「おい!マサト!!大丈夫か?!」
「あ、あぁ。大丈夫だ。」
「なんだったんだ?さっきの白いドラゴンは……」
「あぁ、レオン。俺たちダンジョンで黒いドラゴンを倒しただろう?さっきのドラゴンはあの黒いドラゴンの弟らしい。」
「は?……マサトはさっきのドラゴンと話せるのか……?」
「俺がダンジョンでもらったこの剣が関係しているみたいなんだが……契約して欲しいと言われたので契約した。」
「「「「はっ?!」」」」
全員がマサトの方をバッと凝視する。
「け、契約だと……?!」
「ドラゴンと契約なんて聞いたことがないぞ…!」
「え、なんかまずかったか?名前をつけろと言われたから名前をつけたんだが……。」
「そうか……。いや、まずくはないんだが魔物と契約なんてそれこそ下級魔物くらいしか聞いたことがないからな。」
「ドラゴンとなんて初めてだ。」
「そうなのか、なんか俺が呼んだらすぐに来てくれるそうだが。」
「そ、そうか。」
デイヴィスとフィルが何やら2人で話している。
「デイヴィス、フィル、どうかしたのか?」
「……マサト、やはりお前を王都に連れていかなければならない。」
「え?」
「ドラゴンと契約したとなると、王宮に報告しなければならないだろう。隠すとなるとマサト自身も危なくなる。」
「俺自身?」
「あぁ。ドラゴンと契約なんて分からないことが多い。それにどこからか情報が漏れれば狙われる可能性もある。だから、王宮に報告し、保護してもらうことが1番安全だと思う。」
「マサトを王宮に行かせたくないが、俺も王宮に保護してもらうのが1番いいと思う。ギルドじゃ守りきれないこともある、だろう……。」
「レオン……。なら、俺は王宮に行くよ。俺も安心だしな。……少し、疲れたみたいだ。休んでもいいか?」
「あぁ。前と同じように俺たちのテントで寝てくれ。」
「分かった。悪いな。先に寝るよ。」
雅人がデイヴィスたちのテントへ入っていく。雅人が見えなくなるとデイヴィスがみんなを見渡した。
「レオン?だったか?そこの冒険者たち、マサトについて話があるんだ。あっちのテントに集まってくれないか?」
「……分かった。」
テントには、デイヴィス、フィル、レオンたち3人の5人が集まった。デイヴィスが重々しく口を開く。
「マサトから俺がマサトを見つけた時のことを聞いているか?」
「見つけた時?拾われたしか言ってなかったが。」
「俺が初めてマサトを見たのはここに来るまでに見たと思うがあの湖だ。……あそこでマサトは裸でいた。」
「は?裸?」
「あぁ、身につけるものは何も無かった。何も持っていないし、名前くらいしか覚えていなかった。」
「……それで?」
「……マサトはドールだと思う。」
「ドールだと?!性奴隷ってことか?!」
「でも、ドールにしてはマサトって剣術得意だよ?」
ニックが疑問を言った。フィルが答える。
「隣国には戦闘用ドールというものがいるらしい。」
「それについては私も聞いたことがあるな。戦闘用に訓練されたドールのことだったか?」
ケインが口を挟んだ。
「マサトが戦闘用ドールだと?」
「あぁ。あくまで俺たちの仮説だが、マサトは戦闘用ドールとして育てられたんだと思う。だが、マサトはあの見た目だ。多分囲われてたところを逃げてきたんじゃないか?」
「そうか、それで裸ということか。記憶が無いのもショックからそうなったとしてもおかしくはない。」
「あぁ。だから俺たちはマサトを守りたいんだ。もしマサトが戦闘用ドールだとしたら元々の持ち主は絶対に手放さないと思う。今も探しているだろう。」
「あぁ、俺たちも守りたいよ。……だが、お前らにひとつ聞きたいことがある。」
「なんだ?」
レオンの声のトーンが低くなり、心なしか周りの空気も冷たくなった気がしたデイヴィスたちは少し身構えた。
「マサトを守りたいと言いながらなぜ、マサトに手を出した?」
レオン、ニック、ケインの3人はデイヴィスたちを睨んでいる。足がすくみそうになるほど鋭い眼光だった。しかし、デイヴィスたちはそれに負けないくらい堂々と、そして真剣に答えたのだ。
「俺たちは、マサトを愛している。」
「……ッ!!愛してたって、やっちゃいけないこともあるだろう?!」
「あぁ、ある。だが、俺たちは後悔はしていない。俺は王都に行けばマサトに告白するつもりだ。……お前たちこそマサトに触れただろう?」
「なッ?!俺たちはッ」
「なんだ?違うのか?」
「俺たちは治療だった。マサトがピンクスライムの媚薬にあてられたんだ。」
「ほう?ピンクスライムね。お前たちはAランクだろう?Aランクの冒険者ならスライムが粘液を出す前にマサトを助け出すくらい簡単だっただろう?」
「チッ!!あの時はいきなりマサトの上から降ってきたんだ……。」
「ふん。そうか。まぁでもお前たちに俺たちを責める資格はない。……お前たちは王都に来るのか?」
「あぁ、マサトが行くしついていく。」
「そうか、出発は2日後だ。」
「分かった。」
「あ、あぁ。大丈夫だ。」
「なんだったんだ?さっきの白いドラゴンは……」
「あぁ、レオン。俺たちダンジョンで黒いドラゴンを倒しただろう?さっきのドラゴンはあの黒いドラゴンの弟らしい。」
「は?……マサトはさっきのドラゴンと話せるのか……?」
「俺がダンジョンでもらったこの剣が関係しているみたいなんだが……契約して欲しいと言われたので契約した。」
「「「「はっ?!」」」」
全員がマサトの方をバッと凝視する。
「け、契約だと……?!」
「ドラゴンと契約なんて聞いたことがないぞ…!」
「え、なんかまずかったか?名前をつけろと言われたから名前をつけたんだが……。」
「そうか……。いや、まずくはないんだが魔物と契約なんてそれこそ下級魔物くらいしか聞いたことがないからな。」
「ドラゴンとなんて初めてだ。」
「そうなのか、なんか俺が呼んだらすぐに来てくれるそうだが。」
「そ、そうか。」
デイヴィスとフィルが何やら2人で話している。
「デイヴィス、フィル、どうかしたのか?」
「……マサト、やはりお前を王都に連れていかなければならない。」
「え?」
「ドラゴンと契約したとなると、王宮に報告しなければならないだろう。隠すとなるとマサト自身も危なくなる。」
「俺自身?」
「あぁ。ドラゴンと契約なんて分からないことが多い。それにどこからか情報が漏れれば狙われる可能性もある。だから、王宮に報告し、保護してもらうことが1番安全だと思う。」
「マサトを王宮に行かせたくないが、俺も王宮に保護してもらうのが1番いいと思う。ギルドじゃ守りきれないこともある、だろう……。」
「レオン……。なら、俺は王宮に行くよ。俺も安心だしな。……少し、疲れたみたいだ。休んでもいいか?」
「あぁ。前と同じように俺たちのテントで寝てくれ。」
「分かった。悪いな。先に寝るよ。」
雅人がデイヴィスたちのテントへ入っていく。雅人が見えなくなるとデイヴィスがみんなを見渡した。
「レオン?だったか?そこの冒険者たち、マサトについて話があるんだ。あっちのテントに集まってくれないか?」
「……分かった。」
テントには、デイヴィス、フィル、レオンたち3人の5人が集まった。デイヴィスが重々しく口を開く。
「マサトから俺がマサトを見つけた時のことを聞いているか?」
「見つけた時?拾われたしか言ってなかったが。」
「俺が初めてマサトを見たのはここに来るまでに見たと思うがあの湖だ。……あそこでマサトは裸でいた。」
「は?裸?」
「あぁ、身につけるものは何も無かった。何も持っていないし、名前くらいしか覚えていなかった。」
「……それで?」
「……マサトはドールだと思う。」
「ドールだと?!性奴隷ってことか?!」
「でも、ドールにしてはマサトって剣術得意だよ?」
ニックが疑問を言った。フィルが答える。
「隣国には戦闘用ドールというものがいるらしい。」
「それについては私も聞いたことがあるな。戦闘用に訓練されたドールのことだったか?」
ケインが口を挟んだ。
「マサトが戦闘用ドールだと?」
「あぁ。あくまで俺たちの仮説だが、マサトは戦闘用ドールとして育てられたんだと思う。だが、マサトはあの見た目だ。多分囲われてたところを逃げてきたんじゃないか?」
「そうか、それで裸ということか。記憶が無いのもショックからそうなったとしてもおかしくはない。」
「あぁ。だから俺たちはマサトを守りたいんだ。もしマサトが戦闘用ドールだとしたら元々の持ち主は絶対に手放さないと思う。今も探しているだろう。」
「あぁ、俺たちも守りたいよ。……だが、お前らにひとつ聞きたいことがある。」
「なんだ?」
レオンの声のトーンが低くなり、心なしか周りの空気も冷たくなった気がしたデイヴィスたちは少し身構えた。
「マサトを守りたいと言いながらなぜ、マサトに手を出した?」
レオン、ニック、ケインの3人はデイヴィスたちを睨んでいる。足がすくみそうになるほど鋭い眼光だった。しかし、デイヴィスたちはそれに負けないくらい堂々と、そして真剣に答えたのだ。
「俺たちは、マサトを愛している。」
「……ッ!!愛してたって、やっちゃいけないこともあるだろう?!」
「あぁ、ある。だが、俺たちは後悔はしていない。俺は王都に行けばマサトに告白するつもりだ。……お前たちこそマサトに触れただろう?」
「なッ?!俺たちはッ」
「なんだ?違うのか?」
「俺たちは治療だった。マサトがピンクスライムの媚薬にあてられたんだ。」
「ほう?ピンクスライムね。お前たちはAランクだろう?Aランクの冒険者ならスライムが粘液を出す前にマサトを助け出すくらい簡単だっただろう?」
「チッ!!あの時はいきなりマサトの上から降ってきたんだ……。」
「ふん。そうか。まぁでもお前たちに俺たちを責める資格はない。……お前たちは王都に来るのか?」
「あぁ、マサトが行くしついていく。」
「そうか、出発は2日後だ。」
「分かった。」
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
2,387
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる