2 / 8
②
しおりを挟む
とりあえず、その日は要を帰す事に成功してホッとした。
危なかったとは思う。
あんな顔で言われたら、流されててもおかしくない。
一応、友人である事を、要はどう思っているのか。
掴み処が無さ過ぎる。
何か言いたげに、部屋を去っていった要。
フリーな癖に、まったくフリーな感じがしない。
いつまでも、璃端に囚われている事を要はきっと無自覚だ。
代わりにしても良いよ、だなんて情けない優男みたいな事も出来ない。
揺れ動く心に、まだきっと自分の心がついて行けないんだろう。
夜になって、メッセージが要から来た。
つらつらと、綴られていたのは俺への想いとか
璃端を忘れていきたいとあった。
俺は協力もきっと出来そうにない。
要だけ、1人にしぼって交際するという考えがどうにも浮かばない。
そもそも、同性としてどう向き合えばいいのかも分かってない。
暑さのせいで、気の迷い。だとかあまりにも安直である。
きちんと本庄要だけに集中できないだろうし。
めんどくさいから電話した。
言葉なら、肉声の方が察しれる。
『びっくりした、なに?』
「ゃ…。俺は電話の方が好きだし。今大丈夫?」
ベッドに寝そべって、暗い部屋の中で天井を見つめている。
『うん、あとはもう寝るだけ。』
「パジャマ…?」
『…ふふっ、なにそれ?いつもそんな風に女の子にも聞くの?』
笑い声は確かに可愛げがある。
「イヤなら良いよ、言わなくて…。」
一呼吸おいてから聞こえた、
『Tシャツと…パンツだけ。』
躊躇いがちな声。
はー、無意識にトラップ張って来るよな要って。
「エアコンは?」
『つけてるよ、毛布着るからさ。感触が好きなんだよね。』
この暑い中、とは思ったけれど。
「今のは、女の子で想像したわ…。」
『ねー、俺が男だからいけないの…?』
ドキッとする質問だった。
分からない。要が女の子だったらとか思った事も無い。
でも、性別の話をしている訳では無い気がする。
「性別では、なさそう…か。」
『男にだって、胸はあるでしょう?』
目を閉じて想像してみる。
そうだ、中学の着替えの時に見た事が何度もある。
その頃は、ただ要の細さや肌の質感を見てぼんやりと綺麗だとは思っていた。
「なんであるんだろうな、乳首だって…何にも出やしないってのに。」
『ちゃんと気持ちいいのかなぁ?』
くすくす、笑い声が聞こえる。
「知らねー、俺は触る事もほぼないし」
『服に擦れたら、気になるけどね。』
「え、何それエロ…」
『多少はあるよ。』
「今でも、そう?」
何、聞いてるんだろう。
『ん~…今は、寝ちゃってるみたい』
「…触ってみれば?」
これじゃぁ、いかがわしい電話になってしまう。
『ん、今は違うトコ触ってるからぁ…っ♡』
やばい、要の声聞いてたら勃って来た。
横向きになって身を少し屈める。
「お前なぁ、一体ドコさわってんだよ…」
『~…ち…っ、ぁ―……』
めっちゃガサガサと音が聞こえて、多分
携帯放ったのか何なのか。
「かなめー?」
『…ゃ…、』
何事かと気になる。
「大丈夫かよ」
『やばぁい…♡とんじゃった…はぁ…っ、』
意識なのか、それとも精子なのかはさすがに聞きづらい。
「いっぱい出た?要」
『っふ…ぇ?』
「え、イッたんだろ今」
『ぁ―…、えっと、うん…。』
俺の友人のモラルとは…。
いや、俺も悪いんだけどさ。
「満足して無さそう、だけど。」
『あははっ、…んー…そうだね。』
「やっぱり、後ろでされたい?」
『わかんないよ、した事無いんだもん…。』
「だったな。悪い。」
『謝るなよ、なんかみじめ。』
「俺も色々と考えてみるからさ、お前もあんまり思い悩むなよ。」
適当な事を言って、電話を終えた。
ぎこちない手の動きと、要の声のせいで俺もそろそろ果てたかった。
寝る前に、要を使わせてもらった。
俺も友人とは言い難いくらいのクソ野郎だ。
危なかったとは思う。
あんな顔で言われたら、流されててもおかしくない。
一応、友人である事を、要はどう思っているのか。
掴み処が無さ過ぎる。
何か言いたげに、部屋を去っていった要。
フリーな癖に、まったくフリーな感じがしない。
いつまでも、璃端に囚われている事を要はきっと無自覚だ。
代わりにしても良いよ、だなんて情けない優男みたいな事も出来ない。
揺れ動く心に、まだきっと自分の心がついて行けないんだろう。
夜になって、メッセージが要から来た。
つらつらと、綴られていたのは俺への想いとか
璃端を忘れていきたいとあった。
俺は協力もきっと出来そうにない。
要だけ、1人にしぼって交際するという考えがどうにも浮かばない。
そもそも、同性としてどう向き合えばいいのかも分かってない。
暑さのせいで、気の迷い。だとかあまりにも安直である。
きちんと本庄要だけに集中できないだろうし。
めんどくさいから電話した。
言葉なら、肉声の方が察しれる。
『びっくりした、なに?』
「ゃ…。俺は電話の方が好きだし。今大丈夫?」
ベッドに寝そべって、暗い部屋の中で天井を見つめている。
『うん、あとはもう寝るだけ。』
「パジャマ…?」
『…ふふっ、なにそれ?いつもそんな風に女の子にも聞くの?』
笑い声は確かに可愛げがある。
「イヤなら良いよ、言わなくて…。」
一呼吸おいてから聞こえた、
『Tシャツと…パンツだけ。』
躊躇いがちな声。
はー、無意識にトラップ張って来るよな要って。
「エアコンは?」
『つけてるよ、毛布着るからさ。感触が好きなんだよね。』
この暑い中、とは思ったけれど。
「今のは、女の子で想像したわ…。」
『ねー、俺が男だからいけないの…?』
ドキッとする質問だった。
分からない。要が女の子だったらとか思った事も無い。
でも、性別の話をしている訳では無い気がする。
「性別では、なさそう…か。」
『男にだって、胸はあるでしょう?』
目を閉じて想像してみる。
そうだ、中学の着替えの時に見た事が何度もある。
その頃は、ただ要の細さや肌の質感を見てぼんやりと綺麗だとは思っていた。
「なんであるんだろうな、乳首だって…何にも出やしないってのに。」
『ちゃんと気持ちいいのかなぁ?』
くすくす、笑い声が聞こえる。
「知らねー、俺は触る事もほぼないし」
『服に擦れたら、気になるけどね。』
「え、何それエロ…」
『多少はあるよ。』
「今でも、そう?」
何、聞いてるんだろう。
『ん~…今は、寝ちゃってるみたい』
「…触ってみれば?」
これじゃぁ、いかがわしい電話になってしまう。
『ん、今は違うトコ触ってるからぁ…っ♡』
やばい、要の声聞いてたら勃って来た。
横向きになって身を少し屈める。
「お前なぁ、一体ドコさわってんだよ…」
『~…ち…っ、ぁ―……』
めっちゃガサガサと音が聞こえて、多分
携帯放ったのか何なのか。
「かなめー?」
『…ゃ…、』
何事かと気になる。
「大丈夫かよ」
『やばぁい…♡とんじゃった…はぁ…っ、』
意識なのか、それとも精子なのかはさすがに聞きづらい。
「いっぱい出た?要」
『っふ…ぇ?』
「え、イッたんだろ今」
『ぁ―…、えっと、うん…。』
俺の友人のモラルとは…。
いや、俺も悪いんだけどさ。
「満足して無さそう、だけど。」
『あははっ、…んー…そうだね。』
「やっぱり、後ろでされたい?」
『わかんないよ、した事無いんだもん…。』
「だったな。悪い。」
『謝るなよ、なんかみじめ。』
「俺も色々と考えてみるからさ、お前もあんまり思い悩むなよ。」
適当な事を言って、電話を終えた。
ぎこちない手の動きと、要の声のせいで俺もそろそろ果てたかった。
寝る前に、要を使わせてもらった。
俺も友人とは言い難いくらいのクソ野郎だ。
0
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
長年の恋に終止符を
mahiro
BL
あの人が大の女好きであることは有名です。
そんな人に恋をしてしまった私は何と哀れなことでしょうか。
男性など眼中になく、女性がいればすぐにでも口説く。
それがあの人のモットーというやつでしょう。
どれだけあの人を思っても、無駄だと分かっていながらなかなか終止符を打てない私についにチャンスがやってきました。
これで終らせることが出来る、そう思っていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる