【クソ彼氏から離れらんなくて】⑨クソ彼氏の性癖に、付き合わされる日々。

あきすと

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※朔視点になります。







「気にしてるか…、」
意外だと思う。央未が、あんな風に
具体的な事言うのは珍しい。

いつもなら、流されるままになって
俺にグズグズにされて
ってな具合なのに。

付き合いこそ長いけど、リアルに
何年も一緒に暮らすのは
久しぶりだったし。

前の方が、気楽だった気がする。
ゴムの買い足しとか、他にも色々
準備はして。
困った様な、押し切られて追い詰められた
央未を抱くのに何の抵抗も
なかったのも事実。

俺は、つい最近SNSのアカウントに
届いたメッセージを思い出す。
「央未の奴、同窓会…行くのかな?」


しばらくスマホで、ゲームをしてると
風呂から出て来た央未がリビングに
来ていた。
『あんまり、もたないかも』
何言い出すかも思えば。
「マジ?じゃあシャワーしてくる。」

この後1人になった、央未が何を
どうして過ごしたのかなんて
無粋なことは聞けやしない。
ただ、戻って来た俺に抱き付いて
体を寄せて来たのは、
きっとそういう事だろう。

『ぁ、また…舐めるし』
ベットに寝そべると、薄暗がりの下
央未の太腿を手で触りながら
丁寧に舐めたり、唇を寄せる。

肌理の整った、綺麗な肌に
俺がつけた薄赤い鬱血の痕が映える。
まだ時期的にも肌寒いから、
央未は俺から離れない。

「寒い…?大丈夫か」
『ん、平気…。ブランケットあるし』
どうしても央未の方が脱ぐ事になるし
露出は多くなる。
俺なんて最悪、一箇所くらいしか
肌晒さないんじゃないかと思うと
微妙な申し訳なさがあった。

央未も、気がのっていれば俺にも
色々と触れてくれるんだけど。
圧倒的に、されるよりしたい側だから
央未をベットの上に転がして
俺が腰振ってるイメージのが強い。

息を分かち合う様なキスに
央未はうっとりしながら、膝を
擦り合わせて。
ふっくらと少し膨らんだ乳頭を俺に
指で弄ばらながら小さく声を上げる。

これで、ちゃんと感じてるんだから
凄いよなぁ。
「お前って、ホント何なの?男なのに女みたいにこんな事されて…股開いてさ」
『…バカ、』
俺はクソ彼氏って、央未に言われてる。
多分こう言うトコなんだろうな。

いや、だって不思議なんだよ。
めっちゃ可愛いく思うし、央未の体は
エロくて声もなんかソレっぽい。

ただ、同性なだけで…
抱きたい気持ちとか、恋しく思う
愛しさを感じるし。
「お前は、俺の何なのか…」

今でも時々分からなくなる。
傷付けるつもりは無い。
これからも、俺は央未と一緒だと思う。
柔い肌、細い手首に少しだけ
あどけなさが残る瞳。

きゅぅっと眉根を寄せながら、苦しそうに
俺を受け入れる央未に言い表わし様が
無い気持ちで一杯になる。
体の感覚の先で、自分以外の
体温を感じる。

熱い、央未の中は溶けたみたいな
温度でゴム越しにでもちゃんと
伝わってくる。

『…さくぅ…っ…、ぁ……っ』
太腿のラインが綺麗で、もう見慣れてる
はずの央未との結合部を見て俺は
自分で焚き付けられる。
声が抑えられなくて、央未は必死に
両手で口元を押さえようとしてるけど
その手をからめ取って繋ぐ。

央未は、一瞬俺と目線を合わせた後に
ギュッと目をつむった。

とほぼ同時に、中が締まるのを感じて
俺の余裕もそこまでとなりそうだった。

ほんっと、央未がむしろ後ろで俺を
抱いてるんじゃないかって思うほど。

搾り取られる…。

「無くなったかと思ってた。」
実は今回ゴム無しかと思ってたけど、
央未が前もって用意してくれたから
助かった。

『さすがに明日は仕事だからね、無いとちょっとキツイよ。』
後処理が楽に済んで、俺は央未を抱き締めながら至近距離で寝そべって話してる。

ケロッとしてんだよなぁ。
さっきまで可愛い声我慢しながら
ヤられてた癖に。
「なんかもうスポーツ感覚?SEX」
『…それは、無いよ。俺にとってはものすのく大事なコトだし。まぁ、朔はどうか分からないけどね。』

央未のほっぺたを指先で、ふよふよ
触ってみる。
「少し肉付き良くなったお陰で、抱き心地も良くなったんじゃね?」

『そんな変わらないでしょ…ぁ、こらぁ』
するするとパジャマの上衣の裾から
手を突っ込んで、央未のあばらの辺りを
撫でてみた。
「若干…前よりかは?」
『え~そんな事ないってば…多分。』
「お前さ、バックの時とか胸めっちゃエロいもん。」
『~っ、何言ってんだよ…!どゆ事?』
「絶対前より、むちむちになってる。って事。で、下に下がってるの見たもん俺」
『おっぱいが…出てきてるってこと?』
「そうそう、絶対ソレ!」

央未はどこか納得いかなさそうだけど
俺は少しずつ変化していく
央未の体も変わらず好きでしかない。

『あ、朔…そう言えばさ、同窓会のお知らせ来なかった?』
「来た。面倒くさいから行かない思う。」
央未は俺の言葉を聞いて、少し考えつつ
『行かないんだ?…やっぱり俺の事があるから?』
おかしな返事をした。

「いや、お前のことは関係ないし。ただ、ありがちなやり取りとか…しんどいだけ。」

それはきっと、俺も央未も変わらない
だろうに。
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