オッサンと、鬼神(後に嫁)

あきすと

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クロスバックな背中。

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参加メンバー
都から来た?狐と狸(狸と狐の昔語りから)
楓、とタロー(杏)。
結構、安芸と美祢とも守護地が近いので
仲良しだったりします。
美祢は、現代のお話ではずっと女体のままです。







海に行こうなんて
誘われたから、久しぶりの海水浴に出掛ける。

メンバーは、タローちゃんと楓さん。安芸と俺(美祢)だ。

早速問題にぶつかる。

『お前…水着持ってないだろ。』
あ。そうだ、行きたいなんて言いはしたけど、身体は女の人だから。

「えー、じゃあ買おうかな。せっかくだから俺も泳ぎたい。」

夕飯を一緒に食べながらの
会話。
蚊取り線香の匂いが、座卓下から上ってくる。

ちょっと、煙いかな、と縁側の網戸のトコに移動させた。
『お前は、最近の海水浴場の危険を知らないな?盗撮、盗難、迷子なんでもあるんだぞ?だいたいな。お前の水着姿を他人に見せる訳無いだろ、俺が。』

何言ってんですか?この人は、とでも言いたげに安芸が語る。

嬉しく無い訳じゃ無いけど…安芸の過保護っぷりはすごい。

職業柄も、あるんだろうけど。
「大丈夫だよ、俺男みたいなもんだし。」
『世間は、そう思わないから問題なんだよ。分かるだろ?』

タイミング悪く、安芸の携帯のコール。
俺に目配せをして、通話する。

なんだかなぁ…女の子って不自由だよな。それだけで、過度に心配されたりするのかな。

露出を控えて貰うようにと、言われて嫌な気はしないけど。
皆で楽しく遊びたい気持ちは、安芸には伝わらない?

『おー、海な。行きたいけど…美祢がなぁ。泳ぎたいらしいから、水着着ないとダメっぽい。…困った。』

多分、電話の相手はタローちゃん。
今頃、過保護さに楓さんと笑ってるかな。

「水着着たいんじゃなくて、泳ぎたいの。」
昔なら、男だったら
こんなに騒がれずに
すんなりいったんだろうけど。

『まぁ、なんとか連れては行く…じゃあ、来週な。』

電話が切られて、

「そんなに心配なら…安芸が水着選んだらいいよ?地味~で、目立たないの。」
譲歩を示してみる。

『地味で、目立たないってもな…美祢は存在だけでかなり浮くから。いい意味でな。』

「そんな事無いよ。じゃあ、頼んだからね。いつ買いに行こうか?」

冷やし中華を啜ってる安芸が、考えてる。

『明日、休みだから昼から見に行くか。』
「うん。」


『海水浴じゃなくて、俺はお前の警護がメインになりそうだな。』

「まさか、護身くらいはいまだに出来るよ。ご心配無く。」

『そうだろうが、俺は近くで守る。』
安芸も、大概真面目なんだから。

「ね、俺…」
『ん?どうした、美祢。』

「んと、大丈夫。何でも無いよ。」

夕飯が終わると、しばらくして安芸は縁側に涼みに行く。
夏だけじゃなくて、
安芸は
そうするのが好きみたいで。
ゆったりする時間が、きっと1日でそれくらいしか取れないから。
風鈴の優しい音色が
響く。

片付けを済ませて、座卓の上を布巾で綺麗に拭く。

安芸は、禁煙中でストレスも溜まってるトコだろう。

「あーき、外そろそろ蛍見れそうだね。」
『昨日、見かけた。今年は少ないみたいだな。ただでさえ希少なのに。』

安芸の隣に座って、身体を寄せる。
「安芸は、いつも心配してくれる。ありがとう、嬉しいよ?だって、俺は安芸の……だもんね。」

少し気恥ずかしいけど、理解は示したい。
あと、出来れば安芸が望む事なら叶えてあげたいんだ。

『水着姿ってな、下着姿とあんまり変わらないだろう?だから、不安なんだよ。』
あ、
確かに。言われてみれば
大差が無いように思えてきた。

「確かに。」
『オシャレな水着着せてやれたら、いいんだろうが…そうもいかない。人の目に触れるって事は、そういう危険性もあるんだよ。被害にあってからじゃ遅いんだ。泳ぎたいなら、尚更な。身体にまとわりつくようなオシャレ水着だと駄目だろうし。』

「そこまで考えて無かったよ。」

安芸は、真面目。
見えない責任みたいなものをいつも背負ってる。

『というか、泳げるのか?美祢。』
「うん。泳法は、昔習ったよ。」
『よし、じゃあ…俺が見てやる。ただし、文句言わない事。』

言うつもりなんか、最初から無いけどね。

安芸が選んでくれるなら
何でもいいかな。



『で、コレどうだ?』
スポーツショップに連れてって貰った。
安芸は、野球したりするから時々ここで一緒に
買い物をする。

「あ、安くなってる。…これ、本当に泳ぐ用のだね。後ろがクロスしてて、うん。いいかも。」

『後、上に着てるパーカーも、あるといいな。日焼け止めは?』
「日焼けするかな?あんまり日頃してないんだけど。」

『念のため、ってのも考えてみろ。色白な美祢が日焼けしたら、大変な目に遭うかもしれないだろ。』
「え、怖いよ…。」

結局あれやこれやと
買い込んでしまって、
なんだか申し訳ない気持ちになる。

『後は、タローに連絡して時間と場所決めないとな。』

「ありがとう、買って貰っちゃって…安芸。」
1日休みの安芸と、こうしていられるのが一番幸せ。

お店は、お盆前のお休みで
今日は調整してる。

もう、予定もない。
後は帰るだけなんだろうけど。

後ろ髪引かれる思いって
こういうのだろうか?

「もう、いい?」
『?何が。』
「えっ?…あぁ、もう寄る所無いかな?って。」
『ある。ゲームセンターに寄って見廻りしないと…』

また、始まった。
安芸は、ワーカーホリックだから。

「今日、非番でしょ。やめてよ。」
『冗談。…どうした?まだどっか行きたそうだな。』

月に一度できればいいとこなんだ。こういう外出は。

外に出ると、強い日差しに目が眩む。

目に陽光が強すぎて
避けるように下を向く。

『大丈夫か?帽子も被ってるけど、お前色素薄いからな。太陽は直接見ないようにな。』

「暑いけど、頑張る。せっかく外出してるのに。」

ふと、見上げた安芸の
顔が
笑ってた。

『お前らしいな。』
そうだよ、せっかくの時間なんだから。

「安芸といられる時間なんだから、大事だよ。」
この暑い中でも、
手は繋ぐし。

『暑苦しい髪しやがって。』
「はぁ?帽子被ってたら仕方ないよ。」
『鞄にゴムあるだろ?二つ準備。』

「はーい。」

建物の日陰に入って
帽子を身体の前で携え
安芸に後ろを向く。

『魚の骨だな、見た目。』
手際良く編む姿は
見えないけど、簡単に想像がつく。
「本当?今日はコアラ出来ないからね、にしても暑~い。俺、汗はあんまり出ないけど顔が赤くなるのがなぁ…。」

帽子でパタパタ扇いでいる間に完成したらしく
身体を、安芸の方へと向けさせられる。

『ん…。満足。』
「それはそれは…良かった。」

『…美祢、』
「ん…?どしたの、安芸。」
ガバッ、と抱きしめられて
後じさる。
『可愛い…』
「ちょっと、変態みたいになってるから。安芸、本当髪フェチだな…。なんか最近ロリコンみたいになってない?」

どうどう、と安芸をなだめる。
『…お前、1世紀くらい生きてて笑わせるな。どこがロリータだ。』

「なっ、失礼な!」

『あ~、前から思ってたけど…美祢ちょっとナルシストだからな。』

ナルシスト…!?
「ナルシストじゃないよ、これは…安芸が俺にくれた自信みたいなものだもん。こんな俺にでも、安芸が…良いって言ってくれてるから。」

ぞわっ、と
安芸が寒気を覚えたのが分かる。

それくらいに、感情が
高まってる事に自分で気付いた。

『美祢、お前…昔の自分に戻りかけてたろ、今。』

ふるふると首を横に振った。
「大丈夫、大丈夫。それに今は女の子なんだから出ないよ。」

『でもな、いつ切り替わるか分からないんだろ?葵の説明だと。』

「そうだけど…安芸がいるから大丈夫。そう、思うんだ。」

『まぁ、戻ったら戻ったで一緒に地獄討伐でも行ってくるか。』

吹き抜ける風に眼をつむると、安芸に口付けをされた。

「…安芸。」
『ん?』
「ずっと、安芸の好みでいるつもりは無いよ?」

『お前らしいな。』







『かっ、可愛い~!…ちょっと待って。それってスクール水着なんじゃないの?安芸、どういうつもりだよ!』

海水浴当日。
元気いっぱいなタローちゃんに、水着姿を凝視されてる。
「スクール水着?そうなの?安芸…」

何か、おかしな格好なのかと不安で安芸を見上げた。

『美祢、多分それは競泳用だからスクール水着じゃないだろ。タロー、お前は美祢を見過ぎだ。』

たしなめるように
楓がタローを一瞥する。

「競泳用かぁ…良かった。」
『お下げが、めっちゃ可愛いし!あと、美祢意外に胸が………』

「どうしたの?タローちゃん。」
『安芸が戻ってきた。』

シートの上の椅子に座ってると血相変えて安芸が
こっちに来た。

「どこ行ってたんだよ、安芸。」

『何で、上に羽織らないんだよ、焼けるぞ。』

ビーチバックから、先日買ってもらったパーカーを引っ張り出して安芸に着せられる。

『ほんまに過保護。楓もかなりの過保護だけど、安芸も重症だね。』

楓とタローは、ビーチボールに空気を入れて
コートに歩いていく。

「バレー、いいなぁ。俺もやりたい。」
ただ、砂浜に座ってるだけじゃ、折角海に来た意味が無いよ。

『美祢、バレーできるのか?』
「した事無いかも…見てるから最初三人で、してみてもらえる?」

タローが、キョトンとした顔でこっちを見てる。
『えっ?美祢、ビーチ初めてなんや。じゃあ楓、安芸、軽く打ってこ。』

とりあえず、ボールを受け止めずに打ち返す事は把握できた気がする。

「成る程…落とさないように、相手のコートに…」

ジャンケンで、
グーとパーに別れた。

楓と、俺。
タローちゃんと安芸。

サーブやスパイク、レシーブ、トスなんかも皆に教えて貰った。

「よーっし!打倒、安芸!」

『何で』
タローちゃんには、どうも本気になれないし
可愛いから攻撃対象じゃないんだよな。

「はっ…!」


パァン…

『…!?えぇぇぇ~っ』

サーブした瞬間に
ボールが破れた。

「ひゃっ!」

音にびっくりして
顔を反らす。

『美祢、本気になりすぎだよぉ~、まさかボール破れるなんて……ぶっ、ふははっ!ウケる、美祢可愛いのに…怪力なんだね』

げらげら笑うタローちゃんを尻目に、結構俺は
ショックだった。

「だって、まさか…破れたりするなんて思わなかった。」
いじいじ、と砂浜のシートの上で三角座りをしていると、安芸がやって来た。

『美祢、オレンジフロート。』

何事も無かったみたいに
安芸は、飲み物を買って来てくれた。

「ありがとう…。やっぱり、安芸は優しい。」

落ち込んでても、黙って隣に気が済むまで居てくれる。
大人なんだ。

抱きしめてくれたりもするし。

買って来てくれた
フロートをストローで飲む。
「美味しい…。あ、タローちゃんと楓は?」

隣に座る安芸に視線を移す。
『綺麗な貝殻探しに行った。あいつらは、マイペースだからな。』

「素敵…。あ、俺少し泳いでこようかな。」

水着着ておいて、海に入らないのも
なんだかな。

『1人で泳ぐなよ?必ず俺に行く時は言う事。』

なで、と安芸の手が伸びて
俺の頬を撫でた。

「うん。必ず…」

『じゃあ、毒蠍みたいな髪にしよう。』
「ふふっ、そうだね。泳ぐのに邪魔にならないようにお願いします。」

『それを、ほどくと人魚姫みたいになるかもな。』
「え…安芸ってば、メルヘンだね。」

パラソルの中の日陰が、ちょうど心地良くて
日光に当たったせいか
身体が疲労し、眠くなり始める。

『どうした?疲れたか…』
安芸の肩に寄り掛かって
頭を預ける。

「ん。ちょっとだけ…」







『あー、美祢寝ちゃってる。お疲れだったかな?』
『しっ、静かにしろ…。起きるだろうが。』

『お前ら2人、黙れ。』

眠い、
眠い…。

安芸、安芸。

『安芸、美祢の胸の谷間見えそだよ。』
『この、エロダヌキが…』
「っん…!んんん…」

ダメだ、起きなきゃ。

『美祢…、起きたか。』
頭が、ぽやっとして眼が開けにくい。

「眠い…ん…」
ぐずるように、安芸に抱きつく。
『美祢、胸が…当たる。』

シッカリと安芸に抱きとめられて。
ばっちり視線が重なる。

「そろそろ泳いでこようかな、安芸も来て?タローちゃんと楓、お留守番お願いします。」

快い返事を聞いて、
安芸と一緒立ち上がる。
言われるままに、準備体操をして、足首を入念にまわす。

『美祢、髪…ちょっと待ってろ。』
少し屈んで髪を編む安芸に
通りかかった人が、ちらちらこちらを見てくる。

「なんか、見られてる。」
『今更?さっきから、ずーっと皆に見られてるっての。美祢といると。』

気づかなかった。
いつも、家か店にしかいないから。

「何で見てくるのかな?俺、どっか変とか?」

『…まさか。綺麗な花に目を奪われるのは自然だろ。よし、できた。』

さり気なく差し出された手を取り波打ち際へと歩く。

「…海、久しぶり。目は開けられそうにもないね。まぁ、潜らないけど。」
『って、サラッと古式泳法とかしだすお前が怖いよ。』
「昔は、大概習ったもんだよ。」

足が届かないくらいの所まで出てきた。

『美祢は、もう足つかないだろ。俺は、ギリつくけど。』

そーっと、足をつけてみようとした。

「!」
『アホ!』
安芸に腕を引き上げられてる。
「…っ、ぷは…」
『身長差考えろ、ビックリした。』






『あれ?早かったね、美祢疲れちゃった?』
シートで貝殻を眺めていた
タローちゃんと楓が
上がって来た俺を見て雰囲気を察したみたいで。

「海、広すぎる。」
それだけ告げて
楓がバスタオルを貸してくれて、それに身を包んだ。

『俺、泳げないんだ。だから、楓には退屈させちゃったかなぁ、って。』
タローちゃんは、軽度の水恐怖症らしくて
泳いだりはできない。

「そんな事ないよ、楓はタローちゃんといれるだけで、幸せだと思ってるはずだよ。」

真夏の太陽みたいな色の髪を優しく撫でる。
『美祢やっさしい~、甘えたくなる…ちょっとだけ、胸にダイブしたい。』
「えっ…っ、」

『そこは、断らなくちゃダメだよ?美祢~。』

いやぁ、だって
びっくりして、反応が…ね?

「タローちゃん可愛いから、流されそうだった。危ない危ない。」

後ろで帰り支度をしていた安芸に肩を掴まれる。

『美祢、タローが捕まってもいいならダイブさせてやれ。冥土の土産だ。』

「雨、降りそうだね。空気が変わって来た。」
『そ。だから、支度手伝ってくれ。楓は車近くまで持ってくるって。』




「今日は、久しぶりに海に来れて楽しかった。タローちゃんと楓ありがとう。気を付けて。」

荷物を家の玄関まで
運んでもらって、深々頭を下げる。

安芸も、一緒に2人を見送ってくれた。

『今度…来年は2人で行ってみるか。』

「うん。」


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