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名残惜しい肌
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兄の想いや、おそらくは本心に触れる事なんて、今まで何度
あっただろう?
いつもいつも、家族のために、俺のためにと。ずっと、無理をして
生きていたかもしれないのに。
守られる事を、当たり前に思っていた気がして。
「離れてなんか行かないよ?それに、兄貴は言ってたよね。星明は
家そのものみたいに思ってるから、俺は安心して自分が居ない間にも
預けられるんだって。兄貴こそ、どこにも、行かないでよ?」
肌が兄の温かさを求めてる、離したくないって思う。
ずっと、兄が自分に囚われる事を心のどこかで願ってしまう。
大好きだから、幸せになって欲しい。家族を持ったり、良い人と結婚して…とか
考えもするけど、一番自分がそれを恐れている。
俺は、わがままで自分勝手な心に随分と前から気が付いていたのに。
ずるい方法で、兄の心を揺さぶって
後戻り出来ない所にまで追い込んでいた。
『星明が、ここに居るなら俺も一緒だ。』
言葉で縛られる事が、心地よかった。
一緒に居られる理由が増える事は、単純に嬉しい。
まだくすぶってる、兄の熱を感じながら
冷たいキスを交わして行く。
冷えていた肌が、触れられた後にはほんのりと温かく
悪戯な兄の指先は衣服の下へと、潜る。
「朝から、えっちだね…兄貴は」
『朝だから…じゃない?』
くすくす笑い合って、じゃれ合うような愛撫に
身を委ねていた。
「…俺、肌が触れるだけで…何て言うのかな?心地いい。人の肌の感触って
こんなにも良いの?」
『…それは、好きな人だからそう感じるんだろ?』
「変な意味じゃなくても、ずっと触れてたいなって思うから。」
兄は、生返事をして俺の胸に顔を埋める。
『生きてる、…生きてる。』
「うん、ドキドキしてるよ。」
『昔は、星明…体が小さかっただろう?食も細くて。』
「ぁー、あんまり覚えてないけど。写真を見るとそうだよね。」
『食べる事が苦手、ってよりは遅くてさ。俺は星明と食事も一緒だったから
食べきるまで、ずっと一緒だった。』
「懐かしい。一緒に並んで食べてたんだよね。」
『苦手でも、一生懸命に食べてる姿を見てると子供ながらに、愛おしかったんだ。』
改めて兄から言われると、心がくすぐったくて。
本当によく、兄は俺の面倒を見てくれていたのかと思うと
「もう、兄貴に育てられてと言っても過言じゃないね。」
『そこまでは、思わないけど…星明の存在ってのは、ずっと俺の中では大きい。』
わき腹を撫で上げられて、変な声が出そうになると
兄の爛々とした目が合って、頬が熱い。
「くすぐったいってば…、もぉ…」
『ここが一番、癒される。』
「ばか…。」
『星明が可愛いからいけない。』
そんな理屈、聞いた事ないよ。
あっただろう?
いつもいつも、家族のために、俺のためにと。ずっと、無理をして
生きていたかもしれないのに。
守られる事を、当たり前に思っていた気がして。
「離れてなんか行かないよ?それに、兄貴は言ってたよね。星明は
家そのものみたいに思ってるから、俺は安心して自分が居ない間にも
預けられるんだって。兄貴こそ、どこにも、行かないでよ?」
肌が兄の温かさを求めてる、離したくないって思う。
ずっと、兄が自分に囚われる事を心のどこかで願ってしまう。
大好きだから、幸せになって欲しい。家族を持ったり、良い人と結婚して…とか
考えもするけど、一番自分がそれを恐れている。
俺は、わがままで自分勝手な心に随分と前から気が付いていたのに。
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身を委ねていた。
「…俺、肌が触れるだけで…何て言うのかな?心地いい。人の肌の感触って
こんなにも良いの?」
『…それは、好きな人だからそう感じるんだろ?』
「変な意味じゃなくても、ずっと触れてたいなって思うから。」
兄は、生返事をして俺の胸に顔を埋める。
『生きてる、…生きてる。』
「うん、ドキドキしてるよ。」
『昔は、星明…体が小さかっただろう?食も細くて。』
「ぁー、あんまり覚えてないけど。写真を見るとそうだよね。」
『食べる事が苦手、ってよりは遅くてさ。俺は星明と食事も一緒だったから
食べきるまで、ずっと一緒だった。』
「懐かしい。一緒に並んで食べてたんだよね。」
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『そこまでは、思わないけど…星明の存在ってのは、ずっと俺の中では大きい。』
わき腹を撫で上げられて、変な声が出そうになると
兄の爛々とした目が合って、頬が熱い。
「くすぐったいってば…、もぉ…」
『ここが一番、癒される。』
「ばか…。」
『星明が可愛いからいけない。』
そんな理屈、聞いた事ないよ。
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