305 / 324
第7巻第2章 連携
空間跳躍の場所
しおりを挟む
「マヤ!」
「了解! 十の剣、六の型、削~卸金~!」
マヤはシャルルがエスメラルダを引き付けた一瞬の隙をついて、セシリオへと魔力の剣を放つ。
「俺に攻撃しても無駄だってことはもうわかってるだろ?」
マヤの魔力の剣が迫るが、セシリオは回避する素振りも見せない。
それも当然で、セシリオは強力な防御魔法の中にいるため生半可な攻撃ではなんの意味も無いのだ。
実際、最初頃にエスメラルダをどうすることもできないと悟ったマヤとシャルルが立てた作戦がセシリオを攻撃する、だったのだが、聖剣の連携技も、マヤの十の剣の他の技も、全く効かなかった。
だからこそ、回避しないセシリオの態度は決して慢心ではない。
しかしながら、そうであるからこそ今回の作戦が成立するわけなのだが。
「ふふっ、それはどうかな?」
マヤはニヤリと笑った瞬間、マヤの魔力の剣は防御魔法をすり抜けてセシリオへと迫る。
「何!?」
慌てて回避しようとするセシリオだが、もう遅い。
「もらった!」
マヤはセシリオの魔力を削り取ると、そのまま魔力の剣を手のひらから吸収する。
「くっ…………ん?」
「大丈夫ですか、リオ!」
攻撃を食らったセシリオの元へ、エスメラルダが駆け寄る。
「ああ、なんともないみたいだが……何だあの技は……?」
「よかった……。ごめんなさい、私がシャルルさんに気を取られていたいたばっかりに」
「いや、防御魔法があるからと回避しなかった俺の責任だ。それに、特になんともないみたいだしな」
「そう…………そうね、かわさなかったリオのせいよね!」
エスメラルダは駆け寄って心配したことが今更恥ずかしくなったのか、セシリオから顔を背ける。
「ははっ、相変わらずエスメは素直じゃないな。でも、全くその通りだ。ここからは気を引き締めていくぞ」
「ええ、もちろん」
セシリオとエスメラルダは先ほどより集中してマヤとシャルルと対峙する。
「なんだか余計本気にさせただけな気がするんだが、本当に大丈夫か?」
「たぶんね。来るよ! 右!」
「了解!」
マヤの言葉を聞くやいなや、シャルルは自身の右の空間に聖剣を振るう。
次の瞬間、聖剣の軌道上にエスメラルダが姿を現した。
ちょうどマヤの言った場所に空間跳躍して来たのだ。
「なっ!」
エスメラルダはぎりぎり聖剣の一撃をナイフで受け止めるが、勢いを殺しきれず吹き飛ばされる。
エスメラルダは吹き飛ばされている途中で姿を消し、セシリオの隣に現れた。
「よしっ! 成功!」
ガッツポーズをするマヤに、エスメラルダが驚いたようにつぶやく。
「まさか、跳躍先を読まれた?」
先ほどのシャルルの攻撃は、完全にエスメラルダが跳躍してくる地点を予測していた。
跳躍する直前に聞こえたマヤの「右」という言葉と、今のガッツポーズからすると――。
「かもな。エスメ、もう一度跳躍させるが、跳躍先を読まれてる前提で行ってくれ」
「わかったわ」
エスメラルダが返事をした瞬間、エスメラルダはマヤの背後へ空間跳躍する。
エスメラルダが跳躍を終えた時、こちらを向いていたマヤが剣を抜くところだった。
「っっ!」
マヤの神速の一撃が迫る中、攻撃が来ることを予測していたエスメラルダがナイフで受け止めようとした瞬間、エスメラルダはセシリオの隣に再び空間跳躍していた。
「…………速いね」
「まあな。マヤ、お前俺がエスメを空間跳躍させる先がわかってるだろ?」
「さあ、どうだろう?」
マヤははぐらかして肩をすくめる。
「今更とぼけなくてもいい。別に今は敵同士でもないんだしな」
「それもそうか。うん、セシリオさんの予想通り、空間跳躍の先が見えてるよ」
「やっぱり。どういうからくりかしら?」
怪訝な表情のエスメラルダに、マヤは得意げに説明し始める。
この時、エスメラルダが少し不機嫌そうだったことにマヤが気がついていれば、この後の騒動はなかったかもしれない……。
「簡単だよ、エスメラルダさん。エスメラルダさんとおんなじことをしただけ――――って、違う違う! 違うからそんな顔しないで、セシリオさんの胸ぐらも掴まないで!」
マヤの説明が良くなかったせいで、エスメラルダはマヤとセシリオが身体を重ねたのだと誤解したのだ。
普段は冷静で優秀な副官であるエスメラルダだが、裏の顔はセシリオのことが好きで好きでたまらないツンデレな妻なわけで……、セシリオが他の女に手を出していたとなれば、ブチギレて当然だ。
「リオ? 私というものがありながら……っ!」
「落ち着けエスメ! そもそも寝る時はいつもエスメと同じベッドだろ? それに、一晩中俺の腕の抱きついてるじゃないか。それで俺はどうやってマヤに手を出せるって言うんだ……」
「うっ…………確かに言われてみれば……」
エスメラルダはセシリオの言葉に納得し少し落ち着いたのか、気まずそうにうつむく。
「なんかさらっと聞いちゃいけないことを聞いてしまったような?」
マヤはセシリオが大声で話すせいで聞こえてしまった夫婦の秘密に苦笑する。
「ああ、そうだな。何だ、その……ラブラブなんだな、あの2人は……」
セシリオが原初の魔王であることを考えると、おそらく2人は結婚してから少なくとも数百年は経っているはずなのだが、まるで新婚夫婦のような熱々加減にシャルルも苦笑するしかなった。
「いいですか! 今のはリオが勝手に言ってるだけですからね!」
「「あー、うん。そういうことでいいよ」」
「なんですかその返事は! もう怒りました! リオ、あの二人の記憶が消えるまで叩きのめします! 手伝いなさい!」
「えー、もう2人共空間跳躍の対抗策を見つけたみたいだし、これ以上は別に戦わなくても……」
「つべこべ言わずに戦って!」
涙目で駄々っ子よろしく声を上げるエスメラルダに、セシリオは後頭部を掻きながら溜め息をつく。
「わかったよ。でも、叩きのめせないと思うぜ?」
この後のやけになったエスメラルダとそれに付き合わされたセシリオと戦った2人だったが、その結果はマヤたちの圧勝だった。
逆に叩きのめされたエスメラルダは、最終的にセシリオにおんぶされていた。
「悪いな、エスメが……」
「いいよ。起きたら、あのことは聞かなかったことにしとくから、って言っといて」
「助かる。それで、どうやって俺の魔力を手に入れたんだ?」
「なんだ、やっぱりわかってたんだ」
「エスメと一緒って言ってたからな。その言い方のおかげで大変だったわけだが……」
「それは本当にごめん。ちなみに魔力を奪ったのはあの剣を食らった時だよ。あれは相手の魔力を削り取って取り込む剣だから」
「なるほど。だから防御魔法でも防げないのか」
「うん。攻撃としては機能しないから、防御魔法をすり抜けるんだよ」
「で、これで2人は空間跳躍は攻略したわけだが、次はどうする?」
セシリオは封印空間の端で見守っていたエメリンに声かける。
「当然次はマルコス様です」
「マルコスさんかあ……」
マヤはセシリオ以上に勝ち目がないような気がする相手に、気が重くなるのだった。
「了解! 十の剣、六の型、削~卸金~!」
マヤはシャルルがエスメラルダを引き付けた一瞬の隙をついて、セシリオへと魔力の剣を放つ。
「俺に攻撃しても無駄だってことはもうわかってるだろ?」
マヤの魔力の剣が迫るが、セシリオは回避する素振りも見せない。
それも当然で、セシリオは強力な防御魔法の中にいるため生半可な攻撃ではなんの意味も無いのだ。
実際、最初頃にエスメラルダをどうすることもできないと悟ったマヤとシャルルが立てた作戦がセシリオを攻撃する、だったのだが、聖剣の連携技も、マヤの十の剣の他の技も、全く効かなかった。
だからこそ、回避しないセシリオの態度は決して慢心ではない。
しかしながら、そうであるからこそ今回の作戦が成立するわけなのだが。
「ふふっ、それはどうかな?」
マヤはニヤリと笑った瞬間、マヤの魔力の剣は防御魔法をすり抜けてセシリオへと迫る。
「何!?」
慌てて回避しようとするセシリオだが、もう遅い。
「もらった!」
マヤはセシリオの魔力を削り取ると、そのまま魔力の剣を手のひらから吸収する。
「くっ…………ん?」
「大丈夫ですか、リオ!」
攻撃を食らったセシリオの元へ、エスメラルダが駆け寄る。
「ああ、なんともないみたいだが……何だあの技は……?」
「よかった……。ごめんなさい、私がシャルルさんに気を取られていたいたばっかりに」
「いや、防御魔法があるからと回避しなかった俺の責任だ。それに、特になんともないみたいだしな」
「そう…………そうね、かわさなかったリオのせいよね!」
エスメラルダは駆け寄って心配したことが今更恥ずかしくなったのか、セシリオから顔を背ける。
「ははっ、相変わらずエスメは素直じゃないな。でも、全くその通りだ。ここからは気を引き締めていくぞ」
「ええ、もちろん」
セシリオとエスメラルダは先ほどより集中してマヤとシャルルと対峙する。
「なんだか余計本気にさせただけな気がするんだが、本当に大丈夫か?」
「たぶんね。来るよ! 右!」
「了解!」
マヤの言葉を聞くやいなや、シャルルは自身の右の空間に聖剣を振るう。
次の瞬間、聖剣の軌道上にエスメラルダが姿を現した。
ちょうどマヤの言った場所に空間跳躍して来たのだ。
「なっ!」
エスメラルダはぎりぎり聖剣の一撃をナイフで受け止めるが、勢いを殺しきれず吹き飛ばされる。
エスメラルダは吹き飛ばされている途中で姿を消し、セシリオの隣に現れた。
「よしっ! 成功!」
ガッツポーズをするマヤに、エスメラルダが驚いたようにつぶやく。
「まさか、跳躍先を読まれた?」
先ほどのシャルルの攻撃は、完全にエスメラルダが跳躍してくる地点を予測していた。
跳躍する直前に聞こえたマヤの「右」という言葉と、今のガッツポーズからすると――。
「かもな。エスメ、もう一度跳躍させるが、跳躍先を読まれてる前提で行ってくれ」
「わかったわ」
エスメラルダが返事をした瞬間、エスメラルダはマヤの背後へ空間跳躍する。
エスメラルダが跳躍を終えた時、こちらを向いていたマヤが剣を抜くところだった。
「っっ!」
マヤの神速の一撃が迫る中、攻撃が来ることを予測していたエスメラルダがナイフで受け止めようとした瞬間、エスメラルダはセシリオの隣に再び空間跳躍していた。
「…………速いね」
「まあな。マヤ、お前俺がエスメを空間跳躍させる先がわかってるだろ?」
「さあ、どうだろう?」
マヤははぐらかして肩をすくめる。
「今更とぼけなくてもいい。別に今は敵同士でもないんだしな」
「それもそうか。うん、セシリオさんの予想通り、空間跳躍の先が見えてるよ」
「やっぱり。どういうからくりかしら?」
怪訝な表情のエスメラルダに、マヤは得意げに説明し始める。
この時、エスメラルダが少し不機嫌そうだったことにマヤが気がついていれば、この後の騒動はなかったかもしれない……。
「簡単だよ、エスメラルダさん。エスメラルダさんとおんなじことをしただけ――――って、違う違う! 違うからそんな顔しないで、セシリオさんの胸ぐらも掴まないで!」
マヤの説明が良くなかったせいで、エスメラルダはマヤとセシリオが身体を重ねたのだと誤解したのだ。
普段は冷静で優秀な副官であるエスメラルダだが、裏の顔はセシリオのことが好きで好きでたまらないツンデレな妻なわけで……、セシリオが他の女に手を出していたとなれば、ブチギレて当然だ。
「リオ? 私というものがありながら……っ!」
「落ち着けエスメ! そもそも寝る時はいつもエスメと同じベッドだろ? それに、一晩中俺の腕の抱きついてるじゃないか。それで俺はどうやってマヤに手を出せるって言うんだ……」
「うっ…………確かに言われてみれば……」
エスメラルダはセシリオの言葉に納得し少し落ち着いたのか、気まずそうにうつむく。
「なんかさらっと聞いちゃいけないことを聞いてしまったような?」
マヤはセシリオが大声で話すせいで聞こえてしまった夫婦の秘密に苦笑する。
「ああ、そうだな。何だ、その……ラブラブなんだな、あの2人は……」
セシリオが原初の魔王であることを考えると、おそらく2人は結婚してから少なくとも数百年は経っているはずなのだが、まるで新婚夫婦のような熱々加減にシャルルも苦笑するしかなった。
「いいですか! 今のはリオが勝手に言ってるだけですからね!」
「「あー、うん。そういうことでいいよ」」
「なんですかその返事は! もう怒りました! リオ、あの二人の記憶が消えるまで叩きのめします! 手伝いなさい!」
「えー、もう2人共空間跳躍の対抗策を見つけたみたいだし、これ以上は別に戦わなくても……」
「つべこべ言わずに戦って!」
涙目で駄々っ子よろしく声を上げるエスメラルダに、セシリオは後頭部を掻きながら溜め息をつく。
「わかったよ。でも、叩きのめせないと思うぜ?」
この後のやけになったエスメラルダとそれに付き合わされたセシリオと戦った2人だったが、その結果はマヤたちの圧勝だった。
逆に叩きのめされたエスメラルダは、最終的にセシリオにおんぶされていた。
「悪いな、エスメが……」
「いいよ。起きたら、あのことは聞かなかったことにしとくから、って言っといて」
「助かる。それで、どうやって俺の魔力を手に入れたんだ?」
「なんだ、やっぱりわかってたんだ」
「エスメと一緒って言ってたからな。その言い方のおかげで大変だったわけだが……」
「それは本当にごめん。ちなみに魔力を奪ったのはあの剣を食らった時だよ。あれは相手の魔力を削り取って取り込む剣だから」
「なるほど。だから防御魔法でも防げないのか」
「うん。攻撃としては機能しないから、防御魔法をすり抜けるんだよ」
「で、これで2人は空間跳躍は攻略したわけだが、次はどうする?」
セシリオは封印空間の端で見守っていたエメリンに声かける。
「当然次はマルコス様です」
「マルコスさんかあ……」
マヤはセシリオ以上に勝ち目がないような気がする相手に、気が重くなるのだった。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。
どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!
スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!
天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。
【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~
御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。
十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。
剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。
十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。
紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。
十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。
自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。
その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。
※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
【完結】魔術師なのはヒミツで薬師になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
ティモシーは、魔術師の少年だった。人には知られてはいけないヒミツを隠し、薬師(くすし)の国と名高いエクランド国で薬師になる試験を受けるも、それは年に一度の王宮専属薬師になる試験だった。本当は普通の試験でよかったのだが、見事に合格を果たす。見た目が美少女のティモシーは、トラブルに合うもまだ平穏な方だった。魔術師の組織の影がちらつき、彼は次第に大きな運命に飲み込まれていく……。
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる