2 / 68
第2話
しおりを挟む
目が覚めるとふかふかしていたのは伯爵様のベッドで、俺は自分が伯爵様に抱きしめられて寝ていたのに驚いて大声を上げてしまった。
慌てて口を手で押さえたけど、伯爵様は目を覚まされてしまった。
少し顔をしかめながらも、俺を見るとにっこりとお笑いになった。
「キヨノさん、おはようございます」
「おはようございます、伯爵様」
とはいえ、俺はまだ伯爵様の腕の中だ。
「まだ信じられません、キヨノさんが私の腕の中にいるなんて」
伯爵様はぎゅっと俺を抱きしめた。
「あ、あの、伯爵様」
すると伯爵様は眉を寄せた。
「キヨノさん、私たちは昨日夫婦になったのですよ。
『伯爵様』はよしてください」
「ではなんとお呼びすれば……」
「『旦那様』、ですかね」
ですかね、って。
でも田村様のことを俺たちは「ご主人様」とお呼びしていたし、古くからお勤めされている方は「旦那様」とお呼びしている。
それと同じだな。
「旦那…様」
「はい、なんですか、キヨノさん」
う。
なんですか…って。
「あの、どうして、その夫婦ということに、なってしまったのでしょうか」
「私の一目惚れですよ。
田村さんのお屋敷に書類を取りに寄ったとき、キヨノさんを一目見てわかりました。
貴方が私の伴侶になる人だと」
昨日の朝早く、お屋敷周りの掃き掃除をしていたら、黒い舶来品の自動車が止まった。
俺がきょとんとして見ていると、中から長い外套を着て帽子を被った伯爵様が出てこられ「貴方、お名前は?」と手を取られて聞かれた。
「いや、そんなことはどうでもいい。こんなに手を冷たくされて」と言われて、そのままお屋敷の玄関から入ろうとされるので俺は足に力を入れて踏ん張った。
「伯爵様、お、いやわたしはここからは入れません」
「構いません、私と一緒ですから」
伯爵様はひどい勢いだった。
そして「ああ、すみません」と手を離された。
俺はほっとした。
やっと解放されると思った。
「これでは貴方を温められませんね」
そうおっしゃると、伯爵様は手にはまった鹿革の薄い手袋を外すと外套のポケットに入れ、また俺の手を掴んだ。
「ああ、かわいそうに。
すぐに温めてあげますからね」
そんなことをされるとは思わず、俺がまたもやきょとんとしていると手を引かれお屋敷の玄関からどんどん中に入っていかれる。
伯爵様と俺を見た人たちは大声を上げた。
「伯爵様、いかがなさいましたか」
「その者がなにかいたしましたでしょうか」
「どうぞお怒りをお納めください。
キヨノには後で重い罰を与えますから」
執事や使用人頭たちが口々に伯爵様にそう声をかけた。
「すみません、田村さんはどちらですか。
まだおやすみかな。
失礼なのは承知の上ですが、お話したい」
皆の顔が青ざめた。
旦那様に直接伯爵様がなにか話をされるのだと思った。
「かしこまりました。
すぐにお話できるように準備いたします。
どうぞこちらへ」
執事の宗方さんが屋敷の中の、話をする洋間に伯爵様を案内しようとされた。
伯爵様はまだ俺の手を握っていて、俺まで一緒に洋間に行こうとした。
「三条院伯爵様、その者をこちらへ」
「いいえ、だめです。
この方が重要なのです。
そうだ、温かい飲み物をいただけますか」
「はい、すぐにご用意いたします」
伯爵様はしゃがむようにして俺の顔を覗き込んだ。
「よかったね、もうすぐ温かくしてあげますよ」
その後、一緒に洋間に行くとそふぁというふかふかした長椅子に座るように言われ、泣きそうになりながら「はい」も「いいえ」も言えずに立っていた。
すると伯爵様はご自分の長い外套をお脱ぎになり、俺の肩にかけてくるむようにするとひょいとそふぁに座らせた。
そして運ばれてきた熱々のお茶を俺に飲むように勧め、部屋をもっと暖かくするようにお茶を運んできた女中に言っていた。
どうしようもなくなって、あとでどんなに折檻されるかわからないけど、とりあえず伯爵様のおっしゃることをお聞きすることにしてぶるぶると震える手で洋風の取っ手のついた茶碗を持とうとした。
「こんなに震えてかわいそうに」
伯爵様は俺の横に座り、肩をさすって温め始めた。
俺はもう生きた心地がしなかった。
宗方さんに案内されて洋間に入った田村様のお顔は忘れられない。
顔も覚えていないような使用人の子どもが伯爵様の外套を羽織り、座っているのだから。
「おはようございます、田村さん。
早朝からのご無礼、お許しください。
でも私は急がなくてはならないのです」
「お約束の書類はご用意できていますが」
「それではありません、この方のことです」
「うちの使用人のこと、でしょうか」
「はい。
私はこの方を娶ることに決めました。
一刻でも早く手続きがしたいのです。
そのための書類も早急に準備していただけないでしょうか」
「お待ちください、一体どういう」
宗方さんの視線が痛い。
何か説明できるなら俺もしたい。
けれど、俺もわけがわからない。
「今日中にこの方を伴侶とします。
この方がいなくなる費用や代わりの者の手配はこちらもすぐにいたします」
あまりの勢いに田村様は呆気に取られていらした。
「三条院伯爵様、お時間は大丈夫ですか」
宗方さんの声かけに伯爵様は上着の内ポケットから懐中時計を取り出し時間を確認した。
「もうこんな時間ですか。
ありがとう、宗方さん、助かりました。
この方を連れていきます。
会合の帰りに寄りますから、書類のほう、よろしくお願いします」
伯爵様は会釈をすると、今度は外套ごと俺を抱きかかえ玄関の車まで戻った。
そして車に俺を乗せると宗方さんから大きな封筒を受け取っていらした。
「宗方さん、この方のお名前はなんとおっしゃるのですか」
「キヨノ、でございます」
「キヨノさん。
とても素敵なお名前だ。
では宗方さん、キヨノさんの書類の準備、頼みます」
「承知いたしました」
宗方さんが深々と礼をし、伯爵様は俺の隣に乗り込むと運転手に車を出させた。
伯爵様が大きな封筒を携えて会合に参加なさっている間、俺は特別に運転手と一緒に伯爵様の控室で待たされた。
そのあとまた車に乗り、田村様の屋敷に行くと伯爵様は宗方さんから書類を受け取った。
お二人の話の内容から、どうやら俺が田村様から解雇され自由になった、という証明書や俺の身元がわかる書類のようだった。
「ありがとうございます、宗方さん。
田村さんにもご迷惑をかけたと伝えてください。
後ほど、詫び状を差し上げます」
「承知いたしました」
俺は車に中にいたので詳しくは聞き取れなかった。
不安になり、宗方さんを見るが宗方さんは俺のほうを見ようとはしなかった。
車に乗り込んできた伯爵様は上機嫌で、そのまま車を役所に向かわせた。
そして何時間もかかる手続きの末、俺は伯爵様と夫婦になってしまっていた。
あとは伯爵様のお屋敷に連れてこられ、朝も昼も食べておらず、理解できないことばかりで、とにかく疲れて疲れて、出された握り飯がうまくて、そのあとの記憶がない。
「キヨノさん」
「はい」
急に呼ばれて、顔を上げてしまった。
伯爵様のお顔を正面から見ることになった。
寝起きで御髪が少し乱れていたが、とても整ったお顔をされていた。
左目の下に小さなほくろを見つけた。
「今朝は一緒に朝食をとってくださいますね」
「はぁ」
俺はのろのろと起き出した。
慌てて口を手で押さえたけど、伯爵様は目を覚まされてしまった。
少し顔をしかめながらも、俺を見るとにっこりとお笑いになった。
「キヨノさん、おはようございます」
「おはようございます、伯爵様」
とはいえ、俺はまだ伯爵様の腕の中だ。
「まだ信じられません、キヨノさんが私の腕の中にいるなんて」
伯爵様はぎゅっと俺を抱きしめた。
「あ、あの、伯爵様」
すると伯爵様は眉を寄せた。
「キヨノさん、私たちは昨日夫婦になったのですよ。
『伯爵様』はよしてください」
「ではなんとお呼びすれば……」
「『旦那様』、ですかね」
ですかね、って。
でも田村様のことを俺たちは「ご主人様」とお呼びしていたし、古くからお勤めされている方は「旦那様」とお呼びしている。
それと同じだな。
「旦那…様」
「はい、なんですか、キヨノさん」
う。
なんですか…って。
「あの、どうして、その夫婦ということに、なってしまったのでしょうか」
「私の一目惚れですよ。
田村さんのお屋敷に書類を取りに寄ったとき、キヨノさんを一目見てわかりました。
貴方が私の伴侶になる人だと」
昨日の朝早く、お屋敷周りの掃き掃除をしていたら、黒い舶来品の自動車が止まった。
俺がきょとんとして見ていると、中から長い外套を着て帽子を被った伯爵様が出てこられ「貴方、お名前は?」と手を取られて聞かれた。
「いや、そんなことはどうでもいい。こんなに手を冷たくされて」と言われて、そのままお屋敷の玄関から入ろうとされるので俺は足に力を入れて踏ん張った。
「伯爵様、お、いやわたしはここからは入れません」
「構いません、私と一緒ですから」
伯爵様はひどい勢いだった。
そして「ああ、すみません」と手を離された。
俺はほっとした。
やっと解放されると思った。
「これでは貴方を温められませんね」
そうおっしゃると、伯爵様は手にはまった鹿革の薄い手袋を外すと外套のポケットに入れ、また俺の手を掴んだ。
「ああ、かわいそうに。
すぐに温めてあげますからね」
そんなことをされるとは思わず、俺がまたもやきょとんとしていると手を引かれお屋敷の玄関からどんどん中に入っていかれる。
伯爵様と俺を見た人たちは大声を上げた。
「伯爵様、いかがなさいましたか」
「その者がなにかいたしましたでしょうか」
「どうぞお怒りをお納めください。
キヨノには後で重い罰を与えますから」
執事や使用人頭たちが口々に伯爵様にそう声をかけた。
「すみません、田村さんはどちらですか。
まだおやすみかな。
失礼なのは承知の上ですが、お話したい」
皆の顔が青ざめた。
旦那様に直接伯爵様がなにか話をされるのだと思った。
「かしこまりました。
すぐにお話できるように準備いたします。
どうぞこちらへ」
執事の宗方さんが屋敷の中の、話をする洋間に伯爵様を案内しようとされた。
伯爵様はまだ俺の手を握っていて、俺まで一緒に洋間に行こうとした。
「三条院伯爵様、その者をこちらへ」
「いいえ、だめです。
この方が重要なのです。
そうだ、温かい飲み物をいただけますか」
「はい、すぐにご用意いたします」
伯爵様はしゃがむようにして俺の顔を覗き込んだ。
「よかったね、もうすぐ温かくしてあげますよ」
その後、一緒に洋間に行くとそふぁというふかふかした長椅子に座るように言われ、泣きそうになりながら「はい」も「いいえ」も言えずに立っていた。
すると伯爵様はご自分の長い外套をお脱ぎになり、俺の肩にかけてくるむようにするとひょいとそふぁに座らせた。
そして運ばれてきた熱々のお茶を俺に飲むように勧め、部屋をもっと暖かくするようにお茶を運んできた女中に言っていた。
どうしようもなくなって、あとでどんなに折檻されるかわからないけど、とりあえず伯爵様のおっしゃることをお聞きすることにしてぶるぶると震える手で洋風の取っ手のついた茶碗を持とうとした。
「こんなに震えてかわいそうに」
伯爵様は俺の横に座り、肩をさすって温め始めた。
俺はもう生きた心地がしなかった。
宗方さんに案内されて洋間に入った田村様のお顔は忘れられない。
顔も覚えていないような使用人の子どもが伯爵様の外套を羽織り、座っているのだから。
「おはようございます、田村さん。
早朝からのご無礼、お許しください。
でも私は急がなくてはならないのです」
「お約束の書類はご用意できていますが」
「それではありません、この方のことです」
「うちの使用人のこと、でしょうか」
「はい。
私はこの方を娶ることに決めました。
一刻でも早く手続きがしたいのです。
そのための書類も早急に準備していただけないでしょうか」
「お待ちください、一体どういう」
宗方さんの視線が痛い。
何か説明できるなら俺もしたい。
けれど、俺もわけがわからない。
「今日中にこの方を伴侶とします。
この方がいなくなる費用や代わりの者の手配はこちらもすぐにいたします」
あまりの勢いに田村様は呆気に取られていらした。
「三条院伯爵様、お時間は大丈夫ですか」
宗方さんの声かけに伯爵様は上着の内ポケットから懐中時計を取り出し時間を確認した。
「もうこんな時間ですか。
ありがとう、宗方さん、助かりました。
この方を連れていきます。
会合の帰りに寄りますから、書類のほう、よろしくお願いします」
伯爵様は会釈をすると、今度は外套ごと俺を抱きかかえ玄関の車まで戻った。
そして車に俺を乗せると宗方さんから大きな封筒を受け取っていらした。
「宗方さん、この方のお名前はなんとおっしゃるのですか」
「キヨノ、でございます」
「キヨノさん。
とても素敵なお名前だ。
では宗方さん、キヨノさんの書類の準備、頼みます」
「承知いたしました」
宗方さんが深々と礼をし、伯爵様は俺の隣に乗り込むと運転手に車を出させた。
伯爵様が大きな封筒を携えて会合に参加なさっている間、俺は特別に運転手と一緒に伯爵様の控室で待たされた。
そのあとまた車に乗り、田村様の屋敷に行くと伯爵様は宗方さんから書類を受け取った。
お二人の話の内容から、どうやら俺が田村様から解雇され自由になった、という証明書や俺の身元がわかる書類のようだった。
「ありがとうございます、宗方さん。
田村さんにもご迷惑をかけたと伝えてください。
後ほど、詫び状を差し上げます」
「承知いたしました」
俺は車に中にいたので詳しくは聞き取れなかった。
不安になり、宗方さんを見るが宗方さんは俺のほうを見ようとはしなかった。
車に乗り込んできた伯爵様は上機嫌で、そのまま車を役所に向かわせた。
そして何時間もかかる手続きの末、俺は伯爵様と夫婦になってしまっていた。
あとは伯爵様のお屋敷に連れてこられ、朝も昼も食べておらず、理解できないことばかりで、とにかく疲れて疲れて、出された握り飯がうまくて、そのあとの記憶がない。
「キヨノさん」
「はい」
急に呼ばれて、顔を上げてしまった。
伯爵様のお顔を正面から見ることになった。
寝起きで御髪が少し乱れていたが、とても整ったお顔をされていた。
左目の下に小さなほくろを見つけた。
「今朝は一緒に朝食をとってくださいますね」
「はぁ」
俺はのろのろと起き出した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる