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第16話
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少し日が傾いてきた。
伯爵様は神社に行こう、と言った。
温泉街のはずれにある、小さな神社だった。
急な石段を上っていく。
古い神社だ。
伯爵様のお話では、温泉の神様を祀っていて、温泉街ができる前からあるそうだ。
お賽銭を投げ入れ、伯爵様と並んでお詣りをする。
そのあと、伯爵様は権禰宜様と話をするというので、俺はそこを離れた。
社務所には破魔矢や絵馬、お守りが並んでいた。
朱い袴をつけた巫女さんが鈴の鳴るような声で、お守りについて丁寧に説明してくれた。
俺は悩んだ挙句、お守りを一つ求めた。
「お待たせしました、キヨノさん」
話が終わった伯爵様が俺に近づいてきた。
「奥の院にも行ってみませんか。
実はそちらのほうが本来のお社なんですよ。
本殿の裏手にあるからすぐですよ」
「はい」
権禰宜様は微笑みながら俺たちを見送ってくれる。
お社の裏に細い山に向かう道があった。
「ここらは紫陽花が植わっていて、季節になるととても綺麗なんです」
「そうですか」
「ええ、い……」
?
伯爵様がなにか言いかけて、言わなかった。
その時である。
「ひゃ!」
なにか。
黒いものが。
影のような、黒い、不気味で気味の悪いものがざざっと、その棒のようになっている紫陽花のどこかを恐ろしい勢いで走り抜けた。
気持ち悪くて肌がぞわりと粟立つ。
「キヨノさん」
伯爵様が伸ばした手に思わずつかまる。
音のない口笛を聞いた気がした。
「大丈夫ですよ。
もうすぐ日が落ちるから、なにか出たんでしょう」
「なにか…って?」
「さぁ。
でもここは端だと言っても帝都ですからね。
なにかいてもおかしくはない」
ぎゅっと伯爵様の手を握る。
「もういませんよ。
大丈夫です、キヨノさん」
「う、うん」
こんなに気持ち悪いのに伯爵様は恐ろしくないのだろうか。
伯爵様はそのまま俺の手を引いて古い、というかぼろぼろの小さなお社に向かった。
そこでお賽銭を供え、柏手を打つ。
伯爵様が打つたびに、不気味なものが次第に遠のいていく。
肌に感じていたぞわぞわがなくなり、俺はやっと落ち着いてお詣りをすることができた。
「行きましょうか」
「はい」
気がつくと自然に伯爵様と手をつないでいた。
久しぶりだな。
伯爵様の手の感触を改めて感じてみる。
ん?と伯爵様が首を傾げて俺を見る。
「最近、『はぐときす』をしなかったな、と思って」
「はぐときす?
ああ、ハグとキス!
『ハグ』と『キス』なんですよ。
西洋の風習だからキヨノさんはあまりご存知ありませんでしたか」
「?」
伯爵様が立ち止まったので、俺も止まった。
「ハグはこう。抱擁のことです」
あっという間もなくふわりと伯爵様は腰を折り、俺を抱きしめた。
「親しい人や愛しい人にします」
「はぁ」
「そしてキスは」
?
「口づけです。
これも親しい人にしますが、特にここは」
するりと唇をなぞられる。
「愛しい人とだけ、しますね」
あ、と思ったら伯爵様のお顔が目の前にあった。
今朝からずっと俺は伯爵様と並んでいたので、向き合ったのは蕎麦を食べるときと宿で茶を飲んだときぐらいだった。
久しぶりに見た伯爵様のお顔は、やっぱり綺麗だった。
今はなぜか目の奥の奥まで見えた。
そして左目のしたのほくろ。
もしかして。
俺は身を硬くした。
もしかしてこのまま。
きす、というものをさっきなぞられた……
ちゅっと音がして、伯爵様の唇が離れた。
おでこに残る柔らかな感触。
「お嫌かと思って、しなかったんですよ。
今は……ごめんなさい」
伯爵様が静かに離れていく。
「あの…」
「はい」
「さっきは守ってくれて、ありがとうございました」
「いいえ。私はなにもしていませんよ」
穏やかに笑って伯爵様は俺から離れた。
「冷えてきましたね。
日も落ちるし、宿に戻ってまた温泉で温まりましょうか。
そのあと、夕食ですよ。
お腹は空きましたか」
うなずくと伯爵様は歩き出した。
もう手はつないでいない。
あんなに子ども扱いだ、赤ん坊扱いだと言っていたのに。
しばらく「ハグとキス」がなく、ベッドで一緒に寝ることもしなかったら、離れていく伯爵様が不安になって。
ちょっと手を伸ばせばその指にふれることができるのに。
自分からふれていく、だなんてできないできないできない。
「キヨノさん」
「はい」
「また背中を流してくれますか」
「はい」
「ふふふ、ありがとう。
あそこの湯は白く濁っているんですよ。
珍しいでしょう」
「聞いたことがありません」
「早く帰って入りましょう」
伯爵様が少し足を速めた。
俺も小走りになってついて行った。
匣乃屋に戻り、俺たちはまた温泉に入った。
伯爵様が言っていたように、湯は白く濁っていた。
不思議だ。
何度も手のひらに湯をすくい取っては、こぼしてみる。
伯爵様の背中を流し、俺の背中も洗ってもらった。
部屋に戻ると食事の支度ができていた。
温泉の湯気を使った蒸し料理がたっぷりと出てきた。
野菜が甘くて驚いた。
卵も蒸せるとは知らなかった。
中でも山菜がたっぷりと入ったおこわは気に入った。
伯爵様は日本酒を少し飲みながら、食べていた。
洗面所で歯を磨いて部屋に戻ってみると二組の布団が敷かれていた。
俺が布団に入ったのを確認すると、伯爵様はぱちりと灯りを消した。
真っ暗だ。
夕方、奥の院で見たあれを思い出した。
「なりあきさま」
「どうしました、キヨノさん」
ごそりと音がして伯爵様が起き上がった。
「もう、あれは出てきませんよね」
「あれ?」
「奥の院の」
「ああ、もう大丈夫ですよ。
心配ですか」
うん、とも、ううん、とも答えられなくて黙ってしまった。
「眠るまでそばにいましょうか」
伯爵様は俺の布団に入ってきた。
「ほら、肩に布団をかけて。
こんなに冷えてる」
「なりあきさまは、大丈夫?
寒くありませんか」
「私の掛布団を持ってきましょう」
長い腕でさっきまで伯爵様がかけていた布団を引っ張ってくる。
ふわっと抱きしめられた。
あ。
「久しぶりだ」
「……そうですね。
お嫌じゃありませんか」
「はい」
「じゃあ、しばらくこうしておきましょう。
恐くないですよ」
「うん」
俺、今、伯爵様に守られてる?
もしかしてこれまでも風邪からなりあきさまを守っているつもりで、俺が守られていたのか。
あんなに嫌だったはずなのに、久しぶりに抱きしめられるとひどく安心した。
おまけに伯爵様は背中をとんとんと優しく叩いてくれる。
俺もなりあきさまの背中に腕を回し、浴衣の背中をぎゅっと握った。
「恐がらせてしまったんですね。
大丈夫、私がいますよ」
「うん」
伯爵様の腕に力が籠った。
俺、この人のこと、なにも知らないんだなぁ。
ぼんやりとそう思った。
こんなに長い時間、一緒にいたのになにも知らないんだなぁ。
知らないのに、妻になれちゃうんだなぁ。
俺、伯爵様の妻、なのかなぁ。
だんだん眠くなってきた。
伯爵様は神社に行こう、と言った。
温泉街のはずれにある、小さな神社だった。
急な石段を上っていく。
古い神社だ。
伯爵様のお話では、温泉の神様を祀っていて、温泉街ができる前からあるそうだ。
お賽銭を投げ入れ、伯爵様と並んでお詣りをする。
そのあと、伯爵様は権禰宜様と話をするというので、俺はそこを離れた。
社務所には破魔矢や絵馬、お守りが並んでいた。
朱い袴をつけた巫女さんが鈴の鳴るような声で、お守りについて丁寧に説明してくれた。
俺は悩んだ挙句、お守りを一つ求めた。
「お待たせしました、キヨノさん」
話が終わった伯爵様が俺に近づいてきた。
「奥の院にも行ってみませんか。
実はそちらのほうが本来のお社なんですよ。
本殿の裏手にあるからすぐですよ」
「はい」
権禰宜様は微笑みながら俺たちを見送ってくれる。
お社の裏に細い山に向かう道があった。
「ここらは紫陽花が植わっていて、季節になるととても綺麗なんです」
「そうですか」
「ええ、い……」
?
伯爵様がなにか言いかけて、言わなかった。
その時である。
「ひゃ!」
なにか。
黒いものが。
影のような、黒い、不気味で気味の悪いものがざざっと、その棒のようになっている紫陽花のどこかを恐ろしい勢いで走り抜けた。
気持ち悪くて肌がぞわりと粟立つ。
「キヨノさん」
伯爵様が伸ばした手に思わずつかまる。
音のない口笛を聞いた気がした。
「大丈夫ですよ。
もうすぐ日が落ちるから、なにか出たんでしょう」
「なにか…って?」
「さぁ。
でもここは端だと言っても帝都ですからね。
なにかいてもおかしくはない」
ぎゅっと伯爵様の手を握る。
「もういませんよ。
大丈夫です、キヨノさん」
「う、うん」
こんなに気持ち悪いのに伯爵様は恐ろしくないのだろうか。
伯爵様はそのまま俺の手を引いて古い、というかぼろぼろの小さなお社に向かった。
そこでお賽銭を供え、柏手を打つ。
伯爵様が打つたびに、不気味なものが次第に遠のいていく。
肌に感じていたぞわぞわがなくなり、俺はやっと落ち着いてお詣りをすることができた。
「行きましょうか」
「はい」
気がつくと自然に伯爵様と手をつないでいた。
久しぶりだな。
伯爵様の手の感触を改めて感じてみる。
ん?と伯爵様が首を傾げて俺を見る。
「最近、『はぐときす』をしなかったな、と思って」
「はぐときす?
ああ、ハグとキス!
『ハグ』と『キス』なんですよ。
西洋の風習だからキヨノさんはあまりご存知ありませんでしたか」
「?」
伯爵様が立ち止まったので、俺も止まった。
「ハグはこう。抱擁のことです」
あっという間もなくふわりと伯爵様は腰を折り、俺を抱きしめた。
「親しい人や愛しい人にします」
「はぁ」
「そしてキスは」
?
「口づけです。
これも親しい人にしますが、特にここは」
するりと唇をなぞられる。
「愛しい人とだけ、しますね」
あ、と思ったら伯爵様のお顔が目の前にあった。
今朝からずっと俺は伯爵様と並んでいたので、向き合ったのは蕎麦を食べるときと宿で茶を飲んだときぐらいだった。
久しぶりに見た伯爵様のお顔は、やっぱり綺麗だった。
今はなぜか目の奥の奥まで見えた。
そして左目のしたのほくろ。
もしかして。
俺は身を硬くした。
もしかしてこのまま。
きす、というものをさっきなぞられた……
ちゅっと音がして、伯爵様の唇が離れた。
おでこに残る柔らかな感触。
「お嫌かと思って、しなかったんですよ。
今は……ごめんなさい」
伯爵様が静かに離れていく。
「あの…」
「はい」
「さっきは守ってくれて、ありがとうございました」
「いいえ。私はなにもしていませんよ」
穏やかに笑って伯爵様は俺から離れた。
「冷えてきましたね。
日も落ちるし、宿に戻ってまた温泉で温まりましょうか。
そのあと、夕食ですよ。
お腹は空きましたか」
うなずくと伯爵様は歩き出した。
もう手はつないでいない。
あんなに子ども扱いだ、赤ん坊扱いだと言っていたのに。
しばらく「ハグとキス」がなく、ベッドで一緒に寝ることもしなかったら、離れていく伯爵様が不安になって。
ちょっと手を伸ばせばその指にふれることができるのに。
自分からふれていく、だなんてできないできないできない。
「キヨノさん」
「はい」
「また背中を流してくれますか」
「はい」
「ふふふ、ありがとう。
あそこの湯は白く濁っているんですよ。
珍しいでしょう」
「聞いたことがありません」
「早く帰って入りましょう」
伯爵様が少し足を速めた。
俺も小走りになってついて行った。
匣乃屋に戻り、俺たちはまた温泉に入った。
伯爵様が言っていたように、湯は白く濁っていた。
不思議だ。
何度も手のひらに湯をすくい取っては、こぼしてみる。
伯爵様の背中を流し、俺の背中も洗ってもらった。
部屋に戻ると食事の支度ができていた。
温泉の湯気を使った蒸し料理がたっぷりと出てきた。
野菜が甘くて驚いた。
卵も蒸せるとは知らなかった。
中でも山菜がたっぷりと入ったおこわは気に入った。
伯爵様は日本酒を少し飲みながら、食べていた。
洗面所で歯を磨いて部屋に戻ってみると二組の布団が敷かれていた。
俺が布団に入ったのを確認すると、伯爵様はぱちりと灯りを消した。
真っ暗だ。
夕方、奥の院で見たあれを思い出した。
「なりあきさま」
「どうしました、キヨノさん」
ごそりと音がして伯爵様が起き上がった。
「もう、あれは出てきませんよね」
「あれ?」
「奥の院の」
「ああ、もう大丈夫ですよ。
心配ですか」
うん、とも、ううん、とも答えられなくて黙ってしまった。
「眠るまでそばにいましょうか」
伯爵様は俺の布団に入ってきた。
「ほら、肩に布団をかけて。
こんなに冷えてる」
「なりあきさまは、大丈夫?
寒くありませんか」
「私の掛布団を持ってきましょう」
長い腕でさっきまで伯爵様がかけていた布団を引っ張ってくる。
ふわっと抱きしめられた。
あ。
「久しぶりだ」
「……そうですね。
お嫌じゃありませんか」
「はい」
「じゃあ、しばらくこうしておきましょう。
恐くないですよ」
「うん」
俺、今、伯爵様に守られてる?
もしかしてこれまでも風邪からなりあきさまを守っているつもりで、俺が守られていたのか。
あんなに嫌だったはずなのに、久しぶりに抱きしめられるとひどく安心した。
おまけに伯爵様は背中をとんとんと優しく叩いてくれる。
俺もなりあきさまの背中に腕を回し、浴衣の背中をぎゅっと握った。
「恐がらせてしまったんですね。
大丈夫、私がいますよ」
「うん」
伯爵様の腕に力が籠った。
俺、この人のこと、なにも知らないんだなぁ。
ぼんやりとそう思った。
こんなに長い時間、一緒にいたのになにも知らないんだなぁ。
知らないのに、妻になれちゃうんだなぁ。
俺、伯爵様の妻、なのかなぁ。
だんだん眠くなってきた。
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