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第38話
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櫻子様のお陰で、屋敷の人たちも元気になった。常々思っていたが、食い物は大切だ。なりあきさまも重湯から始まって、葛湯を飲み、薄い粥が食べられるようになっている。
なりあきさまのお世話は中川さんと藤代さんがして、俺は食事を運ぶだけだったが、朝食の五分粥が入っていた空の器を厨房に戻しに来た中川さんに言われた。
「キヨノさん、旦那様のお世話をされるのはいかがですか」
「なりあきさまのっ!」
「はい。まだ休養は必要ですが、旦那様も退屈でいらっしゃるご様子で。キヨノさんと少しお話するだけでもお喜びになると思うのですが」
「はい、是非やらせてください!」
俺はなりあきさまに会えるとわかって興奮して答えた。
そのあと、中川さんに連れられなりあきさまが休んでいらっしゃる和室に数冊の本を持っていった。襖をそっと開けるとなりあきさまは眠っていらっしゃった。中川さんと俺は顔を見合わせ、うなずき合うと俺だけ中に入った。中川さんがちょっと心配そうに俺を見ていたので、俺は「大丈夫」の意味を込めて大きくうなずいた。中川さんは目を細めて笑い、静かに襖を閉めた。
なりあきさまと俺の二人になった。
「キ……ヨノ、さん?」
小さな声がして俺ははっと本から顔を上げた。見るとなりあきさまの目が開いていらっしゃる。俺は慌てて本を閉じ、なりあきさまのおそばににじり寄った。
「はい、キヨノでございます。お白湯をお飲みになりますか」
なりあきさまは驚いた様子だったが、うなずかれたので、俺は小さな急須に入ったお白湯を湯呑茶碗に注いだ。なりあきさまが起きようとされているので手を貸し、そして布団のそばにあった薄い羽織を肩にかけて差し上げた。しっかり身を起こされたのを確認すると俺は両手で湯呑茶碗を持ち、なりあきさまの手の中に渡す。なりあきさまは「ありがとうございます」と掠れ声でおっしゃり、ゆっくりとした動きでお白湯を飲んだ。飲み込むたびに喉仏が上下に動く。
ああ、なりあきさまが生きていらっしゃる!
時間をかけてなりあきさまがお白湯を飲み干し、俺は湯呑茶碗を受け取り、盆の上に戻した。
「どうしました、キヨノさん。驚きました」
なりあきさまが笑いながら羽織の端を引っ張り、身なりを整える。
「なりあきさまにお会いしたくて。中川さんがなりあきさまが退屈にされていると教えてくださったので、おそばにいることにしました」
「なんて嬉しい言葉でしょう。キヨノさん、もうちょっと近くに来てください」
お言葉通り近づくとなりあきさまの腕が伸び、肩に置かれた。
「キヨノさんだ」
「はい、キヨノです」
「はい」
なりあきさまはしみじみ俺の名前を呼んで、俺を見た。
「でもずっと私のそばにいても退屈でしょう。中川か藤代に代わってお好きなことをなさい」
「好きなことをしてもいいのですか」
「ええ、もちろん。読み書きの練習でも買い出しでもお好きなことを」
俺はなりあきさまの懐に飛び込んだ。
「キヨノ、さん?」
「……いけませんか」
心臓がどきどきする。
俺の上で小さく「はぁ」とため息が聞こえる。
「いけないことはありませんよ。お嫌ではないのですか」
「はい」
なりあきさまはやっと俺の背中に腕を回してくれた。俺もなりあきさまの背中にそうっと腕を回した。
「ハグはいいですね。キヨノさんとするハグ、大好きです」
「はい。俺も好きです」
「ふふふ。お互い、久しぶりのせいか、どこか他人行儀ですね」
ああ、そうか。そうだな。
「はい」
「もっと近づきたいな。いいですか、キヨノさん」
もっと?
「どうやっ」
最後まで聞くことができず、顎の下をなりあきさまの指ですくわれ上を向かされたかと思うと、むにゅりとした。
あ……
なりあきさまは唇を合わせたまま、ぐいと俺を抱き込むと膝の上に乗せた。俺は抗うことをしなかった。むしろなりあきさまをもっと力を込めて抱きしめることができたので、腕に力を入れた。
なりあきさまは何度も小さく唇を重ね、そのうちの俺の唇の間からするりとべろを入れてきた。
久しぶりに感じるなりあきさまのべろはちょっと冷たかった。温めてさしあげようと俺はべろを巻きつけようとするが、なりあきさまのべろはするりと抜けて、俺の口の中を暴れたり、歯のつけ根をなぞるように走ったりした。
「ふぇ……ん……っん」
へんな声が漏れる。
え……っと、中川さんに「旦那様はまだ静養中ですからね。静かにお過ごしくださいね」ときつくきつく言われている。
これは……
まずい。
おとなしく寝ていない。
「んーーーーーっ!んんんーーーーーーーっ!!!」
俺はなりあきさまを押しのけようとするがなりあきさまは動かない。ぺしぺしとてのひらで叩いてみるが、動かない。
仕方なく足もばたばたさせて暴れてみた。
するとやっと唇を離してくれた。
「なに、キヨノさん。お嫌でした?」
ほら、なりあきさま、息が上がっていらっしゃる。
「いや、そうじゃなくて」
「なら、いいでしょう」
あっと思うと俺は布団に倒されていて、なりあきさまが覆いかぶさってきた。そしてまた口を吸われる。
だめだ、って!
俺は逃げようとするがなりあきさまはそうさせてくれない。
「なんで?」
「あ、ふぁ」
「なんで、逃げようとする?いや?」
「そう、じゃなくて……んっあっ」
「そう、じゃ、なくて?」
なりあきさまと唇をつけたまましゃべるので、うまく話せない。
「中川さんが………あんっ、う」
だめだ、ってばっ。
「……安静にし……ないとだめ、だって……」
「でも私はキヨノさんとキスがしたい。だめ?」
「だめ」
「どうして」
「早く元気に……あっ、うっ……なれないから……って」
「それ、で?」
「なりあきさま、いっぱ……お休みに…ならない……とだ…めだ……ん……って」
「わかりました」
唇が離れたかと思うとぐいっと身体を抱き込まれ、布団の中に引きずり入れられた。
「え」
「少しだけ、こうしていてください」
「なりあきさま」
「少しでも貴方の近くにいたいんだ」
「なりあきさ、ま?」
なりあきさまはぎゅうううううっと俺を抱きしめた。それはなんだか怖い夢を見た小さな子どものようだった。
懐かしい香りがした。
なりあきさまの匂いだ。なりあきさまはいつもいい匂いがする。なりあきさまのベッドで一緒に眠っていた頃を思い出した。なりあきさまの心臓の音がとくとくとする。
「久し、ぶりですね」
「でしょう」
なりあきさまは笑ってそうおっしゃった。
「キヨノさんがいてくださったら、ぐっすり眠れる気がする」
「よく眠れていないのですか」
それには答えず、なりあきさまは俺の前髪をなでた。
「早く私のベッドでキヨノさんと寝たいです」
「うん」
俺、あのベッドでなりあきさまを待っていた。
「早く良くなりますね」
「はい」
なりあきさまの手は俺の背中に回り、優しくなでてくれた。それが気持ちよくて俺はいつの間にかぐーぐーと寝てしまっていた。
気がついたら、藤代さんがなりあきさまと俺の二人分の昼飯をのせた盆を持って布団で寝ている俺たちを見ていた。
「仲がいいのはよろしいことですけどね、旦那様」
藤代さんはわざとがっちゃんがっちゃん音を立てて盆を置いた。
「まだ日の高いうちからこんな不埒なことをするのはどうかと思いますよ」
こんな、ふらち?
「なりあきさま、ふらちとはどういう意味ですか」
「けしからんこと、という意味ですよ」
けしからんこと?
なりあきさまは起き上がり、布団をめくってくれたので、俺はそこから出た。着物が乱れていたので慌てて直す。わわわ、髪も乱れている。手櫛で必死に直してみる。
「キヨノさん」
「は、はい、藤代さん」
「旦那様に嫌なことをされませんでしたか?」
「い…え」
「なんですか、その曖昧なお返事は」
だって「なりあきさまにきすされてこうなりました」なんて、言いづらいじゃないか。
「わかりました。このことは中川さんに報告しておきましょう」
「ははははは、中川に叱られるのは私だけにしておいておくれ。私なら慣れているからね」
なりあきさまは笑いながら、寝間着を整え、藤代さんが肩にかけてくれた皺になった羽織を羽織った。
「さて、お昼はなにかな。そろそろ歯ごたえがあるものも食べたいのだけれどね」
「なりあきさまはまだまだお粥ですよ」
「そうか。でも魚の煮つけもあるじゃないか。藤代もここで一緒に食べるかい」
「ええ、監視しておいたほうがよさそうですからね!」
と言いながら、藤代さんは立ち上がった。
「と言いたいところですが、お邪魔虫は退散いたします。旦那様、キヨノさんをたくさん甘えさせてあげてくださいませ」
「俺は子どもじゃありません」
「子どもじゃなくて。本当にキヨノさんは辛抱強くお待ちになっていたんですよ」
「そうだね」
「ではわたくしはこれで」
藤代さんはそう言って、和室から出ていった。
「さ、キヨノさん、冷めないうちにいただきましょう。川崎が丹精込めて作ってくれた料理です。おいしいうちに食べないと」
「はい!」
***
ブログ更新 あまく仕上がっているはず / キヨノさん 第38話
https://etocoria.blogspot.com/2020/03/kiyonosan-38.html
なりあきさまのお世話は中川さんと藤代さんがして、俺は食事を運ぶだけだったが、朝食の五分粥が入っていた空の器を厨房に戻しに来た中川さんに言われた。
「キヨノさん、旦那様のお世話をされるのはいかがですか」
「なりあきさまのっ!」
「はい。まだ休養は必要ですが、旦那様も退屈でいらっしゃるご様子で。キヨノさんと少しお話するだけでもお喜びになると思うのですが」
「はい、是非やらせてください!」
俺はなりあきさまに会えるとわかって興奮して答えた。
そのあと、中川さんに連れられなりあきさまが休んでいらっしゃる和室に数冊の本を持っていった。襖をそっと開けるとなりあきさまは眠っていらっしゃった。中川さんと俺は顔を見合わせ、うなずき合うと俺だけ中に入った。中川さんがちょっと心配そうに俺を見ていたので、俺は「大丈夫」の意味を込めて大きくうなずいた。中川さんは目を細めて笑い、静かに襖を閉めた。
なりあきさまと俺の二人になった。
「キ……ヨノ、さん?」
小さな声がして俺ははっと本から顔を上げた。見るとなりあきさまの目が開いていらっしゃる。俺は慌てて本を閉じ、なりあきさまのおそばににじり寄った。
「はい、キヨノでございます。お白湯をお飲みになりますか」
なりあきさまは驚いた様子だったが、うなずかれたので、俺は小さな急須に入ったお白湯を湯呑茶碗に注いだ。なりあきさまが起きようとされているので手を貸し、そして布団のそばにあった薄い羽織を肩にかけて差し上げた。しっかり身を起こされたのを確認すると俺は両手で湯呑茶碗を持ち、なりあきさまの手の中に渡す。なりあきさまは「ありがとうございます」と掠れ声でおっしゃり、ゆっくりとした動きでお白湯を飲んだ。飲み込むたびに喉仏が上下に動く。
ああ、なりあきさまが生きていらっしゃる!
時間をかけてなりあきさまがお白湯を飲み干し、俺は湯呑茶碗を受け取り、盆の上に戻した。
「どうしました、キヨノさん。驚きました」
なりあきさまが笑いながら羽織の端を引っ張り、身なりを整える。
「なりあきさまにお会いしたくて。中川さんがなりあきさまが退屈にされていると教えてくださったので、おそばにいることにしました」
「なんて嬉しい言葉でしょう。キヨノさん、もうちょっと近くに来てください」
お言葉通り近づくとなりあきさまの腕が伸び、肩に置かれた。
「キヨノさんだ」
「はい、キヨノです」
「はい」
なりあきさまはしみじみ俺の名前を呼んで、俺を見た。
「でもずっと私のそばにいても退屈でしょう。中川か藤代に代わってお好きなことをなさい」
「好きなことをしてもいいのですか」
「ええ、もちろん。読み書きの練習でも買い出しでもお好きなことを」
俺はなりあきさまの懐に飛び込んだ。
「キヨノ、さん?」
「……いけませんか」
心臓がどきどきする。
俺の上で小さく「はぁ」とため息が聞こえる。
「いけないことはありませんよ。お嫌ではないのですか」
「はい」
なりあきさまはやっと俺の背中に腕を回してくれた。俺もなりあきさまの背中にそうっと腕を回した。
「ハグはいいですね。キヨノさんとするハグ、大好きです」
「はい。俺も好きです」
「ふふふ。お互い、久しぶりのせいか、どこか他人行儀ですね」
ああ、そうか。そうだな。
「はい」
「もっと近づきたいな。いいですか、キヨノさん」
もっと?
「どうやっ」
最後まで聞くことができず、顎の下をなりあきさまの指ですくわれ上を向かされたかと思うと、むにゅりとした。
あ……
なりあきさまは唇を合わせたまま、ぐいと俺を抱き込むと膝の上に乗せた。俺は抗うことをしなかった。むしろなりあきさまをもっと力を込めて抱きしめることができたので、腕に力を入れた。
なりあきさまは何度も小さく唇を重ね、そのうちの俺の唇の間からするりとべろを入れてきた。
久しぶりに感じるなりあきさまのべろはちょっと冷たかった。温めてさしあげようと俺はべろを巻きつけようとするが、なりあきさまのべろはするりと抜けて、俺の口の中を暴れたり、歯のつけ根をなぞるように走ったりした。
「ふぇ……ん……っん」
へんな声が漏れる。
え……っと、中川さんに「旦那様はまだ静養中ですからね。静かにお過ごしくださいね」ときつくきつく言われている。
これは……
まずい。
おとなしく寝ていない。
「んーーーーーっ!んんんーーーーーーーっ!!!」
俺はなりあきさまを押しのけようとするがなりあきさまは動かない。ぺしぺしとてのひらで叩いてみるが、動かない。
仕方なく足もばたばたさせて暴れてみた。
するとやっと唇を離してくれた。
「なに、キヨノさん。お嫌でした?」
ほら、なりあきさま、息が上がっていらっしゃる。
「いや、そうじゃなくて」
「なら、いいでしょう」
あっと思うと俺は布団に倒されていて、なりあきさまが覆いかぶさってきた。そしてまた口を吸われる。
だめだ、って!
俺は逃げようとするがなりあきさまはそうさせてくれない。
「なんで?」
「あ、ふぁ」
「なんで、逃げようとする?いや?」
「そう、じゃなくて……んっあっ」
「そう、じゃ、なくて?」
なりあきさまと唇をつけたまましゃべるので、うまく話せない。
「中川さんが………あんっ、う」
だめだ、ってばっ。
「……安静にし……ないとだめ、だって……」
「でも私はキヨノさんとキスがしたい。だめ?」
「だめ」
「どうして」
「早く元気に……あっ、うっ……なれないから……って」
「それ、で?」
「なりあきさま、いっぱ……お休みに…ならない……とだ…めだ……ん……って」
「わかりました」
唇が離れたかと思うとぐいっと身体を抱き込まれ、布団の中に引きずり入れられた。
「え」
「少しだけ、こうしていてください」
「なりあきさま」
「少しでも貴方の近くにいたいんだ」
「なりあきさ、ま?」
なりあきさまはぎゅうううううっと俺を抱きしめた。それはなんだか怖い夢を見た小さな子どものようだった。
懐かしい香りがした。
なりあきさまの匂いだ。なりあきさまはいつもいい匂いがする。なりあきさまのベッドで一緒に眠っていた頃を思い出した。なりあきさまの心臓の音がとくとくとする。
「久し、ぶりですね」
「でしょう」
なりあきさまは笑ってそうおっしゃった。
「キヨノさんがいてくださったら、ぐっすり眠れる気がする」
「よく眠れていないのですか」
それには答えず、なりあきさまは俺の前髪をなでた。
「早く私のベッドでキヨノさんと寝たいです」
「うん」
俺、あのベッドでなりあきさまを待っていた。
「早く良くなりますね」
「はい」
なりあきさまの手は俺の背中に回り、優しくなでてくれた。それが気持ちよくて俺はいつの間にかぐーぐーと寝てしまっていた。
気がついたら、藤代さんがなりあきさまと俺の二人分の昼飯をのせた盆を持って布団で寝ている俺たちを見ていた。
「仲がいいのはよろしいことですけどね、旦那様」
藤代さんはわざとがっちゃんがっちゃん音を立てて盆を置いた。
「まだ日の高いうちからこんな不埒なことをするのはどうかと思いますよ」
こんな、ふらち?
「なりあきさま、ふらちとはどういう意味ですか」
「けしからんこと、という意味ですよ」
けしからんこと?
なりあきさまは起き上がり、布団をめくってくれたので、俺はそこから出た。着物が乱れていたので慌てて直す。わわわ、髪も乱れている。手櫛で必死に直してみる。
「キヨノさん」
「は、はい、藤代さん」
「旦那様に嫌なことをされませんでしたか?」
「い…え」
「なんですか、その曖昧なお返事は」
だって「なりあきさまにきすされてこうなりました」なんて、言いづらいじゃないか。
「わかりました。このことは中川さんに報告しておきましょう」
「ははははは、中川に叱られるのは私だけにしておいておくれ。私なら慣れているからね」
なりあきさまは笑いながら、寝間着を整え、藤代さんが肩にかけてくれた皺になった羽織を羽織った。
「さて、お昼はなにかな。そろそろ歯ごたえがあるものも食べたいのだけれどね」
「なりあきさまはまだまだお粥ですよ」
「そうか。でも魚の煮つけもあるじゃないか。藤代もここで一緒に食べるかい」
「ええ、監視しておいたほうがよさそうですからね!」
と言いながら、藤代さんは立ち上がった。
「と言いたいところですが、お邪魔虫は退散いたします。旦那様、キヨノさんをたくさん甘えさせてあげてくださいませ」
「俺は子どもじゃありません」
「子どもじゃなくて。本当にキヨノさんは辛抱強くお待ちになっていたんですよ」
「そうだね」
「ではわたくしはこれで」
藤代さんはそう言って、和室から出ていった。
「さ、キヨノさん、冷めないうちにいただきましょう。川崎が丹精込めて作ってくれた料理です。おいしいうちに食べないと」
「はい!」
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ブログ更新 あまく仕上がっているはず / キヨノさん 第38話
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