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第45話 お揚げさん(1)
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ひと夏寝込んだ俺は身体が元に戻らないまま、冬を迎えてしまった。
食べる量も減り、あばらの浮いた身体、枯れ木のような腕。屋敷の人たちが気の毒そうに俺を見るのがつらかった。
自分では食べる気持ちはあるのだが、身体が受けつけなくなっていた。
なので起き上がれるようになっても、「そんなに痩せていてはすぐに風邪をひいてしまう」と言われ、屋敷の周りの掃除も薪割りも風呂焚きもやらせてもらえなくなった。仕方ない、風邪がどんなに恐ろしい病気かはよく知っている。それで命を落とす子どもが村にも大勢いた。
なので屋内の、それもいつも火のそばの厨房での作業となった。他の人には申し訳なかったが、ひとりで飯が炊けるようになりたいという気持ちは萎えていなかったので、好都合だった。
起きていられるときは、川崎さんの手伝いをしている。
秋のあの日から、俺はなにかが少しだけ変わったのを感じていた。それがなにかはよくわからないのだけど。
それをはっきりと自覚したのは、秋の終わりの嵐の夜だった。
身体が落ち着くと、俺は元に近い生活をし始めた。
横になる時間も長かったが、夜はなりあきさまと同じベッドに寝ていた。はぐときすもしていた。
しかし嵐の夜、寝ようとしたが身体がざわついた。おかしい。
俺が妙なのは一緒にベッドに入ったなりあきさまにもすぐにわかった。
雨は窓を叩きつけ、終いには稲光がするようになった。
「キヨノさん?大丈夫ですか?」
なりあきさまが暗がりの中、身を起こして俺を心配してくれる。
「だ、だいじょ……うぐっ。ぐぇぇぇぇっ」
「キヨノさん!!!」
雨が降り。
雷が鳴り。
それは梅雨のあの夜に似ていて。
俺はなりあきさまが受け付けられなくなって、吐いてしまった。
「すみません。ごめんなさい」と謝りながら、俺は泣き、そして吐いた。
その夜もまた屋敷中の人たちが俺のために一晩中起きていた。申し訳なくて申し訳なくて仕方なかった。
しかし、こみ上げる吐き気と震えは長い間止まらなかった。
翌日、みなさんは寝不足で一日を過ごした。
俺がまた落ち着くのに数日かかった。
そして寝る時間になるとなりあきさまがおっしゃった。
「キヨノさん、しばらくは私と一緒に寝ないほうがいいと思います」
え。
と思った。
なりあきさまが俺の身体のことを思っておっしゃっているのもよくわかった。
わかっているはずなのに。
俺ははらはらと涙を流していた。
胸がきゅうと痛くなって、苦しくて、どうしようか、どうしたらいいのかわからなくなって寝間着姿のなりあきさまを見上げた。
「ああ、キヨノさん。泣かないで」
なりあきさまが俺をぎゅっと抱きしめてくれた。
嬉しい。
こんなに嬉しいと感じたことのないくらいの嬉しさが俺の中に膨れ上がった。
しかし。
「……っぷ」
と同時にこみ上げるものがあって、思わず手で口を押さえた。
なりあきさまが慌てて離れると、吐き気がおさまった。
それ以降、俺はなりあきさまのベッドで眠ることをしなくなった。
俺が寝込んで離れにいる間に、なりあきさまは寝室の隣の俺の部屋のベッドをあまり柔らかくないものに換えてくださっていた。
だから一緒になりあきさまの寝室に入るが、瞬きする間ぎゅっと抱きしめられ、頬にふれるかどうかの口づけをすると「おやすみなさい」と俺の部屋のベッドに連れていかれる。
厄介なことになった。
そう思ったが、そうなってしまった。
なりあきさまも困っていつも眉毛をハの字にされるし、俺も困った。
そうこうするうちに時間はどんどん過ぎ、無事にお正月さんを迎えた。
俺は一つ年を取り、十五になった。
十五と言えばもう立派な大人だ。
いつまでも甘えているわけにはいかない。
が、思うように身体が動かないのには参ってしまった。
「それだけ身体を傷めているということですよ」
と藤代さんは言った。
藤代さんはあれ以来、俺のことをすごく心配してくれるようになった。
なりあきさまがおでかけになると「キヨノさん、心配しましたよ!」と抱きつきぎゅうぎゅうされる。
秋の嵐の日が過ぎても、藤代さんがいくらぎゅうぎゅうしても俺はちっとも吐き気がこなかった。
「私は旦那様にひどく腹を立てているんです!キヨノさんになんてことを……
世が世なら、主の代わりに切腹してキヨノさんにお詫びしたいくらいです」
真顔で言う藤代さんには「やめてください」と言うしかなかった。
しかし、潮の匂いがする洞窟で岩の湯船に浸かっていたときに、必死に呪文のようななにかを唱え続けてくれていたのは藤代さんの声だと思う。
中川さんにも話を聞いたが、二人ともあまり詳しくは話してくれなかった。
俺が犯されたことと、無茶をされて身体がひどく傷ついてしまったせいだと思う。
実際のところ、俺はあまり覚えていない。
怖くて痛かったことは覚えている。
なりあきさまがなりあきさまでなくなったことも。
はっきりと思い出そうとすると、身体が震え、吐き気がくるのであまり思い出さないようにしている。
本来なら、顔も見たくなくなるだろうし、離縁してもらって自由になることを選んでもよさそうなのに、離れてしまうと途端に不安でいっぱいになってしまう。本当に厄介なことだ。
***
「キヨノさん。キヨノさん。どうしました?お熱があるんですか?」
シノさんの声にびっくりした。
「いえ、なんでもありません」
ぼんやりしていた俺は両手の中の湯呑をこぼさないように抱え直し、ふぅふぅと吹いて冷ました。
今は厨房で一服している。
三月に入ったとはいえ、まだまだ寒い日も続いているので、川崎さんが酒粕で甘酒を作ってくれた。しっかりとした甘みにしょうががぴりりときいていて、うまい。ちょっぴり酔いそうで身体がぽかぽかして気持ちがいい。
「さて、夜の味噌汁の具はなににしましょうかね」
川崎さんも甘酒を飲みながらつぶやいている。
「お揚げさんがいいな」
思わず口から出ていた。今時分の葱は太くて白くて甘くてうまい。葱とお揚げさんの味噌汁なんていいな。
そういえば最近、お揚げさんの入った味噌汁を飲んでいない気がする。
俺が川崎さんを見ると、川崎さんは困った顔をしていた。
「だめなんですか?」
「だめと言うかなんと言うか……」
「だめじゃないのならお揚げさんの味噌汁がいいです。しばらく飲んでいない気がするし」
川崎さんはますます困った顔になっていた。どうしたんだろう。
「今、旦那様はお揚げさん断ちをなさっていらっしゃるんですよ」
シノさんが言った。
「お揚げさん断ち?」
繰り返すとシノさんは大きくうなずいた。
なんでだろう。なりあきさまがお揚げさん断ち?
もしかして狐さんだからお揚げさん?
「ええ、旦那様はお揚げさんが大好物です」
まるで俺の心を聞いたかのようにシノさんが話す。
「願掛けとしてキヨノさんがお元気になられるまで油揚げは断つとおっしゃって」
え。
「洋食がお好きなんですけどね。お揚げさんは違うんだ、とおっしゃってて。それもシノのお稲荷さんが大好きでいらっしゃるんですよ」
川崎さんも甘酒をすすりながら、ぽつりぽつりと話す。
「私たちが話したこと、内緒にしておいてくださいね。キヨノさんには内緒だと言われているんで」
「だけど、せっかくキヨノさんが食べたいものをおっしゃっているのに理由をお話せずに『だめです』とは言えません。なので川崎さんが言うようにご内密に」
シノさんも笑って言った。
「豆腐と葱の味噌汁にしましょうかね」と川崎さんがひとりごとのように言っている。
「あ、あの。お願いがあります!」
俺は二人に向かって叫んだ。
***
ブログ更新 あまからくおだしたっぷり / キヨノさん第45~46話
https://etocoria.blogspot.com/2020/05/kiyonosan-45-46.html
食べる量も減り、あばらの浮いた身体、枯れ木のような腕。屋敷の人たちが気の毒そうに俺を見るのがつらかった。
自分では食べる気持ちはあるのだが、身体が受けつけなくなっていた。
なので起き上がれるようになっても、「そんなに痩せていてはすぐに風邪をひいてしまう」と言われ、屋敷の周りの掃除も薪割りも風呂焚きもやらせてもらえなくなった。仕方ない、風邪がどんなに恐ろしい病気かはよく知っている。それで命を落とす子どもが村にも大勢いた。
なので屋内の、それもいつも火のそばの厨房での作業となった。他の人には申し訳なかったが、ひとりで飯が炊けるようになりたいという気持ちは萎えていなかったので、好都合だった。
起きていられるときは、川崎さんの手伝いをしている。
秋のあの日から、俺はなにかが少しだけ変わったのを感じていた。それがなにかはよくわからないのだけど。
それをはっきりと自覚したのは、秋の終わりの嵐の夜だった。
身体が落ち着くと、俺は元に近い生活をし始めた。
横になる時間も長かったが、夜はなりあきさまと同じベッドに寝ていた。はぐときすもしていた。
しかし嵐の夜、寝ようとしたが身体がざわついた。おかしい。
俺が妙なのは一緒にベッドに入ったなりあきさまにもすぐにわかった。
雨は窓を叩きつけ、終いには稲光がするようになった。
「キヨノさん?大丈夫ですか?」
なりあきさまが暗がりの中、身を起こして俺を心配してくれる。
「だ、だいじょ……うぐっ。ぐぇぇぇぇっ」
「キヨノさん!!!」
雨が降り。
雷が鳴り。
それは梅雨のあの夜に似ていて。
俺はなりあきさまが受け付けられなくなって、吐いてしまった。
「すみません。ごめんなさい」と謝りながら、俺は泣き、そして吐いた。
その夜もまた屋敷中の人たちが俺のために一晩中起きていた。申し訳なくて申し訳なくて仕方なかった。
しかし、こみ上げる吐き気と震えは長い間止まらなかった。
翌日、みなさんは寝不足で一日を過ごした。
俺がまた落ち着くのに数日かかった。
そして寝る時間になるとなりあきさまがおっしゃった。
「キヨノさん、しばらくは私と一緒に寝ないほうがいいと思います」
え。
と思った。
なりあきさまが俺の身体のことを思っておっしゃっているのもよくわかった。
わかっているはずなのに。
俺ははらはらと涙を流していた。
胸がきゅうと痛くなって、苦しくて、どうしようか、どうしたらいいのかわからなくなって寝間着姿のなりあきさまを見上げた。
「ああ、キヨノさん。泣かないで」
なりあきさまが俺をぎゅっと抱きしめてくれた。
嬉しい。
こんなに嬉しいと感じたことのないくらいの嬉しさが俺の中に膨れ上がった。
しかし。
「……っぷ」
と同時にこみ上げるものがあって、思わず手で口を押さえた。
なりあきさまが慌てて離れると、吐き気がおさまった。
それ以降、俺はなりあきさまのベッドで眠ることをしなくなった。
俺が寝込んで離れにいる間に、なりあきさまは寝室の隣の俺の部屋のベッドをあまり柔らかくないものに換えてくださっていた。
だから一緒になりあきさまの寝室に入るが、瞬きする間ぎゅっと抱きしめられ、頬にふれるかどうかの口づけをすると「おやすみなさい」と俺の部屋のベッドに連れていかれる。
厄介なことになった。
そう思ったが、そうなってしまった。
なりあきさまも困っていつも眉毛をハの字にされるし、俺も困った。
そうこうするうちに時間はどんどん過ぎ、無事にお正月さんを迎えた。
俺は一つ年を取り、十五になった。
十五と言えばもう立派な大人だ。
いつまでも甘えているわけにはいかない。
が、思うように身体が動かないのには参ってしまった。
「それだけ身体を傷めているということですよ」
と藤代さんは言った。
藤代さんはあれ以来、俺のことをすごく心配してくれるようになった。
なりあきさまがおでかけになると「キヨノさん、心配しましたよ!」と抱きつきぎゅうぎゅうされる。
秋の嵐の日が過ぎても、藤代さんがいくらぎゅうぎゅうしても俺はちっとも吐き気がこなかった。
「私は旦那様にひどく腹を立てているんです!キヨノさんになんてことを……
世が世なら、主の代わりに切腹してキヨノさんにお詫びしたいくらいです」
真顔で言う藤代さんには「やめてください」と言うしかなかった。
しかし、潮の匂いがする洞窟で岩の湯船に浸かっていたときに、必死に呪文のようななにかを唱え続けてくれていたのは藤代さんの声だと思う。
中川さんにも話を聞いたが、二人ともあまり詳しくは話してくれなかった。
俺が犯されたことと、無茶をされて身体がひどく傷ついてしまったせいだと思う。
実際のところ、俺はあまり覚えていない。
怖くて痛かったことは覚えている。
なりあきさまがなりあきさまでなくなったことも。
はっきりと思い出そうとすると、身体が震え、吐き気がくるのであまり思い出さないようにしている。
本来なら、顔も見たくなくなるだろうし、離縁してもらって自由になることを選んでもよさそうなのに、離れてしまうと途端に不安でいっぱいになってしまう。本当に厄介なことだ。
***
「キヨノさん。キヨノさん。どうしました?お熱があるんですか?」
シノさんの声にびっくりした。
「いえ、なんでもありません」
ぼんやりしていた俺は両手の中の湯呑をこぼさないように抱え直し、ふぅふぅと吹いて冷ました。
今は厨房で一服している。
三月に入ったとはいえ、まだまだ寒い日も続いているので、川崎さんが酒粕で甘酒を作ってくれた。しっかりとした甘みにしょうががぴりりときいていて、うまい。ちょっぴり酔いそうで身体がぽかぽかして気持ちがいい。
「さて、夜の味噌汁の具はなににしましょうかね」
川崎さんも甘酒を飲みながらつぶやいている。
「お揚げさんがいいな」
思わず口から出ていた。今時分の葱は太くて白くて甘くてうまい。葱とお揚げさんの味噌汁なんていいな。
そういえば最近、お揚げさんの入った味噌汁を飲んでいない気がする。
俺が川崎さんを見ると、川崎さんは困った顔をしていた。
「だめなんですか?」
「だめと言うかなんと言うか……」
「だめじゃないのならお揚げさんの味噌汁がいいです。しばらく飲んでいない気がするし」
川崎さんはますます困った顔になっていた。どうしたんだろう。
「今、旦那様はお揚げさん断ちをなさっていらっしゃるんですよ」
シノさんが言った。
「お揚げさん断ち?」
繰り返すとシノさんは大きくうなずいた。
なんでだろう。なりあきさまがお揚げさん断ち?
もしかして狐さんだからお揚げさん?
「ええ、旦那様はお揚げさんが大好物です」
まるで俺の心を聞いたかのようにシノさんが話す。
「願掛けとしてキヨノさんがお元気になられるまで油揚げは断つとおっしゃって」
え。
「洋食がお好きなんですけどね。お揚げさんは違うんだ、とおっしゃってて。それもシノのお稲荷さんが大好きでいらっしゃるんですよ」
川崎さんも甘酒をすすりながら、ぽつりぽつりと話す。
「私たちが話したこと、内緒にしておいてくださいね。キヨノさんには内緒だと言われているんで」
「だけど、せっかくキヨノさんが食べたいものをおっしゃっているのに理由をお話せずに『だめです』とは言えません。なので川崎さんが言うようにご内密に」
シノさんも笑って言った。
「豆腐と葱の味噌汁にしましょうかね」と川崎さんがひとりごとのように言っている。
「あ、あの。お願いがあります!」
俺は二人に向かって叫んだ。
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