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36章 卒業式
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いじめ騒動が終結して1週間。しかし、まだこの騒動は終わっていなかった。城之内が終わらせる気が無かったのである。退学を余儀なくされ、親からも勘当されて、何もかも失った城之内は自暴自棄になり、ヤケを起こしていた。もう何をしでかしてもおかしくない状態である。
城之内はひそかに慈美子を付け狙い、復讐の機会を窺っているのだった。
慈美子は教室に1人で自主的に居残りし、手紙を書いていた。元親衛隊の停学期間が短くなるように懇願するお手紙である。さらに3人の処分が軽くなる様にと懇請する署名書も作っていた。
そんな1人になっている慈美子に、城之内はこれ見よがしに襲いかかった。
「地味子さん!」
「城之内さん!?どうしてここに!?」
「あなたに復讐しに参りましたの。あたくし、あなたのせいで勘当されてお嬢様じゃなくなってしまいましたのよ…?今では編入先を探す苦学生ですわ!あたくしは、あたくしをこんな目に合せたあなたを絶対に許せませんの!」
「何言ってるのよ!全て自業自得じゃない!身から出た錆よ!」
「お黙りなさい!」
城之内は鉤爪を両手に付け、慈美子の顔を引っ掻き回した。「きゃあああ!!」と慈美子は悲鳴を上げ、慈美子の顔は傷だらけになった。
「いやああ!傷があああ!傷があああ!!!私の可愛い顔に傷がぁ~!」
怒った慈美子は城之内から鉤爪を奪い取り、今度は城之内の顔を引っ掻き回した。城之内の顔も傷だらけになった。
「いったあああいい!!!あたくしの美しすぎる長い赤髪を飾る綺麗な顔がああああ!!!美しすぎる赤いロングへアーを引き立てる美しい顔がああああ!!!」
城之内は慈美子の予想外の反撃に大激怒した。そして、城之内は水鉄砲を取り出した。そして、慈美子に向かって水鉄砲を発射した。
「きゃああ!くっさ~い!!」
水鉄砲の中身は水ではなかった。なんと、ガソリンである。慈美子はガソリン塗れになってしまった。そして、城之内はポケットからガストーチバーナーを取り出した。バーナーからは真っ蒼な炎が吹き上がっている。この距離で引火すれば城之内もただでは済まない。だが、城之内はそんな事まで頭が回らない程に、やけを起こして冷静さを失っていたのだ。
この時期の放課後は断水しており火を着けられたら一たまりもない。しかも、城之内は慈美子を確実に焼き殺すために、校内の消火器を全て使い切ってからここに来たのだ。
「さようなら。ガイジンさん!死になさい!!」
ガソリン塗れの慈美子をバーナーで炙ろうとした瞬間!疾風のごとく、関都が登場した。関都は城之内の顔面に飛び膝蹴りを喰らわせ、城之内を突き飛ばした。
「関都くん!?」
「あの3人のための署名活動をしようとしていると聞いて手伝おうと思って戻ってきたんだ。そしたら、ガソリン臭くて、城之内がバーナーを持っていたから、思わず飛びかかったんだ」
吹っ飛ばされた城之内はうぬうぬと立ち上がった。城之内は完全に頭が沸いていた。城之内の怒りは太陽以上に激しく燃え上がっていた。
「これも彼方のためですのに!あたくしの気持ちを踏みにじるなんていくら関都さんでも許せませんわ!」
「城之内が燃えている…」
「本当に燃えてるわ…」
メラメラメラ!!!
「え?あら?あ!」
城之内の真っ赤な髪の毛の毛先に、バーナーの炎が引火し、激しく燃え上がっていたのだ。城之内は血相を変えて女の子走りで走り回った。
「きゃあああ!!!あついあついあついあつあつい!!」
「まずい!」
関都は城之内の髪の毛の炎がガソリン塗れの慈美子に引火しないように、慈美子を抱えて教室を飛び出し、校舎の外に走り出した。
一方、髪の毛を燃え盛らせる城之内は髪の毛の炎を消そうと、女の子走りで必死に走り回った。
「いやあああ!!燃えてく燃えてくぅ~!あたくしの真っ赤なバージンヘアーが燃えていきますわあああ~!!!あたくしの真っ赤なロングへアーとキューティクルは血と汗と涙の努力の結晶ですのよぉ!!!」
城之内の髪の毛の炎は次第に大きくなっていき、城之内の長い赤髪を徐々に包み込んでいった。校舎には水も消火器もない。消火器を全て使い捨ててしまった城之内の自業自得である。走り回ってその勢いで吹き消すしか炎を消し方法は無いのだった。
「あ~た~く~し~の~あ~か~が~み~がああああ!!!あたくしの長い赤髪は命より大切なんですのよおおおお~!!!」
城之内は自慢の長い髪の毛に対する執着と愛を叫びながら髪の毛を燃やして走り回り続けた。十数分走り続けて、城之内の髪の毛の炎はようやく消えた。全ての髪の毛が完全燃焼して燃え尽きたのだ。
「そ、そんなぁ~!毎日3回もヘアサロンに通って維持し続けてきた命よりも大事な大事な長い赤髪があああ…」
城之内は泣き崩れた。髪も地位も金も何もかも失った城之内は絶望のどん底に打ちひしがれた。城之内は号泣したまま、よろよろとよろけながら窓辺に向かった。
「何もかも全て失い、何よりも大事な大事な髪の毛も全部燃えちゃいましたわぁ…もう生きていても仕方がありあませんの…」
城之内はそのまま投身自殺してしまった。城之内は顔面から落下し、髪も顔もボロボロになった城之内の死体は生前の美貌とはかけ離れたほどに醜悪な物となった。
こうしていじめ騒動はようやく本当の終息を迎えた。
勘当された城之内の葬儀を身内は拒否した。代わりに、城之内の葬儀は慈美子が引き受けた。城之内とは色々あったが、あまりにも醜悪な最期に、心優しい慈美子は心を打たれたのである。
そうして城之内の葬儀と埋葬を終え、慈美子は再び尾立・五魔寿里・古紙銀茶区の3人の処分を軽くするように懇請する署名を集めた。慈美子の必死の呼びかけと関都の手助けもあり、3人の停学は1ヶ月に短縮された。
そんなこんなを経ながらも、関都と慈美子は恋人として残りの高校生活を謳歌した。高体連・課外授業・文化祭・七夕まつり・臨海学校・夏休み・体育祭…2人の恋人としての楽しい高校生活はあっという間に過ぎ去ってしまった。
そして、いよいよ卒業式である。関都も慈美子も尾立・五魔寿里・古紙銀茶区の3人も無事に卒業する事ができた。5人は学校の帰り道で卒業を祝福し合った。
「慈美子ちゃん卒業おめでとー!」
「おめでとー!私達3人が無事卒業できたのは慈美子ちゃんのお陰よ!」
「そうよ!おめでとう!そして、ありがとう!」
「そんな…私は何も…」
尾立・五魔寿里・古紙銀茶区は復学後、催眠術で操られていたという嘘を懺悔して改めて謝罪し、慈美子と親交を深めて本当の大親友になっていたのだった。
関都は「コホン」とわざとらしく咳払いする。3人はそれを察した。
「じゃあ、私達は用事があるからこれで!」
「お元気で!」
「じゃあごゆっくり~!」
3人は空気を読んでその場から身を引いた。残された関都と慈美子は2人っきりである。他には誰も居ない。関都は物静かに話し出した。
「高校卒業後。海外に行くんだろ?」
「うん。海外の父と母の所へ行って一緒に暮らすの」
「なぁ…。日本を出る前に1つ約束してくれないか?」
「約束?」
関都は息を飲んだ。関都の様子が明らかにおかしい。慈美子は何かを感じ取ったように、関都の太ももを摩り、「なぁに?」と囁いた。
「僕と結婚を約束して欲しい!僕と婚約してくれないか!?」
慈美子は予想外のプロポーズに目を皿のように丸くした。今度は慈美子の方が落ち着きが無くなってしまう。慈美子はすぐに返答しようとするが、言葉が上手く出ない。
その様子を見た関都は慈美子の手を取り、その手を優しく摩りながら、「頑張れ!」と囁いた。
慈美子はその言葉に勇気が100倍になった。
「うん!勿論よ!喜んで!」
「やったああああああああ!!!」
関都のプロポーズは大成功であった。2人は高校卒業後も遠距離恋愛を続ける事を決めたのだ。
そして、慈美子は関都と尾立・五魔寿里・古紙銀茶区の4人に見送られ、日本を後にした――――。
慈美子は外国の大学に進学していた。しかし、いつも関都の事ばかり考えていた。授業に身が入らない。慈美子は大学のラウンジでボーと、1人座っていた。そんな時だった。
「よ!慈美子」
どこかで聞き覚えのある声だ。しかし、そんなはずはない。ただの空耳だろうか?そう疑いながら声が聞こえた方に顔を向けると…。
「関都くん!?どうしてここに!?」
そこに居たのは関都である!思わず、目を疑った。しかし、空耳でも幻でもない。確かに関都だったのである。
「海外に留学する事が決まってな!お前を追ってこの大学を選んだんだ!」
「関都くん…!またしばらくずっと一緒に居られるわね!」
「ああ!!」
この後、2人は結婚する事になる。そして、一生2人で幸せに暮らすのだ。しかし、そんな事は今の2人には分からない。だが、2人は生涯2人一緒に幸せに暮らすであろうことを確信していた―――。
これは慈美子が死ぬまでの物語。慈美子は死ぬまで幸せな人生を送るのだ。勿論、関都もである―――。
城之内はひそかに慈美子を付け狙い、復讐の機会を窺っているのだった。
慈美子は教室に1人で自主的に居残りし、手紙を書いていた。元親衛隊の停学期間が短くなるように懇願するお手紙である。さらに3人の処分が軽くなる様にと懇請する署名書も作っていた。
そんな1人になっている慈美子に、城之内はこれ見よがしに襲いかかった。
「地味子さん!」
「城之内さん!?どうしてここに!?」
「あなたに復讐しに参りましたの。あたくし、あなたのせいで勘当されてお嬢様じゃなくなってしまいましたのよ…?今では編入先を探す苦学生ですわ!あたくしは、あたくしをこんな目に合せたあなたを絶対に許せませんの!」
「何言ってるのよ!全て自業自得じゃない!身から出た錆よ!」
「お黙りなさい!」
城之内は鉤爪を両手に付け、慈美子の顔を引っ掻き回した。「きゃあああ!!」と慈美子は悲鳴を上げ、慈美子の顔は傷だらけになった。
「いやああ!傷があああ!傷があああ!!!私の可愛い顔に傷がぁ~!」
怒った慈美子は城之内から鉤爪を奪い取り、今度は城之内の顔を引っ掻き回した。城之内の顔も傷だらけになった。
「いったあああいい!!!あたくしの美しすぎる長い赤髪を飾る綺麗な顔がああああ!!!美しすぎる赤いロングへアーを引き立てる美しい顔がああああ!!!」
城之内は慈美子の予想外の反撃に大激怒した。そして、城之内は水鉄砲を取り出した。そして、慈美子に向かって水鉄砲を発射した。
「きゃああ!くっさ~い!!」
水鉄砲の中身は水ではなかった。なんと、ガソリンである。慈美子はガソリン塗れになってしまった。そして、城之内はポケットからガストーチバーナーを取り出した。バーナーからは真っ蒼な炎が吹き上がっている。この距離で引火すれば城之内もただでは済まない。だが、城之内はそんな事まで頭が回らない程に、やけを起こして冷静さを失っていたのだ。
この時期の放課後は断水しており火を着けられたら一たまりもない。しかも、城之内は慈美子を確実に焼き殺すために、校内の消火器を全て使い切ってからここに来たのだ。
「さようなら。ガイジンさん!死になさい!!」
ガソリン塗れの慈美子をバーナーで炙ろうとした瞬間!疾風のごとく、関都が登場した。関都は城之内の顔面に飛び膝蹴りを喰らわせ、城之内を突き飛ばした。
「関都くん!?」
「あの3人のための署名活動をしようとしていると聞いて手伝おうと思って戻ってきたんだ。そしたら、ガソリン臭くて、城之内がバーナーを持っていたから、思わず飛びかかったんだ」
吹っ飛ばされた城之内はうぬうぬと立ち上がった。城之内は完全に頭が沸いていた。城之内の怒りは太陽以上に激しく燃え上がっていた。
「これも彼方のためですのに!あたくしの気持ちを踏みにじるなんていくら関都さんでも許せませんわ!」
「城之内が燃えている…」
「本当に燃えてるわ…」
メラメラメラ!!!
「え?あら?あ!」
城之内の真っ赤な髪の毛の毛先に、バーナーの炎が引火し、激しく燃え上がっていたのだ。城之内は血相を変えて女の子走りで走り回った。
「きゃあああ!!!あついあついあついあつあつい!!」
「まずい!」
関都は城之内の髪の毛の炎がガソリン塗れの慈美子に引火しないように、慈美子を抱えて教室を飛び出し、校舎の外に走り出した。
一方、髪の毛を燃え盛らせる城之内は髪の毛の炎を消そうと、女の子走りで必死に走り回った。
「いやあああ!!燃えてく燃えてくぅ~!あたくしの真っ赤なバージンヘアーが燃えていきますわあああ~!!!あたくしの真っ赤なロングへアーとキューティクルは血と汗と涙の努力の結晶ですのよぉ!!!」
城之内の髪の毛の炎は次第に大きくなっていき、城之内の長い赤髪を徐々に包み込んでいった。校舎には水も消火器もない。消火器を全て使い捨ててしまった城之内の自業自得である。走り回ってその勢いで吹き消すしか炎を消し方法は無いのだった。
「あ~た~く~し~の~あ~か~が~み~がああああ!!!あたくしの長い赤髪は命より大切なんですのよおおおお~!!!」
城之内は自慢の長い髪の毛に対する執着と愛を叫びながら髪の毛を燃やして走り回り続けた。十数分走り続けて、城之内の髪の毛の炎はようやく消えた。全ての髪の毛が完全燃焼して燃え尽きたのだ。
「そ、そんなぁ~!毎日3回もヘアサロンに通って維持し続けてきた命よりも大事な大事な長い赤髪があああ…」
城之内は泣き崩れた。髪も地位も金も何もかも失った城之内は絶望のどん底に打ちひしがれた。城之内は号泣したまま、よろよろとよろけながら窓辺に向かった。
「何もかも全て失い、何よりも大事な大事な髪の毛も全部燃えちゃいましたわぁ…もう生きていても仕方がありあませんの…」
城之内はそのまま投身自殺してしまった。城之内は顔面から落下し、髪も顔もボロボロになった城之内の死体は生前の美貌とはかけ離れたほどに醜悪な物となった。
こうしていじめ騒動はようやく本当の終息を迎えた。
勘当された城之内の葬儀を身内は拒否した。代わりに、城之内の葬儀は慈美子が引き受けた。城之内とは色々あったが、あまりにも醜悪な最期に、心優しい慈美子は心を打たれたのである。
そうして城之内の葬儀と埋葬を終え、慈美子は再び尾立・五魔寿里・古紙銀茶区の3人の処分を軽くするように懇請する署名を集めた。慈美子の必死の呼びかけと関都の手助けもあり、3人の停学は1ヶ月に短縮された。
そんなこんなを経ながらも、関都と慈美子は恋人として残りの高校生活を謳歌した。高体連・課外授業・文化祭・七夕まつり・臨海学校・夏休み・体育祭…2人の恋人としての楽しい高校生活はあっという間に過ぎ去ってしまった。
そして、いよいよ卒業式である。関都も慈美子も尾立・五魔寿里・古紙銀茶区の3人も無事に卒業する事ができた。5人は学校の帰り道で卒業を祝福し合った。
「慈美子ちゃん卒業おめでとー!」
「おめでとー!私達3人が無事卒業できたのは慈美子ちゃんのお陰よ!」
「そうよ!おめでとう!そして、ありがとう!」
「そんな…私は何も…」
尾立・五魔寿里・古紙銀茶区は復学後、催眠術で操られていたという嘘を懺悔して改めて謝罪し、慈美子と親交を深めて本当の大親友になっていたのだった。
関都は「コホン」とわざとらしく咳払いする。3人はそれを察した。
「じゃあ、私達は用事があるからこれで!」
「お元気で!」
「じゃあごゆっくり~!」
3人は空気を読んでその場から身を引いた。残された関都と慈美子は2人っきりである。他には誰も居ない。関都は物静かに話し出した。
「高校卒業後。海外に行くんだろ?」
「うん。海外の父と母の所へ行って一緒に暮らすの」
「なぁ…。日本を出る前に1つ約束してくれないか?」
「約束?」
関都は息を飲んだ。関都の様子が明らかにおかしい。慈美子は何かを感じ取ったように、関都の太ももを摩り、「なぁに?」と囁いた。
「僕と結婚を約束して欲しい!僕と婚約してくれないか!?」
慈美子は予想外のプロポーズに目を皿のように丸くした。今度は慈美子の方が落ち着きが無くなってしまう。慈美子はすぐに返答しようとするが、言葉が上手く出ない。
その様子を見た関都は慈美子の手を取り、その手を優しく摩りながら、「頑張れ!」と囁いた。
慈美子はその言葉に勇気が100倍になった。
「うん!勿論よ!喜んで!」
「やったああああああああ!!!」
関都のプロポーズは大成功であった。2人は高校卒業後も遠距離恋愛を続ける事を決めたのだ。
そして、慈美子は関都と尾立・五魔寿里・古紙銀茶区の4人に見送られ、日本を後にした――――。
慈美子は外国の大学に進学していた。しかし、いつも関都の事ばかり考えていた。授業に身が入らない。慈美子は大学のラウンジでボーと、1人座っていた。そんな時だった。
「よ!慈美子」
どこかで聞き覚えのある声だ。しかし、そんなはずはない。ただの空耳だろうか?そう疑いながら声が聞こえた方に顔を向けると…。
「関都くん!?どうしてここに!?」
そこに居たのは関都である!思わず、目を疑った。しかし、空耳でも幻でもない。確かに関都だったのである。
「海外に留学する事が決まってな!お前を追ってこの大学を選んだんだ!」
「関都くん…!またしばらくずっと一緒に居られるわね!」
「ああ!!」
この後、2人は結婚する事になる。そして、一生2人で幸せに暮らすのだ。しかし、そんな事は今の2人には分からない。だが、2人は生涯2人一緒に幸せに暮らすであろうことを確信していた―――。
これは慈美子が死ぬまでの物語。慈美子は死ぬまで幸せな人生を送るのだ。勿論、関都もである―――。
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