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宝石
人類の宝石
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天狐は若い女性(石河さとり)とビルの中に入っていった。
石河さとりが務めているのはライトノベル出版社である。
天狐は図書館にあったラノベ棚も全て読んだ、余すことなく全て。
そう、ラノベの最後の最後まできっちりと読み記憶しているのだ、新人募集の所まで
天狐はさとりのデスクまでついて行くとそこで待つように言われた。
待つこと15分さとりがコンビニ袋を片手に帰ってくる
「小説が書きたいんだよ、ね?」
さとりがそう聞きながら袋ごと天狐に渡す
天狐はこくりと頷き袋を受け取る
天狐は袋の中身を見て理解した
(この紙に書けばいいのか)
シャーペンを借りると袋の中からルーズリーフの束を出し書き始める
隣でさとりも仕事を始め出した。
1時間くらい経過してさとりが天狐を覗く
するとそこには100枚近くあったルーズリーフが残り数枚となっていた、反対側に置かれた紙を見ると機会によって打ち込まれた文字がズラっと並んでいる、よく見るとシャーペンで書かれたものだと気がついた。
「キミ、これ全部今書いたの?」
さとりがたずねるが返事は帰ってこない
天狐はただ腕を動かし紙を取り替えまた書出す。
5分ほどして天狐の手が止まった。
「……紙が、ない」
天狐は隣で「ジー」と見ているさとりを見つめる。
「あっ、紙が無くなったの?」
天狐はこくりと頷く
さとりは天狐の反応を見るとすぐさま財布を持って立ち上がる
「すぐ戻るから待ってて!」
さとりはコンビニへと走っていった。
5分ほどしてルームの押し扉が開く
ルームに入ってきたのはさとりではなく、いかつい顔のおじさんだった、ヤクザと間違われそうな顔だ。
おじさんは天狐に気がつくと近ずいてくる
「……嬢ちゃん、キミはさとりの子供か?」
おじさんは優しそうな声色で聞いてくる
天狐は首を横に振り答える
「小説、書かせてもらってる」
天狐はそう言って先程まで書いていた小説をおじさんに渡す。
おじさんはその場で読んでいく
次第にめくる手が早くなっていく
たまに笑ったり、少し涙を浮かべたり喜怒哀楽が激しくなっている。
まるで1人役者劇場だ。
10分くらいしてさとりがコンビニ袋を持って帰ってくる。
もちろんおじさんは天狐の小説を読んでいる。
さとりは押し扉から入ってくるとその場に立ち止まった
「……へ、編集長!」
石河さとりが務めているのはライトノベル出版社である。
天狐は図書館にあったラノベ棚も全て読んだ、余すことなく全て。
そう、ラノベの最後の最後まできっちりと読み記憶しているのだ、新人募集の所まで
天狐はさとりのデスクまでついて行くとそこで待つように言われた。
待つこと15分さとりがコンビニ袋を片手に帰ってくる
「小説が書きたいんだよ、ね?」
さとりがそう聞きながら袋ごと天狐に渡す
天狐はこくりと頷き袋を受け取る
天狐は袋の中身を見て理解した
(この紙に書けばいいのか)
シャーペンを借りると袋の中からルーズリーフの束を出し書き始める
隣でさとりも仕事を始め出した。
1時間くらい経過してさとりが天狐を覗く
するとそこには100枚近くあったルーズリーフが残り数枚となっていた、反対側に置かれた紙を見ると機会によって打ち込まれた文字がズラっと並んでいる、よく見るとシャーペンで書かれたものだと気がついた。
「キミ、これ全部今書いたの?」
さとりがたずねるが返事は帰ってこない
天狐はただ腕を動かし紙を取り替えまた書出す。
5分ほどして天狐の手が止まった。
「……紙が、ない」
天狐は隣で「ジー」と見ているさとりを見つめる。
「あっ、紙が無くなったの?」
天狐はこくりと頷く
さとりは天狐の反応を見るとすぐさま財布を持って立ち上がる
「すぐ戻るから待ってて!」
さとりはコンビニへと走っていった。
5分ほどしてルームの押し扉が開く
ルームに入ってきたのはさとりではなく、いかつい顔のおじさんだった、ヤクザと間違われそうな顔だ。
おじさんは天狐に気がつくと近ずいてくる
「……嬢ちゃん、キミはさとりの子供か?」
おじさんは優しそうな声色で聞いてくる
天狐は首を横に振り答える
「小説、書かせてもらってる」
天狐はそう言って先程まで書いていた小説をおじさんに渡す。
おじさんはその場で読んでいく
次第にめくる手が早くなっていく
たまに笑ったり、少し涙を浮かべたり喜怒哀楽が激しくなっている。
まるで1人役者劇場だ。
10分くらいしてさとりがコンビニ袋を持って帰ってくる。
もちろんおじさんは天狐の小説を読んでいる。
さとりは押し扉から入ってくるとその場に立ち止まった
「……へ、編集長!」
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